◆『アンビュランス』トーホーシネマズ新宿8
▲黒弟に白兄。
五つ星評価で【★★★★車撮らせておけば安泰】
ほんま、マイケル・ベイったら、車を撮らせておけば面白い映画を作るのである。ゲラゲラ。まあ、ちょっと長目でもうちょっと刻めやと思わなくもないが、長尺でも飽きさせず目を逸らさせずという緩急が凄い。
白黒兄弟に女救急隊員。ナースが、ナースが良かったが無理は言えん。銀行強盗が救急車を占拠。占拠中の救急車には治療中 の死にそうな警察官がいた。二人は救急車で逃亡が可能だろうか、という話。
白兄はジェイク・ギレンホール。相変わらず達者。一見、真っ当そうで銀行支配人にも見えるのに、腹の底から犯罪者という役を軽妙に演じている。
黒弟はヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、ゴツイ顔にゴツイ名前。兄弟のどちらが善玉でも悪玉でも話は成立しそうだが、今のハリウッド映画界では黒人が正義にならんと脚本通らないのではないか? ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、ヒールやったらごっつ怖そう。顎が発達してて輪郭が怖い。
女救急隊員にエイザ・ゴンザレス。ラテン系ね。何か凄い田舎者な名前。顔立ちは好みじゃない。広瀬アリスに厚化粧して
『未来世紀ブラジル』の整形婆に寄った感じ。救急隊員だが、銀行強盗の黒弟の方が善人度が高くて、そこに影響を受けてしまうという構成がおもろい。

▲ちゃんねー。
ヘリや4輪車がゴロゴロ出てくるが、トランスフォームはしない。よしよし。
こんなんすぐ捕まるだろうみたいな構成を引っ張る、引っ張る。まー、よく、出来てるわ。
白兄の建てた起死回生案が元で街のギャングと戦いになる。街のギャングの親玉が普通じゃなくって怖い。あんなの街中歩いてたら、それだけで通報していいよ。
冒頭のレスキューで助けられる幼女がメチャクチャ可愛くて、マイケル・ベイ分かってると思った。
語感は似てるがアンギラスとは何の関係もなし。【銭】トーホーメンバーズデー(火曜日)で1200円。
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アンビュランス@ぴあ映画生活
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◆『あしやのきゅうしょく』新宿武蔵野館3
▲ポスター
五つ星評価で【★★もう一味足りない】
ポスターの松田るかに惹かれて鑑賞。
淡泊と言うのとは違うかな。下味はきっちり付いてるのに台所に放置してあるみたいな。何か後一味旨味が足りない。そもそも「芦屋市制施行80周年記念事業」という枷を背負ってるので、良い子になりすぎてるキライがある。新任栄養士の女の子が新しく配属された職場で一生懸命、アレルギーの子や、イスラムの子に合わせた食事を作りました。おわり。これはこれで美談的にいい美談だが、もう一つドラマとしてのうねりが欲しい。まあ、一つ一つは正しいのだけど、正しいものを羅列しただけみたいな単調さを感じる。
話の伏線的には、前職のレシピが役立つシーンがない、給食担当、松田るかと石田卓也以外モブすぎ、問題がある。
桂文珍、校長先生役というのはピッタリ。教師の中から抜きんでてるという感じの人より、どうしてこの人が校長先生になったのかが透けて見えない人の方が校長先生としてリアル。
赤井英和が肉屋の店長。いつも通り「雑然とした善人」。何か「善人」しか取り柄のない役に憑りつかれているみたい。価格交渉しにきた松田るかの裸身に薄く切ったしゃぶしゃぶ用の肉を乗せていってもいいんやで。
石田卓也、武器が「ぶっきらぼう」で、最初、主人公から本性が見えない。この人はこれしかできない訳ではないだろうから、これでいいと思う。でも、職場でいきなり松田るかにキスをして、松田るかを骨抜きにして貰いたいとも思ってしまう。
松田るか、「性的」な部分が一切欠如してしまっている役。だからこそ前述して書いたように、いきなりキスされて「女の子」から「おんな」への変貌が自分で止められないで混乱しているとか見れたら興奮するのだが。もちろんしゃぶしゃぶ肉を生肌から取られる時に「ひっ」とか言ってもらうのも見てみたい。要はこの映画の先生は単にレシピ帳を人間化しただけで、生き物らしさがない。まあ、その振り幅がセックスに振れるだけが人間味でもないだろうが、そこはそれ、そういうの個人的に俺が見たいだけじゃ。
【銭】奮発して一般入場料金1900円で鑑賞。あと3年遅く公開されていればシニア料金で見れたのに!
