◆『午前0時、キスしに来てよ』丸の内ピカデリー2
▲「ゴードン」って名前はチンコでかそうな名前。
五つ星評価で【★★今時珍しいアイドル全開のアイドル映画、それが良かろうと悪かろうと】
流石キャスティングのフジテレビ。
片寄涼太と橋本環奈と眞栄田郷敦はいるだけで合格。
片寄涼太、スーパースター役なのに他の映画と比べるとキラキラ感が薄れてる気がする。まー周りが騒いでギャップ埋めてくれるからいいでしょ。「女子高生のケツはムチムチしててたまんねーなー」とかのセリフが好きなんだけど、幾つもの側面がありすぎて一人のキャラクターとして出来上がってない気がする。
橋本環奈可愛いけど、どこか変でバラエティー要員みたいなのが逆に良い。昔と比べると成長して明らかに「美しい」とは逆のベクトルに移行しつつある。声がガラガラ。足とか太いし、スラっとしてないし、本人にセリフで言わせた通り「腹出てる」し。でも、そういうガラクタ集めて出来た奇跡のバランス感覚がとっても可愛いのが凄い。ちなみに物語全般貫かれる「キョドリ演技(挙動不審演技)」も見ていて辛いのだけど、橋本環奈なら許してしまう。
橋本環奈の幼馴染で陰から見守ってる役柄の眞栄田郷敦はイケメンだ。片寄涼太よりこちらの方が王道のイケメンで役が逆の方が良かったんじゃないかと思うが、その辺は大人の事情だろう。寄り添ってて待ってるだけで果てしなくつまらない役。
恋愛ドラマとして上がる部分は橋本環奈の「おっおっおっおっ」というキョドリ演技で分かりやすく表現される。
恋愛ドラマとして下がる泣ける部分は、呆然とするしかない橋本環奈一色で、何かあまり伝わって来ない。「とても良い子」という役柄だからあんなんなんだうが。
橋本環奈主観で作られてるので、彼女目線では話を追えるのだが、片寄涼太サイドは何かよく分からない。
彼が橋本環奈を通して恋に何を求めているのかが全く見えないから。
彼の昔の恋人も橋本環奈とタイプが違いすぎて、彼の恋愛観を更に分かりづらくしてる。
って事で、時間分だけ、アイドルの「キャッキャウフフ」を見れれば筋とかがどうでも異存はない。そんな人にはオススメできる。
そう言えば、橋本環奈が勉強が趣味のつまらない奴で、ガリ勉の成果で成績はそこそこ良いというアウトラインは橋本環奈が演じる事で一切チャラになっていた。いや、現実はどうあれ、橋本環奈頭が良くは見えないだろう。
【銭】松竹の前回有料入場割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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午前0時、キスしに来てよ@ぴあ映画生活
◆『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE 星乱第三章』トーホーシネマズ上野8
▲銀河英雄伝説でもっともメタ的にドエライ事をしでかしてくれた御仁。
五つ星評価で【★★★★ちゃんとした終わり】
帝国、連邦とも内乱が終わるまで。
帝国貴族の困ったちゃん采配が目立つ。精神論で戦うのが痛い。
あれだけラインハルトとヤンの周りは美男美女なのに貴族だけがはっきり「醜い」のはなんか可哀想。「醜い」上に、頭が弱く感情的で動物のように描かれている。何か希少種として保護すべきではないのかしら❓ もうディスられる為だけの大将ちゅーか、大工とか火消しとかの親方ぐらいだったらいい仕事したかもしれないのに。いや、「偉い」「偉ぶる」事しか能力がないって描き方が完璧すぎてどうにもならん気にしかならない。不憫な。
帝国の内乱はともかくバンバン撃ってるうちに戦闘経験のない貴族軍が総崩れした形だが、最後に一矢報いて見せた。ラインハルトから夢見がちな赤毛の腹心の友を奪ってしまったのである。ラインハルト悩む。今だったらみな「ペット・セメタリーに行け」とか言いそうなもんだ。言わないか。
連邦側も内乱を無事、終了させたが、ここでもそこそこの犠牲は払っている。
ヤンが戦略として使用したのは「アルテミスの首飾り12基」の巨大氷塊による無人特攻。いわゆる奇策だが、これが有効なら、普通の要塞攻略などにも使えそうだ。でも、これ、割と大変じゃない❓ 巨大氷塊って宇宙空間にそこいらにホイホイないだろうから惑星から打ち上げるんだろうけど、大気や重力をかいくぐって熱で雲散霧消しないようにするのがまず大変そう。そもそもそんなに自由にできる水成分が寒冷惑星にあるのか❓ ひょっとしたらアステロイド・ベルトなどの小惑星群を固定した方が現実的ではないのか❓ いや、氷だからビーム兵器をスルーしたらしい。ただ、例えば宇宙戦艦による特攻でアルテミスの首飾りを落とせないのは宇宙戦艦を有人で操作する為に中に居住空間を作成しなければならず、それが爆発の元になるのだ。なら、エンジンだけ活かした廃艦(もちろんエンジンは爆発要素)に石でも岩でも詰め込んでエンジン部分だけガードして特攻してもイケる筈。要は散らばらなければ特攻可能だ。じゃあ、多少の物理爆撃に耐えられるようネットで巻いとけば良い。
