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『ゾンピ3』新文芸坐

新文芸坐の企画「夜フェス!真夏のカルトホラー大集合!」から1プログラム。

◆『ゾンビ3』新文芸坐
五つ星評価で【★★おらあダメだ】
1981年のカラー映画。85分。初見。
「世界のホラー・ファンを熱狂させたマカロニ・ゾンビ映画屈指のカルト名作」だそうなのだが、私って実に凡人なのでなんか単純につまらなかった、キツかった。ゾンビ文化史的には大事な一本なのかもしれないけど、ゾンビ文化史を極めたり、構築する為に映画を見ている訳ではないから。
ゾンビがゾンビらしくないのは評価点であり欠点。坊さんスタイリッシュに個別に死人メイクしてる感じはいいけど動きが余りに普通の人間で、そこは演技指導してほしかった。つーか演技で言えば、被害者側(人間)がずっと叫んでるのがうるさい。人間、妙にSEX好きだし。そこはイタリア人だからしょうがないのか? あと少年役を少年そのままキャスティングすると虐待になる案件があって、少年役は監督が道で見つけた小柄で童顔の中年のオッチャンらしい。このおっちゃんの演技が凄くイヤ。何でだろうと思っていたのだが、そーか、少年じゃないからか。


【銭】
新文芸坐の会員割引300円減の1000円(特別企画価格)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゾンビ3@ぴあ映画生活
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マンガ『弱虫ペダル 第26~41巻』渡辺航、少年チャンピオンコミックスを読書する男ふじき

ちょっとまとまって安い棚から購入。

26巻、インハイ三日目機体トラブルの今泉と変わって真波と坂道の一騎打ち。そしてインハイ三日目、ラスト500メートルまで。まだ引っ張るか。
27巻、ついにインハイ三日目。結果決する。田所の裏方への声掛けが良い。こういうところをちゃんと欠かさずに描くのが良書だよなあ。
28巻、三年が卒業、次の世代への引き継ぎ巻。誰からも軽んじて見られる凡人手嶋の熱い戦いがこの巻から始まる。
29巻、次の世代への引き継ぎ巻。手嶋が坂道の巻島呪縛を解く。杉元弟登場。和みキャラほしかったのかなあ。基本、真面目か病んでるかガラ悪いのばっかだから。
30巻、御堂筋vs鳴子、箱学の3年引退引継巻。アラキタから黒田へ。
31巻、杉元兄の復権巻。
32巻、杉元兄の復権巻2。ちょっと負けっぷりが素晴らしすぎて泣く。インハイ予選。機体トラブルで全員失格寸前。にもかかわらずあっさりどうにかしてしまう。ウェイトかけなさ加減が適当で笑う。
33巻、総北のダークホース古賀登場。手嶋とインハイの六人目を争う。古賀がイケズに見えてしょうがないが理由は後の巻でハッキリする。自分に甘えを許さない手嶋が偉い。
34巻、古賀対手嶋決着。何も持たない男手嶋が熱い。やはり手嶋に比べれば坂道だって持つ男なのだ。そして古賀の決めカットが凄い神カット。
35巻、2年目インハイ初日開始。手続き的な巻。
36巻、2年目インハイ初日平坦コースでの箱学銅橋対総北無口先輩+鏑木。銅橋のセンス悪いオラオラぶりと鏑木のバカ振りがキツイ。
37巻、銅橋に負けた鏑木に仲間の声援が染みる。2年目インハイ初日山岳コース真波対手嶋。もう本当に誰からも軽く見られ、それを自覚もしてる手嶋が泣ける。
38巻、相変わらず一番後ろに落ちた坂道が登ろうとすると京伏にぶつかる。もうどうしても人間として描いてもらえない御堂筋。そして、2年目インハイ初日山岳コース真波対手嶋、ことごとく正反対な二人。
39巻、2年目インハイ初日山岳コース真波対手嶋。正しい事を愚直にやって負ける手嶋。山岳コースは終わり、次は初日のトップ争い。
40巻、京伏対総北対箱学。ワープのようにいきなりトップに現われすぎ、京伏は。
41巻、一日目決まり。二日目開始。