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あしやのきゅうしょく@ぴあ映画生活
東映旧作括りで5本。
◆『トラック野郎 爆走一番星』丸の内TOEI②五つ星評価で【★★★★映画なんてうんこちんちんみたいな下品な傑作】
1975年、カラー、96分、多分2回目、鈴木則文監督作品。シリーズ2作目。
見た直後のツイッターの呟き(↓)。
一本芯の通った話がなく、エピソードの羅列で見せるが、これはこれで豪華。あべしずえが綺麗。山城新伍の愛車が「トルコの帝王」って堂々としてていい。冒頭バスガイド役の研ナオコは処女の役。もう、本当、文太がトルコで百戦錬磨なのに、リア恋になるとスッカリ「ボク口調」で可愛い。トラック野郎ボルサリーノ2の田中邦衛が愛川欽也をイビリ倒す敵で出てきて、愛川欽也の過去が明らかになる。田中邦衛と愛川欽也の喧嘩をトラック勝負で代理勝負する桃次郎だが、中心エピソードのこの勝負があまりよく撮れていない。勝負事はすべからく煽りたてるように撮るべきだろう。それにしても愛川欽也のキャラは存在するだけでマイナスのベクトルが凄い。主題歌、文太の独唱かと思ってたら、文太と欽也で一番毎に歌っていた。あと、毎回うんこネタを律儀に出すのは、偉くないけど偉い。こういうバカで男前の文太兄ぃが男はみんな好きなんだと思うけど、何となく女の人には分かってもらえない気がする。
◆『トラック野郎 望郷一番星』ラピュタ阿佐ヶ谷五つ星評価で【★★★★映画なんてうんこちんちんみたいな下品な傑作こっちも】
1976年、カラー、100分、初見、鈴木則文監督作品。シリーズ3作目。
見た直後のツイッターの呟き(↓)。
文太が北海道で単純バカ運転手の梅宮辰夫と大ゲンカ。マドンナは島田陽子で宇宙人感抜群。ハイセイコーが友情出演、誰の友達なんだ。ラストの山場が盛り上がって映画っぽい。北海道で荒稼ぎ編。北海道のドライバー番長カムチャッカ梅宮辰夫が文太同様頭が悪そうでいい。文太もそうだけど梅宮辰夫も複雑な背景とか似合わない。島田陽子が馬を育てる牧場に高品格。普通の牧場ではあるまい(普通の牧場だった)。ジョナサントラッカーから借り受けてた借金を詐欺で失う。それが元で桃次郎は超特急でトラックを飛ばさなくてはならない。無線も壊れ、連絡がつかないがそのまま走らせていてはタイヤがバーストして、事故になると現地のトラッカーが水を撒いてタイヤの温度を下げて、どうにかゴールこの映画でも「うんこ」の話は花盛り。
◆『柳生一族の陰謀』丸の内TOEI①五つ星評価で【★★夢じゃ夢じゃ夢でおじゃるー、ゲラゲラ】
1978年、カラー、130分、初見か二回目、深作欣二監督作品。
見た直後のツイッターの呟き(↓)。
全体的には凄くつまらないんだけど、一部の演者の気狂い芝居のテンションの高さで全体のアラが覆い隠されてると思う。あと、嘘でも何でもいいだろうって潔さが好かれてるに違いない。いけしゃあしゃあと史実と違う展開を映像化しておきながら、「だが、史実にはそんな事は書かれていない」みたいに済ます。心臓に毛が生えてるというのはこういう事だ。
◆『魔犬ライナー0011変身せよ!』丸の内TOEI①五つ星評価で【★★うーん】
1972年、カラー、50分、初見、田宮武監督作品。
面白くなくて寝た。ヤマタケサウンドが超変でビビった。だったかな。
犬がサイボーグで合体とかギミックは新しいが新しすぎたのとデザインがそんなでもなかったので時代を作れなかった。
◆『ガリバーの宇宙旅行』丸の内TOEI①五つ星評価で【★★うーん】
1965年、カラー、80分、初見、黒田昌郎監督作品。
何か退屈。原画を担当した宮崎駿が「退屈した子供が劇場を走り回っていた」との事。ラスト、ロボットから人間のお姫様が出てくるのは宮崎駿の趣味もといアイデア。
【銭】『トラック野郎 爆走一番星』:東映実写旧作上映1200円均一
