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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『レイジング・ファイア』『劇場版 呪術廻戦 0』『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

対決アクション系公開作から3本。この3本を一緒にしたのは、善玉と悪玉の対決要素があり、その対決内容の成否とその理由について、前者は許せて、後二者には違和感を感じたからである。

◆『レイジング・ファイア』シネクイント2

▲「あーんたの事なんか何とも思ってないんだからね、ふんっ!」ではないシーン。

五つ星評価で【★★★★ドニーさん】
ドニーさんの新作で、ベニー・チャンの遺作。
敵はニコラス・ツェー。ニコラスは情け容赦のない悪役だけど、冤罪で人生を狂わされた過去がある。ニコラスはそんなにカンフーが達者というイメージがないが、ドニーさんの手に掛かるともうキチキチに仕上がって来るから流石だ。上手いのは現代の刑事アクション映画なので、ほぼ8割くらいがガン・アクションなのだが、その出来が普通に素晴らしい。矢継ぎ早で臨場感が止まらない。そして、必要な時に挿しこまれる生身の身体のアクション。その導入に無理がない。上手いなー。
映画の中で、一歩一歩ドニーさんがニコラスを追い詰めていくが、最終的に追い詰め切ったところで話は終わる。二人の実力はほぼ伯仲しているが、ニコラスが最初から捨て身である事が勝敗を分けたように見える。ニコラスは最後の戦いに辿り着いた時点で、目標は達成しているし、既に勝っている。そこからはボーナスステージだ。勝っても負けても御褒美なのだ。だから、負けて良い。香港の外に逃がしたと言っている彼等の家族に対して、それはいいのかと思わなくもないが、犯罪者になったニコラス達が自分達の信じる物を捨てた時に、そういう世俗的な感情も捨てたのだろう。そういう意味でドニーさんとニコラスは正反対のベクトルで「正義」を遂行しようとしているように見える。
ニコラスやドニーさんが集まる墓の主の印象がやたら小さいのがよく分からない。あれは誰なんだろう。
あと、女優がほんま添え物(と言うか、ドニーさんとニコラス以外は構成的にどの役も添え物である)。


◆『劇場版 呪術廻戦 0』ユナイテットシネマ豊洲10

▲呪いのにぎりっぺ攻撃。

五つ星評価で【★★★呪いの数値化が低い】
私は「呪術廻戦」はジャンプ二三回読んで止めてしまった一見さんです。
連載マンガ・アニメの劇場版だが、エピソードゼロなので、ここから始めても大丈夫という構成にはなっている。とは言うものの、通常エピソードでも登場する悪役や呪いもかなり併用されているようなので、それらについての説明が割とおざなりっぽいのが気になる。前半二つの、友達と仲が良くなりながらの「初めてのお使いエピソード」は見やすくて悪くない。後半、悪役が出てきて、「呪い」が五万と顕現するようになってからが逆に呪いの強弱が分からなくなってしまい、私は面白さを感じづらかった。それは絵ヅラであったり、呪いに対する格闘者の対応でしか、呪いの強弱が判別できず、それは製作者の舌先三寸で如何様にも操作が可能であるからで、戦いがそういう「見栄」のみの争いにしか見えなかった。能力の適正な数量化、特徴のピックアップがされないと、単に「頑張った者」「諦めなかった者」が勝つという結果になりがちだが、それこそそれは「みんな頑張っていたら成立しない」のであって、説得力に乏しい。対面格闘は必ず「何故、勝者が敗者に勝ったのか」の説明が本来はいるのだ。その辺りがラスト、戦いが行列と学園とで二つに分かれて更に集中力を失わされる中で、私には判別できなかった。ただ、戦っている悪役がどうもお馴染さんらしいので、エピソード1をご覧の人はそういう匙加減が分かるのかもしれない。何だよ、毎回負けて再挑戦するドロンボー一味かよ、お前ら。
ごじょうせんせいの目とか何も説明してくれないんですか? いやそら、『ドラゴンボール』だって、いちいちカメハメ波を説明したりはしないけど。という意味で、あの目については未だによく分かっていない。単純に邪眼みたいなものなのかしら? ごじょうせんせいと言えば、私、社会人を長い事やっているから、物凄く能力があって実利を稼ぐような人でも、場に対する立ち方を全く考慮しない人は嫌い。彼は自由であるのだけど、その自由はその他大勢の不自由を糧に成立しているのだ。
ゆうたとリカの処女と童貞の行き過ぎた清いお付き合いは嫌いじゃない。ああもうリカの声優の人に声だけで逝かせてほしい。というのは大人が言っちゃいけない。あー、あの魔道具先輩の魔道具を全て大人のオモチャと取り換えてしまいたい。これもな。
「乙骨」なんて異常な苗字を過去の大きな呪いに結び付ける捜査でスピーディーに調べられないというのは能力足りてないと思う。
ラスボス悪い奴が何をしたいのかがよく分からない。社会体制を変えるのに「巨大な呪い」が必要なのだとしても、その巨大な呪いを得て、社会体制なりが変わった後に、呪いを持つ一族が貴族階級のように暮らせる世の中が来るようには到底思えない。そういう風に上手く立ち回って新しい世界を作るほど、ラスボスの頭がよく見えない。まー、私も頭は悪いから「推し量れないだけだ」言われたら言い返せないんですが。


