『スプーキッズ ザ・ムービー』ユナイテッドシネマ豊洲5『8番目の男』シネマート新宿1『ブルーアワーにぶっ飛ばす』テアトル新宿
- Date
- 2019/11/06/Wed 01:14
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
同日鑑賞3本をまとめてレビュー。
◆『スプーキッズ ザ・ムービー』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲恐怖感のないモンスターに威厳がない。モンスターと女なら女の方が怖いって真実の描写。
五つ星評価で【★★★悪くない。全然悪くない。】
夜の学校にモンスターの子供達が隠れ住んでいる。彼等は人間社会から追いだされた逃亡者で、人の目に触れぬよう夜のみ学校で幽霊の先生の授業を受けているのだ。その夜の教室にスマホを置き忘れた人間の女の子がやってきて彼等の存在が学校の校長先生にばれてしまう。校長はモンスター駆除業者を呼ぶが、、、、という話。
人間の女の子ハナのキャラクターが出色。目のデカさが日本アニメ風で、犬のように表情が豊か。一時も止まらないウザいくらいの表情描写は愛らしいが、自己中な性格は煩わしい。物おじせず、恐れずに自己の益になる事のみを追及するその姿は見たくない人間の本性その物とも言える。
モンスターのキャラのデフォルメが良くも悪くも強力すぎる。フランケンシュタインズ・モンスターなんてデフォルメで丸めすぎていて、原形のモンスター以上にスライムみたいだ。だから彼等に恐怖感は全く感じない。最初くらいは恐怖感を感じさせる演出があってもいいと思うが(いや、やってたが失敗したんだよな)。
お気にはゾンビの女の子。
声優はアイドルを大挙使ってるみたいだが、特に違和感なく聞けた。唯一、駆除業者の猫ひろしのみが変な喋り方するなと意識が向いたが格段に下手という訳ではない。
ベースとして語られるテーマは変わった者への不寛容。
子供同士は何の意識もないが、大人は一線を引きたがる。
かーいらしくて、ちゃんとおもろくてテーマ性もある。でも女の子のキャラが目が大きすぎて無駄に可愛いのが何か長年生きてきたお宅の危機感情を掻き立てる。
◆『8番目の男』シネマート新宿1

▲ポスター。
五つ星評価で【★★★そんなに悪くないんだけど、この演出でよかったの?】
法廷、陪審員もの。
陪審員ものは数が少ないがなかなか悪い物に当たらない。これもよかった。
「8番目の男」とは陪審員第8号のこと。彼の提起で簡単に見えた裁判が徐々にひっくり返っていく様子が実にサスペンスフル。ただ、彼自身に名探偵要素は薄く、分からない事を納得できずに苦しんでいるだけというキャラクターにしたのはちょっとまどろっこしい。又、陪審員の合議の中で掛かる劇伴が妙に明るくてコメディ寄りっぽく内容を見せようとしてるようだったが、逆にそういう気遣いはいらず、ぐんと暗くしてしまえば良かったのに。
日本やアメリカ映画での陪審員が12人で今作が8人なので、それぞれ陪審員が持ってる属性やキャラも随分凝縮して整理されて見やすい物になった。12人は多い。8人くらいが丁度いい。メンツは法科学生、介護してる主婦、大会社の社長秘書、清掃業勤続30年、キャリアウーマン、おっちゃん、若い女、主人公。

▲ポスター場面のスチール。右下勤続30年清掃業者が本当はこのカットにはいない。
ラストで陪審員裁判にすると無罪率が上がる結果が問題になっているというテロップが出るが、それは正逆の話で、それほど冤罪の出やすいシステムとして非陪審員裁判が構築されているという事ではないだろうか。まずまずオススメ
◆『ブルーアワーにぶっ飛ばす』テアトル新宿