『柳生一族の陰謀』:東映株主券3000円(202108~202201)をチケット屋で買って6回分のうち6回(6枚目)。
『トラック野郎 望郷一番星』:ラピュタ阿佐ヶ谷一般上映1300円。
『魔犬ライナー0011変身せよ!』『ガリバーの宇宙旅行』:東映アニメ旧作上映1000円均一
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トラック野郎 爆走一番星@ぴあ映画生活・
トラック野郎 望郷一番星@ぴあ映画生活・
柳生一族の陰謀@ぴあ映画生活・
魔犬ライナー0011変身せよ!@ぴあ映画生活・
ガリバーの宇宙旅行@ぴあ映画生活
◆『ガンパウダー・ミルクシェイク』シネクイント2
▲「お前が落としたのは、この普通のジェニファー・オースティンか、ナイフを仕込んだジェニファー・オースティンか、銃を仕込んだジェニファー・オースティンか」的なライブラリアン。又は、モンゴロイド(アジア系・黄人)ネグロイド(アフリカ系・黒人)コーカソイド(ヨーロッパ系・白人)揃い踏み知の殿堂。
五つ星評価で【★★★極めて寓話的】
アクション映画としてはアクションでスカっとして、主人公が勝てば細かい所はOK。なので、そこはクリア。見た事もないような身障者アクションとか、とても面白い。
で、そういう表面上の快楽とは別に、居心地ちょっと悪いなと思うのは性別・人種で役割が決まっていること。野郎は悪役、そしてほんの一部二人だけ被害者(主人公カレン・ギランの父、共闘を強いられる少女クロエ・コールマンの父)。これが物語でいうところのお姫様的な役どころであるのだが、幸福を手に入れる事なく死んでしまう。だから、残された関係者は騎士となって悪を討たなければならない。
悪は組織。カレン・ギランはいやいやながら父母から剥され、この組織に引き取られて生活してきた。並び立つマフィアなどもあるが、問題なのはカレン・ギランが悪い時に悪い場所に出くわした不幸のケツ持ちを組織がルールを曲げて引き受けない事である。カレン・ギランには父も母もなく、組織が親代わりになってくれないなら一人で戦うしかない。
組織の問題点は利権でルールを変える事。賢いやり方だが正義に反する。そして、組織の下部に属するライブラリの女性三人も組織に属するならルールに従わなければならない。だが、3人は「情」で動いてしまう。この転向があまりにもあっさりで話を進めるためだけの展開に見えてならなかった。まあ、ええねんけど(おもろいから)。でも、ちゃんとやった方が客の情動もすんなり動くだろう。

▲「図書館の三人を誘って合コンしようぜ、お前どの子?」「ってか、主役の写真使わんのか!」
好きな戦い(好き順)。
三馬鹿身障者ファイト
二人羽織りカー・チェイス
ボーリングファイト
図書館乱戦(前半)
後半の方がダレ気味。
【銭】シネクイント水陽は1200円均一料金。
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ガンパウダー・ミルクシェイク@ぴあ映画生活
◆『黒魔術』シネマヴェーラ渋谷五つ星評価で【★★★オーソン・ウェルズくさい】
特集企画「ウィスコンシン派」から一本。
1949年、白黒、105分、初見、グレゴリーラトフ(&オーソン・ウェルズ(ノン・クレジット))監督作品。
フランス革命時代に暗躍した謎の人物を主人公に描く。男はロマ出身の催眠術師カリオストロで、オーソン・ウェルズが演じる。このカリオストロ卿が「グッ」と人を睨みつけると、その眼光で睨まれた相手は卿の言うがままになるという実に中二病的な設定が息苦しいオーソン・ウェルズの演出にピッタリだった。オーソン・ウェルズはこういう社会に抑えきれない暴力が個人の中で暴発するみたいな設定が好きだと思う。フランス革命さなかの話なのにオーソン・ウェルズのエスパー紛いの眼力でグイグイ来られると、とてもおフランスには見えない。
【銭】一般入場料金1200円-会員割引400円。
