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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『野良犬』神保町シアター

◆『野良犬』神保町シアター
五つ星評価で【★★田宮二郎の波に乗れず】
特集「没後30年 異端の美学 大映の成田三樹夫」から1プログラム。
1966年、カラー、85分、初見。
田宮二郎が明るいとぼけた関西弁で宿無しの一匹狼を演じる「犬」シリーズの第7作目。『白い巨塔』のイメージが強くて、こういうライトなのやってたのは全然イメージなかった。まあでもシリーズ化されてるから世間的な認知も高かっただろう。それでも、私には田宮二郎が無理して明るいセリフを言ってるように見えてしまい、なるほど役者に付く固定イメージってよろしくないな、と。明るくて、とぼけていて、自分の中に強い正義感を持ち、女は好きだが、女に弱い。今なら大泉洋がやったら似あいそうな役だ。まあ、田宮二郎版は妙に童貞マインドが強いから、その辺は改変対象かもしれない。
田宮二郎が交通事故にあった少女の兄を探すが、その兄は刑務所から出所したばかりで、暴力組織とトラブルを抱えていた。兄の役が成田三樹夫で、一応、役柄上は拳銃を常備しているから「殺し屋」なんじゃないかと思う。冤罪を押し付けられようとしており、でも、殺し屋なら受けて相応なリスクじゃないかと思わなくもない。この成田三樹夫が妙に正義漢が強く、まだ悪に染まりきってないのに、顔がそういう顔だから配役されてしまったみたいな。なので、こちらも往年の成田三樹夫みたいな根っからのヤクザみたいな図太さはない。この役は浪岡一喜に似合ってる。

「マスゴミ」って表現が初めて使われた映画だったりしないだろうか?


【銭】
一般入場料金1300円から曜日割引で300円引いて全員1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
野良犬〈1966年〉@ぴあ映画生活

『出獄の盃』神保町シアター

◆『出獄の盃』神保町シアター
五つ星評価で【★★何だこりゃ】
特集「没後30年 異端の美学 大映の成田三樹夫」から1プログラム。
1966年、カラー、87分、初見。井上梅次監督作品。
私、井上梅次は『黒蜥蜴』くらいしか見ていなくて、アレは大好きなのだけど、たまに他のにぶつかると「なんか変」な気がしてならない。
ムーディー、っつか、音楽を入れてくるんだけど、その入れ方が強引。今回も助演が歌手のアイ・ジョージだからか、ギャング同士が抗争前でピリピリしてる時にカメラ目線で歌うカットとか入ってて、そんなんおかしいやろ。刑務所で出会った田宮二郎とアイ・ジョージがそろそろ刑期を終えると言う時に風呂場で「真人間になるぞお、堅気になるぞお」と約束して酌み交わした水盃(正確にはお湯サカズキか)が『出獄の盃』なのだが、二人とも一切、真人間になるカットが映画にない所が世知辛い。
田宮二郎が殴る、蹴る、アイ・ジョージが歌う、これが1セットみたいな扱い。まあ多分、田宮二郎が歌う訳にはいかんのだろう。
田宮二郎は出所したら妹はヤク中で死んでいて、母も妹のヤク代稼ぎで食うにも困って、ほどなく衰弱死。これで麻薬(=ヘロイン)にバリバリ怨みを持ちながら、関西で末端20億だかのヘロインを強奪、「こんなもん要らねえ」と即座に捨てるかと思いきや、ノコノコ関東にまで売りに出掛ける。多分、売ると見せかけて組織壊滅をするのだろうとは思うものの、割とその辺りがハッキリしないので、ちょっとイラっとする。
対するアイ・ジョージも奥さんが闘病中らしく、金が要るのでヤクザの用心棒になっている。
運命的に出会う田宮二郎とアイ・ジョージ。バックに流れるアイ・ジョージの歌、これが絶妙にちょっと違う感。ステーキレストランで味噌汁が出てきたみたいな感じ、無駄に和風で重い。ほどなくアイ・ジョージの奥さんも死んで、アイ・ジョージが敵の用心棒でいながら、田宮二郎を助ける事が出来る設定が完成する。ここまで、田宮二郎の妹と母親、アイ・ジョージの妻が死んでるのだが、この三人は画面に登場しない(写真くらいは出たか)。ちょっとドラマバランスおかしくないか。田宮二郎側には妹の勤め先のバーの女主人と、妹の親友というWロマンスが仕掛けられるのだが、どっちも最終的には麻薬と縁があって、ラブロマンスは実らない。
「もう、女なんてみんな不幸になればいいのよ、キー」的な片付け方である。そんな女に群がるのは悪党とバカとメソメソ主人公二人組。田宮二郎が決して正義の味方に見えきれない部分が話を迷走させている。彼が悪い奴を全部集めるのはいいのだが、そこで彼とアイ・ジョージの二人で事態を回収しきれないのである。おいおい、ちゃんとやれよ、主人公。最後は踏み込んでくる警察頼り。
成田三樹夫は謎の男、ラストシーンで田宮二郎とアイ・ジョージと三人車の荷台で歓談して終わるのだが、身内を亡くした二人に俺も新婚の妻がいるから、今回の荒っぽい事件を妻に隠すのに大変だったとノロケる。どう考えてもムチャクチャ不必要な展開である。そして、その展開の中に「いやあ、新婚の妻が可愛くて、可愛くてなあ」といった感じでデレデレ笑う成田三樹夫というとても珍しい物が見れる。すげえキュートで、そこはよかった。でもまあ、麻薬事件は片付いたが、被害者も出て案外ビター・エンドの筈なのに、夕焼けが綺麗で成田三樹夫の笑顔が可愛くて、ハッピーエンドっぽく終わる。やっぱ変な映画じゃないだろうか。


