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『モータルコンバット』ユナイテッドシネマ豊洲6

◆『モータルコンバット』ユナイテッドシネマ豊洲6

▲そういや、そんなに残酷に感じんかったな。

五つ星評価で【★★★真田広之+浅野忠信】
日本人だから日本人の俳優が好きだ。だから、全部、日本人でやってくれたら、つまらなくても星五つにしたかもしれない。いやいやいやいや、つまらなさによるな。全日本人だと黒人がいるけどシャネルズでOKだよ。田代まさしでいいよ。でも、マジに日本人以外があまりかっこよくない。黒人、ブロンド、ロシアの屑くらいまでは「よくある系」で面白くはないけど、まあよし。羽根生えた女の人なんて、あれだけよいギミックなのに印象が薄いって逆に凄いわ。四本腕も四本腕だけだったし(いや、そんな強くなくて普通程度でしょ)。変な帽子のアジア人と拳法アジア人はどこかしょぼい。ロシアの屑とセットだからだろうか、トーナメントで最初に負けそう感が半端ない。まあ、それ言ったら主役がそんな有象無象の一人なのだけど。盤石に弱い。「強くなる」というストーリーがあるにせよ、どこか「ハムの人」っぽく、お中元とかお歳暮送っておけば許してもらえると思ってるんじゃないかという、強さに対する必死感が伝わって来ない。そして、遂に獲得した強靭な神の力がデザインきもい。あんな姿で原宿は歩けない。日本人の血を引いてるのにコール・ヤングって名前がバリバリヤンキーだし、そもそも日本男児の血を引いておきながら、この人、フンドシが死ぬほど似合わなそうだ。まあ、それはいいか。娘にフンドシ履かせたいな(いや、それは冗談だ)。そして、中ボス、サブ・ゼロとラスボス、シャン・ツンが偉大な感じが共にしないのだ。シャン・ツンなんて古田新太っぽいし。いや、古田新太でもいいのだけど、心底心凍らせる古田新太であってくれないと。文化が違うのか、そういう得体の知れなさは感じなかった。どっちかって言うと、怒らせたら何しでかすか分からない浅野忠信の方が抜群に怖い。
そう、浅野忠信が神様の癖して不審者みたいでイカす。はっきり言ってあんな目が光るサムライにストーカーされたら気が狂う。そのくせバディ感もあって、そんなに悪い奴じゃないのである。逆に浅野忠信のフィルモ・グラフィーを知ってるからそう思うのであって、シャン・ツンも役者としての過去を知ってたら怖いのかもしれない。
そして、出番は少ないけど、誰が何と言おうと本作の主演は真田広之だ。彼が出てるシーンは全てよし。逆に言うと彼が出てないシーンは食い足りない。伝わってくる真剣味が違う。そういう意味では相対しているサブゼロさんも良いのかもしれないが、そこまでは汲み取れなかった。

音楽からジュリアナ味が抜けたのにはガッカリ。目を瞑るとお立ち台の上でジュリ扇ふるうボディコン・ワンレグスのキラキラ女が夢想できるチープ感が「残虐」とともに、前の映画の売りだったのに。


【銭】
ユナイテッドシネマの1200円で5/31まで鑑賞できるクーポンチケットが期間2カ月延長になったというのを使用。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
モータルコンバット@ぴあ映画生活
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アニメ『ゴジラ シンギュラ・ポイント⑧~⑬』MXTV