▲夏帆ちゃん好きだわ。
五つ星評価で【★★★これは判断むずかしーの来た】
夏帆ちゃん好きだから見に行った。
なかなか良い壊れ役で、性格ビッチがなかなか似合ってる。
その性格ビッチの夏帆の相棒がシム・ウンギョン。
やり取りの数々は微笑ましいのだが、発音がネイティブ日本人ではないのが気になる。
これは韓国人女優の知英が、完全にネイティブ日本人にしか聞こえない役作りをしてくるのだから、シム・ウンギョンがそれをできない理由が一応ない。変わった映画で飽きずに最後まで見れるが、さて、それで面白いと胸張って言えるかって言うと微妙。夏帆ちゃん外見も演技も好きだけど、映画としてぶっとばされ感がなかったのは残念。
あっ夏帆と果歩が親子なのか。でんでん気が付かなかった。
【銭】
『スプーキッズ ザ・ムービー』:ユナイテッドシネマ自社配給作品なので会員には自動的に割引が付いており、1300円で鑑賞。
『8番目の男』:シネマート新宿、月曜メンズデーで1200円。
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』:テアトル会員割引を使用して1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・スプーキッズ ザ・ムービー@ぴあ映画生活
・8番目の男@ぴあ映画生活
・ブルーアワーにぶっ飛ばす@ぴあ映画生活
◆『スプーキッズ ザ・ムービー』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲恐怖感のないモンスターに威厳がない。モンスターと女なら女の方が怖いって真実の描写。
五つ星評価で【★★★悪くない。全然悪くない。】
夜の学校にモンスターの子供達が隠れ住んでいる。彼等は人間社会から追いだされた逃亡者で、人の目に触れぬよう夜のみ学校で幽霊の先生の授業を受けているのだ。その夜の教室にスマホを置き忘れた人間の女の子がやってきて彼等の存在が学校の校長先生にばれてしまう。校長はモンスター駆除業者を呼ぶが、、、、という話。
人間の女の子ハナのキャラクターが出色。目のデカさが日本アニメ風で、犬のように表情が豊か。一時も止まらないウザいくらいの表情描写は愛らしいが、自己中な性格は煩わしい。物おじせず、恐れずに自己の益になる事のみを追及するその姿は見たくない人間の本性その物とも言える。
モンスターのキャラのデフォルメが良くも悪くも強力すぎる。フランケンシュタインズ・モンスターなんてデフォルメで丸めすぎていて、原形のモンスター以上にスライムみたいだ。だから彼等に恐怖感は全く感じない。最初くらいは恐怖感を感じさせる演出があってもいいと思うが(いや、やってたが失敗したんだよな)。
お気にはゾンビの女の子。
声優はアイドルを大挙使ってるみたいだが、特に違和感なく聞けた。唯一、駆除業者の猫ひろしのみが変な喋り方するなと意識が向いたが格段に下手という訳ではない。
ベースとして語られるテーマは変わった者への不寛容。
子供同士は何の意識もないが、大人は一線を引きたがる。
かーいらしくて、ちゃんとおもろくてテーマ性もある。でも女の子のキャラが目が大きすぎて無駄に可愛いのが何か長年生きてきたお宅の危機感情を掻き立てる。
◆『8番目の男』シネマート新宿1

▲ポスター。
五つ星評価で【★★★そんなに悪くないんだけど、この演出でよかったの?】
法廷、陪審員もの。
陪審員ものは数が少ないがなかなか悪い物に当たらない。これもよかった。
「8番目の男」とは陪審員第8号のこと。彼の提起で簡単に見えた裁判が徐々にひっくり返っていく様子が実にサスペンスフル。ただ、彼自身に名探偵要素は薄く、分からない事を納得できずに苦しんでいるだけというキャラクターにしたのはちょっとまどろっこしい。又、陪審員の合議の中で掛かる劇伴が妙に明るくてコメディ寄りっぽく内容を見せようとしてるようだったが、逆にそういう気遣いはいらず、ぐんと暗くしてしまえば良かったのに。
日本やアメリカ映画での陪審員が12人で今作が8人なので、それぞれ陪審員が持ってる属性やキャラも随分凝縮して整理されて見やすい物になった。12人は多い。8人くらいが丁度いい。メンツは法科学生、介護してる主婦、大会社の社長秘書、清掃業勤続30年、キャリアウーマン、おっちゃん、若い女、主人公。

▲ポスター場面のスチール。右下勤続30年清掃業者が本当はこのカットにはいない。
ラストで陪審員裁判にすると無罪率が上がる結果が問題になっているというテロップが出るが、それは正逆の話で、それほど冤罪の出やすいシステムとして非陪審員裁判が構築されているという事ではないだろうか。まずまずオススメ
◆『ブルーアワーにぶっ飛ばす』テアトル新宿

▲夏帆ちゃん好きだわ。
五つ星評価で【★★★これは判断むずかしーの来た】
夏帆ちゃん好きだから見に行った。
なかなか良い壊れ役で、性格ビッチがなかなか似合ってる。
その性格ビッチの夏帆の相棒がシム・ウンギョン。
やり取りの数々は微笑ましいのだが、発音がネイティブ日本人ではないのが気になる。
これは韓国人女優の知英が、完全にネイティブ日本人にしか聞こえない役作りをしてくるのだから、シム・ウンギョンがそれをできない理由が一応ない。変わった映画で飽きずに最後まで見れるが、さて、それで面白いと胸張って言えるかって言うと微妙。夏帆ちゃん外見も演技も好きだけど、映画としてぶっとばされ感がなかったのは残念。
あっ夏帆と果歩が親子なのか。でんでん気が付かなかった。
【銭】
『スプーキッズ ザ・ムービー』:ユナイテッドシネマ自社配給作品なので会員には自動的に割引が付いており、1300円で鑑賞。
『8番目の男』:シネマート新宿、月曜メンズデーで1200円。
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』:テアトル会員割引を使用して1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・スプーキッズ ザ・ムービー@ぴあ映画生活
・8番目の男@ぴあ映画生活
・ブルーアワーにぶっ飛ばす@ぴあ映画生活
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