と言うより、アルテミスの首飾り、無人設備なら凄く単純に通信妨害してやれば良くね❓ 仮に通信妨害対策として軌道エレベーターみたいな施設に有線で紐づけられてるとしたら、その有線だけ破壊するのも大変ではなさそうだし。
まあ、そんな難癖付けるのも楽しい。
今回、ラインハルト様の精神状態がキワキワになるのだけど、流石、本職の声優は凄い。ふわふわで壊れる寸前、普通の若者らしさを取り戻したような感情的な声、いやあー、宮野真守、素晴らしかった。
【銭】企画特別料金1800円。
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《銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第3章》@ぴあ映画生活▼関連記事。
あとから
◆『EXIT』新宿武蔵野館1
▲ユナかんわいい。主人公はまだそんなに暴れるくんっぽくなってない。
五つ星評価で【★★★★すんげすんげウキウキ】
物語はと言うか、話の流れを疾走させるアクションやテンポやスピード感がたまらなく愛しく気持ちの良い傑作。
メンヘラ復讐者の乗りつけたトラックからこんこん沸き出てくる殺人ガスで街はパニックに。この殺人ガスが徐々に拡散して広がっていくが、地表から徐々に高さが登っていき、屋上に逃げた人を追い詰める。難しい設定もなく、主人公二人がこのガスから逃げ続けるドラマをずっと描いてて、しかもおもろーい。
主人公が目鼻立ちは整ってるのに、どこか見た事があるような変な顔です。
・劇団ひとり?
・轟次郎?
・財津一郎?
・フランキー堺?
いや、あいつだ。
あばれるくん、じゃん。そらーカッコ悪いわ。
でも、一生懸命はつたわってくる。
一緒に逃げる姉ちゃん(少女時代のユナ)の、整ってるけど、貧相な感じも妙にグッと来る。ボロボロな顔で泣くのも可愛い。かーいーかーいー。
そして二人ともお人好しで善人なのがツボ。自分達より先に要救助対象を見つけてしまい、涙ながらに悶絶するシーンは映画の白眉。
【銭】水曜武蔵野館1100円均一。
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EXIT@ぴあ映画生活
◆『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』よみうりホール
▲縁起物っぽい一対。
五つ星評価で【★★★★良く出来てる。面白い、そして正しい】
シリーズ三作目。普通に考えて三部作の三作目、完結編。
これで4作目を作るのは
『トイ・ストーリー』くらい無理がある。
一作目は少年の成長物語であると同時に少年は歴史の転換点となる英雄物語でもあった。
二作目は少年にぶち当たる逆境、それを退ける男のドラマみたいな奴。
三作目は、少年がちゃんと大人になる映画。彼は大人になるためにとても正しい事をする。
ヒックは一作目でも二作目でもとても大事な物を失う。三作目でもだ。
だが、それと引き換えに彼は徐々にちゃんと大人になっていくのだ。
その成長過程は過酷だし、彼は彼の友人より早く大人になる。損な役回りだ。
いや、しかし、驚いたのはラストの選択肢からあれを選んだことだ(映画館で観ろ!)。それはとても正しい選択だ。そして、正しい選択肢を取っても物語の面白さは変わらない。そbも又、凄い。
物語の冒頭に「今までの粗筋」がちゃんと付く親切設計も良いぞ。
ビジュアル的に三つの見せ場がある。
・敵になるドラゴンの能力を描く新しい効果。
・伝説の聖地の美しさ。
・トゥースレスのツガイの巧みなアニメート。
彼女は白粉を塗りたくった京女みたいだけどお高く止まっている。そこがとても「野生」らしくて良かった。
ヒックがアスティに勇気づけられるところはやっぱグッと来る。
【銭】試写会。
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険@ぴあ映画生活▼関連記事。
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ヒックとドラゴン@死屍累々映画日記・第二章・
ヒックとドラゴン2@死屍累々映画日記・第二章・ヒックとドラゴン3@死屍累々映画日記・第二章
仕事帰りの同日鑑賞2本をまとめてレビュー。
◆『AI探偵』シネ・リーブル池袋1
▲右上が滝口幸弘さん。
五つ星評価で【★★★千葉誠治シナリオうまくね?】
滝口幸弘さん追悼上映(主人公のライバルの大手探偵事務所の探偵)。