という事で、物語が終わった。
なんか謎が謎のまま終わりよったのう。
分かったとは言えない状態だけど、私、これはこれで嫌いではない。
「おま、そんなに頭のいい振りして」みたいに言われるかもしれないが、そうではない。この混乱の激しいプロットを分かる事が頭のいい事かどうかは難しい所だし(直感力が強いとは言えそう)、話を理解できなくても納得できる落としどころもある。私はどうにも話を理解は出来ていない。でも、話の理解が物語を楽しむ全てではないと思っている。「リアル」という言葉は間違いを誘発しそうだが、作品内で起こっている事件(怪獣が大量に発生し、それが世界の終わりを引き起こそうとしている事象)と、それに右往左往する人間達が、とても現実世界に似ているように思えた。怪獣や世界の終わりとかではないのだけど、人は事件(例えば高額高確率パチンコとかでいいや)と出会う時、無意識に無警戒にドカンと出会ってしまい、ただその事件にぶつかる事で対応を見つけていく。世界中の人達が等しく事件とぶつかる中で(逆にぶつからない人だっているだろうけど、それはいいだろ)、一部の優れた人達がその対応方法を模索しようとする。大概は事件に対して点でぶつかり、なかなか線や面になったりはしない。そのもどかしさ中で、少しずつ糸を手繰って何かを引き寄せようとする努力が、全くスポコン的な努力や汗、涙と無関係で、パソコン百回起動して何かの拍子に成功すればメッケモノみたいな適当なトライ・アンド・エラーで描かれており、世界を救うのはパチンコで「777」を出すみたいな強運が必要、みたいに思えないでもない普通に考えてドラマチックじゃない展開が、盛り上がりがないだけに本当っぽかった。「盛り上がり」があると「ドラマ的な演出」が裏にあるように見えるから、それがない平々凡々とした、理由も分からないのに勝ったり負けたりというパチンコっぽい流れが、とても現実と地続きなんじゃないか。
だから、これがつまらないと言う人は次のような理屈なんじゃないだろうか?
何故、怪獣が現れて、その怪獣達がどういったやり方で排除され、元と寸分変わらない平和がちゃんと訪れたのか。何一つ分からない。怪獣が現れる事自体に明確な理由はないし(あるかもしれないが表現はされない)、排除の方法も偶然、祈ったらいなくなった的なユルさだし、結局、排除が適当だから、この平和に持続性があるかどうかも分からない。つまり、事件として何も書けてないのだ。

しかし、何で「破滅」ではなく「破局」なのだろう?
「破局」は言葉の意味的には「ニア破滅」ではあるが、普通は男女間の仲が壊れる事である。
まあ、確かに物語のエンドロール前のラストでは主人公二人の破局は回避されていたが。葦原が時間を追っていたという通話記録も、単に男女関係のログと言えば、そうであるし。実はもっとくだらない話だったりして。

『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』ユナイテッドシネマ豊洲6

◆『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』ユナイテッドシネマ豊洲6

▲勢揃い。

五つ星評価で【★★門外漢的にごっつ疲労】
前回の劇場版はTVアニメの編集版だったのだと思うのだけど、世界観が凄い事は分かるが、一見さんには分からん構成で、見終わってドッと疲れた事を覚えてる。今回のはTV版の後の話であり、新作であるが、基本的な仕様としてはやはり元になるTVアニメの視聴が必須であり、劇中で語られる演目が変わっただけで世界観やフォーマットや、一見さん観客に分かりやすさを提供するサービス精神が微塵もない事は変わらなかった。ごっつ疲れる。逆に言えば、元になるTVアニメに精通していれば、かなり嵌れるのではないかと思う。

宣材チラシのタイトルの下に、まるでそのタイトルのロゴのルビであるかのようにコピーが書かれている。

 これはもう、わかりませんね 

実に悪質なコンテンツである。但し、見に来る観客は私のように無鉄砲な一見さんではなく、ちゃんとTVシリーズに教育された信者であろう。なら、問題がない。そういう販促の仕方は気持ち悪いとは思うが。


【銭】
ユナイテッドシネマの1200円で5/31まで鑑賞できるクーポンチケットが期間2カ月延長になったというのを使用。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト@ぴあ映画生活
▼関連記事。
少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド(前作)@死屍累々映画日記・第二章
・劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(今作)@死屍累々映画日記・第二章