◆『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』新宿ピカデリー9

▲サンドイッチマン富澤似。

五つ星評価で【★★★痴話喧嘩が苦手】
寄生生物と宿主、寄生生物二体の親子関係、宿主の人間の恋愛関係なんかを常に痴話喧嘩としてまくし立てるのがうるさくてどうも乗れず。吹替の方が良かったか? でも吹替の評判が今一良くないみたいでもあるのだよなあ。
ヴェノムとカーネイジのカートゥン張りの戦いは楽しい。
ただ、ヴェノムよりカーネイジが優勢である理由や、それがひっくり返る理由が希薄なので御都合主義に見える。音女の嬌声はヴェノム、カーネイジ双方に効果があるだろうし、それが奇跡の一手になるような何かが行われたように見えなかった。まあ、画面がかなり雑然としていたので見逃しただけかもしれない。

▲大悟似。


【銭】
『レイジング・ファイア』:ドニーさんの新作をとっとと見たかったのでシネクイントで割引なし正規料金1900円で鑑賞。
『劇場版 呪術廻戦 0』:キングスマン見ようとして時間が合わず、バカなくらい劇場使ってるこっちに変更。そら、シネコン内3館くらいで上映してれば時間も合うわ。逆に言えば、こういう公開第一週大盤振る舞いタイムテーブルが他の映画との接触機会を著しく損なっていて苦々しく感じる。期間内1300円で見れるクーポン使用。
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』:死霊館のアンケート書いて貰った松竹系シネチケで無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
レイジング・ファイア@ぴあ映画生活
劇場版 呪術廻戦 0@ぴあ映画生活
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ@ぴあ映画生活
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
劇場版 呪術廻戦 0@いやいやえん
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ@ここなつ映画レビュー
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ@ノラネコの呑んで観るシネマ
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ@徒然なるままに
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ@SGA屋物語紹介所
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
▼関連記事。
ヴェノム(1作目):レット・ゼア・ビー・カーネイジ@死屍累々映画日記・第二章
・ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2作目)@死屍累々映画日記・第二章
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『村と戦争』『バックが大好き!(ネタバレ)』『ファイブスター物語』『予言』『うずまき』

名画座系プログラムから5本。

◆『村と戦争』ポレポレ東中野
五つ星評価で【★★★ちゃんとしてる。実にちゃんとしてる。】
特集「東海テレビドキュメンタリーの押売り」の1プログラム。
1995年、カラー、71分、初見、阿武野勝彦監督作品。
「ちゃんとしてる。実にちゃんとしてる。」
チャン・カワイと「実くん」がセックスをしている、という意味ではない。そら、そうだ。
あー、いかん。こんな入りはいかん。という真面目なドキュメンタリーなのだが、レビューほっておいたらかなり忘れてしまった。記憶の補助にと、ググってみるものの異常にヒットしない。だから、内容がちーと不正確かもしれん。もちっときちっとレビューしてくれる人がいるといいのう(人任せかよ)。
小さな村に、戦争についての遺品を収集する平和祈念館を作成する話から始まって、遺品から浮かぶ話。遺品を持ち寄る人それぞれで戦争についての外郭が微妙に違ったりする。戦争に行った者、行かなかった者、土地などを戦時徴用されて返されなかった者、そして、戦前に国をあげて行われた満州への移民が、この村でも行われており、帰って来れなかった人たちの問題がある(確か帰って来た人達の問題もあった)。移民と戦争ってそんなに近い意識はなかったが、実は全然真横みたいな関係だった。
国策で満州に移民する。戦争が始まる。軍隊が進駐してドンパチになるのだから当然、現地生活は分断される方向。日本負ける。戦争前から移民していた日本人も中国にはいられない状況になり、全員、日本に引きあげようとするが、出来る者と出来ない者に分かれてしまう。これらの国策に対する補償はなし。日本で生活が立たないから移民するのであって、国に振り回されてほって置かれるのは昔も今も貧乏人。やりきれん。
目から鱗落ちる感もあるが、ドカーンな衝撃度もなく、けっこう忘れつつもあるので星四つ行かずの星三つ。