【銭】
一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
出獄の盃@ぴあ映画生活

『兵隊やくざ・大脱走』神保町シアター

◆『兵隊やくざ・大脱走』神保町シアター
五つ星評価で【★★★★痛快】
特集「没後30年 異端の美学 大映の成田三樹夫」から1プログラム。
1966年、白黒、88分、初見。
「兵隊やくざ」シリーズは、映画として一本通して見るのは初めて。昔、TV放映してチョイチョイ摘まんで食った記憶がある。あーもーおもしれーの。
勝新太郎の大宮と田村高廣の有田上等兵の熱々ぶりはバリバリ濡れ場のないBL以外の何物でもない。二人は陸軍と言う組織からはみ出るが正しい行動を取らせると無敵になる。勝新の子供みたいな顔は反則、憎めない。田村高廣の一本筋の通った正しさもかっけー。成田三樹夫はゲストキャラ、憲兵あがりで、上手く生きようとする男。軍とも、勝新らとも衝突する。なかなか美味しい役。見習士官が平泉征(現・平泉成)なのだが、若くてスラっとしてるので全く気が付かなかったのは失礼いたしました。


【銭】
優良入場時のスタンプ五つで無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
兵隊やくざ・大脱走@ぴあ映画生活

『狼煙が呼ぶ』『破壊の日』下高井戸シネマ/ユーロスペース2

◆『狼煙が呼ぶ』下高井戸シネマ

▲絵や音は良い。でも、それだけでは映画にならない。

五つ星評価で【★★イメージだけ】
2019年、白黒、16分、初見。
銃や侍をモチーフにイメージを練り上げた。
意味(物語)が捕えられない。
マーベル・ヒーローのタイトルバックを集めたかっけー奴(30秒くらい)を32倍くらいに時間引き伸ばして余計なイメージを付与したような奴。映画映像はオナニーであっても全然OKなのだが、オナニーならオナニーで万人が楽しめるオナニーとして作ってほしい。
音はロックでかっこ良し。