『漁港の肉子ちゃん』ユナイテッドシネマ豊洲6、『Style Wars スタイル・ウォーズ』下高井戸シネマ

同日鑑賞2本をまとめて軽くレビュー。

◆『漁港の肉子ちゃん』ユナイテッドシネマ豊洲6

▲キクリン(左)と肉子(右)。

五つ星評価で【★★★不思議な密度感】
ごくごく普通にショートカットの美少女は好きなのでキクリン可愛い。そして、そのキクリンが悩んだり喜んだり成長談としてちゃんと出来てる。キクリンの周りもひかない程度の普通さで個性的な面々が集まっていて、いい。キクリンの周囲全てがアニミズムのように感情を持ってそこにあるのも魅力的。そこに悪感情はない。とてもいい時代の「昭和」っぽい。その中で唯一、カリカチュアしすぎて感情が見えない肉子。いや、逆にカリカチュアしすぎにより感情がダダ漏れなのだが、あそこまで感情がダダ漏れだと「キャラ」になってしまって、あの映画内で肉子だけが「まんが」である。
もしかしたら、この肉子が「まんが」である事によって、過度に感情移入できないというのがこの映画のツボなのかもしれない。
冒頭、キクリンから見た肉子の歴史が語られる。南から北に、男に振られる度にボロボロになって拠点を移してきた肉子。肉子は相手を好きになると、その適度な距離感が分からず相手一途になってしまうのだ。一方キクリンも相手との適度な距離感が分からず、一歩引いて傍観してしまう。肉子は他者依存であり、キクリンは他者拒否(的)である。全く違うように見える二人の問題はベクトルが異なるだけで、実は同じ問題だ。キクリンから見たら肉子の他者依存は許しがたい物だが、実際は依存する相手によるとも言える。相手が(恋愛対象ではないが)今いる漁港なら問題はない。パッと距離を詰め、そこで一体になり暮らす。つまり、恋愛対象であるないに関わらず、飛び込んだ先が正しいなら肉子は正しいキックバックを得る。飛び込んだ先が暴力団やいかがわしい宗教組織であっても、ボロボロになるまで肉子自身は依存してしまう。そこに反省はないし、計算もない。ただ「肉子」というのは、そういうシステムというだけである。キクリンが老成して、自分の失敗を恐れ踏み出せないのとは逆に、肉子は幼児のように全てを受け入れてしまう。ある意味、それは自制できないのなら大変つらい物語だろう。だから、その部分を肉子ベースの感情移入できるような話にはしない。肉子ベースの「漁港の肉子ちゃん」は数倍、重くなるし、辛くなる。だから、肉子自身はキクリンの背景でトトロのように描かれる。珍獣のようで、ペットのようで、絶対にキクリンを裏切らない存在。元々のトトロにも重い背景は感じられないからちょうどいいだろう(実は祟り神だったりしたら困る)。
キクリンが現代的な美少女であるので忘れがちだが、携帯、スマホ、ゲームも出てこないし、テレビもほぼほぼ出てこない。学校にいる児童の文化程度はみなでバスケをやるなど、割と現代的である。時代設定としては「夢の昭和」であるが、キャストは今の子を使ったみたいだ。そこの描写が目的ではないので、あれくらいのボカし方で良い。しかし、女子がバスケやってて男子は何をやってるんだろう。
御託を並べましたが「向こうから擦り寄ってくるマンガ」という感じで、悪感情持ちづらいのが上手い思う(これも御託じゃ)。いや、だから、普通に面白かった。


◆『Style Wars スタイル・ウォーズ』下高井戸シネマ

▲ヒップホップより落書きアートの方が映画の主流。

五つ星評価で【★★いきがる若い奴等はキラい】
「グラフィティ」と呼ばれる鉄道車両への落書きアートを描く若者を負ったドキュメンタリー。あれを描く事でお金は全く儲からないので(後にアートとして個展展示されて儲かったりもするがそれは別の話)、かなり、自然的に発生した芸術啓蒙活動と言える。いやまあ、単に獣が縄張りを誇示しているようなもんかもしれないけど。みな、ギラギラして過剰に「俺が俺が」みたいで、なんか悪い意味で「東京リベンジャーズ」的な怖い空気が漂う。この「イキってる」感じが個人的にはキラい。こちとらずっと「イキられてきた」立場だから。
公共の設備を汚損するので、政治家発信で、車体の洗車を行っていくのだが、「洗車すると汚損が広まって更に車体が汚くなってしまう」事が、やるまで分からないと言うのが実に表面を取り繕うとした感じで、政治家って本当にしょもない。


【銭】
『漁港の肉子ちゃん』:ユナイテッドシネマの1200円で5/31まで鑑賞できるクーポンチケットが期間2カ月延長になったというのを使用。
『Style Wars スタイル・ウォーズ』:下高井戸シネマの招待券を先輩から貰ったよ。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
漁港の肉子ちゃん@ぴあ映画生活
Style Wars〈デジタル修復版〉@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
漁港の肉子ちゃん@ノラネコの呑んで観るシネマ