◆『バックが大好き!(ネタバレ)』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★実はそんなにちゃんとしてない】
特集「私たちの好きなロマンポルノ」の1プログラム。
1981年、カラー、65分、初見、小原宏裕監督作品。

※ ラストを明かすネタバレ記事です。

実くんはチャン・カワイとそんなにセックスしてなかった。いや、そういう映画ではない。そういう映画っぽい映画だけど。
同日に見た『モスラ』が壊した渋谷の東横名店街付近でナンパする主人公。う~ん、オシャレ。オシャレ女子はチン拓を収集する。見合い結婚も決まり、地元では取りづらいので東京に遠征してきたのだ。100枚たまったらギネスに申請するという。ちょっとギネスビールに同情。彼女の旧友のルームメイトのレズ女性3人によるライトセックスコメディ。「ラブコメ」というジャンルはあるのにセックスの場合は略してしまうと分からないのが不便だわ。
主人公の旧友はSMプレイを強要されて、すっかり男性恐怖症に。リベンジして逆調教すると、今度は彼女がそういうプレイじゃないと満足できなくなってしまう。雑だ。雑すぎる。「コメディーだから雑でもいいやろ」感が強すぎる。
ルームメイト女子は「男を知らないからレズ」と言われて、逆ナンすると、逆ナン相手が彼女の痴態で欲情するオナニストで、それで一発で男嫌いになり、もっぱらオモチャで楽しむオナニストになってしまう。こっちも雑だ。
それぞれの異常な性癖に関して、加害者はいるのだが、作風として断罪する気持ちは毛ほどもない呑気さが気楽でいい。ラスト、55時間の長期戦を追えた主人公が実家に帰る飛行機で乗り合わせるのが、その長期戦の男。ここで普通、その相手は彼女の結婚相手にするのが作劇上のセオリーだと思うのだが、彼は結婚相手の兄。とりあえずお辞儀しあって同じ飛行機に乗る二人。エンドマーク。何かモヤモヤ残るのだが、全体の出来が「雑」なので、逆に納得してしまう非常に変なテイストの、いやいや、昔ならよくあった感じの適当なポルノ・コメディー。
凄く面白くもないが、そんなにつまらなくもない。なら、女の子の裸が見れるだけでオトクやないけで、星三つ。


◆『ファイブスター物語』EJアニメシアター新宿
五つ星評価で【★自分でよく分からないのだけど、私はアンチ永野護なのだと思う】
特集「角川映画祭」の1プログラム。
1989年、カラー、65分、初見、やまざきかずお監督作品。
「重戦機エルガイム」も初めの何話かで脱落したので、永野護にはあまり正式に向かい合ってはいない。でも「チャラチャラしやがって」みたいな「嫌い感」を持っている。その「嫌い感」にやられてか、何か妙につまらなかった。
パソコンを起動させるOSである「マック」や「ウィンドウズ」を意思のある少女の形にバイオ合成して、ロボットを操縦させるという、大変いかれた設定の世界。そんな世界があったらステキと思う人もいるかもしれないが、個人的には私はOSを少女の形にする理由はないと思っている。理由があるとすれば「慰み者」にする事が出来る、というセックス目線だけではないか。仮に結合を目的としたセックスに至らないにしても、「とっても可愛いお嬢さんたちが豚のような僕たちの事をさげずむ目で見る事もなく、唯々諾々と命令に従ってくれるの、それって天国💛」みたいなのも未成熟なセックス目線であり、程度問題ではあるが、やはりあまり気持ち良くない。「①美少女、②設定された主人には逆らえない」、この二律を満たすキャラクターが大量に消費される鉱脈的な環境設定で、その前向きな奴隷女性達に対する男性キャラクター(=主人公)が男性性を極力排した女性にしか見えないキャラクターと言うのもあざとい。つーか、本当はこういうのが夢なのかもしれないと自分に自問自答してしまうような設定が嫌いだ。この絶対主人公を見捨てない超美少女軍団というわりと今では普通にはびこっている概念が、この辺りが起源ではないだろうか。