『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』ラピュタ阿佐ヶ谷

◆『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★★偉大なる見世物興行】
企画「驚異のドキュメント 中島貞夫ニッポンをえぐる」から1プログラム。
1969年、カラー、93分、初見。
中島貞夫が東映で手掛けたエログロドキュメントを連続上映する企画、レアなことやるよなあ。シンナー喫ったり学生活動で角棒持ったりする若者、個人特定できまくり。まあ、個人特定されちゃまずい事をやる方が悪いという考え方で、それは間違えてないと思う。その分、SEX関係は違法ではないけど個人特定されるのはちとどうかって事で被写体が分かりづらい撮り方をしてる物もある。あ、でも、風俗で女を買いに来た客とかは堂々映っているか。カメラに話しかけたりこそしないがカメラ目線である。女遊びが勲章だった時代だからかもしれない。なんつーか、流石東映。東映は原則原理から買っちゃう方の味方の会社だからこれでいいだろう。
昔の新宿とか銀座とか見てるだけで楽しい。まだスタジオアルタはないし、三井住友銀行は三井と太陽神戸抜きで住友銀行だよ。
カラーとは言うものの、一般映画のように野外でライティングを集められる訳もなく、かなり白黒寄りの汚いリアルなカラー。それも又、東映らしい。劇映画だと、もっと明度が高いし、派手派手な色が溢れてると思う(だからこそ女囚さそりの白スーツが映えたりする)。題材も込みで、何か切り取る映像が寺山修司っぽい。寺山がナンボじゃ。俺は状況劇場で行く。とは言ってないだろうが、唐十郎の出番は多い。そして、ハプニングを演出して「俺たちは町と寝るんだ」と大声で言ってる0次元集団という目立ちたがり屋が今の目で見るとかなり恥ずかしい。こういうバカがいたのを残しておくのは大事。
美容整形手術や刺青の彫りを映像にちゃんと残してるもかなり貴重じゃないか?
活動屋の中島貞夫が興味津々なのか、ブルーフィルムの撮影現場までロングで撮ってる。題材広いのう。ブルーフィルムは8ミリで撮影するとナレーターが言ってる。ググって見ると8ミリって1ロール3分くらいなのか。3分単位に濡れ場撮るとか大変だな。フィルムの静止画カメラと大して変わらないくらいコンパクトなので機動性は抜群、それが裏物撮る人達のロケ心をくすぐるのかもしれない。無人島での撮影だった。ちなみにナレーターは西村晃。西村晃の声は真面目な事を言いつつ、裏で飲んだくれてそうな、インチキ感があって良い。

一番受けたのがK氏。「さげずまれたい」という欲望を満たす為に、床になりきり、バシバシ踏まれ、シンクの汚水をぶちまけられたりする。興奮を得るプロセスがあまりに凡人と違っていてギャグにしか見えなくて、笑ってしまった。極限まで振りきるって凄い。


【銭】
企画料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
にっぽん69 セックス猟奇地帯@ぴあ映画生活

『劇場版パタリロ!』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『劇場版パタリロ!』ユナイテッドシネマ豊洲11

