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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『魔女がいっぱい』ユナイテッドシネマ豊洲2

◆『魔女がいっぱい』ユナイテッドシネマ豊洲2

▲アン・ハサウェイ、役者やのう。

五つ星評価で【★★★ラストそれなんかい?】
オクタビア・スペンサーがまたド善人。
紹介するのも面倒とばかり、大前提抜きにして、気のいい善人に仕立ててしまうのはキャスティングとしてはつまらないと思う。このオクタビア・スペンサーが主人公の少年の保護者にして、在野の白魔術師であり、なおかつ、ポンコツという位置づけ。このポンコツが巨悪を撃つのが映画のカタルシスな訳だが、面白いのは変身させられた三匹の鼠のうち活躍するのは主人公鼠だけで、彼はオクタビア・スペンサーの手足になる。巨悪であるアン・ハサウェイは沢山の部下を連れているが、彼等は雨に濡れたカキワリの様に雲散霧消してしまう。つまり、最終的には悪を撃つオクタビア・スペンサーと巨悪アン・ハサウェイの一騎打ちになり、関係が単純なのでアクションとして分かりやすい。
ああ、それにしても、アン・ハサウェイである。ステキよ、アン・ハサウェイ!その目も鼻も口も全てこの作品を作るために神から与えられたみたいだ。これで本当はアン・ハサウェイが内気で赤面症でモジモジだったら超萌える。『ガラスの仮面』かよ。
頭と手足の先端があーいうデザインの魔女と言うのは初めて見た。トカゲと蛇の中間種のようであり、指三本だから『本陣殺人事件』もとい『妖怪人間ベム』のようでもある。が、案外マンドラゴラのデザインに近いかもしれんなとか思ったりもする。
ラストの主人公の扱いに驚くのだけど、本当は30分で終わるような、ライトなホラ話という事かもしれない。


【銭】
ユナイテッドシネマ、有料使用ポイント2ポイントを使って1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
魔女がいっぱい@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
魔女がいっぱい@yukarinの映画鑑賞日記α

『甘いお酒でうがい』『美人が婚活してみたら』目黒シネマ

特集「大九明子監督2本立て」。

◆『甘いお酒でうがい』目黒シネマ

▲ポジティブ不思議ちゃん黒木華、端っこ不思議ちゃん松雪泰子。

五つ星評価で【★★★ビデオっぽい】
テレビっぽい、つか、ビデオっぽい。そこはDVDでも、ブルー・レイでもいいのだが、主役の松雪泰子演じる川嶋佳子の日常が物凄く細かい散文詩のように描かれていて、その描き方にはちょっとずつ細かい連携はあるものの、ある一か所に到達する為に大きな流れとなりドッパーンと波砕ける、みたいな「ドラマらしさ」が希薄なのだ。毎日5分やるホッコリ番組を果てしなく繋いだかのよう。ただ、人生において、どんな衝撃的な一日であっても、1日の長さは変わらないのだから、そういうエトセトラ、エトセトラを細かく刻んでラベリングしていくみたいな映画はあっても良かった筈だし、あったらあったで思った以上に違和感はない。それは一遍一遍のエピソードの「我」が弱いので、主役のキャラクターが中心にならざるをえないからだろう。そして、中心にいるキャラクターが愛しい人物であるなら、大きなうねりはなくともドラマにはなる。

主役の川嶋佳子に松雪泰子。これは美人すぎないだろうか。ソフトな中間色を中心にした衣装はどこか奇抜でオシャレだけど独自性が強すぎて変な人っぽく見える。これは松雪泰子の美しさがオシャレの奇抜さと拮抗してるのだ。並の容貌なら奇抜さに呑みこまれて、ファッションに負けた人としてそんなに変な人には見えない。明確に強い口調で喋る今までの松雪泰子のキャラは一から見なおし、ホコホコふわっと喋るように演技している。でも、何かそれは斉藤由貴の真似をする松雪泰子っぽい。あと何足もの靴を履き替える場面は脚線美を実感させる。

