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マンガ『異世界からの企業進出!?』全三巻

マンガ『異世界からの企業進出!?』全三巻
原作 七士七海
漫画 鵜山はじめ
講談社ヤンマガKC

最近、異世界もののマンガにはまって、かなり手を出している。
その中で、これは大当たり。
なのに三巻で終わってしまって、三巻の帯の「大団円」という単語にドコンと奈落に突き落とされた。「お、終わりかよお」

主人公は元社畜。あ、いかん。これだけで好きだわ。
社畜の主人公がブラック企業を売り言葉に買い言葉で辞めてニートになって、次の就職先が魔界進出企業MAOコーポレーション。ここで主人公の人事勧誘相手であるダークエルフの姉ちゃんがむっちゃ美人で、ダークエルフなのに眼鏡にスーツって、おいおいちょっとなビジュアルにやられる。概してビジュアルいいよなあ。OJTの専任教官になる鬼王と不死王のビジュアルもムチャクチャ伝わってくるし。
で、あれよあれよという間に孤立して仕事の片寄せを食らってしまう誠実かつ不器用な主人公。彼本人と読者だけが知る、でも、実力はピカイチという事実が歯痒いけどおもろい。なんだかんだでボッチだった主人公に仲間も出来た頃、いけ好かないライバルが登場。力押しの主人公の裏を張るように、ライバルは魔力押しで女子二人とパーティーを組むハーレム状態、そして、間違えた正義感で主人公に噛みついてくる。こんなん嫌いになるしかにないじゃんって正当な裏目。いるいる、こういう正しいっぽい事言って全体を停滞させるようなバカ。で、主人公はとっても悪い顔で彼を迎え撃つ。

もともと原作の物語の骨子がしっかりしていて、異世界物にありがちな、「その辺、異世界だから何となく異世界な感じでヨロシク」な部分が極力排除されていて、設定などが緻密である。で、そういう設定をマンガにする事でかなり分かりやすく説明している。そういう部分も含めてマンガとしてかなり上手い。キャラはみなそれぞれちゃんとそれぞれのベシャリをしそうだし、そういう身近に感じるキャラだから、喜怒哀楽もちゃんと伝わって来る。
3巻のダークエルフの激昂と自分自身の恋愛感情を明確に自覚する場面なんか無茶苦茶ドラマチックで盛り上がった。

なので、読み終わって、強烈な「ロス」に見舞われて、久しぶりに本屋でこちらも全3巻の原作小説を買って、うんうん三日ぐらいでダーっと読み終わってしまった。まだ、途中じゃん。あー、マンガ第二部みたいな形でひょっこり続かんかなあ。

『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』シネマート新宿1

◆『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』シネマート新宿1

▲名優てんこ盛り。

五つ星評価で【★★★Pフォンダ】
予告編観て、もっと執拗な陰謀が、と思ったがそこは薄め。
かっての戦場での偉業を認められない兵士の為に、
今は引退しているお年寄りの同僚達が再度、力を合わせる。
その同僚の層の厚いところや、顔の皺が見せ場。

クリストファー・プラマー
ピーター・フォンダ
ウィリアム・ハート
エド・ハリス
サミュエル・L・ジャクソン あたり。

プラマーさんとフォンダさんはこれが遺作じゃないかしら?
プラマーさんはベトナム帰還兵の親父様の役。
『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ大佐って戦争が違うもの。
フォンダさんはベトナム戦争の頃はアメリカの大地でヒッピーやってた印象。
戦争行ってるイメージはないけど、行ってしまったら一番痛々しい役。
ウィリアム・ハート、エド・ハリスとサミュエル・L・ジャクソンあたり前の二人と比べると
10年、20年くらい後にスクリーンで見掛けたような印象だけど、
遅咲きなのか、みんないい具合に爺だった。