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黒魔術@ぴあ映画生活
◆『SING/シング:ネクストステージ』ユナイテッドシネマ豊洲11
▲集合写真。
五つ星評価で【★★★おもしろいお】
前作は一人一人の悩みと成功の前の挫折が深かったので、今回の方が映画としてはお気楽。
深い悩みは15年歌っていないというライオンの新メンバーに任せて、象の恋パートとゴリラの新しい技術への挑戦パートが加わり、それ以外はドタバタギャグ。でも、この構成が気楽で前回と比べても嫌いでない。ただ、前回4年前をもうあまり詳しく覚えてないけれど。
好みのキャラはトカゲのミス・クローリー。ヨタヨタしてるだけかと思ったら、実は思った以上に有能でした。
あとハリネズミの長澤まさみは達者。
オーナー娘のポーシャは本人のせいばかりでもないのだけど、あのままの起用でしこりは残らないかと心配する。歌は伸び伸びとして、アニメート同様に良かった。
災害ではあるけれど子豚がいっぱい出てくると癒される。
【銭】映画鑑賞ポイント2ポイント使って1000円で鑑賞。
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SING/シング:ネクストステージ@ぴあ映画生活▼関連記事。
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SING/シング(一作目)@死屍累々映画日記・第2章・SING/シング:ネクストステージ@死屍累々映画日記・第2章
◆『スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲』神保町シアター五つ星評価で【★★思った以上にあかん奴やった】
特集「『細雪』と映画の中の姉妹たち」から一本。
1988年、カラー、90分、二回目。田中秀夫監督。
公開当時に見たのが最初で、南野陽子版と違いそれ以来見直しはしなかった。
なんつーか見直して見るとけっこー適当で、あかん出来だ。
三代目スケバン刑事・麻宮サキこと風間唯の浅香唯は学生警察機構に迎えられ、不良学生を粛清している。
冒頭から「我らのスケバン刑事」が悪役のような立場で暴力を振るうのは中々意表を突いていて良い。
最終的に浅香唯はこの学生警察機構の暴力主義に耐えられず袂を分かってしまうのであるが、この学生警察機構が自分達の勢力を拡大する為にマッチポンプ式に犯罪を犯し、それを不良組織「番外連合」に罪をなすり付けている事が分かって来る。その間に般若・依田の萩原流行は見せ場もないまま殺され、証拠を渡された唯の姉、二人も襲われた末に囚われの身と行方不明になる。唯は番外連合のアジトに乗り込んできた学生警察機構の戦車をどうにか片付けると、最後のテロの実行地に向かうのだった、みたいな粗筋。
うーん、浅香唯が見栄を切るシーンが多すぎる。「おんしら許せん」みたいな、許せないを連発して、それらのシーンはそれなりにかっけーのだが、連発しすぎである。で、そんなこという割に浅香唯のヨーヨーが弱いのだ。学生警察機構が使う刃付きのヨーヨーがかなりの殺傷能力を秘めているのに、浅香唯のヨーヨー、敵に当たっても効かなかったりするのだ。戦車にも何回も跳ね返されてたし。その代わり、普通車はボンネット叩いてエンジン爆発させてた。学生警察機構の学生刑事が車のボンネット以上に強靭という事か。強いぞ学生刑事。怖い顔の人が多かったから東映の大部屋俳優が頑張ってるのかと思う。
記憶媒体として今は懐かしいフロッピーディスクが出てくる。パソコンのモニターは今は懐かしいブラウン管だ。そしてフロッピーに隠されていたテロ計画の計画書はちょっと引くくらい「杜撰」。あれで計画を実行できるなら、学生警察機構はちょっと一か八かで大した組織である。その学生警察機構と戦う番外連合、トップが今やキョンキョンの夫、豊原功補だ。うわ、若い。役に立たない。この人、本当に演技上手くなったというのが比較でよく分かる。