▲「どおんだけぇ~」いやいや違う。

五つ星評価で【★★★そこそこと思う部分とそこはないのかと思う部分と】
思った以上にちゃんとビジュアル化されていて、それでいて金をかけなくていい部分はカキワリみたいなので抑えてる。その辺の匙加減が絶妙。原作がもともとそういう画風だったり、リアリズムにこだわる必要がない作品なので、これはこれでいいと思う。
パタリロの加藤諒はそのまんま。
いやまあ、元がマンガだし、アニメの白石冬美の声も思い入れがあるから、そんな一切可愛げのないモンスターみたいなパタリロでいいのか、という気もするのだけど、チコちゃんみたいに着ぐるみでやらんのなら、これがベストなキャスティングだろう。そのままの人間が演じるという制約を考えるなら、これが限界値ではなかろうか。
バンコランもその限界値に近い。なるほど人間が演じる最適解がこーなのか、という感じ。
まだ、ノビシロがあると思うのはマライヒとタマネギ。
マライヒは大人すぎる。もっと少女と見紛うほどの美少年という感じにしないとマライヒ感が薄い。オレンジの縦ロール・ウィッグは綺麗だけど。今のキャスティングでは大人同士なので、大人のバンコランが少年のマライヒに毒牙を掛けるという背徳構造が見えづらい。快楽に向けては意思が弱いのに、生理的嫌悪感からパタリロには強く振る舞ってしまうというバンコランの実はかなり自己中っぽい存在がおもろいのに。
タマネギの皮を向いた後のシャワーシーンとか実にいい出来なのだけど、タマネギの時の眼鏡に関しては目の表情が見えなくしてほしかった。多分、あの眼鏡の奥の多くを語りかけてくるような「ギラギラした目」が個性を主張しタマネギらしさを失わせている。なんかあの目だけ「井戸端会議で好奇心旺盛な主婦の目」みたいである。爪痕を残そうとしている役者の皆さんには申し訳ないが、タマネギの特徴は無個性である事だ。パタリロ殿下に振り回されながら激務に耐える変な衣装の大人なので、別に殊更カマッぽくする必要もないと思う。
ガラスの仮面パロ好き。
クックロビン音頭もやはり盛り上がる。
西岡徳馬(西岡と熊って漢字変換された)少年を犯す老人役似合いすぎ。
原作者のみーちゃんが神々しく出て来るところが良い。免罪符かよって気もするけど、そこに確固とした世界の中心があるのを目にするのは滅多にない事だし。まー、コメディだから何やってもよろし。

もともとがギャグマンガであり、主人公の善人性を強く打ちだす必要はないという考えもあるだろうが、私はあー見えて、パタリロが銭に汚い以外は凄くモラリストだったり、優しい性格だったりする点が好きなので、そういう部分もちょっと付け加えてほしかった。いや、それは加藤諒の個性ではできない部分なのか。難しいのう。

同質性の人間を詰め込み放題に詰め込んで、応援上映とかカラオケ上映とかやったら面白そうだ。という意味では結婚式のシーンでスクリーンにライス・シャワーぶつける『ロッキー・ホラー・ショー』ライクなのかもしれない。あれも記号性に満ち満ちすぎてドラマ的には何だか分からない映画だった。こういう記号性の高い怪作はアンテナど真ん中みたいに好きな人がいてもおかしくはないが、私はもちっと普通の映画の方が好みだ。


【銭】
有料鑑賞ポイント2ホイントを使った会員割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版パタリロ!@ぴあ映画生活

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』『アラジン』『賭ケグルイ』『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』『ハンターキラー 潜航せよ』

摘まんで5本まとめてレビュー。トーホーシネマズ縛りで。

◆『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』トーホーシネマズ日比谷1 ネタバレあり

▲男なのにミス照緒(右)。あと、ピーターのケツがプリプリでヤバい。

五つ星評価で【★★★★真剣な子供と嘘つきな大人】
いやいや単純にスパイディ面白かった。
ホモじゃないけどDT感マシマシでトムホ可愛い。
アメイジングのガーくんはヤリチン感強かったし、
ライミ版のトビーくんはDT感が悪い意味で強かった。つまり子供ではないのにDTつぽいって、おいおい、そんなガチな弱点まずいだろー、それ。
トムホのスパイディはそういうこと考えずに、まだまだ熟成してないが上での良さがある。ヒーローとしていろいろ足りない部分もあるのだけど、それはまだ彼が子供だからしょうがない。
そういう意味で、前作も今作も敵になるのは大人なのだ。
前作は自分のような家族(子供)を背負っている大人、
今作は社会的な地位を持つ大人の嘘つき野郎だ。
大いなる力を託された彼が「なってはいけない大人」、それがこのシリーズの敵なのかもしれない。
今回の三部作(になるだろうと言われている)のタイトルに付いている「ホーム」、
普通、「ホーム」に必要なエレメントは「父親」「母親」「子供」だが、今回のシリーズでは「父親」に位置するサムおじさんが最初から欠落してる。「母親」の位置のメイおばさんは充分に母親だが、欠落している父親の席にはハッピーが座ったりするのか、それならハッピーがラスボス的なヴィランになったりするかもしれない(ならないかもしれない)。
しかし、ヴィランのミステリオはアメコミ内でも嘘つきキャラであるが、それがそのまま活かされてて良かった。そして、この映画では最後にもう一人、大物が嘘を付いている事が分かる。うーん、大人よのう。まあ、大人だって夏休みは欲しいよ、大人になった自分にはとてもよく分かる。