題材と言うかベースになった戦争がベトナム戦争なだけに、恥ずべき戦争での名誉を今になって称えるの映画はどうなのかという意見もあったりするみたいだけど、戦争の大義は別にして、この映画を見ていると「名誉勲章」は必ずしも、武勲を立てたものの勲章ではない。ウィキを見ると授章の条件は「戦闘においてその義務を超えた勇敢な行為をし、若しくは自己犠牲を示したアメリカ軍人」という事である。軍人達目線の「あいつに勲章をやらなければ俺らたまらないっすよ」みたいな勲章で、戦争がどうとかではなく、極めて個人的な行動に対して与えられるケースが多く思える(ウィキ参照)。この映画の中での彼は勲章に値する決断を何回もしている。救助ヘリから降りる、地上に衛生兵がいないので残る、敵に取り囲まれている兵を救助に向かう。これが誇張でなく、彼が名誉勲章を貰えないのなら、名誉勲章に意味はない。なくしてしまえばいい。この映画を描く時に「名誉勲章」を一部として、もっと「ベトナム戦争」について包括的に描く描き方もあったかもしれないが、別にそれはこの映画が追い求める物ではなかったからやらなかった。そういう事だと思う。

主役はセバスチャン・スタン、あ、あああ、あの『アベンジャーズ』のバッキーなのか。見終わっても気付かなかった。バッキーみたいに小汚い、もとい、ワイルドな役柄の方が似合うんじゃないかな。徐々に情に流されて行動を重ねていくようになるが、権力の中で生き血をすするように生きてきた役なのに、あまり冷静沈着とか知的に冷酷とか、そっち方面に見えない。この役は狂言回しだから、それで困ったりもしないけど。


【銭】
テアトル会員の会員更新時にくれる1100円で映画見れます券を使って鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実@ぴあ映画生活

『ブレイブ ‐群青戦記‐』『ナタ転生』トーホーシネマズ池袋3,1

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『ブレイブ ‐群青戦記‐』トーホーシネマズ池袋3

▲武将がええぞ。

五つ星評価で【★★★★なかなか手堅くまとめている】
大体、予告編通りで難しい展開はない。かなりの直球勝負。
校舎ごと戦国時代に跳ばされたアスリート集団、
着いた途端に土着の武士に合戦直前の敵と誤認され
虐殺に会い、捕虜を取られる。残った学生は敵の敵と取引をし、
生の権利を獲得、捕虜になった仲間を助ける為に、
砦攻めの先陣を命じられる。
アスリート集団に勝機はあるか? という展開で、
まず気にいったのがともかくボロボロ人が死んでいく潔さだ。
躊躇しない。一瞬の油断で弱い者からズンズン死んでいく。
アスリートとして身体機能は優れていても、殺し合いは次元が違う。
やはり、学生全員が助かるみたいな夢物語にはなりえない。
ともかく物語の中で命が軽い事がリアリティーを増している。
学生の計略は成功に乗る物もあれば、効率悪く失敗する物もある。
どちらにしても結果は人命で出る。

武士対アメフト・野球・空手・フェンシング・剣道・弓道・ボクシング

大体、予告に入ってるので目新しい物はないが、
次から次へと展開するので見飽きる事はしない。
ただ、この奇襲についてのバリエーションは
もう少し多くてもよかった。飽きはしないがちょっと
準備不足に見える。砦の相手が500人いるなら
その戦力差をどこでどれだけ割いて、
という量による戦術が語られるべきである。

学生集団内で役者の名前を知ってるのはトップ3人くらいだが、他のみんなも集団に埋没せず、名前は分からないが最後まで顔を混同したりしなかったのは、いいキャスティングといい演出だと思う。まあ、空手の彼とボクシングの彼なんかは1日起きに服を変えて交代しても気付かなかったりするかもしれない。役者というよりは役目で見てるので。

鈴木伸之そこでそうするのかと言うのはなかなか上手い話。
山崎紘奈はエロくないけど、まあ、孫みたいな年だから、かーいーです。
新田真剣佑のヘタレが覚醒する部分とか凄く丁寧に撮ってる。
ガタイの良さをかなり最後の方までちゃんと見せずにいる演出の確かさ。

松山ケンイチの信長も説得力あって良い。着物が金かかってそうだが、着物に着られていない所がマツケンよい。
三浦春馬に萌え萌え。この人は正しい事を真顔で言って似合う人なのよ(だからこそ完全に逆目の『コンフィデンシャルJP』の詐欺師役も似あう)。
そして、秀吉。池田淳也という無名の(ごめん)役者さんなのだが、この人が実に「あなどられる感じ」が強く出てていい。ああいう信長にああいう秀吉は似あいそう。ああいう家康はどうか。だって、ちょっとイケメンすぎる。

そう言えばサッカー部いなかったな?