◆『破壊の日』ユーロスペース2/下高井戸シネマ

▲こっちも同様。

五つ星評価で【★★イメージだけ】
2020年、カラー、56分、初見および2回目。

コロナ禍の中、即身成仏の修行により、疫病を蔓延させる力を身に付けた男が社会から切り離された妹のため、復習に走る、、、、、みたいな。『狼煙が呼ぶ』同様、意味(物語)が捕えられない。あえて、捕えられるのを忌避しているかのようだ。でもまあ、物語はちゃんと物語ってほしいな。あと、ラストシーンでその行動を諫めようと現れる渋川清彦がビックリするくらいイケてない。その辺どうにかできなかったのか。
これも『狼煙が呼ぶ』と同じように、音はロックでかっこ良し。


【銭】
『破壊の日(一回目)』:ユーロスペース会員割引1200円+年会費1000円。
『狼煙が呼ぶ』+『破壊の日(二回目)』:同日鑑賞割引2本で2000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
狼煙が呼ぶ@ぴあ映画生活
破壊の日@ぴあ映画生活

『きみの瞳が問いかけている』トーホーシネマズ上野1

◆『きみの瞳が問いかけている』トーホーシネマズ上野1

▲狂犬を盲導犬にしたあと、退役した犬を引き取って飼うような話と言えるかもしれない。

五つ星評価で【★★★吉高さんかーいーなあ】
盲人の吉高由里子と過去に罪を犯した横浜流星の恋愛ドラマ。
横浜流星の過去の罪は、そらドラマだから当然という感じで
吉高さんの過去の事件に繋がってる。

素のどこかヒビが入ってるような吉高さんの天然も好きだが、
こういうとことん真面目な人形のような吉高さんもかーいー。
女子目線だと同じように横浜流星くんがかっけーんだろ。
劇場、私以外全員女性だった。
BTS何歌ってるかさっぱり分からず。

この二人の恋愛が小学生同士みたいで応援せずにはいられない。

元が韓国ドラマだそうで、地下格闘技の勝敗ギャンブルなんて横浜(最初に映る配達場所が横浜長寿町付近)を舞台にリアリティあるのだろうか。まあ、(土地の)横浜はカジノ誘致とかで馬脚表わしてるから探せばそういう場所だってあるかもしれない。それに「ボクシング」や「プロレスリング」ならまだしも「キック・ボクシング」では二人が生活するほど稼げないだろう。あとキリスト教がベースの孤児院ってのも考えたら元が韓国ドラマだからか。いっそ吉高さんはそのままで、横浜流星とチンピラグループを韓国から追いだされたか逃げてきたチームにして、新しい横浜の土地で地盤築くために格闘技ギャンブルを取りしきり出したみたいな設定にした方が自然だったかもしれない。
リアルの話で言えば野間口徹さんのパワハラはリアリティーありすぎる。野間口さんも駐車場でバイトして無口でTVドラマ最終回迎えるくらいまでガマンすれば良かったのに。あの辺のハラスメントに対する防備・無防備の警戒感覚が適当すぎる。オフィス密室や、自宅密室よりは繁華街の路面に面した駐車場の方が助けを求めやすいか?

ベースの話はいいけど、ところどころリアリティー濃度が低い。


【銭】
トーホーシネマズのポイント6ポイントを使って無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
きみの瞳(め)が問いかけている@ぴあ映画生活

