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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『8日で死んだ怪獣の12日の物語―劇場版―』UPLINK吉祥寺5

◆『8日で死んだ怪獣の12日の物語―劇場版―』UPLINK吉祥寺5

▲メインビジュアル。っつか、スチールが会議ソフトの上半身撮影ばっかや。

五つ星評価で【★この長さで、この金を取るべき作品ではない】
「8日」と言うのは映画作品内の怪獣が生きていた時間で、主人公が通販で怪獣を買って届いた日から数えてラストカット(映画内では怪獣が死んだという表現は取られていない)までの期間が8日間である。
では「12日」と言うのは何かと言うと、その怪獣のドラマがインターネットで配信されていた期間だ。
だから「12日」は作品内部の物語の時間とは全く関係がない。「メタ」って奴である。例えば、単に『マクベス』という題では満足せず、『ネットフリックスでマクベスを』ってタイトルその物に公開時の条件を付けちゃうに等しい。そういう感覚は恥ずかしくない?
配信の短い単元の映像を繋ぎ合わせて映画にしたのであるのだろうが、きっとこれが配信なら、そう怒らなかったに違いない。単純に短いからだ。そして、寄せ集めて拵えた物語のテンポは悪い。ふわふわしたニュアンスな話であり論理的な理屈に欠けている話なので、これくらいの物語をまとめて見せようというのなら、30分くらいの長さが妥当じゃないかと思う。それは話に論理的整合性がなさすぎるからだ。御都合主義すぎる。これは美しく装飾されていても他人ルールが支配している他人の夢に他ならない。ルールに口を挟めない他人の妄想を長い時間見るのはしんどい。
主人公が買った怪獣の形が毎日変わる。目まぐるしく変わるが、そこに「何故」とか「理由」はない。強いて言うなら、変わる事によって怪獣談議が花開く。ただ、製作してる人達が楽しく怪獣の話をしたいだけなんじゃない? なら、逆に物語いらなくない? そんな訳でたいそう苦々しい心持ちで見てしまった。
役者は普通。本業から素人に至るまで、下手でもなければ括目して見るほど上手さに圧倒されもしない。いやいやいやいや、別に下手じゃない。映像はシックな白黒で綺麗。そこに関しては流石岩井俊二監督と思った。
そんな規模の作品じゃないと言い返されたら終わってしまうのだけど、怪獣には動いてほしかった。単純に「動く」という要素が怪獣の魅力の一つなのだ。私はそう信じる。


【銭】
UPLINK水曜全員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
8日で死んだ怪獣の12日の物語―劇場版―@ぴあ映画生活
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