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ユナイテッドシネマ豊洲3

◆『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ユナイテッドシネマ豊洲3

▲「マフティ・ゲージが!」
「マフティーも生き残りたがってるんだわ」
「君は生きのびる事が出来るか」。

五つ星評価で【★★★話に没頭はできたが、面白いか面白くないかは微妙】
超高速セグウェイに変形するガンダム、それは新しい。って、新型ってフォルムもはっきり見せてくれないのかよ。ポスターにちょっとだけ載ってる三角形に手足が付いたみたいな造形は人型としては動きづらそうだ。兵器として考えるとあまり手足をバタバタ動かす意味は少ないのかもしれないが、やはりモビルアーマーよりモビルスーツの方が好きなので、火力をこれでもかと搭載して、人体構造から遠ざかっていくフォルムはあまり好きではない。ちゃんとNHK教育テレビのテレビ体操でストレッチとかいっしょにできるデザインがいい(アッガイとかズゴックが体操やってると絶対可愛い/ジオングは車椅子専用みたいなキャラとして起用したい)。
モビルスーツ戦としては中盤の市街戦と、ラストの空中戦の二つ。市街戦はモビルスーツを災害を撒き散らす異物として見せる。いやあ、禍々しくてかっこいい。ただ、視認はしづらい。そこは優先順序の問題でしょうがないか。後半の空中戦も何が起こって、操縦技術上で、どんな違いがあって、どっちが勝ったかなどが分からない。何となくレーン・エイムが悪態をついてるから何時の間にか負けちゃったんだなあ、みたいな感じ。そういう勝ち負けの理屈は大事よ。

私、ガンダムは基本、ファースト・ガンダム(TV最初のシリーズ)しか頭に入っていない。「Z」も「ZZ」も見てないし、「逆襲のシャア」はすっかり忘れている。なので、へー、ふーん、そういう政治展開になっているのと興味本位で覗き見だけさせてもらった感じ。ハサウェイくん、あの若さでテロリストの頭目みたいな事をやらされて、大変そうよのう。アニメだから、あまり年齢とか分かりづらいんだけど、ざっと、
ハサウェイが二十代前半、
ケネスが二十代後半、
ギギが十代後半、
くらいじゃないかと思う。なので、ケネスがギギに「させろ」と面と向かって言うのは、ポリコレ的な危うさを感じないでもない。ただ、ギギは最初のハイ・ジャックのシーンで、有力な人物の愛人みたいに言われていたので、充分セックスしてOKみたいな年齢と考えるとそれぞれ最初に思ったのより5歳足したくらいの歳なのか。アニメだからか、体型が「避暑地の少女」みたいであり、とても愛人としてバリバリSEXに励んでいる姿は想像できない。いや、想像したらしたで、かなりエロいんだけど。(*´Д`)ハァハァ
ハサウェイもケネスも、人前で弱みを見せない。と言うより、今回、見た映画では、そういう分かりやすい人間的な感情を持った人物は一人も出てこなかった(あえてタクシーの運ちゃんくらいか)。諜報戦みたいな映画だからしょうがないのかもしれないけど、リアルに息苦しい。みな、何を考えてるのか分からない。そもそも、最初のハイ・ジャックされたフライト自体、ケネスは任地への移動だが、ハサウェイとギギは移動の理由すら分からない。原作小説ではそういうのは明かされているかもしれないが、映画だけ見る限りでは謎だらけだ。

メンタルで面白いのがギギ。「頭おかしい」と言っていい感じなのに「一面鋭い」シャーマン的な物言いもする。占いが得意な飲み屋のチャンネーかよ。この尊大に振る舞うのに、ちょっと踏み込むとすぐに壊れちゃいそうなキャラはなかなか掴めないが故に面白かった。島耕作がこの世界にいたなら、とりあえずセックスしてるんじゃないだろうか(島耕作の娘でなければ)。このギギと比べて、実に大人大人に書かれているのがフライトのスチュワーデスさん達。ステキだわあ~と思ってたらチョイ役だった。島耕作がこの世界にいたなら、やはり彼女たちともセックスしてるんじゃないだろうか(島耕作の娘でなければ)。島耕作ってボノボみたいだな(ボノボはSEXでコミュニケーションを取る)。
ギギが「マフティーのやり方正しくないよ」と言うが、正しいやり方を教えてはくれない。教えてやれよ。マフティーはテロリスト集団で、自分達の意見を通す為に現政権の有力者をどんどん暗殺している。なるほど正しくない。でも、それはタクシーの運ちゃんといっしょで自分に利害のある事しか大衆は興味を示さないのだ。安倍や菅、などの腐敗政治に携わってる者が暗殺されたら、スカっとするかもしれないとは思うが、それで生活が好転したりはしないだろう。だから、タクシーの運ちゃん的な要求も、ハサウェイの「そもそもそういう事じゃないんだ」的な懊悩も両面成り立つところは面白い。一般論として単に死骸を増やしていくだけでは正しくは見えない。ただ、だからと言って「マフティーのやり方」が正しくないと本当に言いきれるのか? 明治維新の尊王攘夷派はバサバサ人を殺していったが、最終的には革命(と言うより単に政権の移動か)を成功させてしまった。とするなら、死骸の数を増やす量的な制圧ではなく、死骸の数に意味を持たせる質的な制圧が必要になるのかもしれない。その為にギギを仲介として、ギギのパトロンと手を組んだりすると言う展開はかなりありそう。

