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『四谷怪談』神保町シアター

特集「映画監督・三隅研次と女優たち」から1プログラム。

◆『四谷怪談』神保町シアター
五つ星評価で【★★★やってもた】
あ、やってもたつーのが第一声。
5年くらい前に見てた。しかも、同じ劇場で。
なんでおおよその感想は変わらんのだが、二点別に書いておきたい。

前回、高松英郎をペナルティのワッキーに似てると書いて、その事自体に反省は一切ないのだが、返す刀で阿部寛にも似てる。つまり、「平べったい顔の一族」に収まらない辺りがである。ぬぺっと能面みたいな顔ではない。ゴツゴツ、ソース顔だ。能面的にサッパリしている長谷川一夫と好対照であり、どちらかと言えば現代的なモテ顔である。こういう顔は時代劇には本来、向かない。出すぎた顔で余計な事に首を突っ込みそうなのは、どちらかと言えば身分の低そうな物がやらされがちな仕事だ。つまりまあ、顔が下世話でラテンなのである。ラテンなので金と女に目がない。ラテンに失礼か。でも、日本に無理にラテン感を根付かせようとすると、こういう男として固まってしまったりするのかもしれない。

もう一点、死を迎えて以降の中田康子の存在が「四谷怪談」ものの中で独特。庭石で、質感が蛙や蛇みたいなのに、中田康子でもある。怖い。喋らないのも怖さをそそる。まあ雄弁な幽霊はコミュニケーションが取れそうで怖くないから、無言にしておくに越した事はないのだが、生きてる間と死んでからの落差が激しい。死ぬというのは「途絶」であるのだが、「途絶」でありながら、別の回路で干渉してくる理不尽な怖さをを感じる。と言うか、この映画の伊右衛門は岩を貶めた悪人ではないので、「伊右衛門さまあ」と言う岩の怨霊としての叩き付け所が従来の「四谷怪談」映画のパターンから外れている。それが故に、逆にリアルな霊のようにスクリーンに映っているのはちょっと皮肉な結果と言えよう。


【銭】
一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
四谷怪談〈1959年〉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
四谷怪談(一回目)@死屍累々映画日記・第二章
・四谷怪談(二回目)@死屍累々映画日記・第二章
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fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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