松雪泰子の友達役に黒木華。可愛くて可愛くて本当に適役である。

あと、物凄く小さい役だけど、古館寛治の演技の上手さを再確認。ああいう人に生まれた人のようにしか見えない。


◆『美人が婚活してみたら』目黒シネマ

▲ちょっと主人公の共感度が低かったなあ。

五つ星評価で【★★★適度にドラマチックだけど、夢のようではない】
タイトルにもなってるのだから「美人」かどうかは大きな問題である。
主役の黒川芽以は可愛いし、演技力抜群だ。でも「美人」という観点で観た事はなかった。いや、目鼻立ちは整ってると思う。でも、目鼻立ちの整いのみでは「美人」として推す事は出来ない。どこか「ゴージャス」なり「菩薩」を思わせるオーラなりが必要だ。その「オーラ」の充填とか補填を補えるほどスタイリストに実力がなかったのは残念。だが、黒川芽以が2回絶望の底にさまようシーンの嗚咽は素晴らしい。これはただ美人と言うだけでは出せない演技だ。

臼田あさ美を演じるのはもっとバリバリのブスが演じる役ではないだろうか。臼田あさ美が黒川芽以に対して出す「美人」のキューがどこか空中で霧散してしまう。「美人」という観点での二人の間の格差はそんなに大きくない。それはそれとして、臼田あさ美、根岸季江に似てきてない?

田中圭と中村倫也の起用は成功。シティホテルでパンツを上げたり下ろしたりする中村倫也のモサっとした人の善いカッコ悪さは実に泣ける。


【銭】
一版1500円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
甘いお酒でうがい@ぴあ映画生活
美人が婚活してみたら@ぴあ映画生活

『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』トーホーシネマズ新宿8

◆『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』トーホーシネマズ新宿8

▲ルシファー様。

五つ星評価で【★★★★意外な結果だが、俺、これ好き】
「世界は、彼女に絶望する」と言うのがメインコピー。かって、世界を救った英雄の一人であるルシファーが、仲間を裏切り、世界を滅ぼそうとしている。かっての仲間は集まり、ルシファーを止めようとする。だが、ルシファーの力は圧倒的だった。

このルシファー様が寝巻みたいな薄布を着ていて巨乳の癖に最強である。可愛いし、かっこいいし、超クール。
彼女と敵対する同格の武力を身に纏う女王アーサーもキャラが立ってる。もっとも強い者が敗北の苦渋を舐める時はそこはかとなくエロくてよい。
ルシファー側にいる皮肉な口調の少年カエサルも、彼の立場が分かると大変オモロい。
そして、CMや予告編にも出てくる「オラゴン」、こういううるさくて戦闘力がないキャラは情に訴えるしかない。だが、このうるさくて泣いてばかりいる脆弱なキャラが世界の運命を担っていようとは。

中二に向けた美しい巻物を見てるかのような映画だった。


【銭】
トーホーシネマズ火曜メンバーズデー、会員1400円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け@ぴあ映画生活
▼関連記事。
モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ@死屍累々映画日記・第二章
・モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け@死屍累々映画日記・第二章