ハサウェイくんの若者らしい懊悩は分かるが、彼がキッチリ自分が正義と割りきれないから、単純にカタルシスを伴う話になってない。例えば、ハサウェイくんが机上で考えている正義より、ギギがペットの犬(そういうのいないけど)を地球資源保全のため目の前で銃殺され、その政府高官に復讐を遂げる為に政府転覆を謀るというドラマの方がハチャメチャだが、確実に気分が乗る物語になると思うのだ。とは言え、まあ、次を見ないと何とも言えないな(歯切れ悪し)。


【銭】
番組特別価格1900円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ@徒然なるままに

『Mr.ノーバディ』ユナイテッドシネマ豊洲9

◆『Mr.ノーバディ』ユナイテッドシネマ豊洲9

▲男くせえ。

五つ星評価で【★★★★主役超変】
なめていたら大変映画のトレンド。
なめていたらレザーフェイスだった的な快作。
ええのんええのん映画なんだから主人公が狂っててもええのん。
つか、今までこーゆーの、なめていたら相手がとんでもない化け物だった系は、主人公がちゃんとなめられる様に、化け物的経歴からリタイアしており、ごくごく普通にリタイアできるからには日常生活にも忍耐を持って取り組んでいる、みたいなちゃんとしたキャラクターが充てられていたのだが、そんなの知った事じゃないって、寄りによって一番根が深い気狂いを連れてきたのは、何だ、すげえ、面白え。
主役のボブ・オデンカーク、決して無謀に強いのではなく、やられてもやられてもメゲないで立ち向かうのだ。もー、タチが悪い。
女の子と猫が可愛い。
この女の子にはぜひボーイフレンドをお父さんに紹介してあげて、ボーイフレンドは瞬殺にあってほしい。



【銭】
ユナイテッドシネマの1200円で5/31まで鑑賞できるクーポンチケットが期間2カ月延長になったというので、本当に1200円で見れるかどうかを再度確認してきた。OKOK大丈夫。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
Mr.ノーバディ@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・Mr.ノーバディ(一回目)@死屍累々映画館・第二章
Mr.ノーバディ(二回目)@死屍累々映画館・第二章

『新・座頭市Ⅲ25話 虹の旅』『われらの主役』『短編集1』シネマヴェーラ渋谷

特集「勅使河原宏という天才」から2プログラム。

◆『新・座頭市Ⅲ25話 虹の旅』『われらの主役』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★勅使河原宏的なような、でないような】
新・座頭市Ⅲ25話 虹の旅:1979年、カラー、46分、初見。勅使河原宏監督。
われらの主役:1976年、カラー、26分、初見。勅使河原宏監督。
勅使河原宏が座頭市を撮ってるという不思議感。確かに空間や音に現代音楽みたいな「間」が与えられていて、とても勅使河原宏っぽい。何でもかんでも呑みこんでしまう「座頭市」のジャンルの底なし感よ。
『われらの主役』は特に何だと言う事もなし。あー、勝新喋ってるなあ、としか思わんかった。内容は既に忘れている。


◆『短編集1』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★根深く勅使河原宏なので、退屈】
北斎:1953年、白黒、23分、初見。勅使河原宏監督。
いけばな:1956年、カラー、35分、初見。勅使河原宏監督。
いのち 蒼風の彫刻:1962年、パートカラー、18分、初見。勅使河原宏監督。
動く彫刻 ジャン・ティンゲリー:1981年、白黒、15分、初見。勅使河原宏監督。

こんな柔軟なだけが取り柄なバリバリ「勅使河原宏」無双の作品群は若い時に見ないとあかん。年寄りになってから見ると疲労しか残らん。


【銭】
各作品、一般入場料金1200円-会員割引400円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
新・座頭市III25話 虹の旅@ぴあ映画生活
《没後二十年記念 アートを越境するー 勅使河原宏という天才/短編集1》@ぴあ映画生活

