『ヘリウッド』『歌姫魔界をゆく』『喜談・南海變化玉』ユーロライブ
- Date
- 2021/11/14/Sun 21:15
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
特集「長嶺高文監督」。
◆『ヘリウッド(Hellywood)』ユーロライブ
五つ星評価で【★★ビジュアルはいいが話が何度見ても理解不能】
1982年、カラー、84分、二回目。長嶺高文監督。
ミュージカルシーンは圧巻だが、「迷宮」の一言で物語を解体してしまったので、えらく見辛い。どんな陳腐な物語でも、人に伝わるように首尾一貫させる事は作品に取りつきやすくなる。内在する物語を観客に伝わるよう努力をしないのは、やる能力がないとしか思えない。だから、ちゃんとやろうよ(故人に行ってもしょうがないが)。ミュージカルとか見せ場はその上での話だよ。
遠賢が若いのに偉そう。ロックアイコンだからそれでいいのか。栄養がよくってパツンパツンな感じのロックスターって金持ちの豪邸で大事に育てられ甘えん坊っぽい。実際に殴られたらすぐ逃げてしまいそう(後年の遠賢さんはそんな事ないです)。遠賢の手下のフリークスが外見が汚いだけで、威圧感だったら斎藤とも子の父親役の篠原勝之に遠く及ばない。篠原勝之は親切なおじさんなのにセックスさせると強そうだし(映画に濡れ場はありません)、鉄の廃材で一人や二人撲殺してそうな体幹がある。神父役の佐藤B作が桃を拾う為に川で洗濯をするのだが、黒い神父服に襷掛けをすると、もうどう見ても応援団にしか見えない。まあ、別に神父的な何かをやる訳ではないからそれでいいのかもしれない。
チラシのデザインのまん真ん中に純白の乳首と胸みたいなものが描かれている。これは実際、見た事がないのだが、映画を掛ける為に作られたテント状の劇場シネマ・プラセットで、『ヘリウッド』はそこで上映された。なんかやはり、この白い乳首に騙されて、この映画を見たかった気がする。
あと、ライブシーンなどでセーラー服の女子高生がわんさか出てるがみんなそれなりに可愛いのは評価に値する。女の子が可愛い映画は大体、単に監督が女好きなだけなのだが、それはそれでいいじゃないか。
◆『歌姫魔界をゆく』ユーロライブ
五つ星評価で【★★★懐かしい。別にこんなんでいいのよ】
1980年、カラー、63分、二回目。長嶺高文監督。
驚いたのは劇中アイドル、ブラッディーズの「パパイヤ軍団」に聞き覚えがあった事。
ググって、あ、ピンクレディーの曲じゃん。阿久 悠 + 都倉 俊一だから、普通にピンク・レディーの曲なんだよね。
41年振りに見たが、当時の「学生映画=自主上映」には収まらないプロの映画。何、あのしっかりした絵と照明。確か、サブカル作品をチョイチョイ掛けてた渋谷パルコ劇場で見た筈。今回貰ったチラシに書いてあったメインコピーが「このまま20世紀は、終わらせない!!」なのだが、一矢を報いたかどうかは不明。
あー話があると見やすい。話の内容によらず。
まあでも一番好きなのは象とキリンかもしれない。あ、目玉焼きも良し。
エンディングにヒカシューが掛かると小さな映画は締まる。曲は「20世紀の終わりに」。だからメインコピーが「このまま20世紀は、終わらせない!!」なのか。分からん、分からんよ、そんな細かいリンク。このエンディングがあるから音楽「ヒカシュー」となってたりするサイトもあるのだけど、劇伴も巻上公一が描いたのだろうか? 割とあの歩行速度に合わせてるような曲が好きなのだが。
大林宣彦の『HOUSE ハウス』が褒められるなら、これが褒められても何の問題もない。
◆『喜談・南海變化玉』ユーロライブ
五つ星評価で【★素人映画】
1978年、カラー、90分、初見。長嶺高文監督。
有名人度の序列から主演を「檀ふみ」にしている媒体もあるが、主演は大竹まこと。眼鏡未着用でTシャツにジーンズにスニーカーで、Tシャツはまだズボンインだ。私ははっきりしっかり凡人なので、話の核が何だかよく分からないような話に付いていけず。大竹まことのお相手は小島尚子。50人のオーディションを勝ち抜いたカワイ子ちゃんだが、チラシ表の出演者欄に名前がない。載せてやれよ。鬼かよ。
【銭】
3本立て上映の一日通し券1500円(途中入退場可能)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ヘリウッド(Hellywood)@ぴあ映画生活
・歌姫魔界をゆく@ぴあ映画生活
・喜談・南海變化玉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・ヘリウッド(Hellywood)1回目@死屍累々映画日記・第二章