◆『予言』神保町シアター

▲ポスター。

五つ星評価で【★★ノストラダムスと比べると凄く個人的】
特集「名作恐怖漫画劇場」の1プログラム。
2004年、カラー、94分、二回目、鶴田法男監督作品。
ファーストランの時に見たので二回目。
元のマンガは『恐怖新聞』であり、この映画でも「予言」は新聞の形で成される。やはり、この「新聞」という表現が問題だったのだと思う。映画内での予言は「これがあなたの運命だ」というコピーの通り、特に説明もなく、超自然的な前触れとして突然、新聞の形で現われる。ただ、私達は新聞が活字を集めたり、版を構成したりして、工場で人間が作る事を知っている。超自然的な前触れが人為的な新聞の形態で来る理由がない。主人公が新聞会社の作業員であるとか、主人公の親が輪転機に挟まれて死亡したとか、そういう因縁話があれば別なのだが、この状態はとっても不自然に感じる。劇中、新聞が主人公を生き物のように追い回すシーンがある。とっても犬。この時点で新聞は「大いなる意思」による伝達物と言うより、新聞型の未来を伝えるクリーチャーに見えてしまう。ラスボスが何者であるかを明かす必要はないが、新聞という形態を取るのなら、それが何者かに作られている事は明確にした方が良かった。念写で新聞紙面とかが浮かぶのは明らかに不自然である。そもそも、念写自体が不自然な現象なのに、輪をかけてなさそうな状態を上乗せしては行けない。
主演の三上博史の泣きがよい。ギリギリの線でリアル。あれ以上大袈裟だと笑いになる。
奥さんが酒井法子でまだ清純派のイメージ。
三上博史の学校の教え子が堀北真希。徹頭徹尾笑顔のない堀北真希は珍しいかも。
酒井法子の助手、小野真弓のパックリにはやられた。
そして、吉行和子の霊能者が地に足付いていて、本当にいそう。
あっ、ちなみに『うずまき』では陶器作る父ちゃんとして、ちゃんと姿を現す諏訪太郎はここでは声のみの校長先生役。人に歴史あり。と言うか、実は諏訪太郎がラスボスなんじゃないか。頭がラスボスっぽいぞ。


◆『うずまき』神保町シアター

▲とってもよいビジュアル。とは思う。

五つ星評価で【★映画としては落第】
特集「名作恐怖漫画劇場」の1プログラム。
2000年、カラー、91分、二回目、Higuchinsky監督作品。
これもファーストランの時に見てるので二回目。
一回目の「つまらない」を追体験した。
これは変なマンガを変に映画化したもの。
マンガを通読してないので、現象に落ち(理由)があるかどうかは分からないのだが、映画では、変な出来事が並列に羅列されるだけで関連性については何も語られないまま、いきなり終わる。マンガのビジュアル化という意味では一々面白く優れているのに物語としては異常に退屈。いや、物語がない。マンガがあーなのか分からないし、伊藤潤二のマンガ文体なら、町の異常の原因が描かれなくてもちゃんと作品として成立すると思う。マンガの実写グラビアとしてはあれで成功かもしれないが、それ以上ではない。
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▲グルグルの中の大杉漣。

【銭】
『村と戦争』:ポレポレ東中野5回券6000円のうち5回目使用。2021年1月26日購入。
『バックが大好き!』:各作品、一般入場料金1200円-会員割引400円。
『ファイブスター物語』:テアトル会員割引で1300円。
『予言』『うずまき』:神保町シアター一般料金各1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
村と戦争@ぴあ映画生活
バックが大好き!@ぴあ映画生活
ファイブスター物語(ストーリーズ)@ぴあ映画生活
予言@ぴあ映画生活
うずまき@ぴあ映画生活
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井村屋「甘酒おしるこ」