『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』『BanG Dream! Episode of Roselia I:約束』新宿ピカデリー2、6

同日鑑賞2本をまとめて軽くレビュー。

◆『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』新宿ピカデリー2

▲ミル → ゴールド・ジム → ズオーター

五つ星評価で【★★★思い入れ的にはガミラス編は星四つ、白色彗星編は星二つ】
2199と2202を足した総集編映画。話が長いのでピックアップをどんどんせなどうにもならんので、割愛するのは構わんが、2199と2202で性質や傾向、大雑把に毛色の違う話なので2199で一本、2202で一本、別々に作って欲しかったというのが正直なところ。あ、2199で一本は既にあるのか。もう、覚えていない。
ドキュメンタリーのように語ると言う方式に向いているのは2199側。ヤマトには航路があり、始まりや経路、旅の終わりなどが明確なので、ピックアップその物が意図的な(フィクション的な)構造を感じづらい。逆に2202は短期決戦的な話だが、ヤマトの航路が行き当たりばったりな上、登場人物の思惑が戦争の結果や旅自体に影響を与えすぎている。要するに役者がいっぱいひしめき合って各自の主張がとても激しく、それが物語を変えていく構造である。こういうのは「歴史」と言うよりは「講談」だ。「物語」だ。2202で最後に倒されるズオーターは魔法で姿を変えられたドラゴンであり、彼は彼なりに主張があり、その主張を大声で叫んで死ぬ。これはもう「歴史」でも何でもなく、単なる舞台劇だ。なので、これを歴史のように描くのは向いていない。「歴史」は善悪はなく、ただ淡々と経過が進んでいくものだが、「物語」には「善悪」もあれば、「物語」を描くに至った「主題(テーマ)」もある。2202はそれが「宇宙で何やっとんじゃ」という「哲学論争」に近いものであった為、話が混乱してしまった。いわゆる「さらば宇宙戦艦ヤマト」でまことしやかに伝えられた概念「宇宙愛」である。
2199はヤマトが激戦に次ぐ激戦を乗り越えて、最後は敵を打ち負かしてしまい、それが故に後悔する。基本、オリジナルのヤマトと構成が変わっていない。
2202はオリジナルが「戦うべきではない、愛し合うべきだった」と言った後に、それでも「本気で殺しに来る相手がいたらどうするか」と言った話で、これはヤクザのように「このままでは舐められますけん、うちらの命が吹き飛んでも相手の玉だけは取ってきますわ」と言わす訳にもいかず、ファンタジー的な神風特攻で無理やり物語を閉じていた。それを2202では「本気で殺しに来る相手」との対話劇にしてしまった。議論内容は「愛」である。そういうのオタクは苦手なのよ。それにここで議論される「愛」は軟派な自由恋愛的な、言わば生活に密着した「愛」ではない。根源的に「愛」とは何なのか? おいおいおいおい、アニメでそんな事を語ろうと言うのか、しかも、それを求めている客もないのに。2202はやった。ズオーターはトラウマを持った新興宗教の教主みたいになってしまった。その教主と新婚直前の古代・森の二人の「愛」という概念に対する対決。そんなのは成立する方がおかしい。だって、そもそも文化が違う。違う文化に対して相手の文かを卑下してはいけないが、違う文化圏に属する者同士が分かりあえると言うのも又、幻想であろう。古代とミル(ズオーター新世代)は分かりあえそうになる。それが分かりあえそうになるのは、どちらも同じ日本人がデザインしたキャラクターだからじゃないだろうか。私にはそう思えてしまう。同じ地球人同士でもいろいろ分かりあえていないのに。
あー、2202は変な作品で、そういう意味では面白かったが、それは邪道な楽しみ方だろう。
次元断層による無限の戦争継続や、AIによる感情遮断戦争、移民船ヤマトの延長である宇宙戦艦銀河とか、ついつい惹かれてしまうSF要素もいろいろあった。でも、やはり、トータルとして主題の設定の仕方が最初に間違えていて、それを最後まで取り戻せなかった作品だと思う。
まだ、続くようなので、次はトータルデザインを間違えないようにと祈っている。


