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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ある用務員』ヒューマントラストシネマ渋谷2

◆『ある用務員』ヒューマントラストシネマ渋谷2

▲図書館戦。

五つ星評価で【★★★殺し屋がいっぱい】
特集企画「未体験ゾーンの映画たち2021」の一本。
殺し屋がいっぱい出てくるゴキゲンな映画。
殺し屋って非日常の極みみたいなものだから、それが集まったら面白いに決まってる(とは言え、何事にも限度はある)。
主人公自身が殺し屋であるが、それ以外8人に召集がかかる。召集を掛けたのも殺し屋なので、その殺し屋の用心棒も含めて殺し屋総勢11人。中には素人に後れを取ってしまうような、なんちゃってっぽい殺し屋もいるが、その辺は逆にバリエーションあってよいのではないかと思う。
好きな殺し屋は南、シホ&リカ。
南の得体の知れない暴風雨のような殺しはいい。自分が平凡と思い込んでいるが、どう見ても悪い意味で非凡と言うのが一目で分かるのがいい。
感情を抑制できないリカと、その歯止め役シホ。リカが半分アマチュアなのだが、コンビとしてのバランスが良いので強い。強いのは良い。女殺し屋ってだけで良いというのもあるが。
アロハの筋肉二人、トレシャツ二人はアピール弱かった。これは似た組み合わせであるし、それぞれの個性を別々に主張できてなかった。
源さん・渡辺哲は渡辺哲だから面白かった。
途中からラスボスが頭おかしくなって無双してしまうのはよくない展開。
学校内のいじめっ子3人、被害者2人、先生1人のキャラも学校内が戦場になってからは活躍のさせ方が破線状態で、上手く機能していない。主人公が守る事になる令嬢も自分の感情を抑え込んでおり、観客が感情移入しづらいキャラだ。主人公も感情が表に出ないキャラなので、相乗効果的にこの組み合わせはつまらない。その主人公を演じる福士誠治は今まで、良くも悪くもサラリーマン的で、凡人に埋もれる個性だったが、それはそのまま残して、すっと色や味の薄い山田孝之みたいにいい感じに仕上がっていた。
あと、般若の顔芸とてもよし。般若の直下のムキムキも良い感じで哀しい。

ベスト・バウトは図書館での殺しあい。

こういう映画は昔からずっとあって、何ら目新しくはないが、それぞれの殺し屋の個性を見ているだけでドキドキしてしまう。般若の意外に素早い退場も含めて、なかなか良い善戦だった(いや、「良くない善戦」ってのがありえないか?)。


【銭】
特集均一で1400円だが、テアトル会員割引が有効で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ある用務員@ぴあ映画生活
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