ミステリオはジェイク・ギレンホールと言う、ミスター「海の物とも山の物とも」な俳優が演じる事で、本当にリアリティあって良かった。信用が出来る男なのに、最後まで信用が出来ない食えない男。ミステリオが日本人だったら浅野忠信辺りが怪しくていいが、マーヴェル出ちゃってるからそれはない。ミステリオは彼一人ではなく、スタッフが作り出した虚像である為、そのシステムを考えるとそう強くないように見えるが、エレメンタル達を倒す芝居をしながらスパイディと共闘したあの時、隠れてスパイディを攻撃していたら、スパイディは勝てなかっただろう。意思の一つで、普通人がスパイダーマンにも勝てる存在に変貌する。そこがミステリオの面白さだ。それはバードマンバルチャーもそうかもしれない。奇形的な超人スパイダーマンに挑む二人の普通の男。どちらもスターク社の影の部分に関係する。案外、次は本当にハッピーかもしれんぞ、ヴィラン。スターク社のギンギンの社員だし、普通の男代表だ。あと、ミステリオはクールだけど思った以上に『劇場版シティハンター』の敵に近い。

デブくんネッドの嵐のような恋愛劇場は面白かったです。

予告編の「君達の仕事を手伝っただけさ」って下りがなかった。

三作目は『スパイダーマン ホーム・アローン』と予想。


◆『アラジン』トーホーシネマズ日比谷12

▲予告編より胸がコンパクトに見えるジャスミン。

五つ星評価で【★★★何故かアラジンにはそんなに惹かれない】
字幕版で鑑賞。
あれ、ジャスミンの熱唱は響くけど、アラジンの歌が割と響かない。
ひょっとすると吹替版の方が良かった可能性がある。やはり歌が良くないといかんなあ。
悔しいけどウィル・スミスはよかった。
そして、ジャスミンは予告の方が広瀬アリスに似てた。

もちろん全然別物であるのだが、プロットが『ルパン三世 カリオストロの城』に似てるかもと言う事に気が付く。
城の外で逃げる姫、逃亡を助ける泥棒。
泥棒は城に潜り込み、姫と再会。
城には姫との結婚を望む宰相が待ち構えている。
泥棒の活躍により、城に平和が戻ってくる。ねっ

このプロットだと次元は猿。
銃火器は使わないが、大事な所ではちゃんと泥棒をサポートする。
ジーニーは銭形か。遠い所からルパンがわざわざ呼び寄せた秘密兵器。
不二子は乳母。じゃあ銭形と不二子が実はいい仲になったりして。いやあ~案外、モンパチさん版ならそういうのあっても良さげ。

ジャハー「さあ、アラジンよ、命が欲しければランプを返すのだ」
アラジン「いけねえ、ランプを返しちゃいけねえ」
ジーニー「襟の裏側よ、アラジンはいつもそこに隠すわ」

ジャスミン「泥棒は出来ないけどきっと覚えます」
アラジン「いけねえいけねえ」ってハグできずにやせ我慢で去るのがクライマックス。

王様「アラジンの奴大変な物を盗んでいきおった」
ジャスミン「いいえ、あの方は何も盗んでいませんわ」
王様「いや、まんまと盗んでいきおった。そなたの心と貞操じゃ」
ジャスミン「『はい!』って言いづらいわ」

しかし、「ダイヤモンドの心を持つ」とか言われてるけどアラジンって普通にただの盗人じゃん。あれだったら、もっとちゃんと働いて生活している例えば果物屋やパン屋のおっさんの方が立派じゃないの? アラジン達が王宮を取り戻し幸せな一生を暮らしても、果物屋は盗まれたリンゴを取り戻す事も出来ないのである。まあ、いいのか、庶民の生活はどうでも。


