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『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』ヒューマントラストシネマ渋谷3

◆『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』ヒューマントラストシネマ渋谷3

▲ジェイソン・クラークってカタギの顔じゃないよね。右の後頭部(多分ドラッグストア店長)が荒木太郎に似てる。

五つ星評価で【★★★グッと来るけど合点いかなくもある】
主人公がドラッグ売人みたいな風貌で、主人公が追跡する違法サイトの構築者がサラサラHAIRの二次元だったらBLしそうな爽やか野郎(↓)。その爽やか野郎はだっこちゃんを3D化したような黒人姉ちゃんとよろしくやっていたのに違法サイト経営が上手くいきすぎて振られてしまう。いい気味、いい気味。全て独り占めはいけねえぜ。
主人公はマフィアやら何やら強面相手のアナログ刑事で、「ネット」とか分からず、左遷先のサイバー捜査班でお荷物扱いされるが、独自捜査で、主犯とナンバー2に辿り着く。これが大変小気味いいが、主人公の捜査結果を誰も聞いてくれない。警察物の上司って無茶苦茶コミュニケーションスキルが高い善人か、人材不足で上に上がった屑のどっちかだ。良質な人材は偉くなる前にみんな死んでしまう率が高いのだろう。やるせない。
とりあえず、主人公には同情してしまうので、鼻を明かすように捜査が進展するのは気持ちいいのだが、ちょっと上手くいきすぎだろう。何であんなにすぐトップまで繋がってしまうのかがよく分からなかった。

主人公の娘(幼女)と、主犯の恋人が可愛い。
主犯の恋人、八木沙織を黒人にしたみたいと思っていたが、いや、どちらかと言うと吹石一恵か。
女の趣味がいい映画は個人的に信頼できる。信頼ってそういうもんよ。

▲女の子、割と美人っぽく映ってるが、動いてると、いい意味でちょっとオカチメンコな感じ。


【銭】
いのちゃん先輩から招待券を貰った。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
シルクロード.com -史上最大の闇サイト-@ぴあ映画生活
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NHK『青天を衝け』

どうしてもオンタイムで見れなかった分、15回くらいを「えいやっ」と一日1本か2本見て、どうにかラストまで追い付いた。この「えいやっ」が中々起きない。渋沢栄一の前の明智光秀もまだけっこう残ってる。
栄一がパリから帰ってきた辺りから終わりまで。
渋沢栄一は吉沢亮が子役時代以外を一人で演じたので、決して偉そうな人物ではなく、いろいろうっけものみたいな面がずーっと踏襲されていてよかった。評判がいいのは草彅剛、これはいい配役だった。「申し訳なさそうな人」が似合う。草彅の奥さん役の川栄李奈なんて可愛いだけでまあ、それはそれでいいのか。浪岡一喜がゴリゴリの武闘派な顔で、自分に不得手な書類仕事に精を出すのも泣けた。フランスから帰ってきた辺りからでだすイッセー尾形の常人と思えないような演技も好き。栄一の敵ではあるけど、実は似たような境遇を経ており、視野は狭いが懐が深いという不思議な役。
渋沢栄一は農民-尊王攘夷志士-一橋家-洋行-静岡藩-明治政府-実業家とコロコロ居場所を変えるが、割と能力を乞われて居場所を変えているのが本人は辛そうだが、ドラマ的には上昇感があっていい。
明治政府の中では渋沢栄一以上にデタラメだけど、良くも悪くも存在感のある大倉孝二の大隈重信が面白かった。つか、大倉孝二そのままではないのか?いや、好きだけど。
後半ディーン・フジオカを初め、実際は老齢だからなんだろうけど、外見があまり変わらないのにバタバタ人が死んでいって不吉なドラマになる。多分、例年より10回くらい本数が少ないからそれで後半駆け足になったのかもしれない。ラスト、渋沢栄一がちょっとだけ薄い老けメイクで80越えているのだろうけど、40くらいにしか見えない。
息子も孫も並んで立ってどっちが年上だか分からない。みんな実際は同じような年なんだろう、きっと。

