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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ザ・ロストシティ』109シネマズ木場3

◆『ザ・ロストシティ』109シネマズ木場3

▲チャニングがブロックの足の先だけちょっと握ってるって役に立ってない感が泣ける。

五つ星評価で【★★問題は内なる俺】
辛口に評価が悪いのは私、割とチャニング・テイタムの外見が好きじゃない事と、今回サンドラ・ブロックが割と「単におばさん」みたいなつまらない役だったから。いつものサンドラ・ブロックの男らしかったり、食えねー奴だったりする所(役)が好きなの、俺。チラシの図案見てるとチャニング・テイタムって小学低学年のいじめっ子みたいな顔立ちだ。サンドラ・ブロックワニから進化したっぽい。
▼そのチラシ。真ん中のチャニングとブロックのシーンは捏造です。あと映画全体はこんなに炎炎してない。


まあでも、ブラット・ピットとダニエル・ラドクリフが映画出演を楽しんでる感じはおおいに出ていて、そこは良かった。
ちなみに「ザ・」が付くのは俺的には『超新星フラッシュマン』の悪役怪人です(伝わんねーよ)。


【銭】
水曜109シネマズ、サービスデーで1200円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
ザ・ロストシティ@映画.com
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『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』新宿ピカデリー9

◆『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』新宿ピカデリー9

▲犬って石彫りにしちゃうと「毛」の感じが失われてしまって犬っぽく見えない。パトラッシュがこの犬だったら怖くて泣く。

五つ星評価で【★★★ドイル「えっ、俺の?」】
ツイッターでの最初の感想(↓)

凄く横溝正史っぽかったけど、本当にコナン・ドイルなの?

いろいろ原作から拾ってる部分もあるだろうけど、コナン・ドイルはスタッフロール通り「原案」という位置付け。007シリーズのイアン・フレミングみたいなもんだろう(どう考えても原作に忠実とは思えない)。
でも、わたし、この横溝正史みたいなウェットな話が好き。横溝正史っぽいけど、横溝正史と似て非なる部分は横溝正史にありがちなSEX大好き人間が出てこない事。そこは西村まさ彦さんとか頑張って広末涼子を毒牙に掛けてほしかった。もうそろそろ広末も毒牙にかかってもいいだろ。広末涼子の泣きながらの抵抗はムチャクチャ興奮する自信がある。SEXとは別に「泣く広末」って良い。渋川清彦も広末の旦那やるとは思わなかっただろう。世代的にガッツポーズの一つも出ておかしくない世代じゃないか? そんな中、屋敷の女主人は稲森いずみ。『極主夫道』では元ヤクザの旦那以上に腰が据わってる姉御だったが、この映画では逆。ちなみに題名の犬は、犬のように忠実な執事・椎名桔平の事かもしれん。もしくは、バスカヴィル家を最後まで捜査したくてしたくてたまらなかった警察の犬・佐々木蔵之介かもしれない。

あっっっっっっっイケメン二人はよかったと思う。最後に思いだしたようで何ですが。


【銭】
有料入場割引6回で無料入場。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版@映画.com
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『映画 妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪』ユナイテッドシネマ豊洲12

◆『映画 妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪』ユナイテッドシネマ豊洲12

▲毎熊克哉(最左)が一人、妖怪というより植木等っぽい。みんないいベベ着てるのう。

五つ星評価で【★★★小芝風花映画】
ツイッターでの最初の感想(↓)

昔から泣く子と動物には勝てないと言うが、小芝風花が小動物系で子供のように泣きまくるから、とても勝てない。

TVドラマ『妖怪シェアハウス』2シーズン終わった後の最終回の位置付けで作られているので、一見さんに分かりづらい部分はそこそこあるが、全くもって理解できないというほど難解でもない。まあでも、前提知識があった方が楽しそうだなと言う部分はかなり散見された。ちぇっ。