◆『賭ケグルイ』トーホーシネマズ日比谷11

▲森川葵(右)の足の太さが可愛い。

五つ星評価で【★★★★★何が好きって、こーゆー変な感情大暴発みたいな映画大好き】
うひゃひゃひゃひゃひゃ。映画テキストっぽくないし(元はマンガとドラマ/どちらも未見未鑑賞)、村人のヒュプレヒ・コールとかむちゃ無理があってカッコ悪いけど、キャラクターがバリバリに喜怒哀楽を爆発させる壊れ気味の演出は大好き。今時、感情が高ぶって泣いたり叫んだりって事態には巡りあえないでしょ。それを合法的だったり非合法だったり状況は色々だけど、観客まで届けてくれるのがギャンブル映画。そこに嘘はあっても、その嘘は見逃す。
浜辺美波が底が知れない面白いキャラ。


でも、物語を牽引するのは超ヘタレが面白くてたまらない、ひたすら負け続ける高杉真宙だ。上手いなあ。ダメダメ野郎なのだけど、最後の一線で愛されキャラなのが凄く演技のバランスが上手い。
こういう役をちゃんとこなせるのねと言う森川葵。ガタイ大きくなった?
自分の資質を良く分かっていて他の役者とセッションしてる矢本悠馬も良い。
池田エライザ、今回はビジユアルのみで、その先がないのが残念。
そして隠し玉、福原遥はこの映画はムチャ振りきってて面白かった。


◆『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』トーホーシネマズ上野4

▲「君たち全員デストロンに行って楽器と体を接合してもらって来い」。

五つ星評価で【★★★★とてもちゃんとしてる】
外さないのが凄いな京アニ。
前のが黄前ちゃんが1年の時の映画で、今回が2年の時の映画。前回は問題が周りで勃発しても自分から火消しをするのではなく事象を見守る事が多かったが、今回は後輩が出来て後輩が問題をいろいろ運んでくるので、先輩として火消しをしなければならない。起きるトラブルは技術だったり人間関係だったり、前回と大きく変わらないのかもしれないが、同じような事件でも、同じようなやり方で、トラブルは綺麗にスッパリ立ち切ったりは出来ない。個々違う人の集まりであり、個々それぞれの流れがある。そういうのをベタにちゃんと処理してるのが上手いなあ、と言うより、ちゃんとしてるなあ。どちらかと言うと前作の方がまとまってる感じではあると思うけど。

黄前ちゃんの一見ダラダラに見えるけど大真面目にユックリ進んでるのが好き。しかし、大丈夫なのか3年目は。


◆『ハンターキラー 潜航せよ』トーホーシネマズ日比谷13

▲主演はミスター破壊王。

五つ星評価で【★★★★ゲラゲラ】
なんつかジェラルド・バトラーの映画って「ジェラルド・バトラーが俺らにつまらん物を見せる筈がない」という安定感があるわ。偉いわ、ジェラルド・バトラー。色々都合のいい展開はあるけど、そういうのが気にならない。そんなところばかり見て「大活劇」を楽しめない方がバカらしい。

ロシアの艦長が仲代達矢と伊武雅刀を足して2で割ったみたいな顔だけど割かしそれは三國連太郎っぽいぞ。

マッチョ大統領、特殊部隊、艦長の若い時とか滅茶苦茶スピンオフが作れそう。大統領は次に選んだ国防大臣にも裏切られ今度は一人で反撃するのだ! しかし、ジェラルド・バトラーがいるから潜水艦はまず安全。そういった意味では着実に犠牲者を積み上げる陸戦の特殊部隊の方がエピソード的には男泣きさせて好きだな。

ハンターキラーって聞くとギャバンの敵役だわ


【銭】
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』:映画ファン感謝デー、値上げしたトーホーシネマスで1200円。
『アラジン』:映画ファン感謝デー、値上げしたトーホーシネマスで1200円。
『賭ケグルイ』:額面1400円のムビチケをチケ屋で1400円でGET。
『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』:値上前のトーホーシネマズデーで1100円。
『ハンターキラー 潜航せよ』:額面1400円のムビチケをチケ屋で1400円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム@ぴあ映画生活
アラジン@ぴあ映画生活
映画 賭ケグルイ@ぴあ映画生活
劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~@ぴあ映画生活
ハンターキラー 潜航せよ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム@ノラネコの呑んで観るシネマ
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム@或る日の出来事
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム@映画のブログ
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム@yukarinの映画鑑賞日記α
アラジン@徒然なるままに
アラジン@いやいやえん
ハンターキラー 潜航せよ@ここなつ映画レビュー
ハンターキラー 潜航せよ@映画のブログ
ハンターキラー 潜航せよ@徒然なるままに
▼関連記事。
・映画 賭ケグルイ@死屍累々映画日記・第二章
映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット@死屍累々映画日記・第二章
響け!ユーフォニアム関連記事リンク▼@死屍累々映画日記・第二章