ぬぬぬっ、確かにこれは「甘酒」かつ「おしるこ」だ。食って、味に大笑い。発想が下品な気もするが、味は上品。
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『ソードアート・オンライン プログレッシブ』『宇宙戦艦ヤマト2205 前章』『マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』『プリンセス・プリンシパル 第2章』『Free!-the Final Stroke 前編』

シリーズ系アニメ5本をまとめてなるたけ軽くレビュー。

◆『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』トーホーシネマズ六本木7

▲ネタ
「庄戸島アートをオンラインであなたに」
「町ん中の版画販売姉ちゃんかよ」
「これは、商売であっても遊びではない」

五つ星評価で【★★★★いや、ちゃんと面白いは面白いと思うのよ】
ゲームクリアもしくは死という世界で生き残りをかけたゲーマーの戦いが始まる。的な。
話がぽんぽんテンポよく進むので退屈しない。
その中で主人公アスナに振りかかる試練や、戦士キリトとの出会いなど丁寧に描いてる。
しかし、ファンタジーに出てくる女子、何故みんなそんなに麻薬のように風呂が好きなのか?(おそらく『ドラえもん』のしずかちゃんと『ローレライ』の影響じゃなかろうか)。いや、そんな風呂好き女子をアニオタ男子は大好きなんだけど。多分、リアル女子は風呂は嫌いではないかもしれないが、人生に横たわる好きな事の一、二を争うようなレベルで好きではない。そんな気がする。


◆『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』新宿ピカデリー3

▲どーん!

五つ星評価で【★★★★ヤマトには釘づけにされる】
ボラー連邦は知らない。私の中での正ヤマト史は『ヤマトよ永遠に』で終わっていて、その後に出て来たエピソードは復活編と実写しか知らないので、ボラー連邦は風の便りにそんなのがある程度。
藪とヒスが評価爆あげ。つーか、こんな事になるの目に見えているのに、藪をよこした奴と、受け入れた奴の人事関係者が無能すぎる。それは身から出た錆だろうが、戦時は皆、キチガイになってるようなもんなんだから、復讐人事みたいな事をするなよ。
ヤマト新人がベテラン(初期メンバー)の顔がシンプルなため(単純パターンを使い尽してしまったため)、みな線が多くて老け顔ちっく。残念な事だ。キャラクターで言えば、ハゲでデブ・マッスルの間違えたスーパーマンみたいな悪役は肯定でも否定でもなく単に「凄い」みたいに感じる。
ゴルバのテーマ上がる。
ささきいさお歌うめえな。
冒頭、いきなりあの「ミスター内憂外患」の語りから始まったのも驚いた。


◆『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』トーホーシネマズ日比谷11

▲こんなに闇キューレの出番多くない。

五つ星評価で【★★★割とマクロスに疎くてのう】
割とマクロスは不勉強なので付いていけるか心配だったがどうにかこうにか。
『劇場短編マクロスF ~時の迷宮~』が最初に付く。キャラに見覚えはあるが、話の詳細はよう分からん(←付いていけてないじゃん)。
次に表題作。音楽が実際の戦力に影響を及ぼす世界の中で、いわゆる革命勢力もそれに気が付いて、主人公達ワルキューレの向こうを張って闇キューレを結成し、主人公達をピンチに付き落とす。そんな話。
個人的にはワルキューレの楽曲より、闇キューレの楽曲の方が好き。
マクロスの売りである航空戦闘機同士のドックファイトは目で追える限界を越えている。もしくは俺はもう降参。
しかし頑張った者が勝つと言うのはそこに理屈がなく良くない。主人公に限らず、悪役だって何だってみんな頑張っているに違いない。


◆『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章』トーホーシネマズ池袋4

▲💛

五つ星評価で【★★★★盛り上がってまいりました。】
きゃーっステキーっ。
「第一章」がテレビ版と構造がニアであり、テレビ版の観客にテイストが変わってない事への担保を与えるような作品であったとするなら、第二章はこの後の「劇場版」の話の始まりの章。TV版とは異なる様注悪役が出てきて、プリンセス達を新たな危機に追い詰める。わくわく。プリンセスに近しい者として「守るべき」と言うより「守りたい」存在が出てくるのも新鮮。