『真・鮫島事件』UPLINK渋谷1

◆『真・鮫島事件』UPLINK渋谷1

▲大丈夫です。

五つ星評価で【★★ちなみにエレベーターのアレは何?】
「怪異」の名前や真相を知ったり、口に出したりすると呪いにかかる。映画内で真相が語られはしないので、何故そういう現象が発生するかは説明されない。それは『呪怨』の接触すると当事者が死ぬまで止まらない屋敷があると言うルールみたいなものとしか言いようがない。それが土地につくか、事象や存在などの知識に付くかの違いであるが、実は似た映画が洋画にある。2017年に公開された『バイバイマン』。ふざけたタイトルだが原題も同じである。バイバイマンという謎の存在や名前を知った者はバイバイマンに殺されるというホラー。名前に関してはキリスト教やユダヤ教にそもそも呪いの要素を持っているため、知る知られるの攻防戦が生死に関わるという設定は西洋ではそれなりの説得力を持つと思われる。例えば、悪魔は自分の真の名(洗礼名という事かもしれん)を知られると退治されてしまう。聖書の「神、光りありと言いたまいければ光りあり」のように、名前が実態を規定するので、その名前を自分に害する者に知られる事は敵を利する事になるのだ。そういう素地のない日本では、その存在や真相が知られる事による呪いと言うのはあまりピンと来ない。ただ、貞子以降、「呪い」と言いきってしまえば、「呪い」は割と自然に機能するようになったから、こういうのも許されるのかもしれない。
何にせよ、真相が分からず、真相近辺のSNSもけっこう残っていて、どうなのかよく分からない。SNSに投稿した事で、その者は死んでいるのか。当人が死んでも過去の履歴が残っていってしまうのなら、けっこう根が深い。
このアイデアだとけっこうお手軽に一本作れてしまう感じだな。でも、これはもうこれ一本でいい。
そう言えば、事件と無関係な体を装っていたけど、武田玲奈と一緒にエレベーターに着いてきたあの貞子っぽいの、アレはなんだったのだろう?


【銭】
UPLINK水曜1200円均一。
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真・鮫島事件@ぴあ映画生活
▼関連記事。
バイバイマン@死屍累々映画日記・第二章
・真・鮫島事件@死屍累々映画日記・第二章

『10万分の1』東宝新宿1、『ミッシング・リンク』バルト9-3、『天使/L'ANGE』イメフォ1

同日三本鑑賞をまとめてライトに。

◆『10万分の1』トーホーシネマズ新宿1

▲岸部露伴ってこんな顔ちゃうか?な白濱亜嵐と平佑奈。

五つ星評価で【★★★今一乗れない訳】
平佑奈好き。むっちゃ可愛い。笑顔可愛いし、食うシーン多いし、脚がちょっと太かったりするのも逆に役に合わせたのじゃないかと思う。対する白濱亜嵐、30代で高校生演じてるって知っちゃってるからそりゃあ身体が出来すぎてるだろうとは思うものの、包容力が強い少女マンガの中の男子みたいな役だから、これはこれで適役。本当の男子高校生はもっとアタフタしちゃうと思うよ、こんな経験ドンと来たら。で、この二人に対して演技は問題ないのだが、演出側がバランスやボリュームやリアル具合を間違えていると思う。
恋愛映画が20%、難病映画が80%みたいであり、物凄くこの病気の進行具合や、都度都度起こる病状によるストレスなんかを納得出来るように描いている。難病をきちんと描く事を強調した為に「でも、恋愛が救ってくれる」という側面が萎み、白濱亜嵐が「介護を苦にしないイイ奴」みたいな微妙な主人公像になってしまった。そうではない。「好きで好きでたまらない」から介護なんて何でもないのである。勿論、現実上は辛い事が多いだろうし、笑ってなんていられないのかもしれないけど、物語の上ではしっかり笑って、しっかり泣いて、喜怒哀楽を強く打ちださないと主人公達のキャラが立たない。共感しづらい。私達は恋愛映画に、難病と仲良く付きあいながら冷静にお付き合いするリアルな二人よりも、難病なんかどこ吹く風で立ち向かい、その為、時に大きく傷ついたりする強いカップルの夢を見たいのだ。

そんな役どころである事は分かっていたがチンピラ3人娘はよし。
っつか、凄くヘロヘロな伏線じゃないか?


