FC2ブログ

ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『薬の神じゃない!』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『薬の神じゃない!』ユナイテッドシネマ豊洲11

▲警察にケンカ容疑で捕まった5人組。元気がないが、これは序の口。

五つ星評価で【★★★★おもしれー】
話は予告通りにテンプレート。借金を返す為にインドからジェネリック薬を密輸する男が保身の為に一度は手を引くが、彼の知人の死をきっかけに商売度外視で密輸を再開する。

主人公の小者具合が良い。お金は欲しい。捕まって15年の懲役は受けたくない。でも、患者の苦しみを見たら最後には手を差し伸べずにはいられない。まんま庶民の行動で、こんなん感情移入せざるを得ない。
主役シュー・ジェンはマ・ドンソクから筋肉削ったみたいだし、勝新太郎から男前引いてるみたいだし、ジャングルポケットの斉藤には何かを足して少しだけ男前に調えてる風である。いい感じに凄く普通。
密輸組織の最初の五人がみな貧相でとてもいい。
マスクを何重にもした唯一本人が罹患している密輸の依頼者、薬を捌くために頼ったネット・インフルエンサーのストリッパー、病人患者が多い区域の神父、病人と同居する義憤にかられた無口の家出人。みなきちんと弱者で、主人公に感謝しながら、主人公に捨てられ、主人公の近くに戻ってくる。
主人公を陥れようとした本当の偽薬(効能無し)売りの男(=笑顔が麻木貴仁似)ですら、中国政府が海外資本からの圧力により、安いジェネリック薬を偽薬にしている事実にはツバを吐く。この男は主人公と表裏一体の関係であり、主人公が自分も近親者も病人ではない為、密告を逃れるために薬の販売から手を引くと、この男が入れ替わって高額にして売ろうとする。この物語は実話がベースなので、二人の人間に分けて描かれているが、案外、この辺りは一人の人間の行動かもしれない。

ちなみに『鬼滅の刃』が一週間で100億円稼いで話題になったが、この映画はコロナより前であるが中国本土で三日間で146億円稼いでいる。

そして更にちなみに、2020/11/1現在、インドのジェネリック薬の売価2000元は日本円で31281円。主人公がそれを売り払った5000元は78203円、中国の製薬会社の売価が36000元で56万3063円。ボトルタイプで600錠くらい入るとして1日朝夕1錠ずつ使って300日(この辺は詳しく分からない)、一月7820円ならどこかを切り詰めて捻出できそう。製薬会社側は一月56306円は生活の基盤が立ちそうにない。いやだが、富裕層の月収が6000元(93843円)で貧困層の月収が1000元(15640円)くらいらしいので、それでも大変だ。


【銭】
ユナイテッドシネマ前回有料入場ポイント2ポイントを割引に使って1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
薬の神じゃない!@ぴあ映画生活
スポンサーサイト