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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『いちごブロンド』シネマヴェーラ渋谷

特集「オリヴィア・デ・ハヴィランド追悼 女優姉妹の愛と相克」の1プログラム。

◆『いちごブロンド』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★かーいらしい映画】
1941年、白黒、99分、初見。ラオール・ウォルシュ監督。
原題はまんま『Strawberry Blonde』、赤毛がかった「いちごブロンド」という髪の色が存在するんですな。
気のいい主人公とその友達の青年実業家のWデートの相手はいちごブロンドの美女と伯母がウーマン・リブの闘士という看護婦。主人公と看護婦はファースト・デートで反りが合わず、相手を変えてデート再戦するが、そこで主人公はいちごブロンドの美女にゾッコンになってしまう。彼最高のむちゃくちゃいいデートをしたが、次のデートの約束は二週間後、それまで彼女はひっきりなしに相手を変えて毎日デートするモテモテ女なのだ。結果、当日、彼はいちごブロンドに振られてしまう。女は彼の事など忘れてて、既に彼の友達の青年実業家と結婚してしまってる。何たる敗北。その彼の窮状を見かねて助けてくれたのが、反りが合わなかった看護婦。ここから、理想の美女であるいちごブロンド贅沢夫婦と、現実の良き妻である看護婦との間の貧乏夫婦との対比を挟みながら、贅沢な富豪夫婦の生活を潤す為に、物凄く自然に貧窮に追い込まれる貧乏夫婦などが描かれる。作劇の大変上手なところは贅沢夫婦は貧乏にさえならないが、どこからどう見ても幸せではないという点。逆に貧乏夫婦は貧しいが、愛の力で幸せである。まあ、そうじゃなければこんな話、成立しない。
貧乏な主人公がジエームス・ギャグニー。なんかあまり今の目で見てしまうと魅力的に見えない。あまりよくない意味で無声映画っぽい配役。演技はちゃんと表現するが、どこか、くどい。
貧乏な妻は追悼の対象、オリヴィア・デ・ハヴィランド。ちょっと目玉がギョロっとして、モサっとした感じで美人タイプではない。お呼ばれした際に着ていったドレスが、日常着をドレス風に直したもので、野暮ったい。可哀想。キャー。
いちごブロンドはリタ・ヘイワース。服がブランド品のドレスで実にゴージャス、バリバリに美人である。この人その者は悪人ではないので、不幸に落ちてくのも可哀想に思ってしまう複雑な役どころ。たたずまいと言うか、立ち姿が妖精みたい。それに比べて、オリヴィア・デ・ハヴィランドが女将さんっぽいのが残酷。
ごくごく単純に善人に幸あれと思わざるを得ない。とは言え、一応、映画は主人公夫婦の肩を持つ構成になってるので、問題なく終わってめでたしめでたしである(そらあ、アメリカン・ニューシネマとかじゃないからなあ、いやいやいやいや、それでよし。全くもってそれでよし)。


【銭】
一般入場料金1200円-会員割引400円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
いちごブロンド@ぴあ映画生活
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