『ザ・ファブル』109シネマズ川崎9『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』トーホーシネマズ川崎2

同日鑑賞縛りで2本まとめてレビュー。

◆『ザ・ファブル』109シネマズ川崎9

▲美月ちゃ~ん。

五つ星評価で【★★★やはり山本美月がいてこそ】
2回目。そろそろ回数減りそうと思って、好きな端の席を予約して見に行った。平日、昼の回だったが行って見ると残念な事に隣の席は埋まっていた。おっちゃんである。俺もおっちゃんだからお互い様だが、まあ、相手がお嬢様でもそうなんだが、隣に座られるのはイヤ。空き席が好き。おっちゃん映画見ていて、なんか携帯イジリ出した。操作やめて消す。何分か後に又、携帯光る。睨む俺。おっちゃん、ガラケーを差し出して、小声で「これ、電源切ってもらえませんか」。バカモーンとは口で言わず、即座に電源切った。ムカムカ。切り方を知らんかったんだろう。そんな状態で映画見に来るなよ。どうしても切り方分からず、それでも映画を見ないと命を落とすとか何らかの理由があるなら、携帯コインロッカーに預けるとか、布でグルグル巻きにして無音になるようにして来い。帰りに説教がましい事を言うのもイヤだったので、エンドロールとラス落ちはちゃんと見た後に、隣のおっちゃんには声も描けずにすぐ帰った。無駄に怒るのもイヤだし(怒らん道理がない)。な訳で、おっちゃんの携帯は電気切りっぱなしだ。再度、電源の入れ方が分かったかどうかは知らない。そこまで俺がケアする必要はないだろ。家族でも何でもないんだから。

で、軽く映画の話。
岡田准一のアクションより、山本美月のリアクション顔の方が楽しい。ドンピシャな顔をするんだもの。盗撮くんもうちょっとガンバレよ。ただ柳楽優弥が舌なめずりするような色っぽさは感じなかった。

何となく「柳楽優弥と木村文乃」の濡れ場があったらムチャクチャ、ヤンマガっぽい気がする。

フードの福士蒼汰はそんなでもないなあ。いろいろ甘えがある事で、プロのファブルと対比になっているんだろうけど。

向井理くんはいい感じのヤクザ顔になったわ。


◆『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』トーホーシネマズ川崎2

▲ココイチにはいないんやで。そこ注意しとき!

五つ星評価で【★★★善意に免じて】
PART1(もう内容覚えてない)と異なる監督を起用。と言う事で、その監督は「AKBの公式ライバル」という冠を付けられて、そんなに順風満帆ではなかった開設時期を全く知らない。多分、だからこそ彼女たちは仲良くなったのだろうけど、そういうの抜きで、今の状態から、それが彼女たち自身の資質として捕えるのはちょっと違うと思う。
ただ、外部から入って来た監督に悪意はなく、彼女たちそれぞれをできるだけ優しく好意的に撮ってあげようという親身さが見られる。みんなそれぞれ輝くように撮っている。そういう意味で立派なお見合い写真みたいな映画。


【銭】
『ザ・ファブル』:試写会で一回見ているが、試写会前にチケ屋で額面1200円の紙の前売券を1100円でGETしていて、映画も面白かったのでもう一回見に行く事にした。
『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』:チケ屋で額面1500円の前売券を1180円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ザ・ファブル@ぴあ映画生活
いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46@ぴあ映画生活
▼関連記事。
ザ・ファブル(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・ザ・ファブル(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
ザ・ファブル2@死屍累々映画日記・第二章
Documentary of 乃木坂46(一作目)@死屍累々映画日記・第二章
・Documentary of 乃木坂46(二作目)@死屍累々映画日記・第二章