◆『BanG Dream! Episode of Roselia I:約束』新宿ピカデリー6

▲「私達がフェスに参加する為のアイデア、全員透明人間バンドよ(嘘)」

五つ星評価で【★★★みんな幼い】
いろいろクロスオーバー企画をやっているようだが、一見さんであり、これが最初のバンドリ作品。
ロゼリアという5人組ガールズバンドの結成から目標フェスへの参加直前まで、でいいのかな。
元になるテレビアニメでは複数のバンドが並列で描かれているようだが、映画ではロゼリア一本に縛られている。
5人の中で、表面上ヤケに冷静に見えるキャラが二人いるのは変わっていて目を引く。でも、そこが二人でいる必然性はあまり感じない。クール、クール、お節介、浮かれ熱血、内気、みたいな5人。
まあしかし、バンドの映画に言うのは筋違いかもしれないけど、バンドばかりやってる。男も家族(でてきてOKなのは姉妹まで)もいっさい出てこないで、ひたすらバンド活動ばかり。なので、人間ドラマとしては薄手に見える。ロゼリア高校生だと思うが、小学高学年くらいだったら違和感ないと思う。つまり、そういう未成長なメンタリティーに見える。
ケンカしてくっ付いてと言うのも、そりゃあ仲直りはするだろうけど、非常に論理的に不和相手と握手したように見えて、感情的なわだかまりが強く感じられないので、本当にそれで仲直りできてるんだろうかと勘繰ってしまう。


【銭】
「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択:番組価格1700円。
BanG Dream! Episode of Roselia I:約束:映画館休業が長く続いていて、おそらく4月に貰える誕生日クーポンがそのまま有効期限切れを迎えていずに残っていたので、それを使って1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択@ぴあ映画生活
BanG Dream! Episode of Roselia I:約束@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択@徒然なるままに
BanG Dream! Episode of Roselia I:約束@或る日の出来事

『美しき誘惑-現代の「画皮」-』ユナイテッドシネマ豊洲5、『三つ首塔』神保町シアター

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『美しき誘惑-現代の「画皮」-』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲花を背負うには性格悪すぎる(素の性格は知らんけど)。

五つ星評価で【★今回マジでキツい】
久し振りの完全完膚なきお一人様での鑑賞。
いやいやいやいや、ちょっとビックリするくらいつまらなかった。
物語が冒頭、悪女側から描かれていくのだけど、この悪女が単にイヤな女に見えるだけで間違えても好きになれない。これは作りが違うと思う。とても最低最悪な女がただ一度の改心の機会に涙を流したという物語だが、悪女に魅力がないのでただ見ているだけで、とても疲労が募る。あまり、人は関心のない物や嫌いな物をずっと見続けている事が出来ないのだ。虫が嫌いな人がスクリーンに映る虫をずっと見てるのは苦痛でしょ。この主人公の悪女は美人タイプではあるが、可愛くはない。そして、九尾の狐の化身らしく、周りの人間を不幸にしたり、自分の思うような方向に物事が進んだりすると「ニヤッ」と邪悪な微笑みを浮かべる。この顔が歪んでいて醜い。人はメンタル込みで登場人物に感情移入するのだ。こんな悪意をバリバリ振り撒くだけの女が好きになれる訳がない。大川隆法先生は宗教家だから、そういう欠落の強い魔性みたいな方が攻略し甲斐があるとか、普通とは違うのかもしれないが、それを普通の人に強要して見せてはいけない。いや、つまらない物をニコニコして見ると言う修行なのか。映画見ながら修行はやだなあ。
なので、単純に有村架純みたいなイヤミの無い可愛い子、出来れば恋人よりも娘にしたくなるようなおぼこい子を起用すればよかった。それじゃ悪女にならないだろうって。ならないなら、ならないで良し。本人にその気がなくても、九尾の狐の生まれ変わりの運命が周囲を不幸にしてしまうみたいな設定にすればいい。どうにでもやりようはある、やってないだけで。
前半から中盤までが、この悪女が如何にして最高の男を品定めして、その彼を物にするかという話で、銀座の女という設定だが、バブル時代のキャバ嬢兼一部上場OLの成り上がり一代記みたいな物で新味がなく、ここもつまらない。
最終的にラストは結婚式の席で次期総理大臣を嘱望される若い国会議員から
「君は九尾の狐だから結婚できない!」
「恥を書かせたなー(狐オーラ全開)」
という意表を突きまくりの乱闘シーンになる。
まあ、タイタニックが氷山にぶつかる前段が長いのと一緒で、基本、ここからだけでよかった。この先20分くらいしかないけど。
ちなみに、悪女が選んだ総理大臣候補の若い国会議員は、よりにもよって空海(だと問題があるのか海空)和尚が守護霊に付いてるらしい。よりによって、ナンバーワンだからって、そんな自分を退治しそうな要素を持つ相手を選ばんでも。但し、この国会議員が大川隆法のメタ伝記映画に出てくるような、正論だけで人間的に面白いと思えない奴(傾向として勉強野郎)なので、こっちが主役でもそこそこ退屈だったと思う。
ともかく、ラストになって二人は対決する。
男はいつの間にか僧侶ルックス、女は激怒でウェディングドレス引きちぎったので単に白いワンピースみたいになってる。この対決の、と言うよりCGは全体ショボイ。九尾の狐は、ルックスが狐で、狐ってそんなに恐怖感を煽るデザインじゃない。ちなみに『ガンバの冒険』に出てた黒ギツネのザクリの方が数倍怖かった。あと、狐のCGの前で人間が狐オーラ出してるようにアクション演技をするのだが、この振り演技が大振りで下手、まあ、素人だから仕方なかろう。