「金金金金いう世の中になった」という批判も、「戦争をやりたい奴はどうしても戦争をやるのだ」という言葉も的を射ている。そのどちらも政治家に命令されて、そういう体制の維持を手助けしてそうなのが同じNHKの報道部なのがちょっとゲンナリなのだが。

『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』トーホーシネマズ日比谷3

◆『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』トーホーシネマズ日比谷3

▲この前後の疾走シーンが『グエムル』を想起させる。

五つ星評価で【★★★★謎は未解明のままだがそれでいいのか】
ビックリする事に、そここそがメインで頑張らなければいけないところであろうに、「赤い犬」自身はそんなに可愛く見えなかった。別に昔のバーチャファイターみたいにカクカクしている訳ではないのだが、何か後ろにCGグループが控えていそうな気配を感じる。犬の動きが妙にフォーマット通りくさく感じる。全体的な印象としては、話が甘い部分がありありなのに、中々面白かった。これは主人公女子エミリーの近くに個性的な住人(決して金銭的に裕福ではない)を配置し、その真逆にクラスメートに鼻持ちならない裕福層を配置し、気持ち良く貧乏人を勝たせるという構造がいいのだろう。主人公に味方する超富豪が中国系であるのは目新しい。犬の生まれ変わり映画第二弾『僕のワンダフル・ライフ』でも、女主人公のナイトは中国系だったから、現実はともかく、ハリウッド的にはトレンディーなキャスティングなのかもしれない。日本人はダメそう。貧乏でケチそう。ポリコレ的には悪人に白人や黒人が偏ってる事はなかった。あっ、そう言えば、警察署長って必ず黒人が使われる気がする。まあ、力と正義の象徴として分かりやすいからだろう。そう言えば、遺伝子企業とイジメ女子が親子とか、裕福層の結合をやっておけばよかったのに。
不器用な犬がちょっと躓くと家が、どんどん破壊されていってしまう様子は、言わば女主人公エミリーと、叔父のケイシーの行動そのものと変わらない。悪気はないが、上手く回らない。だからこそ、彼等は犬を見捨てられない。最低でも犬がひどい目にあっては困る。それは未来の彼等に他ならないから。この叔父のケイシーの不器用さにはやられる。不器用さがゼロの人間はロボみたいな物だから、そうじゃない普通の人は必ず彼にシンパシーを抱くのだ。
しかし、クリフォード、何故、赤いのか、何故、愛情ででかくなるのかは最後まで謎のままだった。ええっ、適当な!(「ファンタジツクな!」とも言えるけど)。つまり、最悪『キャプテン・マーベル』の外見だけペットなあの動物と同じように超凶暴獰猛な宇宙生物であるかもしれない。
公園でクリフォードが、人間が中に入るタイプのボール遊具を追いかける場面、外見は赤い子犬だけど、動きやカメラアングルは『グエムル』みたいだった。そらニューヨーク市警も恐れるよな。


【銭】
トーホーメンバーズデー(火曜日)で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード@ぴあ映画生活

『ポプラン』シネリーブル池袋2

◆『ポプラン』シネリーブル池袋2

▲主人公よりずっと魅力的な元妻役徳永えり(左)。

五つ星評価で【★★★バブル時代に作られたような映画】
※ ちんちんが嫌いな人はご遠慮ください。

ツイッターでの最初の感想↓

深淵なようでいて、酔っ払いの口からでまかせのようでもある。時速200キロというアイデアと音効で、信じられないリアリティーが何故か発生してしまって笑う。

凄くつまらない訳でもなく、ムチャクチャ面白いとも言いづらい。リアクション芸人がリアクションを取りづらいくらいの濃密感。自分の一物が近づいていると下腹部に激痛(激イキなのか?)が走るのが、居たたまれない。やはり、野郎としてはあまり「ナニ」や、その近辺に痛みを伴う表現は見ていて他人事でも「うわわわわわわわ」と思ってしまうのだ。
いわゆる悪ふざけ話をそのまま映画にした物だが、超絶技巧によって、ちゃんと場が持つ物になっている。でも、感動したりはしない。チンコが家出をして、どうにかなだめて戻ってもらう話で感動まで引きだせばヒットしただろうか? まあ、作品の内容とヒットは別の所にあるからなあ。それにしても、この企画をGOサイン出させたプロデュース・チームの手腕が素晴らしい。そっちを短編みたいに仕上げるのも面白いんじゃないだろうか?