時制的にはタイムスリップしたのは授業中でないので放課後だろう。だから、部活者が中心に校舎内に残っていて、雷が落ちそうな天気だった事から、校舎を離れてすぐ帰ろうという者も多かったのではないか? なので、実際の被害者は全校生徒から考えるとかなり割合は減りそう。但し、教師はそんなに授業が終わったらすぐ帰れるような職業ではないので、ほぼ全員残っていたのではないかと思う。すると、大人は全員、惨殺されている。それはちょっと情けない。
そして、この教師全員が殉職しているという点が、学園生活の継続を難しくしてるように思う。

ちなみに映画を見終わった後の人は、このポスター図案でフェンシング男の横の男に注目してください。ワハハハハハハ。


◆『ナタ転生』トーホーシネマズ池袋1

▲主人公は親指を立ててナタの中に沈んでいきます(嘘)。

五つ星評価で【★★前世の意識強すぎ】
中国神話時代の封じられた神の生まれ変わりが転生する。
彼等は前世の恨みを晴らすべく、ナタの生まれ変わりに
戦いを挑んでいく。

ちょっと壮絶に凄いバリバリのCGで、格ゲーよろしくずっと戦っている。
このCGは素晴らしいが、ともかくずっと戦っているのはダレる。
そして、戦う理由は日本人に馴染の薄い中国神話時代なのだ。
「おま、半年前までは仲良くやっとったんやないけ。おまーら前世に引きずられすぎじゃ」みたいに思わなくもない。まあ、前世が明智光秀の男が前世が豊臣秀吉の男を殺そうみたいな展開な訳だが、その為に町ごと水攻めするみたいなのは実に傍迷惑。神様だから人の命は大した事ないというコンセンサスがあるって事か?


【銭】
毎月14日はトーホーシネマズデー各1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ブレイブ ‐群青戦記‐@ぴあ映画生活
ナタ転生@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ブレイブ ‐群青戦記‐@yukarinの映画鑑賞日記α
ナタ転生@ノラネコの呑んで観るシネマ

『四谷怪談』神保町シアター

特集「映画監督・三隅研次と女優たち」から1プログラム。

◆『四谷怪談』神保町シアター
五つ星評価で【★★★やってもた】
あ、やってもたつーのが第一声。
5年くらい前に見てた。しかも、同じ劇場で。
なんでおおよその感想は変わらんのだが、二点別に書いておきたい。

前回、高松英郎をペナルティのワッキーに似てると書いて、その事自体に反省は一切ないのだが、返す刀で阿部寛にも似てる。つまり、「平べったい顔の一族」に収まらない辺りがである。ぬぺっと能面みたいな顔ではない。ゴツゴツ、ソース顔だ。能面的にサッパリしている長谷川一夫と好対照であり、どちらかと言えば現代的なモテ顔である。こういう顔は時代劇には本来、向かない。出すぎた顔で余計な事に首を突っ込みそうなのは、どちらかと言えば身分の低そうな物がやらされがちな仕事だ。つまりまあ、顔が下世話でラテンなのである。ラテンなので金と女に目がない。ラテンに失礼か。でも、日本に無理にラテン感を根付かせようとすると、こういう男として固まってしまったりするのかもしれない。

もう一点、死を迎えて以降の中田康子の存在が「四谷怪談」ものの中で独特。庭石で、質感が蛙や蛇みたいなのに、中田康子でもある。怖い。喋らないのも怖さをそそる。まあ雄弁な幽霊はコミュニケーションが取れそうで怖くないから、無言にしておくに越した事はないのだが、生きてる間と死んでからの落差が激しい。死ぬというのは「途絶」であるのだが、「途絶」でありながら、別の回路で干渉してくる理不尽な怖さをを感じる。と言うか、この映画の伊右衛門は岩を貶めた悪人ではないので、「伊右衛門さまあ」と言う岩の怨霊としての叩き付け所が従来の「四谷怪談」映画のパターンから外れている。それが故に、逆にリアルな霊のようにスクリーンに映っているのはちょっと皮肉な結果と言えよう。