◆『「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編』トーホーシネマズ渋谷5

▲真ん中が巨人変換画像だとすると『進撃のFree』。プールの敷地には水泳部員の身体が何体も収められている。

五つ星評価で【★★★あれがあかんくない?】
「Free」はこんな長く続くシリーズになるとは思ってなかったと思う。で、思うのだが、登場人物が多すぎる。世界観的に、いきなり途中で何人も殺す訳にもいかないであろうが、普通は過去の登場人物(高校時代、中学時代などの同僚、ライバルなど)は自然にフェードアウトするだろう。だが、「Free」はそういう事を一切やらない。ずっと物語のどこかにその存在を残し続ける。もう、かなり、誰が誰だか分からない。いきなり「久しぶりぃ」と現われるキャラはどいつだったかよく分からない。この物語の中で、兄弟だから似てるとか、髪の色が同じとかいう縛りもない。そして、ハゲやデブや極端なチビやノッポもいない。みなそこそこ体格のいいマッチョである。物語はTVシリーズ、劇場版、TVシリーズと言う流れで進んでいるようだ。私、基本、劇場版しか見ない不勉強なファンなので、TVシリーズ初出のキャラとかが出てくると、これはとても難しい。っつーか、全部見ろよって話なんだろうけど。コロナとかでマスクとか着用しない事を祈る。
主人公の遥が不用意な一言を言った為に孤立してしまいそうな所で、今回の前編は幕引きだが、遥って今までもそういうキャラだったから、別にそんなに不安感は煽られない。煽られないといかんか?


【銭】
『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』:トーホーメンバーズデー週間(ハロウィン特需)で1200円+ドルビーアトモス上乗せ200円。劇場施設などの上乗せは後からシレっと追加するのではなく、入場料金を選択させる時に表示しておくべきでしょ。まんまと余計に払わされた。最初に知っておけば200円払おうとは思わなかったのに。こういうのに会うと「客より金」で、実に「東宝らしい」と思ってしまう。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』:番組均一価格1700円。
『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』:トーホーウェンズデー1200円。
『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章』:番組均一価格1500円。
『「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編』トーホーウェンズデー1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア@ぴあ映画生活(サイト廃止によりリンク中止)
・宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-@ぴあ映画生活(サイト廃止によりリンク中止)
・劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!@ぴあ映画生活(サイト廃止によりリンク中止)
・プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章@ぴあ映画生活(サイト廃止によりリンク中止)
・「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編@ぴあ映画生活(サイト廃止によりリンク中止)
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-@徒然なるままに
プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章@或る日の出来事
▼関連記事。
・宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-@死屍累々映画日記・第二章
宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-@死屍累々映画日記・第二章
ソードアート・オンライン及び川原礫関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章
プリンセス・プリンシパル関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章
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『オールド』『レミニセンス』新文芸坐

特集「シネマ・カーテンコル2021」の1プログラム。

◆『オールド』新文芸坐

▲ムロっぽい一枚。

五つ星評価で【★★★★ごめんシャマランこんなおもれーとは思わなかった】
うわあシャマランおもれー。情け容赦ない演出にドキドキするが一番情け容赦ないのは可愛い少年が大人になるとムロツヨシ色が強くなる所だ。

黒人のラッパーとか東洋人の看護師が好人物であるのに対して、総合医院の院長先生が鼻持ちならない奴だってのは、昨今のハリウッド的ポリコレっぽくあるんだけど(有色人種はいい人、白人は屑)、出てくる人物が加害者・被害者に二分されるというよりは、みなひたすらに状況の被害者なので、そうは見えない所がシャマラン上手いかもしれない。ロクデなしである、ないに関わらず、みな圧倒的に死ぬ。これが実に平等だ。アリバイ的に早く死んだ上に、大して多く語られる事のない犬が不憫。婆ちゃんも最初の裸女も不憫か。と言うか、子供が死んだ時くらいしか深く同情されないのがなかなかドライだ。まあ、話を早く進めんといかんけどな。

リメイク版『宇宙戦艦ヤマト』の次元断層を思いだしながらも、あの断層では人の意識も閉鎖空間の時間の流れとリンクしていたので、内と外にいる人の時間差さえ問題にしないならOKだった。やはり、余命1日はしんどい。次元断層のように閉鎖された中で余命50年を宣告されて、ビーチ遊びしかやらせてもらえないって言うのも、それはそれでキツいだろうけど。