「だめだめ、チンコが家出する話なんかに金は出せないよ」
「そこを何とか」

チンコ取られたトップが一人で自分探し(自分=チンコ自身)するよりドラマチックかもしれない。
割と「ポプラン探し」を支援する団体が謎とか、ポプランを失ったら小便しづらくなるだけなのかとか、世界情勢はどうなのかとか、曖昧な部分も多い。トランプのポプランとか家出しそうだけどスピード遅そう。そう言えば主人公のポプランを実際に見たり、内部に収納したりした事があるのは、役柄的には徳永えりさんだけなのだが、その辺でセクハラ紛いの脚本の雄叫び的な暴走が欲しかった。ええねん、映画がどうなっても徳永えりさんの恥ずかしい顔が見れれば、的な。踏みとどまったのは映画人として良いのか、悪いのか。いや、タイトルロールに監督の奥さんの名前も入ってるから暴走したりしてる余裕はないか。だが、ピンク映画脳的には「一度このポプランを入れてみましょう」くらいの演技指導はしてほしい。しまった。それ、劇場の観客は見れないじゃん。と言うか、そういう演技指導はきっとあったと思う事にしておこう。
あー、しかし、ちんちんの話は何をどう書いてもくだらないし、偉大な話にはならない。それはそれで凄い事かもしれない。『2001年宇宙の旅』で、モノリスがちんちんの形をしていたら、金主はお金出さなかっただろう。そういう意味では、この映画は『2001年宇宙の旅』を超えている(部分もある)。まあでも、この映画がヒットしたら(今の時点では大滑りしてる)、この映画を媒介にちんちんの話を沢山の女子とカジュアルに出来るかもしれない。そういう世界であってほしいとちょっと思ったりする。

ちんちん万歳

そんな映画レビューあるのかよ。

ちなみに何か「エロい」物を見つけてはそれは女性蔑視と怒るフェミニストの人達はやはり、立場上この映画を見て怒らないといけないでしょ。男のポプランだけが家出をして、女のポプランが家出をしないのは男尊女卑その物だ、みたいに。女のポプランは構造的に家出しづらそうだ。そうすると普通におっぱいか。おっぱい2倍だから捕まえるの大変そうだけど速くはなさそうだ。時速200キロのおっぱいは危険だろう。まあ、ちんちんも200キロ出れば同じくらいに危険だからいっしょか。

おっぱいも万歳


【銭】
いのちゃん先輩から招待券を貰った。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ポプラン@ぴあ映画生活

映画はともかく、レビューは史上最高に「ちんちん ちんちん」言ってくだらなくて良かったと思う。

『マークスマン』トーホーシネマズ日本橋2

◆『マークスマン』トーホーシネマズ日本橋2

▲「おしべとめしべがな」「そういうのいいから」

五つ星評価で【★★★★目新しい物はないが円熟している】
ツイッターでの最初の感想↓

凄く当たり前で気をてらってないのが良かった。

リーアム・ニーソンの「爺と舐めていたら」系最新作。
気をてらってないと言うより、新しい部分がなかった(自分的にはOK)。
映画が始まると、リーアム相変わらず、幸せでないのである。何か、そういう人相と言えばそれまでだが、あまり最初から幸せだった映画を思い出せない。再婚した妻には死なれ、あまり作物も取れそうにない農場だか放牧場だかも銀行に取り上げられようとしている。日課になっているメキシコ国境の警備をしていると麻薬カルテルに追われている親子と出会って、バッチリ、親子と麻薬カルテルの因縁話に巻き込まれてしまう。もう雪だるま式に悪い方へ悪い方へ追い詰められていく。
運がないリーアム。いつもそんなに運がある訳ではないけど。今回はちょっと金に固執したり、酒で泥酔したり、射撃の腕だけ際立つが、ダメ人間テイスト強いのはちょっと珍しい。いや、それでも、観客は彼と視線を共有するので、普通に「いい人」分類になるけど。彼を追うメキシコ人麻薬カルテルのあんちゃんがなかなかいい感じに悪漢で憎たらしい。