緊迫した場面でバリバリ乙女チックなタイアップ曲を劇伴に流すなー。
海に落とされる風間三姉妹、引っ張る側の紐のスピードと引っ張られる側の紐のスピードが明らかに違う異空間。世の中まだまだ科学では解明できない事が起こる。
ラスボスが京本政樹で、まあ、いや~な野郎ではあるが、こいつのこの計画を頓挫させないと日本がどうにかなってしまうという切迫感が皆無。京本の下の浅香唯と対を成す藤代美奈子の内面を一切描かないのも何か凄いなー。
ただ、一番問題なのは、
浅香唯が強いは強いが圧倒的に強い訳ではないので、バッタバッタと敵を倒すカタルシスも得られなければ、少しずつ着実に積み上げて一つのステップを乗り越えるというカタルシスも得られない事だ。主人公はちょっとだけ強くて、味方同様かなりピンチに会うが、何となく切り抜けて、最後にはよく分からないけど勝つ。それはいかんやろう。【銭】一般入場料金1300円。
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スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲@ぴあ映画生活
ムチャクチャ駆け足で東映括りで6本。
◆『劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」《前編》』新宿バルト9-8
◆『劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」《後編》』渋谷TOEI①
▲ポスター。この絵柄は劇場で一度も見いひんかった。
五つ星評価で【★★,★★なんか今更のようにあまり盛り上がらないのである】
前編:敵が何を脅かそうとしてるのかが明確でなく、味方側にも深刻な被害が出ていないので話が盛り上がらない。敵側の個性もハッキリせず全て後編からっぽい。味方キャラにユニコーンが出てくるが、これが「乙女よ」と、ちびうさに話しかけてくる。幻獣辞典みたいなのでユニコーンが処女を好むという性癖を知っていると、ちょっと引く。別に今回始まった事ではないが、ちびうさは頭身とプロポーションが合ってない気がする。頭は幼児的にでかいが、身体は幼児体系ではなく、成人女性のミニチュアみたいだ(=SEXできそうに見える)。あー、だから何となく気持ち悪かったのか。
後編:全く記憶が途絶えているが、何かあまりスッキリしなかった気がする。表面上、話は流れていくのだが、セーラームーンとは、セーラースターズとは、どう物語られるべきかというのが置いていかれたような印象だったように思う。
◆『樹海村』渋谷TOEI②
▲得体が知れなくていい画像。
五つ星評価で【★★★清水崇のいつも通り】
見た直後にツイッターで感想を呟いてないのは疲労感あっての事だと思う。パズルボックスは魔導士出ないかとちょっと期待した。にしても、富士樹海の奥地に棄民の里があり、そこでの呪いが時空間縦横無尽ってのはホラーだから「理由」みたいなもんはいらないのだけど、何故そういう事が起こせるのかという「らしさ」に欠ける。SFではなく、ホラーだから「答」はいらないんだけど、それを悪用してはいけない。ショック描写は清水崇がこれで生活してるだけあって上手。
あと、
『犬鳴村』あたりもそうだけど、観光気分で心霊スポットに出向くユーチューバーとかが出てくるとメンタル的に萎える。それをあまり強く否定すると、この「村ホラー」という映画ジャンル自体が成立しなくなってしまうのだけど(しかし「村ホラー」ってwww)。
◆『胸が鳴るのは君のせい』渋谷TOEI②
▲そんなに相性良くなさげ。
五つ星評価で【★★壁ドン映画は男女主役二人に輝いていてほしい】
