『ノマドランド』『ブラックバード 家族が家族であるうちに』『騙し絵の牙』ギンレイホール
- Date
- 2021/11/10/Wed 00:13
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『ノマドランド』ギンレイホール

▲男前女。
五つ星評価で【★★★アカデミーなのか】
悪い映画とは思わないし、普通に最後まで退屈せずに見ていられるから、カンヌ、ベルリン、ベネチア的な賞としてはいいけど、アカデミーという気はしない。ロケが主体でスタジオじゃないからか? 個人的には凄いセットで物凄いお金をかけて高いハリウッドスターが出る映画にアカデミー賞を取ってもらいたいのだが、実際はもう、そういう時代じゃないのだろう。
見た直後のツイッターの呟き(↓)。
個人的にはNo Mad Landでマッドサイエンティストが山ほど出てきたら面白かったのに。主人公が野郎だったらイヤな映画になってそう。いい映画なんだろうけど自分向きではない。
私、多分、普通の人の日常生活を描く映画にはあまり、興味がないのだ。せっかく「映画」という「今までに見た事のない見世物」を見せるシステムが構築されてるから、出来れば変わった物が見たい。だから、多分、これにノマド(放浪者)だけを専門に殺す強盗チームとか出てくるようなら俄然、見たくなるのだが(情報を正確に把握しているアマゾンが怪しいのだが、生活の都合上、誰も捜査するよう進言できないとか)。
◆『ブラックバード 家族が家族であるうちに』ギンレイホール

▲そう言えば何で『ブラックバード』という題なのか? ググったら、聖書で悪魔が使役する黒い鳥を指していて「誘惑」や「罪」を表わすらしい。そんなん分かるか! 映画の中で説明もないし。バカじゃないの、配給した会社。
五つ星評価で【★★★ケイト・ウィンスレットいつも通り恐るべき】
同週に見た『ルパンの娘』も家族映画だったが、これも両極端ながら家族の映画。泥棒はしないし、いきなり踊り出したりもしない。濡れ場はある。家族同士でも問題がない組み合わせなら濡れ場はあってもいいのだよ、深キョン。
父(サム・ニール)、母(スーザン・サランドン)、姉(ケイト・ウィンスレット)、姉の夫、姉の息子、妹、妹の同性愛パートナー、母の親友が家に呼ばれる。これから難病を患った母が医者である父の手によって違法な安楽死を迎える。その最後の挨拶や語らいに来たのである。認めてはあげたいが、最後まで止めるべきではないだろうかという判断に苦しむ家族。佳作。
勿論こんな事態は人や家族それぞれであるから、どんなケースでもありうるのだが、家族は普通その精神的な支柱を母親に据える構造にになりがちなので、その母親の不在の予感が不安を誘う。
いろいろよく考えられているが矢継ぎ早に起こる問題は詰め込み多い感を感じないでもない。でもまあ、しょうがないか。
相変わらずケイト・ウィンスレットの別人振りが凄い。
ケイト・ウィンスレットの夫のデブで禿っぽくて愚鈍に見える感じがステキ(ダンディーなサム・ニール父ちゃんとの対比も悲しい)。
◆『騙し絵の牙』ギンレイホール

▲綾瀬はるかみたいに揺れないであろう胸。もう一度見る機会があったら確認したい。
五つ星評価で【★★★★おもろい】
2回目。再観賞でもおもろい。ああこの設定のまま成人映画にしてしまって松岡茉優の痴態を心おぎなく見たい。いや、だって、松岡茉優が身持ちが硬そうで可愛いのよ。そういう子が乱れちゃいけないのに乱れてしまうみたいなのが成人映画の醍醐味。成人映画で女優三人1パックなら、後は木村佳乃と池田エライザ。木村佳乃は佐野史郎の異常セックスの見せ場。池田エライザは3Dプリンタで作った銃を身体に這わせ、自分でエロいことやる。そんなん考えるのが異常にスムーズだな、俺。
エンドロールのタイポの動きが素晴らしい。キャストロールは大丈夫だが、スタッフロールは早すぎてギリ読めない。でもかっこいい。それでいい。キャストは別として、スタッフの作業の確認は必要な人がいるなら業界内に回る試供品のソフトで確認できるだろう。
佐藤浩市も佐野史郎も立派に老獪な爺だ。
予告にあった
松岡茉優「人を騙してそんなに面白いですか」
大泉洋「ムチャクチャ面白いです」は全然、別のシーンだったのが面白かった。
大泉洋のアンサーはラストシーン、拘置所にいるエライザに掛ける言葉。
大泉洋はエライザを騙そうとしているのか。エライザを弾丸にもっと大きな何か誰かを騙そうとしているのか。気の効いた問いかけだ。
【銭】
会員証で入場。『ノマドランド』と『ブラックバード』がカップリング、『騙し絵の牙』と『犬部!』がカップリング。『犬部!』はそんなに見直したくなる感がなかったのでパスした。
追加ネタ「電人N、人間椅子、奇形人間、救える猟奇はみな救う、名前はN部だ」こういうのが山ほど頭に思い浮かんでたら、ネタ供養する為にもう一度見てたかもしれない。なに、その共感性の低い再鑑賞意欲。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ノマドランド@ぴあ映画生活
・ブラックバード 家族が家族であるうちに@ぴあ映画生活
・騙し絵の牙@ぴあ映画生活
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・ノマドランド@ここなつ映画レビュー
▼関連記事。
・騙し絵の牙(一回目)@死屍累々映画館・第二章
・騙し絵の牙(二回目)@死屍累々映画館・第二章