【銭】
一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
四谷怪談〈1959年〉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
四谷怪談(一回目)@死屍累々映画日記・第二章
・四谷怪談(二回目)@死屍累々映画日記・第二章

『ライアー×ライアー』ユナイテッドシネマ豊洲5

◆『ライアー×ライアー』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲そう言えばジム・キャリーの映画に『ライアー・ライアー』と言うのがあったな。あれは嘘付きの法律家(LOWERを子供が正しく発音できずに『ライアー・ライアー(嘘つきの弁護士)』になってた)。今回のは『嘘つき対嘘つき』。

五つ星評価で【★★歯痒さのホームラン王だ】
※ 酷評するだで、この映画を好きな人はスルーしてくれや。
森七菜は美人ではない。二者択一で言うなら「可愛い系」なのだが、この映画でずっとアップを見てるとそれも怪しく思えてきた。一つ一つのパーツはでかくて丸い。目も鼻も唇も、鼻の穴ですら。これは「可愛い」はギリあっても、そこから「セクシャル」とか「抱きたい」「寝たい」に進まない。極めてユルキャラ的な容貌、、、と言うより、ズバリ容貌がガチャピンである。
このガチャピンと大恋愛ドラマをする相手はジャニーズ・若手ストーンズの松村北斗。あー、知らん。本気で知らん。個人的には彼も、そのジャニーズ縁つーか、バーターで出演している友達役の七五三掛龍也も申し訳ないが美男とは思わん。巷のお嬢様方は今、こういうイケメンが流行なのかとは思えても、あまりにも自分のイケメン感覚と掛け離れているので、どーも映画の話に乗りづらい。なんか完全脱毛して若返った「ずん」の飯尾みたいでない? あと髪型からくるイメージで『ちはやふる』に出てたヒョロくんとかヒョッコリはんとか「ヒョ」に縁があるように感じてならない(何だよ「ヒョ」に縁があるって?)。

嘘から出た誠でギャルJKに変装した自分と義理の弟のラブ・ストーリーな訳なのだが、こんなのは相手の事を考えるなら、すぐにバラしてやれよ、としか思わない。バラせないのは相手の事を思っているように偽装しながら、自分に与えられるショックが怖いだけである。「あんな真剣に自分を思ってくれているのに本当のこと言えないよ」ってのは一見優しいようでいて、大変、性悪だと思う(だって、事態は何一つ改善しないもの)。ちなみに、物語は『思い、思われ、振り、振られ』の変形パターンである。

個人的には、こういう時に出てくる主人公を惑わす第二の相手である、カラスマくん(小関裕太)がいい人すぎて、主人公もうちょっとどうにかならんかなあ感が強まってしまった。

AさんとBさんの顔立ちが似てるかどうかはマンガやアニメに適した表現だ。だって細部を描かずに「似てる」「似てない」の主観要素だけ描けば「ソックリな顔立ち」に脳内補完されてしまうのだもの。これは便利。ちなみに、アニメでこの利点を十二分に使っているは『プリンセス・プリンシパル』

総論で言えば、人を愛するならもちっと真面目に愛した方がいいと思う。肉体関係にまでは至ってないようなので、それも含めて中学生対象みたいな恋愛映画だ。


【銭】
ユナイテッドシネマのメンバーズポイント2ポイントで1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ライアー×ライアー@ぴあ映画生活

『世界残酷物語』『続・世界残酷物語』『さらばアフリカ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

特集「未体験ゾーンの映画たち2021 ヤコペッティ没後10年企画」から3プログラム。

◆『世界残酷物語』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲おいおい「世界長編ドキュメントの最高峰」やないで。