超伝統ライン壁ドンスタンダード。ジャニーズ美少年のウキショくんが妙に伊藤健太郎っぽい。白石聖は役柄がメンタル凹んでるダメ女系なのに美人すぎて、設定が合わなく感じてしまう。映画内で笑顔シーンより困り顔シーンが多いのが、心が痛む。主役二人は連れてこられた感強いが、サブの掻き回す二人が良い演技をしてギリ映画を救ってる。
◆『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』渋谷TOEI②
▲ぱんちゅ見えへんやないけ。
五つ星評価で【★★★サッカーシーンが気持ち良い】
原作つきなので原作タイトルを変えない前提なのだろうが、映画内で「クラマー」という単語が出てこないので、何のこっちゃか分かりづらい(ちなみに「クラマー」はサッカー選手と言うかサッカー指導者の名前)。女性サッカー選手が体格のいい男子サッカー選手に負けないように努力をするという映画の芯がなかなか見させる物がある。サッカー描写とか凄くよい。目を引かれる。身体が動いたりする。まあちゃんと説明してやれよコーチと言うのが一番感じたこと。お前がちゃんと指導してやれば、みんなそんなに苦しまねーんだよ、っつー。
◆『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』渋谷TOEI②
▲まあ、「さらば」ではあるまい。
五つ星評価で【★★★強そうに見せてるけど敵しょぼくない?】
詳細覚えてないので「強そうに見せてるけど敵しょぼくない?」ってので精一杯。
【銭】『劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」《前編》』:東映株主券3500円(202008~202101)をチケット屋で買って6回分のうち6回(6枚目)。
『劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」《後編》』:東映株主券2980円(202102~202107)をチケット屋で買って6回分のうち1回(1枚目)。
『樹海村』:東映株主券2980円(202102~202107)をチケット屋で買って6回分のうち2回(2枚目)。
『胸が鳴るのは君のせい』:東映株主券2980円(202102~202107)をチケット屋で買って6回分のうち3回(3枚目)。
『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』:東映株主券2980円(202102~202107)をチケット屋で買って6回分のうち5回(5枚目)。
『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』:東映株主券2980円(202102~202107)をチケット屋で買って6回分のうち6回(6枚目)。
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劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」《前編》ぴあ映画生活・
劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」《後編》@ぴあ映画生活・
樹海村@ぴあ映画生活・
胸が鳴るのは君のせい@ぴあ映画生活・
映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ@ぴあ映画生活・
劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
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樹海村@銀幕大帝・
映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ@或る日の出来事
◆『コンフィデンスマンJP 英雄編』トーホーシネマズ新宿4
▲これで劇場版は三部作目。次はあるのか?