『幕末残酷物語』『拳銃野郎』シネマヴェーラ渋谷

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『幕末残酷物語』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★ちとギクシャク】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1964年、白黒、99分、初見。
主役、顔が丸くて泥臭くてあまりかっこ良くないなあ。えっ、大川橋蔵なの? そう言われればそうだが。
ヒロインは富司純子。「姉御」みたいな役ではなく、弱い女の子。あっ、かーいーじゃないか。
そして土方歳三が西村晃。西村晃が土方歳三を演じる新選組が爽やかな筈がない。組織の人間関係が今、問題になってる吉本興行的と言うか、同じ釜の飯を食ってもファミリー感が1ミリもない。


◆『拳銃野郎』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★ハッピーエンドを嫌うシャレオツ映画】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1965年、カラー、80分、初見。
高橋英樹、伊藤雄之助、名古屋章、十朱幸代、なかなか濃いメンツ。
作品内を流れまくるムード歌謡「キラー・ジョーの歌」がかっけー。


【銭】
どちらも。通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
幕末残酷物語@ぴあ映画生活
拳銃野郎@ぴあ映画生活

『赤ちゃん颱風』『晴子の応援団長』ラピュタ阿佐ヶ谷『続警察日記』シネマヴェーラ渋谷

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『赤ちゃん颱風』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★赤ちゃんと動物には勝てない】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1958年、白黒、55分、初見。
桑野みゆきが電車で赤ん坊をあやしていると親が行方不明で、遺失物扱い所でも母親と疑われ引き取ってくれない。捨て子は赤ちゃんコンクールに優勝した事で一躍有名になり、第二第三の捨て子が彼女の職場に運ばれてくる。実はかなり悲酸な話であるが、軽コメディーとして処理されている。
女院長に轟夕起子、副院長に益田喜頓。


◆『晴子の応援団長』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★鰐淵晴子にだって勝てない】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1962年、白黒、64分、初見。
鰐淵晴子美人よのう。ネリカン脱獄のズベ公と自殺しようとした清純なJKの顔がソックリの一人二役もので二人は指導者に惹かれて細かい事は記憶喪失で押し通し、服を交換し、お互いの居場所に。交換物は細かい事突っ込みなし。ネリカンの囚人服が町中それで歩いても何一つ違和感ない感じでオシャレなデザイン。
脚本の高橋二三って昭和ガメラの人じゃん、松竹でも書いてたのかっと思ったら、東宝の『スーダラ節』もこの人だという。守備範囲広すぎだろ。


◆『続警察日記』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★田舎の警察こんなに忙しいんやろか】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1955年、白黒、119分、初見。
伊福部昭の音楽で雄大な磐梯山の景色ドーンで終わるのが何か凄く特撮っぽい。
雄之助は人情ある組織人として警察組織の係長を問題なく演じてる。『気違い部落』もそうだったが芸術祭参加作品。貧困に対する批判強し。まだまだ貧困が根強かった時代なのだ。モグリ産婆の婆さんは「いつでも婆さん」の北林谷栄、彼女が伊藤雄之助に取り調べを受けてる最中に、今まさに産まれそうな妊婦が警察署に飛び込んでくるエピソードが出色。ブラックジャックかよ。
冤罪事件の被害者の娘が新珠三千代、美人である。
署のムードメーカーの女の子桃ちゃんが芦川いづみ、カワイ子ちゃんである。


【銭】
『赤ちゃん颱風』&『晴子の応援団長』:特集特別料金1500円だが3回券を3600円で再び購入(その3回目の使用)。
『続警察日記』:通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
赤ちゃん颱風@ぴあ映画生活
晴子の応援団長@ぴあ映画生活
続・警察日記@ぴあ映画生活

