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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『笑ふ男』シネマヴェーラ渋谷

◆『笑ふ男』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★ジョーカーのモデルと言われている男の話】
特集「素晴らしきサイレント映画Ⅱ」から1プログラム。
1928年、白黒無声サウンド版、110分、初見。
謀反の疑いで父は処刑され、その父の惨状を見ても気丈に振る舞えるようにと、口の両端を割かれて常に笑った顔になるようにされた息子の数奇な物語。息子は見世物興行師に盲の少女と一緒に拾われ、道化「笑ひ男」として人気を得る。人気を妬んだ他の興行師からのタレコミにより、彼の出自が没落した貴族である事が分かり、彼の財産を継いだ公女との政略結婚が用意される。

彼の悲惨な生涯が浪花節で語られる前半は冗長、後半、彼が女王率いる英国議会に反旗を翻す所からがテンポもアップして俄然良い。
貴族装束のまま笑顔で逃げだして来る彼、追う甲冑の騎士団。混乱する町中。
建物の屋根に上った笑う男は何か得体の知れない物がそこにいる風で実に良いビジュアルだ。
この口元がコンプレックスで、常日頃隠して生活している「笑ふ男」をコロナ禍のため、劇場にいる人間か全員マスク姿で観てるのも皮肉な話だ。コレラ菌の恐怖を秘かに描いてるとも言われる『吸血鬼ノスフェラトウ』が番組選出に含まれてるのも皮肉な話だが。


【銭】
一版1200-400(会員割引)
▼作品詳細などはこちらでいいかな
笑ふ男@ぴあ映画生活
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