五つ星評価で【★★★★模範的に騙される俺】
徹頭徹尾騙されました。でもまあ、見終わったらそんなもんだろう、的な予感はあった。それでも、うまく作るもんだ。
よく分からんのは広末涼子のヌードル詐欺。どんな詐欺やねん。TV版を見てれば分かったかもしれないがまあ、いいや。広末涼子の柔肌に麺が女体盛りみたいなエピソードなら見たい。
感心したのは敵の悪漢の秘密倉庫の鍵解除方法を割り出すやり方が、
『明日に向かって笑え』起因で想い付いたんだろうけど、ずっとスマートになっていた事だ。何々こうやればもっと簡単じゃんみたいな。可愛いけど性格悪っ。
ダー子、リチャード、ボクちゃんのキャラが毛ほども変わらないのも見事。ただ、あのダー子の満面すぎる笑顔はちょっと苦手。
【銭】トーホーメンバーズデー(火曜日)で1200円。但し、一度トーホーウェンズデーに1200円で入場し、会社の電話が予告編中に掛かってきて、40分対処して、この映画で冒頭40分削れるのはダメだろ、と諦めてボロボロになって帰った事あり。
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コンフィデンスマンJP 英雄編@ぴあ映画生活▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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コンフィデンスマンJP 英雄編@ここなつ映画レビュー▼関連記事。
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コンフィデンスマンJP@死屍累々映画日記・第二章・
コンフィデンスマンJP プリンセス編@死屍累々映画日記・第二章・コンフィデンスマンJP 英雄編@死屍累々映画日記・第二章
◆『夕方のおともだち』ユーロスペース2
▲プレイ中だが、気が乗らないM男。
五つ星評価で【★★★★SMとは】
期せずして日本一レベルになってしまったM男が伝説の女王様に捨てられ、SMクラブに通いながら鬱屈とした日々を送っている。この設定で、M男を村上敦が芒洋と、クラブの女王様を菜葉菜がスタイリッシュに演じている。何かもう
ペーソスがぶんぶん拳振り回してるみたいな変な映画。売りはやっぱりSMシーンになるのだろうか。ヘアピースを付けて尻を剥き出しにした菜葉菜の女王様は意外にもエロティックで目を見張る物がある。M男の村上敦のだらっとした肉体に傭兵のようについている幾つもの傷のリアリティーも面白おかしい。ただ、SMプレイは性的ではない。倦怠期状態で膠着していて上り詰めて悲鳴をあげるような状態にならない。身体は縛られていても、心は日常の状態が維持されてしまう。この状態に対して村上敦が凄く前え向きに戸惑っていて打開策の有無などをしっかり心配しているので、コメディーのようでいてコメディーにならない。いや、コメディーとして捕える事も可能だろうけど、やはり観客は主役として村上敦を心配してしまうのだ。とても変な願望ではあるが、観客は主役が幸せになる事を望む。その幸せが自分達の常日頃の幸せと違うものであっても。映画の中のSMのシーンが性的にならないのは、撮影が引いて撮っていて、主観的な気持ちになるような接写がほぼないからだろう。M男と言う素材の観察に近い。
村上敦はSMが病気であり、治療が可能と考える会社のラブコメ女に翻弄されたり、菜葉菜との関係をSMというよりフラットな友人関係に変えたりしながら、伝説の女王様に再会する。追う。逃げられる。追う。多分、彼女は彼の人生に対するロマンそのものなのだ。ラストは劇的なような、そうでないような。
村上敦は苦痛に対して悟りを開くバラモンの僧侶のようであるが、個人的な作業でなく、達成した際の共犯者との信頼関係が大事なようだ。なんというバランスの難しさだ。Mはやりきってほしいと思っているが、やりきる事はMの死を招く。それを承知でMを見捨てられる孤高さがSに求められる。この映画のSMはサタミ・シュウが考える「サービスのS」とは方向性が違うプレイだ。何事もアスリートに徹するという事は何かを切り捨てなければならないのかもしれない。
よく、分からん。
が、こういう逡巡が面白いと思う。
映画の中に出てくる政治家の名前が「島村じょう」。えーと、009かよ。何故、「島村じょう」なのかと言えば、多分「島(S)村(M)じょう(じょおう)」と言うモジリなのだろう。彼の令嬢、島村嬢は島村女王である。ああ、加速装置でちんちんしごいてほしい(♀の島村女王に)。
SMは映画のように見てる分には楽しめるが、自分では手を出せないなあ。怖い。まあ、もう、爺さんで潤沢なお金もないから、手を出さないまま一生終わるであろう。

▲ちなみに、このポスター図案はブラフ。こういうキャラは映画に出てこない。村上淳のメンタルの具現化と言えばそうも言えるが、映像としては全く出てこない。そうそうM女出ないのよ、この映画。
【銭】ユーロスペースの会員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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夕方のおともだち@ぴあ映画生活
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