マンガ『弱虫ペダル 第18~25巻』渡辺航、少年チャンピオンコミックスを読書する男ふじき

ちょっとまとまって安い棚から購入したり高い棚を挟んだり間違って2冊買ったり(マンガ読みがよくやる奴)。

18巻、インハイ二日目ゴール争い直前。箱学と京伏と総北の三つ巴戦から京伏が一つ抜けたのが前巻まで。どんなに決定的な差を付けても何もかも捨てきっていても母親の死さえも糧にしていても理由もなく御堂筋は勝てない。ただ勝てないという結果が明らかにされるだけだ。ただ、御堂筋に関しては「絶対に勝つ」というメンタルとそれを支える技術だけで、相対的な自他評価があまり正しくないのだろう。マンガ自身が御堂筋の主観で描かれているというのもあるが、箱学と総北は3年で、御堂筋は1年、総合的な脚力でひっくり返されてもそんなにおかしくはないのである(知ったか)。御堂筋の裏側に思った通り哀しいエピソード。
19巻、二日目から三日目の足切りのエピソードが泣かす。御堂筋の復活しえないほどの落ち込みとちっちゃい復活。新たなるヒール呉南の待宮登場。御堂筋が人間実寸大の虫みたいなイヤさだとしたら、こいつは高利貸でボコボコ女の子を風呂に沈めてきたみたいな冷静なイヤさ。この巻間違って2冊買った。まあええわ。金持ちやさけ。
20巻、呉南のペテンの仕掛けがバレて坂道が激怒する中、箱学のオラオラ男アラキタが突っ走る。
21巻、アラキタの過去回想を挟みながらアラキタが呉南を制して、マンガ的にはここで呉南はリタイヤ。どんな厳しいミッションでも不平不満を口にしながら必ずこなす驚異の男アラキタもここでリタイヤ。この巻はアラキタ巻。ブクオフで買ったので「アニメイトでお買い上げの皆さまへ」というペーパーが付いてた。絵柄はアラキタ。セリフが「ボケナスが!!」最高。
22巻、箱学泉田、総北田所リタイヤ。総北金城不調によりリタイヤ。
23巻、総北鳴子の根性が巻前半、総北今泉の覚醒が巻後半。
24巻、何が何でも必ずゴール前に絡んでくる影の主役京伏御堂筋と箱学真波の戦い。決着は付かず。
25巻、インハイ三日目ゴール直前、因縁がある京伏御堂筋と総北今泉の戦い。もうこんなにボロボロになって御堂筋ありがとう。総北今泉が御堂筋を振りきる中、機体トラブルで箱学真波に抜かれた所で次の巻に引き。地獄のようにグイグイ読ませる。表紙の御堂筋が清々しいくらいに化け物でしかない。深夜2時にこういうの出てきたら泣く。

『ホーホケキョ となりの山田くん』国立映画アーカイブ

◆『ホーホケキョ となりの山田くん』国立映画アーカイブ
五つ星評価で【★★★問題は多々あるが、これはこれで良くない部分も含めてギリ良し】 
特集企画「逝ける映画人を偲んで2017-2018」からの一本。
1999年のカラー映画、103分、公開以来2回目。
まんが映画としてはいろいろ問題があるだろう。
・山場がない。
・大爆笑ネタがない。
・ネタとネタの間の切り分けが悪い。
・タイトルに出てる「山田くん」のウェイトが低い(出番少ない)。

理詰めでダメ出しは簡単なんだけど、
居心地がいい映画である事は否定できない。
一つ一つの小さなネタはどれもつまらなくない(あれ?何かよう理解できんで終わったみたいなのも幾つかある)。ただ、いしいひさいちにしてはおとなしい。どちらかと言うと高畑勲の影響の方が強く出たのかもしれない。通常の3倍の動画枚数を使い、今までにない水彩画のようなタッチ、見た目以上にムチャクチャ金がかかってるらしい。その金に見合う事なく、興行大惨敗だったのは覚えてる。人間国宝が作った一個百万の和菓子みたいなアニメ、贅沢とはこういうもんであろう。作った本人達は最後まで貧乏だったに違いなかろうけど(それはいわゆる手塚の呪縛)。

山田くんのウェイトが低いけど、恋愛ネタとか、かーいらしくてええわあ。
父ちゃんのスピーチもステキ。月光仮面はいらない。
父ちゃんの声、増岡徹ってのはうっすら覚えてたが、母ちゃんの声は朝丘雪路だったのね。全然、分からんかった。


【銭】
国立映画アーカイブ一般料金520円を映画の教室全回鑑賞者特典入場券で無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ホーホケキョ となりの山田くん@ぴあ映画生活
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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