私はこの役者さんは知らなかったが、宇宙人とか忍者の映画で個人的にお馴染の千葉誠治監督だから見に行った。え、千葉誠治監督こういう脚本も書けるんだ。と言う発見もあり、なかなか面白かった。ツンデレのAIとイケメン探偵のバディーもの。なんつーか、徹底してるのは話に関わってくるような女子キャラが一人も出てこない事。全ての登場人物が(あ、大家だけ別だ)イケメン枠。あー、そーゆー需要の映画ってあるある。観客、男子俺一人。ハレムや、ハレム。誰も俺に目もくれないけど(そらそやろ)。主人公とAIの関係性や展開に関しては
『名探偵ピカチュウ』をちょっと思い起こさせた。2019年10月18日公開という事だから、影響受けてる可能性は高い。それにしても仕事が早いな。
主役の荒牧慶彦は文句の付けようのないイケメン。
◆『ざ・鬼太鼓座』新文芸坐五つ星評価で【★★★★うふふふふふふふふふ】
4回目。
何回見ても変でいい。
前半に出てくるダウンタウンブギウギバンドの宇崎竜童なんて健全だよなー。高そうなランニングシャツ着てるし。鬼太鼓座の面々普段着ボロボロやもん(ステージ衣装は流石にちゃんとしてるが何かどれ見ても着心地は悪そう)。
演奏シーンをあえて邪魔する加工電子音の追加など、演出も気が狂ってる。
でも、見てると魂抜けていい感じになる。ドラッグかよ。
【銭】『AI探偵』:テアトルの会員券使って1300円。
『ざ・鬼太鼓座』:ラスト1本割引で950円。
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AI探偵@ぴあ映画生活・
ざ・鬼太鼓座@ぴあ映画生活▼関連記事。
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ざ・鬼太鼓座(1~3回目)@死屍累々映画日記・第二章・ざ・鬼太鼓座(4回目)@死屍累々映画日記・第二章
同日鑑賞3本をまとめてレビュー。
◆『地獄少女』池袋HUMAXシネマズ6
▲金井克子「他人の二人」の未完成振り付け。
五つ星評価で【★★★★このビジュアルに対する傾倒ぶりが逆に好き】
ビジュアルへの並々ならぬこだわりが魅力。
ファーストエピソードの最初の女の子が教室から地獄に落ちる場面の「スポっ」という語感や、森七菜が背後から複数の手に絡まれる場面の「来る」感じなど、動く絵のタイミングが抜群。この「地獄少女」というタイトルのマンガやアニメはどう足掻いても30分くらいの話にしかならない規則性を持っているのだが、こんな話をよく107分にも伸ばしたものだと敬意を表する。
タイトルロールを演じる玉城ティナの非現実感。
もうともかくそこらから連れてきたかのような森七菜の普通。
ペアの二村紗和のアーティスティックな孤狼感。
大場美奈のもがいてもがいて幸せになれない哀しさ(傷付けられた顔が気高く美しくて好き)
片岡礼子が子供に不幸があった親の演技が付きすぎてる。まるで孫に不幸があった柄本明みたいだ。
麿赤児のあの人離れした動き。
そして波岡一喜の死体にしか見えない淀み感。みんなステキステキ。
◆『スペシャルアクターズ』シネマロサ1
▲左が主人公、右が弟君。
五つ星評価で【★★★★これだけ面白い脚本なら別に文句なんか付けない】
◆『羊とオオカミの恋と殺人』シネマロサ2
▲こんなん可愛さにはかなわない。
五つ星評価で【★★★★福原遥ちゃんに一票】
見終わって実は思った以上に深いかもと思った矢先、宣材の「信じられないでしょうが、これはラブコメです。」というコピーを見てしまった。あははははははは。まあそうか。
ともかく主演の二人がいい。
福原遥は「もう、こんなん可愛く撮ってもらって💛」って極限に可愛い。

杉野遥亮は揺らぐボンクラを嫌味なく演じている。
二人並ぶと大人と子供に見えるくらい福原遥がちっちゃい、このバランスもよい。
それなのに福原遥のナイフ振り回す美技が華麗。
みんな「パピコ」知らないのはビートルズ知らない映画の延長のようでもある。
PS 町にタムロするゴロツキの中でガタイのデカい奴が
『宮本から君へ』のラガーマンなんだそう。全然イメージ違う。
役者って凄いってか、こっちの映画だと単なるでっかい暴れん坊。
怖さも何もあらへんがな。
【銭】『地獄少女』:映画の日(12/1)割引ヒューマックス系は1100円。
『スペシャルアクターズ』&『羊とオオカミの恋と殺人』:映画の日(12/1)割引シネマロサは1000円。
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地獄少女@ぴあ映画生活・
スペシャルアクターズ@ぴあ映画生活・
羊とオオカミの恋と殺人@ぴあ映画生活
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