基本的にどこかで見たような光景や展開が続く。まずまず面白い。
射撃名人の主人公が肉弾戦では決して強くないのもいい設定。

▲野球帽の球団ロゴに当たる部分がサッカーボールって凄いデザインだ。


【銭】
トーホーメンバーズデー(火曜日)で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
マークスマン@ぴあ映画生活
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
マークスマン@ここなつ映画レビュー

「バビル二世」のメロディーで

♪ コンピューターも騙された
ルパンのアジトに住んでいる
超天才泥棒ルパン三世
自分の私欲を晴らすため
三つの仲間に命令だ
次元大助、銃を撃て
石川五右衛門、剣を抜け
不二子、服脱げサービスだ

『らせん階段』シネマヴェーラ渋谷

◆『らせん階段』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★殺人鬼とのらせん階段での息詰まる攻防】
特集企画「Strangers in HollywoodⅠ」から一本。
1946年、白黒、84分、初見、ロバート・シオドマク監督作品。
連続殺人鬼に狙われるハウスメイド。
メイドは唖(おし)。殺人鬼の殺人衝動が優生思想というのは今となっては大時代的な感じもする。いや、しかし、ナチスが「治療不能で生きるに値しない」と判断された障害者をバシバシ殺したT4計画は1941年に実施されており、おそらくその内容詳細が明らかになったのはドイツ敗戦の1945年なんじゃなかろうか。ユダヤ人亡命者のシオドマクに関してはユダヤ人絶滅収容所とリンクする看過できない問題だったに違いない。

後半、殺人鬼がいよいよ誰か分かって、メイドを屋敷の中、追い回すシーンが素晴らしい。
メイドは唖だが、しゃべれない以外はとても活発。物凄く運動性能がよくて、ぴょんぴょんばたばた逃げ回るのがツボ。そう言えば、そんなメイド見た事がない。そして時折、挿入されるセオリー無視の顔の巨大アップも効いている。ドロシー・マクガイアなかなか美人さんでした。あと、らせん階段の構造を活かして、犯人が死角に隠れたり、犯人・メイド・第三の人物の配置が完璧。


【銭】
(一般入場料金1200円-会員割引400円)×2(2回見てる)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
らせん階段〈1945年〉@ぴあ映画生活

『ストレンヂア-無皇刃譚〈むこうはだん〉-』新文芸坐

◆『ストレンヂア-無皇刃譚〈むこうはだん〉-』新文芸坐

▲絵はむさい。

五つ星評価で【★★★★アニメートの素晴らしさに唸る】
特集企画レイトショー「35mmで体験する傑作アクションアニメ」。
2007年、カラー、102分、初見、安藤真裕監督作品。
劇場公開時に見逃した。何となく『ストレンヂア』という中途半端にひねった「かっけー紛いの」タイトルがイヤで、見るのを躊躇していたら、草花が萎れるように、ラインナップから抜け落ちてしまった。内容の事とか、これっぽっちも知らなかったけど、新文芸坐がこれ1本でレイト番組組むなら「大した映画」であろうと足を延ばした。うへへへへへへへ。これは当たり。

絵はむさい。綺麗な女とか出てこなくもないが話に割り込んでは来ない。話は割といい意味でも悪い意味でもデタラメ。時代劇であるが、どの辺の時代であるとかはほぼ関係ない。要は剣や槍をぶんぶん振り回して当たり前と言う環境が欲しかっただけだろう。ただ、小道具とかは嘘にならないように必要以上にちゃんと描かれている。

ともかく一芸に秀でていて、それだけで見せるアニメだ。お題はチャンバラ。人の斬殺はこうやれと言う手引き集的なアニメ映画になっていて、圧倒させられる。いやあ面白かった。『マクロス』などでのジェット機による超絶空中戦を人の身体や武具でやったらどうなるって回答がここにある。これは燃える。質のいいカンフー映画を見てると身体が動きたがるのと同じ感覚が身体に残った。やるなあボンズ、『劇場版エウレカ』は認めがたいが、これは面白い。
この映画はヒットしてないと思うけど、これがヒットしてないなら単に売り方が悪い。てんこ盛りで合戦や殺し合いの場面が映画内に詰まっているが、最初の5分とかまるまる見せてやればいい。それが一番手っ取り早い。それで見に来ないなら観客がバカだ。もう、打つ手はない。