五つ星評価で【★★★★薄く浅くドギツク】
1962年、カラー、108分、初見。グァルティエロ・ヤコペッティ監督。
どこからどこまでだかは知らないが、やらせ映像なんかもかなり含むドキュメンタリー。だがしかし、いい。いいぞ。土人がいい。
最初、美形俳優ヴァレンチノの二代目(みたいなの)がシャツの採寸に行くと次から次へと女性が沸いて出て『セブンチャンス』状態に。こんなんハナからやらせじゃん。次は未開の島のボーイ・ハントの話。男を見つけるとトップレスの黒人女子軍団が100人くらいで追っかける。あーいーなー。くだらない。くだらないけど、女の子の腰ミノが一度に揺れる様が可愛い。乳首いっぱい見れるのも楽しい。今、乳首を一度にいっぱい見るのは案外難しいし。これも男女比率が嘘くさい。いや、全然、嘘でもいいのよ。そして、ニューギニアの豚祭。打楽器しこたま打ってムチャクチャこえー顔の人が豚を次々と斬殺する祭。豚を全部食べてしまうので、この後、5年はずっとひもじい。って、そんなんじゃ部族途絶えるだろ。全体に一つのエピソードはダラダラ長く、基本、ドキュメンタリーの体なので落ちはない。だから、ダレるかダレないかと言えばダレる。
そこで日本パート。マッサージされて、脂肪を付ける為にビール飲まされる牛、ブランドはキリン。ずいぶん分かっている牛じゃん。

▲違いの分かる牛。

もう一つ日本パート。「東京温泉」と言う按摩・洗体付き温泉。ファッション・マッサージとかピンサロではない真っ当なサービス・サウナみたいなの、嘘だろうと言う人もいるけど、この辺は本当じゃないかな。「抜き」とは別に、こういうのがこういうのであった時期もあったのよ。江戸時代なんかにもあったし。下着で接客する女子が玉石混交すぎ。

▲女子の下着が実に生活っぽい。

ラスト、豚祭と同じくニューギニアで、飛行機を神と崇める部族の神話が無茶苦茶SFっぽくて惹かれる。


◆『続・世界残酷物語』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲ 福澤朗「ファイヤー!」

五つ星評価で【★★★薄く浅く今回も適度にドギツク、そして、手を出さず】
1963年、カラー、100分、初見。グァルティエロ・ヤコペッティ監督。
前作大ヒットに次ぐ第二弾。と言いながら、ストック&弟子が編集という事でヤコペッティ先生ほぼほぼ手を出してないらしい。でも、特に味や風味や雰囲気は変わらず。生きた虫の包み焼き、虫のアクセサリー、カツラあれこれ、ユダをかたどった人体お菓子、修行僧の焼身自殺、ビンタ演奏、吐瀉芸術などなど。相も変わらず世界珍百景だ。フラミンゴの死んでいく様が胸を打つ。冒頭イギリスに対する当てこすりナレーションがヤクザの開き直りみたいで素敵。


◆『さらばアフリカ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲そう言えば『さらば宇宙戦艦ヤマト』も死体だらけの映画だった。

五つ星評価で【★★★★動物が受難する地獄、人間が受難する地獄】
1966年、カラー、139分、初見。グァルティエロ・ヤコペッティ監督。
植民地支配から手を引いたヨーロッパ列強により、アフリカに訪れた混乱、阿鼻叫喚を理詰めではなく、右から左に、起こった事を順番に羅列するように編集。何だかもう人間ってどうしてこんなにどうしようもないのだろう。冒頭、イギリスがケニアから手を引いて帰ってしまう部分から描かれる。未来永劫、植民地として支配する訳にもいかないから、それは正しい事の筈なのに、その後に起きる出来事はもうこれ以上にない地獄。システマティックな描写がないので推測になるが、支配者としてケニアのアフリカ人を部下として掌握していたイギリス人がいなくなってしまった為、残された貧民はイギリス資本による富の享受が不可能になった。生きていく為に、彼等は簒奪できる物は簒奪する。身近にいる野生動物は乱獲するし、密輸もすれば、ツアー客への違法な手引きもする。この辺、狩り殺されていく動物の悲哀がぐぐぐーんと来るのだが、狩ってる方だって、まず食い扶持を稼がなければならない。おそらくそういう食い扶持を稼ぐ為の手段や手法もイギリスは全部、引きあげてしまったのだろう。だって、残しておいても自分の得にはならないもの。
この後、受難は徐々に人間に移っていく。
白人も死ねば、アラブ人も死ぬ、返す刀で黒人もどんどん死ぬ。
こんなに一本の映画の中で本当の死体が映されてる映画は他にないに違いない。
もう、何が正義だかすっかり分からない。白人を保護する為に手当たり次第に対抗抵抗する黒人を殺していくのも正義だし、彼等が犯した罪を命で贖わせるのも正義、但し、彼等が被殺人者に牙を剥いた事が、その時、正義でなかったともきっと断言できないのだ。正義かどうかなんて流れにしかすぎない。
大の男が二人で手と足をそれぞれ持って人間の死体を運んでどかす。ぐたーんとした死体。四足の動物がハンターに殺された際の力の無い肢体の動きと何も変わらない。ただ、くたっとしてて、力点がない。そして風景の中にあちこち点在する死体。そのどれもがそれぞれ別の個体であったのに、今では全体でナンボという数でしかない死体なのだ。そして、徹底的にずっとそんな状態が続くので、見ている方でさえ麻痺してしまいがちになる。
恐ろしい映画。