▲男前女。
五つ星評価で【★★★アカデミーなのか】
悪い映画とは思わないし、普通に最後まで退屈せずに見ていられるから、カンヌ、ベルリン、ベネチア的な賞としてはいいけど、アカデミーという気はしない。ロケが主体でスタジオじゃないからか? 個人的には凄いセットで物凄いお金をかけて高いハリウッドスターが出る映画にアカデミー賞を取ってもらいたいのだが、実際はもう、そういう時代じゃないのだろう。
見た直後のツイッターの呟き(↓)。
個人的にはNo Mad Landでマッドサイエンティストが山ほど出てきたら面白かったのに。主人公が野郎だったらイヤな映画になってそう。いい映画なんだろうけど自分向きではない。
私、多分、普通の人の日常生活を描く映画にはあまり、興味がないのだ。せっかく「映画」という「今までに見た事のない見世物」を見せるシステムが構築されてるから、出来れば変わった物が見たい。だから、多分、これにノマド(放浪者)だけを専門に殺す強盗チームとか出てくるようなら俄然、見たくなるのだが(情報を正確に把握しているアマゾンが怪しいのだが、生活の都合上、誰も捜査するよう進言できないとか)。
◆『ブラックバード 家族が家族であるうちに』ギンレイホール

▲そう言えば何で『ブラックバード』という題なのか? ググったら、聖書で悪魔が使役する黒い鳥を指していて「誘惑」や「罪」を表わすらしい。そんなん分かるか! 映画の中で説明もないし。バカじゃないの、配給した会社。
五つ星評価で【★★★ケイト・ウィンスレットいつも通り恐るべき】
同週に見た『ルパンの娘』も家族映画だったが、これも両極端ながら家族の映画。泥棒はしないし、いきなり踊り出したりもしない。濡れ場はある。家族同士でも問題がない組み合わせなら濡れ場はあってもいいのだよ、深キョン。
父(サム・ニール)、母(スーザン・サランドン)、姉(ケイト・ウィンスレット)、姉の夫、姉の息子、妹、妹の同性愛パートナー、母の親友が家に呼ばれる。これから難病を患った母が医者である父の手によって違法な安楽死を迎える。その最後の挨拶や語らいに来たのである。認めてはあげたいが、最後まで止めるべきではないだろうかという判断に苦しむ家族。佳作。
勿論こんな事態は人や家族それぞれであるから、どんなケースでもありうるのだが、家族は普通その精神的な支柱を母親に据える構造にになりがちなので、その母親の不在の予感が不安を誘う。
いろいろよく考えられているが矢継ぎ早に起こる問題は詰め込み多い感を感じないでもない。でもまあ、しょうがないか。
相変わらずケイト・ウィンスレットの別人振りが凄い。
ケイト・ウィンスレットの夫のデブで禿っぽくて愚鈍に見える感じがステキ(ダンディーなサム・ニール父ちゃんとの対比も悲しい)。
◆『騙し絵の牙』ギンレイホール

▲綾瀬はるかみたいに揺れないであろう胸。もう一度見る機会があったら確認したい。
五つ星評価で【★★★★おもろい】
2回目。再観賞でもおもろい。ああこの設定のまま成人映画にしてしまって松岡茉優の痴態を心おぎなく見たい。いや、だって、松岡茉優が身持ちが硬そうで可愛いのよ。そういう子が乱れちゃいけないのに乱れてしまうみたいなのが成人映画の醍醐味。成人映画で女優三人1パックなら、後は木村佳乃と池田エライザ。木村佳乃は佐野史郎の異常セックスの見せ場。池田エライザは3Dプリンタで作った銃を身体に這わせ、自分でエロいことやる。そんなん考えるのが異常にスムーズだな、俺。
エンドロールのタイポの動きが素晴らしい。キャストロールは大丈夫だが、スタッフロールは早すぎてギリ読めない。でもかっこいい。それでいい。キャストは別として、スタッフの作業の確認は必要な人がいるなら業界内に回る試供品のソフトで確認できるだろう。
佐藤浩市も佐野史郎も立派に老獪な爺だ。
予告にあった
松岡茉優「人を騙してそんなに面白いですか」
大泉洋「ムチャクチャ面白いです」は全然、別のシーンだったのが面白かった。
大泉洋のアンサーはラストシーン、拘置所にいるエライザに掛ける言葉。
大泉洋はエライザを騙そうとしているのか。エライザを弾丸にもっと大きな何か誰かを騙そうとしているのか。気の効いた問いかけだ。
【銭】
会員証で入場。『ノマドランド』と『ブラックバード』がカップリング、『騙し絵の牙』と『犬部!』がカップリング。『犬部!』はそんなに見直したくなる感がなかったのでパスした。
追加ネタ「電人N、人間椅子、奇形人間、救える猟奇はみな救う、名前はN部だ」こういうのが山ほど頭に思い浮かんでたら、ネタ供養する為にもう一度見てたかもしれない。なに、その共感性の低い再鑑賞意欲。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ノマドランド@ぴあ映画生活
・ブラックバード 家族が家族であるうちに@ぴあ映画生活
・騙し絵の牙@ぴあ映画生活
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・ノマドランド@ここなつ映画レビュー
▼関連記事。
・騙し絵の牙(一回目)@死屍累々映画館・第二章
・騙し絵の牙(二回目)@死屍累々映画館・第二章