主演の浪人者の声はTOKIOの長瀬智也。問題なし。普通に声優である。
客演少年の声は知念祐季。15年前の映画なので13歳だ。そら、そのまんま子供だろう。ただ実年齢より幼い役なので、ちゃんと意図的に「子供」を演じているのだろう。特に遜色なし。
少年の身柄引受人となる僧侶に竹中直人。竹中直人みたいなべしゃりだなと思ったら竹中直人だった。
主人公の好敵手となる異人に山寺宏一。『呪術廻戦』でも、外国人の役をやっていたが、こんな得体の知れない役どうすればいいんだって超絶難儀な役が発生したら、自動的に山寺宏一にオファーが行くようになってるとしか思えない。
音楽は和太鼓ドンドンのアクション・チューンが興奮を誘う。主人公達の心情を反映するようなメロウな劇伴はちょっと頻度が多くかかりすぎてしまい、耳がうるさがる状態になってしまったのは残念。


【銭】
企画料金一般1300円、会員割引で200円引いて1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ストレンヂア-無皇刃譚〈むこうはだん〉-@ぴあ映画生活

『ドント・ルック・アップ』シネリーブル池袋2(ネタパレ)

◆『ドント・ルック・アップ』シネリーブル池袋2

▲笑うと負けよ、アップップ。

五つ星評価で【★★★よく出来てるけど勧善懲悪が好き】
ネタバレ的である。

ツイッターでの最初の感想↓

明確にコメディーの立脚点なのに設定がリアルで苦笑い。「博士の異常な愛情」的であるにも関わらず、予言の書みたいで、うーん。

地球人類滅亡コメディー。ラストまで容赦なし。ただ設定が「ブラックやなあ」とは思うが、ネタの投入頻度は少ないので、コメディーとして扱うのはあまり適当ではない気がする。精一杯笑える感じが欲しい。「錦鯉」でも呼ぶか。みなさーん、こーんにちはー、どかーん。オチとかなく滅亡かよ。ジャンルとしては他に適当な物がないので、「コメディー」に入れてしまうも止む無しか。
タイトルが何で「空を見上げるな」なのかと言うと、空から巨大隕石という真実が降ってくる。その真実を見せなくする為のネガティブ・キャンペーンの名前が「空を見上げるな」である。ちょっとトランプの「新型コロナは只の風邪」みたい。発言の一つ一つに科学的な裏付けがない。日本のコロナ対策もそうだけど、人類はいつの間にか科学を人類発展の武器として使う事が出来なくなってしまった。科学を使って真っ当に儲けるより、科学を使わずに口先三寸で儲ける方が簡単だからである。いやあ、困った。科学に頼りたい問題がいくらでもあるのに。

巨大隕石を見つけるのがシカゴ大学の二人と政府の科学者。シカゴ大学ってとても優秀な大学らしい。シカゴはアメリカ東部にある。つまり、彼等は星を見てキリストの元に駆けつけた東方の三賢人を象徴している。彼等がプレゼント(情報)を持って向かったトランプもどきが幅を利かす荒野である西部には救世主もいず、望みもない。そもそも歓迎すらされない。ここで歯痒いのが三賢人が三賢人であるが上にショー・ビジネスには疎い事だ。彼等が話す危機は誰にも伝わらない。「地球が滅亡するんです」「いいね、そのネタ、いただき」。さんま御殿に出演したような物だ。結果的に、三賢人が訪ねて行った先で唯一生き残ったのは、賢いと思えないあの男である。だから、誰が救世主かと言ったら彼なのかもしれない。彼しかいないのだから。反映とか発展はまあ勘弁してもらおう。ちょっとそれは荷が重いだろう。