・ヘリウッド(Hellywood)2回目@死屍累々映画日記・第二章
◆『ヘリウッド(Hellywood)』ユーロライブ
五つ星評価で【★★ビジュアルはいいが話が何度見ても理解不能】
1982年、カラー、84分、二回目。長嶺高文監督。
ミュージカルシーンは圧巻だが、「迷宮」の一言で物語を解体してしまったので、えらく見辛い。どんな陳腐な物語でも、人に伝わるように首尾一貫させる事は作品に取りつきやすくなる。内在する物語を観客に伝わるよう努力をしないのは、やる能力がないとしか思えない。だから、ちゃんとやろうよ(故人に行ってもしょうがないが)。ミュージカルとか見せ場はその上での話だよ。
遠賢が若いのに偉そう。ロックアイコンだからそれでいいのか。栄養がよくってパツンパツンな感じのロックスターって金持ちの豪邸で大事に育てられ甘えん坊っぽい。実際に殴られたらすぐ逃げてしまいそう(後年の遠賢さんはそんな事ないです)。遠賢の手下のフリークスが外見が汚いだけで、威圧感だったら斎藤とも子の父親役の篠原勝之に遠く及ばない。篠原勝之は親切なおじさんなのにセックスさせると強そうだし(映画に濡れ場はありません)、鉄の廃材で一人や二人撲殺してそうな体幹がある。神父役の佐藤B作が桃を拾う為に川で洗濯をするのだが、黒い神父服に襷掛けをすると、もうどう見ても応援団にしか見えない。まあ、別に神父的な何かをやる訳ではないからそれでいいのかもしれない。
チラシのデザインのまん真ん中に純白の乳首と胸みたいなものが描かれている。これは実際、見た事がないのだが、映画を掛ける為に作られたテント状の劇場シネマ・プラセットで、『ヘリウッド』はそこで上映された。なんかやはり、この白い乳首に騙されて、この映画を見たかった気がする。
あと、ライブシーンなどでセーラー服の女子高生がわんさか出てるがみんなそれなりに可愛いのは評価に値する。女の子が可愛い映画は大体、単に監督が女好きなだけなのだが、それはそれでいいじゃないか。
◆『歌姫魔界をゆく』ユーロライブ
五つ星評価で【★★★懐かしい。別にこんなんでいいのよ】
1980年、カラー、63分、二回目。長嶺高文監督。
驚いたのは劇中アイドル、ブラッディーズの「パパイヤ軍団」に聞き覚えがあった事。
ググって、あ、ピンクレディーの曲じゃん。阿久 悠 + 都倉 俊一だから、普通にピンク・レディーの曲なんだよね。
41年振りに見たが、当時の「学生映画=自主上映」には収まらないプロの映画。何、あのしっかりした絵と照明。確か、サブカル作品をチョイチョイ掛けてた渋谷パルコ劇場で見た筈。今回貰ったチラシに書いてあったメインコピーが「このまま20世紀は、終わらせない!!」なのだが、一矢を報いたかどうかは不明。
あー話があると見やすい。話の内容によらず。
まあでも一番好きなのは象とキリンかもしれない。あ、目玉焼きも良し。
エンディングにヒカシューが掛かると小さな映画は締まる。曲は「20世紀の終わりに」。だからメインコピーが「このまま20世紀は、終わらせない!!」なのか。分からん、分からんよ、そんな細かいリンク。このエンディングがあるから音楽「ヒカシュー」となってたりするサイトもあるのだけど、劇伴も巻上公一が描いたのだろうか? 割とあの歩行速度に合わせてるような曲が好きなのだが。
大林宣彦の『HOUSE ハウス』が褒められるなら、これが褒められても何の問題もない。
◆『喜談・南海變化玉』ユーロライブ
五つ星評価で【★素人映画】
1978年、カラー、90分、初見。長嶺高文監督。
有名人度の序列から主演を「檀ふみ」にしている媒体もあるが、主演は大竹まこと。眼鏡未着用でTシャツにジーンズにスニーカーで、Tシャツはまだズボンインだ。私ははっきりしっかり凡人なので、話の核が何だかよく分からないような話に付いていけず。大竹まことのお相手は小島尚子。50人のオーディションを勝ち抜いたカワイ子ちゃんだが、チラシ表の出演者欄に名前がない。載せてやれよ。鬼かよ。
【銭】
3本立て上映の一日通し券1500円(途中入退場可能)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ヘリウッド(Hellywood)@ぴあ映画生活
・歌姫魔界をゆく@ぴあ映画生活
・喜談・南海變化玉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・ヘリウッド(Hellywood)1回目@死屍累々映画日記・第二章
・ヘリウッド(Hellywood)2回目@死屍累々映画日記・第二章
スポンサーサイト