▲ラスト、いきなり僧形に変身(守護霊の具現化かもしれん)する未来の総理大臣候補。この流れはラスト、いきなりヅラを取って主人公が戦いに挑む『ガッツ・フィスト 魔宮拳』を思わせる。

大川隆法氏が魂を込めて作っているであろうと思われる珠玉の作詞・作曲も挿入曲が多すぎてちょっと疲れる。こういうのは一曲ドンと大事な時にかかるから印象に残るのだけど、何回も似た曲調の曲が続くと「あーやっぱり、作詞作曲もあまり上手くない」というのが伝わってきてしまう。

モロ師岡さん、銀行の副頭取役。あんなに貧乏人が上手い人に金持ち演じさせるかね。貧乏人の役は映画内にないけどね。
コント赤信号小宮、いい会社の部長さん。そんな偉くは勿論、見えない。
デビッド伊東、エイベックス的な会社のやり手社長。えーと、オーラない。

▲エイベックス的なイケイケ社長 デビッド。土建屋っぽいと言えば土建屋っぽい。

P.S. 悪女が肩トントン叩くと叩かれた方が精気みんな吸われちゃう描写はよかった(そこだけかよ!)。
P.S.2 大川隆法氏の歌の歌詞に「ムチムチの~」という普段、聞けないような形容詞が入るのが何か独特で凄い。
P.S.3 私、基本的にそんなに幸福の科学の映画って嫌いじゃない。それは、いつもいつでもとっても隙の多い映画だからだ。正義や愛や高潔を歌いながら、本当にそれが理想なのかみたいな雑な作りになっているのがたまらない。とは言え、又、只の券を貰ったら見に行ってしまうんだろうなあ。


◆『三つ首塔』神保町シアター
五つ星評価で【★★金田一さん、千恵蔵が演じてるからって拳銃撃っちゃダメだよ】
特集「没後40年 横溝正史 銀幕の金田一耕助」の1プログラム。
1956年、白黒、88分、二回目。
片岡千恵蔵が多羅尾伴内風に演じる金田一耕助。顔でかい。
相手が悪い奴でも、私立探偵なんだから、銃は撃っちゃいかんよ。

片岡千恵蔵がハードボイルドな金田一耕助を演じるのだが、異議が続出する遺産相続、AさんがBさん、BさんがCさんを真似る、など割りと横溝正史テイストが話に残ってる。


【銭】
『美しき誘惑-現代の「画皮」-』:知り合いの知り合いから券をもらった。
『三つ首塔』:一般1300円。
各作品、映画ファン感謝デーで1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
美しき誘惑-現代の「画皮」-@ぴあ映画生活
三つ首塔@ぴあ映画生活
ぴあ映画生活
▼関連記事。
あとで

ツイッター転載でお茶を濁す @13sui

@13sui
 段位低いからって舐めプしてボコられるおバカさんは養分。

@fjk78dead
 「セックス10級です。よろしくお願いします」
 「私の足でも舐めてなさい」
 れろ
 「ああん💛」

 舐めだけは5段、だったみたいな。

@13sui
 その舐めプレイじゃなーいー

@fjk78dead
 「セックス10級ですけどよろしくお願いします」
 「特訓したから、もう舐められたくらいでは逝かないわよ。その上で足でもお舐め」
 足の上になめ茸を垂らす
 れろ
 「ああん💛」

 なめを強めてみました。

ツイッターを文化の終着駅にする、みたいな。
でも、新橋的には文化よりロマンの方が好き。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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