大昔の故事から正しくはないけれどノアの方舟を作っていた者は生き残り、それ以外の者は最後の審判に立ち合った事になる。最後の審判はあれがそうであるなら、一瞬のまたたきのような描かれ方をしていて、あの一瞬で有史以来の全ての人々が裁かれたのならハレルヤ、神は偉大なり。この最後の審判については、ユダヤ教(もちろんキリスト教も含)、イスラム教などでも描かれているが、ウィキに書いてあるそれより古いとされるゾロアスター教の記述が面白い。以下、抜粋。

ゾロアスター教の最後の審判は、地上に世界の誕生以来の死者が全員復活し、そこに天から彗星が降ってきて、世界中のすべての鉱物が熔解し、復活した死者たちを飲み込み、義者は全く熱さを感じないが、不義者は苦悶に泣き叫ぶことになる。
一説には、これが三日間続き、不義者の罪も浄化されて、全員が理想世界に生まれ変わるとされる。別の説では、この結果、悪人(不義者)は地獄で、善人(義人)は天国で永遠に過ごすことになるとされる。


この映画的である。


【銭】
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ドント・ルック・アップ@ここなつ映画レビュー
ドント・ルック・アップ@ノラネコの呑んで観るシネマ
ドント・ルック・アップ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ドント・ルック・アップ@徒然なるままに

『香川1区』シネ・リーブル池袋2

◆『香川1区』シネ・リーブル池袋2

▲中川家の兄ちゃんにも似てるかも。

五つ星評価で【★★★★被選挙民に選挙を行う人の気持ちが伝わるか】
ツイッターでの最初の感想↓

相変わらず面白い。確かにあのまんまなのだろうけど対立候補が悪の権化にしか見えない。そして悪の権化を倒しても政治構造が何ら変わらない皮肉。プロデューサーあの人なのか?同姓同名かでドキドキ

対立候補の平井卓也氏が、どう見ても「悪い奴」で、人相学的に悪い事を積み上げてきた事によって出来た「どえれえ悪い顔」にしか見えない。そこに科学があるかどうかは別にして、マンガの中で描かれる悪い人相である。ヨダレを垂らしながら貧乏人娘の処女とかいただいてしまいそうな顔である。おそらく、平井氏から見れば、このドキュメンタリー・チームはカチンと来る存在だろう。他の選挙区ならともかく、自分の選挙区の対立候補を持ちあげるチームと言うのは、マスコミの理念がどうのこうのは置いておいて、商売敵の支援者に他ならない。選挙期間の選挙活動によって給料の有無(満額かゼロか)が変わってしまうのだから、「商売敵の支援者」にはイライラせざるをえないだろう。だから、意固地になって「あんなPR映画を作って」、「あんな事がいいのならみな映画を作りますよ」とか言う。いやいや、作ればいいだろう。作るだけの人間的な魅力があるのなら本当に作ればいいと思うのだ。この映画でも、平井氏に対しては出来るだけフェアに扱おうとしてると思うのだ。だが、そういう素材さえ撮らせてもらえなかった。その為、逆に強く悪意のある人間に映ってしまったのだと思う。
彼は彼個人のPR映画を作りたければ作ればいい。それが人気が出るかどうかは別にして。そして、政治活動に違反しない事に関して揶揄すべきではないだろう。

プロデューサーの名前が「前田亜紀」でドキドキ。女優の「前田亜季」とは違う人だった。いやいやいやいや、個人的には根拠はないけど「前田亜季」にはガメラ同様、正義があると思っている。だから、どっちても良かった。

小川淳也氏は素晴らしい人だと思うが、政治的な立場は不遇な位置にいると思う。芸能人候補、二世・三世議員でない候補はそもそも篩(フルイ)に掛けられてなかなか残れないという意味で最初から不遇かもしれないが、当選しても、本当に国を変えたい人なのに、他の事に振り回され続けて大変だなあ。なんか働きすぎて急病で死んでしまわないかと心配だ。

小川淳也氏は木下ほうか氏をベースに池松壮亮が混じっている人相。木下ほうかのグイグイ関西な感じに池松壮亮の大声を出さない上品な社会性が溶けてる感じ。


【銭】
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fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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