◆『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』新宿バルト9-3

▲一番右は冒険に附いてきてしまった英国婦人。日本女性の髷みたい。

五つ星評価で【★★★良くも悪くもライカらしい】
趣味性の高い(っつーか、毎度毎度小学生男子が好きそうな話をよく探して来る)ストーリーやキャラは素晴らしいけど、話に対していつもテンポが均等に割り振られてる気がする。そこでどうしても私、後半躓いてしまう。よう出来てる事は分かっている、分かっているけど、爺の脳味噌がちょっと最後まで繰り返される同じテンポに耐えられない。それは割とライカ全般でいつもそうなのだど、私。鼻っ柱の強いヒロインええわあ。


◆『天使/L'ANGE』イメージ・フォーラム1

▲分かりづらいネタ。
「テン・シー・〇見え」
「いや、それは違うだろ」

五つ星評価で【★★★★難解ホークス】
ボカノウスキーの『天使/L'ANGE』は3、4回見てると思う。
昔はアレはアレでと解釈もしたが、今ではもう全く分からないでいいと思ってる。
何度となく見てきたが何も分からないまま。そういう映画が身近に一本くらいあってもいいだろ。逆にこれを理解できた時は死ぬ時なのかもしれない。
青大の学生なのか、テンションの高い姉ちゃん二人が見に来ていて、上映後しっかり返り討ちにあったように葬式帰りみたいになってたのが笑った。いいのよ、分かんなくて当然だから気に病む事はない。


【銭】
『10万分の1』:映画の日割引1000円。
『ミッシング・リンク』:映画の日割引1000円。
『天使/L'ANGE』:映画の日割引1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
10万分の1@ぴあ映画生活
ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒@ぴあ映画生活
天使/L'ANGE〈デジタルリマスター版〉@ぴあ映画生活

『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー』EJアニメシアター新宿

◆『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー』EJアニメシアター新宿

▲右がレギュラーのスナイパー、左がそれに対峙する凄腕スナイパー。

五つ星評価で【★★★★内容はともかくタイトルは長い】
以前見たゲームの劇場用アニメ『グリザイア』の第二弾。
死ぬほど美少女キャラが出てきて、本当に死んだりもするのだけど、構造的にみなほぼ同じ顔を与えられているのに、ちゃんとキャラ分別が出来るのは大したものだし、作画レベルがかなり高く、手を抜いていない。前作は肉弾アクションの娘と妹分が二つの組織に分かれて殺し合いというドラマだったが、今回は狙撃手に的を絞り、狙撃合戦みたいなドラマになってる。前作同様、美少女キャラを中心に据えたバリバリ中2設定だが、そこは面白ければいいじゃんで、強引に捩じ伏せている。肉弾アクションの相手は肉弾アクション、狙撃手の相手は狙撃手としていて、敵は自分のハイパワー模造品というマーヴェル単品映画の構造に似てる。おそらくこれは特徴を持つ者通しを戦わせる時の「そうした方が作劇が容易で効果が高いですよ」というセオリーなのだろう。
今回は狙撃手に的を絞った為、強襲者、忍者(諜報戦担当者)、作戦作成者、サイバー戦担当者などがちょっとずつ出番を減らした感じ(強襲者に至っては他に丸投げするという政治判断が伴った為、全部だ)。
その丸投げ先、野戦強襲を得意にする対テロ学園の姉妹校がシスターの衣装の美少女軍団って趣味性はたいそうお好みじゃ。平時は癖が強すぎる猫目娘の言動も、戦いの中にはピタっと嵌るのが面白いし、かっこいい。

先頭に付く90秒の世界観紹介も嬉しい。映画館は一見さん向けの優しさを失っては行けないと思う。

最後のクラウドファンディングの名前一覧に「負け犬」と言う名前を発見。いいセンスである。


【銭】
均一料金1700円。前回が通常料金、割引ありだった事を考えると末期的料金設定。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー@ぴあ映画生活
▼関連記事。
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION(前作)@死屍累々映画日記・第二章
・グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー(今作)@死屍累々映画日記・第二章
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