◆『レミニセンス』新文芸坐

▲たまには風景だけの画像もいいかな。

五つ星評価で【★★★ガーンとかっけーんだけど、何か倫理的にそれでいいのかってのは思う】
冒頭の水上都市のセットとか音楽とか凄くいいセンスなんだけど、そこで扱われるストーリーが太古からあるライト『犬神家の一族』的な相続トラブルであり、それを偽装する為の「覗き見た」みたいなトリックがとても下世話。3Dシアターみたいな作りは扱いやすさを増したが、何か「そら、悪用されるわ」ってくらい、システム的にザルじゃなかろうか。
ラスト主人公が求める境遇が『鬼滅の刃 無限列車編』で、ラスボスに使役される小者・悪役の望んでいた物と一緒で、それでいいのって気はする。まあ、『マトリックス』で、一般の人達が見せられている「夢」とも何ら変わりはない。退廃やね。どーもタイトル『ミレニセンス』で間違えて覚えてるキライがある。


【銭】
会員ポイント10ポイント使って無料入場。
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クリスマス記事

「私、メリーさん。クリスマスのすぐそばにいるの」
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陳謝

開店休業中ですいません。
リアル社会人として年末年始対応に追われています。
もちっとしたら頑張って新記事あげたいす。
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『ラストナイト・イン・ソーホー』ユナイテッドシネマ豊洲5

◆『ラストナイト・イン・ソーホー』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲このはち切れんばかりの「素晴らしい事が起きそう感」と裏で仕込まれるくだらない現実。

五つ星評価で【★★★★おっちゃんたち怖い】
最初の感想。

目のないおじさん48と小松菜奈似のサンディちゃんがこわくてかーいーぞ。

やっぱ最初のダンスのシーンが素晴らしい。ダンスで広がる服の優雅な事。観客は彼女が「特別な存在」と錯覚する。そう、擦り込ませる。おいおい、ひでー奴だなエドガー・ライト。ただ落とすのではなく、上げて落とすのはたちが悪い。胴上げの後に落とし穴に叩き付けられるアニヤ・テイラー=ジョイ(サンディ)。彼女は「♪除菌も出来るジョイ」ではなかったので、ひたすらダークサイドに落ちて除菌できずに汚れていく。そして、その落ちる中で量産されていく目のない化け物達。やはり「目がない」のは怖い。目は相手との距離を測る器官だから、そこを阻害されると相手が自分に何を仕掛けてくるかが分からなくなるので不安になる。
サンディの没落を見せつけられるトーマシン・マッケンジー(エロイーズ)も災難だ。いや、最初は素敵な体験なんだけど。エロイーズ、「エロいズロース」みたいな名前なのにエロくない。こっちはどこか芦田愛菜っぽい。学校の宿題はもちろん、予習復習バッチリやりそう。なので、この子が小松菜奈っぽくスタイルが変わっていく所は痛々しかった。努力は分かるがギリギリ似合っていない。「闘魔神・真剣士」なのだからお前は武器を持て。
でもまあ、エロイーズは好みでないので、断然サンディに惹かれてしまう。ああ、もう、素敵。小松菜奈にも同じ目に会ってほしい。と静かに興奮発情していた(うるさく興奮発情すると追いだされるから)。「この世界には菅田将暉はいねえんだよ」とか言われてほしかった。

エロイーズは霊媒体質で、故郷にいる時から死んだ母親を見ない事もない。つまり、母親はエロイーズの背後霊で、今回つらくもロンドンにいる亡霊群から彼女を守り抜いた事になる。そして、ラストの鏡に映るアレ。エロイーズがあれを打ち破った事により、アレがエロイーズの背後霊の一体になったのだとしたら、これはとっても『うしろの百太郎』的な続編が見たかったりする。アレと、そのアレに使役されるアレ(ネタバレ措置で伏字だらけのエロ文みたいだ)。舞台がロンドンだからジャック・ザ・リッパーの背後霊を持つ男と対峙させればいい。彼女だけで解決できないなら、黒人彼氏の「それ系の親戚」に御登場願おう。とりあえず、つのだじろう先生に脚本を書いてもらおう。そして、つのだ☆ひろさんに歌ってもらおう。あと、きっと関係ないだろうけど東京03のカクちゃんに下着軍団の一人として出演してもらおう。東洋人が一人くらいいてもいいだろ。

それにしても服飾学園の同級生とかイヤな奴等だらけ。ロンドンはもう楽しい街ではないのか。ラスト、出演者全員でロンドンの街に謝りながらあの歌を歌ってほしい。
「♪ロンドンロンドンロンドン、楽しいロンドン、愉快なロンドン、ロンドン、ロンドン。ロンドングループー」