『罪の声』トーホーシネマズ日比谷1

◆『罪の声』トーホーシネマズ日比谷1

▲ちなみに「昭和最大の未解決事件」は「三億円強盗」やと思うわ。

五つ星評価で【★★★★宇野祥平の凄さ】
イブニング連載のマンガを読んでたので筋は知っていたが、映画を見て、改めてこれはマンガに向いてない作品である事が分かった。
事件を調べる側、事件の調査を受けて過去の証言をする男達、犯罪者集団、ともかく役の大小に関わらず登場人物が多い。マンガだとこれを描き分けなければならないが、リアル指向の劇画の場合、人体の特徴を極端に誇張も出来ず、ここで魅力的なキャラクター造形がちょっと欠けていた。映画だとそれぞれ似てない俳優をキャスティングすればOKである(勿論、大根ではいけない程度の制約はある)。
そして、本当の事件(グリコ・森永)がかくもこうであったかのように思わせるリアリズム、これも映画は素晴らしかった。マンガは35年前と今をコマ内の映像として列挙して、一目で分かるように描写するのに適していなかったりするので不憫だ。
映画は圧倒的な脚本の力と、素晴らしい俳優の演技力で充分な見応えがあった。ただ、映画では、この事件の悲劇の責を誰かが負わなければならないという結論になり、最終的に事件の始まりに関与した二人の大人に負わせたが、それが正しいのかどうかが私の中では判然としない疑問になって残った。そりゃあ、企画者が責任を負うのは理に適っているが、彼はリーダーではなく、アイデアを求められて参加した参謀である。リーダーを食い殺した残虐なヤクザ組織なり、そのリーダーをサポートしてやれなかった金主なりが、もう少し責めをおってもいいのだが、それは服屋と新聞屋の主人公なので、どうも冷静にそこに立ち向かう絵ヅラを作れなかった、その代わりに全ての責任を押し付けられる位置に落ち着いてしまった気がする。確かに最後の最後まで可哀想な被害者を守りきれなかった企画者は責任がゼロであるとは言えないのだが、彼等が意図して被害者(大衆ではなく、もっとも被害をもっとも集中的に浴びた者)をそこに追い込んだ訳でもないのに。

W主役の小栗旬と星野源は全く違ったタイプのバディとしてよく機能してると思う。小栗旬って演技が特別に上手いとは思わないのだが、アニキャラみたいな架空の存在を演じさせたり、バディ物で強烈な個性の対極の普通の人を演じる時、きちんと嵌る。どれくらい加減すれば相手との繋がりが本当らしいかみたいなバランスの設定が上手いのかもしれない。

今回の映画の飛び道具は宇野祥平と原菜乃華。宇野祥平うまいわあ。原菜乃華かーいらしいわあ。

松重豊はやっぱり組織の中にいないと良さが出ない。それに古舘寛治を合わせるなんて通よのう。市川実日子も盤石。宇崎竜童なんて、もう本当にちゃんと役者なのでビックリする。

しかし、薄幸の少年少女の運命に涙しながら、ただ一番悪い奴は引きずり出してないんじゃないか。
映画途中で星野源が叫ぶ「面白おかしく記事にして、加害者家族の未来に責任は取れるのか」という設問には小栗旬の原稿は応えられていないんじゃないかと思う(偶然、良い再会があったからと言って、その部分がチャラになる訳ではないと思うのよ)。


【銭】
トーホーシネマのあまり安くならない会員割引デー(火曜日)で1400円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
罪の声@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
罪の声@yukarinの映画鑑賞日記α

『超擬態人間』シネマ・ロサ2

◆『超擬態人間』シネマ・ロサ2

▲ポスター。

五つ星評価で【★★★★キワモノ】
ツイッターであげた第一声が的を射てると思うので再録しておこう。
凄い映画を見たいか?
見せてやってもいいぞ。
だが、果たしてお前にその覚悟はあるか?
みたいな映画。痛い系。ちょっと凄い。