【銭】
企画に対してのテアトル会員割引が有効な為各作品200円を割り引いて1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
世界残酷物語〈HDニューマスター版〉@ぴあ映画生活
続・世界残酷物語〈HDニューマスター版〉@ぴあ映画生活
さらばアフリカ〈HDニューマスター版〉@ぴあ映画生活

『太陽は動かない』ユナイテッドシネマ豊洲10

◆『太陽は動かない』ユナイテッドシネマ豊洲10

▲そう言えば、あろひろしのマンガで自爆装置を誤爆させる他爆装置って卑怯なメカがあったな。

五つ星評価で【★★★一見メジャー路線を取ったのに変な映画】
俺、バカだから三つくらいの勢力が一つの研究成果を取りあって騙し合うって構造があまりスムーズに分からなかった。でも、藤原竜也や竹内涼真がトップ・エージェントなのに、ヒイヒイゼエゼエ、とってもスマートじゃないのはリアルで良いと思う。スパイ活動をトム・クルーズのようにビシっと遂行できるのはトム・クルーズだけなのよ、多分。
だから、冒頭から藤原竜也、竹内涼真に加えて、市原隼人が地代がとっても安そうな世界の車窓の田舎町を日本では考えられないようなカーチェイスやってたりのアクションはよかった。そう、この羽住英一郎という監督は金を掛けた分だけ絵はゴージャスに撮れる監督なのだ。問題はそれに反比例して、どちらかというと言葉や文法、語る内容にどこか難点が現われる。なので、アクションはいいが、そのアクションを繋ぐ繋ぎ方が雑で話に必然性がなく、漫然と並べただけみたいに見える。おめ、船に着いた藤原竜也に何故「GPS追ってきました」の一言を言わせない。いや、それ以前に娘を探そうとしてたはずだろ。この場合、悪い奴は博士と娘を同じ場所に監禁する旨味はそんなにない。なんか敵も見方も適当じゃ。
韓国から男女一人ずつ俳優を招待してるけど、あれは日本人使おうよ。セリフが決まらないよ。聞きづらいよ。これ、外国に売る気があって人気者の韓国人を宛てたのかもしれないけど、そんな国を跨ぐほどいい出来の映画じゃないと思う。あ、韓国姉ちゃんの脚長アクションはよかった。竹内涼真の電車内格闘とかも頑張ってるけど、同じようなアジア人が高速で動くとどっちがどっちか分からん。そこは何か一つアイデア出そうよ。
諜報戦で話ややこしいから子供時代はいらない。今の諜報戦に注力させてほしかった。
佐藤浩市と会話する鶴見辰吾とかのお涙エピも不要。ミッションと無関係な夾雑物が多い。

それでも、論理的な整合性とか全部捨ててもおらあ、藤原竜也の「ひいひいぜえぜえ」が好きな気がする。何かとても心に届く「ひいひいぜえぜえ」なのである。あと、血まみれの竹内涼真がとてもフォトジェニック。柄の悪いチンピラシャツも中々似合いーのな、竹内涼真は今、元恋人を捨てて、現恋人に走ったとかで人気に陰りが見えてるけど、逆にそういう屑いけど、ついつい許してしまうような役が似あいそう。行け、行け、行ってまえ。最悪、ホストになりゃーいいじゃん(いいじゃんじゃないやろ)。