【銭】
ユナイテッドシネマのメンバーズデー(金曜)で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラストナイト・イン・ソーホー@ぴあ映画生活
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『The Witch/魔女』新宿シネマート1

◆『The Witch/魔女』新宿シネマート1

▲バケモノ。

五つ星評価で【★★★★いやあ驚いた。話は嫌いだが語り方が効果的なのは認める】
シネマート新宿は元から音楽映画などで音量でかめで上映してくれる趣味性の高い劇場だったのだけど、この『The Witch/魔女』の一週間再映は「ブースト・サウンド」というシステムで流すのだ。この「ブースト・サウンド」、理屈は分からないが、要は「あんたら頭おかしいんちゃうの?音量でブイブイ上映」するという奴である。いつもやってる事に輪を掛けている。エラい。あんたらエラい。アクション映画は音がでかい方が楽しいよ。

映画冒頭からナチの人体実験みたいな映像が続く。
クズとかカスの野郎が人体実験で人の性能を上げようとしているらしい。
施設から逃げる子供、捕まる子供、追う暗殺者。
一人生き延びた少女が成人近くなって主人公になる。

最終的に少女は見つかり、自分と同じ「バケモノ」の兄弟姉妹たちと戦う事になる。
この「バケモノ」の化け物っぷりが素晴らしい。
これくらい強くないと人権やら何やら侵して人体実験にまで踏み込んだ意味がない。
ザックリ言うとドニー・イェンを越える。つまり、人間の範疇にとどまらないアクション。
ドラゴンボール的な強さを生身の人間で表現するとこんなんなるのかな、という感じ。
その強さはたいそう楽しい。
個人的には組織の№2のナイフ使いの少女が見せ場があって好き。
№1の彼は対比として主人公にボコられてしまうベジータ立場なので、今一いい見せ場がない。
組織の暗殺者の渋いオヤジも人間の範疇にいながら、化け物達とシノギを削るのがステキだ。

しかし、主人公があんな(ここは大事なネタバレ箇所なので秘す)ってのは、ちょっと凄いな。無理にそうしなくても成立しそうじゃないか。アステルパーム入りのコーラのように後味悪い。おっちゃんの「牛とか犬とか」発言も大概凄いが。後、主人公の親友の子が打算的な事はともかく、喋りがうるさくて嫌い。


【銭】
テアトルの会員カード+曜日割引で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
The Witch/魔女@ぴあ映画生活
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The Witch/魔女@銀幕大帝
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『モスラ』トーホーシネマズ新宿6

◆『モスラ』トーホーシネマズ新宿6

▲ちょっと素晴らしいスチールじゃないか。

五つ星評価で【★★★★★ああもう!】五回目くらい。
好き好き。
特撮が素晴らしい。
特撮の出番がひっきりなしなので、中には荒い部分もあったりするのだが、特撮を成立させようとするその意気込みがとても美しい。インファント島の遠景など、陸地部分は作画合成だろう。海上の部分は特撮用大プールで撮影したのか、本物の海を撮影したのか分からないが、一枚絵が出来上がったら、本物の風景にしかもう見えない。インファント島上陸後、溶岩石しかないと思われた島の内側に広大な密林が見える所も見事なパノラマだ。あと橋と暴れ水とフランキー堺のコンボみたいな特撮の素晴らしさよ。あんなの計算では作りだせないだろう。
土人の踊り好き好き。伊福部昭ではないのね。
モスラの幼虫の全長100メートルってゴジラよりでかい。でかいのは好き。どうりで円谷英二と映っているモスラ幼虫のスチールがでかい筈だ。この後、ゴジラと共演するようになり、バランス感覚で小さくなっていったのね。
戦勝国ロリシカの言うがまま、悪漢ネルソンを抑えられない日本、このネルソンがケント・ギルバートの計算高さ、チャック・ウィルソンの上から目線を持った男で、本当にイライラする。デーブ・スペクターのダジャレが加わらなくて良かった。
小美人のステージでのカビ植物群が林立したカラフルな舞台芸術も見事。
4K時に復活した色が鮮やか。



【銭】
特集企画1500円だけど、火曜メンバーズデーで割引1200円。
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モスラ〈1961年〉@ぴあ映画生活
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