その他に関しては箇条書き断片で。
・斧と鉈と鉄の輪が一緒になったみたいな武器強いぞ。
・こんな映画を作る奴は気狂い(褒め言葉)。
・いいぞナナフシ
・すぐ棄てるのは良くないという道徳を学べます(捨てられた粗悪品と捨てられなかった真製品の破壊力の差がそんなにない)。
・サンタクロースの集団があの袋を背負ってよい子の所に届けたりしたらイヤだな。
・フウマの父親が現れるシーン、フウマの目線が上で、巨人を見ているようなアングルにはいささか興奮した。フウマをなだめる父の手が通常サイズなのがちょっと萎えた。あそこは作り物やエフェクトでも大きくしてほしかった(逆に大きくしたら、それはそれで萎えた可能性もあるが)。
・森が日本の森だけど地面が湿ってジメジメして実にイヤな感じが秀逸。今までの日本映画での森の描かれ方って「鬱蒼とした緑で触れては行けない神聖な場所感が強い」ために生物感が薄く、乾燥していて、綺麗だった。
・フウマの血統関係で3人、結婚関係が4人、施設関係者が2人、誰一人として混同するようなキャラクターがいないのは、衣装やメイクがちゃんと各人の色を与えているとともに、一目で分かるような違う顔の役者をキャスティングしてるように見える。それは偉い。
・しかし、未だに強化人間を作る設備があるって説明で全てを捩じ伏せてしまえるのは、表現された「超擬態人間」が強すぎるからだろう。一対一で正面から向かい合ったら仮面ライダーとかでも勝てないイメージがある。「正義」みたいな概念は微塵とないのだが、「超擬態人間」も「サイボーグ009」や「仮面ライダー」同様、自分を錬成した組織を裏切る者である。「サイボーグ009」や「仮面ライダー」は改造前に洗脳手術をしなかった事がその組織の壊滅になった敗因とされるが、「超擬態人間」は脳のリミッターを外す試験だから洗脳手術等と併用はできないだろう。であるなら、ブレーカーを付ければいい。みんな、ちゃんとやってるようで詰めが甘いのう。


【銭】
映画ファン感謝デーに見て、ロサ会館は1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
超擬態人間@ぴあ映画生活

『薬の神じゃない!』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『薬の神じゃない!』ユナイテッドシネマ豊洲11

▲警察にケンカ容疑で捕まった5人組。元気がないが、これは序の口。

五つ星評価で【★★★★おもしれー】
話は予告通りにテンプレート。借金を返す為にインドからジェネリック薬を密輸する男が保身の為に一度は手を引くが、彼の知人の死をきっかけに商売度外視で密輸を再開する。

主人公の小者具合が良い。お金は欲しい。捕まって15年の懲役は受けたくない。でも、患者の苦しみを見たら最後には手を差し伸べずにはいられない。まんま庶民の行動で、こんなん感情移入せざるを得ない。
主役シュー・ジェンはマ・ドンソクから筋肉削ったみたいだし、勝新太郎から男前引いてるみたいだし、ジャングルポケットの斉藤には何かを足して少しだけ男前に調えてる風である。いい感じに凄く普通。
密輸組織の最初の五人がみな貧相でとてもいい。
マスクを何重にもした唯一本人が罹患している密輸の依頼者、薬を捌くために頼ったネット・インフルエンサーのストリッパー、病人患者が多い区域の神父、病人と同居する義憤にかられた無口の家出人。みなきちんと弱者で、主人公に感謝しながら、主人公に捨てられ、主人公の近くに戻ってくる。
主人公を陥れようとした本当の偽薬(効能無し)売りの男(=笑顔が麻木貴仁似)ですら、中国政府が海外資本からの圧力により、安いジェネリック薬を偽薬にしている事実にはツバを吐く。この男は主人公と表裏一体の関係であり、主人公が自分も近親者も病人ではない為、密告を逃れるために薬の販売から手を引くと、この男が入れ替わって高額にして売ろうとする。この物語は実話がベースなので、二人の人間に分けて描かれているが、案外、この辺りは一人の人間の行動かもしれない。

ちなみに『鬼滅の刃』が一週間で100億円稼いで話題になったが、この映画はコロナより前であるが中国本土で三日間で146億円稼いでいる。

そして更にちなみに、2020/11/1現在、インドのジェネリック薬の売価2000元は日本円で31281円。主人公がそれを売り払った5000元は78203円、中国の製薬会社の売価が36000元で56万3063円。ボトルタイプで600錠くらい入るとして1日朝夕1錠ずつ使って300日(この辺は詳しく分からない)、一月7820円ならどこかを切り詰めて捻出できそう。製薬会社側は一月56306円は生活の基盤が立ちそうにない。いやだが、富裕層の月収が6000元(93843円)で貧困層の月収が1000元(15640円)くらいらしいので、それでも大変だ。


【銭】
ユナイテッドシネマ前回有料入場ポイント2ポイントを割引に使って1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
薬の神じゃない!@ぴあ映画生活
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