【銭】
ユナイテッドシネマ金曜会員デーで会員1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
太陽は動かない@ぴあ映画生活

『さんかく窓の外側は夜』ユナイテッドシネマ豊洲10

◆『さんかく窓の外側は夜』ユナイテッドシネマ豊洲10

▲王様ゲーム本日のお題
「王様が一番の乳首をパーで探す」

五つ星評価で【★★★話が綺麗に終わってない。役者はいい。】
何かあれよ、あれよ、という間に事件は解決してないのに撮り高OKになったので話を畳んでしまった感じ。おいおいチラシのコピーが 「謎を解け。闇を裂け。」 なんだから、どっちか一つくらい成し遂げたらいいんじゃないかな? あまりはっきりしない状態のまま、話が閉じてしまったので、状況打破によるカタルシスみたいなのが感じられなかった。
無駄に顔がいいと言われる岡田将生。うんまあ、そうね。
ベチャっとした顔でネガティブっぷりがうるさい志尊淳。でもまあ、あんなのが見えたらうるさくてもしょうがないか。
演技パターン一つなのに、同じ感じの役が続くので気にならない平手友理奈平手友理奈。映画後半、身体を張るみたいな状況に個人的にいたく感心する。偉い。偉いんじゃないの。もう、サクっと脱いでしまえ(そんなこと言われる謂れは全くない)。
何者をも信じないの一言で済まされ、それを物凄くちゃんと実際の人間に投影して不動な感じの滝藤賢一。この人はプロ、岡田くんは次にプロ、年齢順か。
筒井道隆悪そうになったのお。
北川景子何やってんのか?

全体に絵や演技は凄く好み。とてもスクリーン映えするビジュアルである。主役の四人がそもそもビジュアル的に際立っているでもあるし。怪異の表現とか、とてもよく考えられているし、本当にイヤで良い。それに対しての「さんかく」は簡易な魔法陣のような物だろうけど、ビジュアルだけで済ますのではなく、荒俣宏的な蘊蓄による理論武装とかあったら納得できるのに。そういう配慮のなさは残念。
野郎二人の立ち位置も妙にホモいのにカラっとしてるのが不思議。話より絵にひたるタイプの映画の見方をする人に合いそう。

▲顔がムチャクチャ「高良健吾」な平手友里奈と意外に「ひょっこりひょうたん島の博士」な顔の志尊淳。


【銭】
ユナイテッドシネマ2ポイント割で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
さんかく窓の外側は夜@ぴあ映画生活
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さんかく窓の外側は夜@yukarinの映画鑑賞日記α

折りたたみ傘購入

2021年3月2日午前、出勤先の工場に向かう途中、
今まで使っていた折りたたみ傘の骨が
強風で一気に2本破損。
びゅっ バリン
どーにも治りそうにないし、差すと風に対して
弱点丸出しみたいな形状になるので、購入を決意。
昼の外食時に雨は止み、帰宅時にもポツポツと
雨具無しで済む程度だったので、
コンビニなどで品定めをしたが安くはない。
安くはないものを雨の不安というだけで買うのも
気が引けたので、結局、家の近くのDAISOで
安い折りたたみ傘を買った。3月2日帰宅のもっとも家近く。

53センチ200円(税込み220円)
雨が降ってないので実際にはまだ使用に至ってないのだが、
値札の裏側に「強風時には、使用しないでください」と
書いてあるのが甚だ不安である。

まあ、それが200円であると言う事であろうが。

コロナ立寄り箇所備忘録

2020年11月の記録を上げて以降、新しくUPしてないが、
どこにも出歩いていない訳ではなく、
ネットに上げるのが億劫になっただけ。
手描きでは書いており、未だにコロナには掛かっていない
(正確には掛かっていなそう/調査をしてはいない)。

あと、見るのに邪魔なので、立寄り箇所記事に関しては
折り曲げて格納するようにしている。これは着服記録も
同じ構成にしてしまおう。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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