なにはともあれ小芝風花可愛い。それでいい映画。小芝風花は表情が命。こういうタイプそんなにいないからずっとこのスタンスでライトな作品に出続けてほしい。
松本まりかのお岩さんがよいなあ。小芝風花が子供の分、彼女は普通に女女してる。
大倉孝二のぬらりひょんも単に大倉孝二が変な格好をして傍にいるだけなのが、それが逆に妖怪っぽい。「妖怪クロスカウンター」そのままなのに大倉孝二がせいいっぱいタメを付けて言うと面白い。
新しい妖怪はもうちょっと美形がよかった。美形にしない所が小芝風花とのバランスなのかもしれないが。
新しい妖怪の部屋のセットが何となく、『2001年宇宙の旅』のボーマン船長がスターチャイルドに変貌する部屋みたい。もちろんアナログのレコードプレイヤーは今回からの持ち出しだが。小芝風花は魅力的だがHAL9000にも猿にも負けるだろう。でも、お岩さんが包帯まみれで代わりにエヴァンゲリオンに乗りなさいと言われたら乗ってしまいそう。何じゃそりゃ。


【銭】
ユナイテッドシネマのメンバーズポイント2ポイントと引き換えに1000円で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
映画 妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪@映画.com
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『極主夫道 ザ・シネマ』新宿ピカデリー10

◆『極主夫道 ザ・シネマ』新宿ピカデリー10

▲川口春奈の目が凄い。

五つ星評価で【★★弱い犬ほど吠えるっぽい映画】
ツイッターでの最初の感想(↓)

うるさいとは聞いていたが確かにうるさい。延々と続くヤクザコント的な何か。劇伴も含めて延々途切れなく同テンポ会話が続き山場設定とかが薄いのが悪い。ドラマの説明とか一切ないのでガラが悪い人の出自がヤクザかどうか分からない。

部分部分抜きだすとヤクザ言葉の応酬は面白いのだが、二時間弱ずっとそれに頼りっきりの構成はキツい。物事には何事も限度というものがある。ただ、ドラマは一切見ていないので、ドラマから被さる笑いみたいな要素が大きいのなら、その辺は分からんので評価が余計低くなってるかもしれんというほど高い評価の映画でもないだろ。
玉木宏のヤクザ主夫とか一々面白い。まあでも、玉木宏は許したい。
川口春奈のポンコツだけど玉木宏を尻に敷いてる妻の目がたびたび泳ぐのも嫌いじゃない。
映画登場キャラの松本まりかのレディース保育士。ゲラゲラいねえよ、そんなん。「虎春」と書いて「こはる」って読ませる、そんなん劇中に気づかんだろ(チラシで知った)。松本まりかは『妖怪シェアハウス』の劇場版でも凄くいい位置の助演をしてて、ヤクザだったり、お化けだったり、使い勝手のいい鉄砲玉である。両方の役が同じ人に見えんのはメイクと演技どっちも褒めてやりたい。松本まりか役作りのため本物の元レディース総長に会いに行ってる(とウィキに載ってた)。なかなかの役者バカ。
安達祐実のカッとなるとヤクザ丸出しになる保育園長も映画キャラだが、何故、ヤクザみたいになるかは分からん。病気か? ただただヤクザみたいにすればいいってもんじゃないぞ。いや、安達祐実自身はおもろいけど。
映画内で敵対する組織で上がってくるのが吉田鋼太郎ひきいるイタリア風味のマフィア。吉田鋼太郎働きすぎでしょう。ここでの吉田鋼太郎は割といつもの吉田鋼太郎。ギアをあげてカリカチュアしていく他の出演勢とレベチを感じてしまう。と言うか、いつも通りに演じるのが吉田鋼太郎なのだからしょうがない。ここはもう一味濃いキャラが欲しかった。
驚くのは吉田鋼太郎グループのナンバー3に妙に体格の悪い子供みたいなのがいるなと思ったら、これが藤田朋子。あんた何しとんねん。映画見てて「変」とは思いつつも、藤田朋子とは全然気が付かなかった。藤田朋子要素が一つもないんだもん。一体なんだったんだろう?

▲ヤクザに紛れ込む藤田朋子。

本職が笑いの人が一人もいないので、逆に本職が笑いの人をゲストに埋めてアドリブで好き勝手させるってのも見てみたい気がする。


【銭】
前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
極主夫道 ザ・シネマ@映画.com
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『峠』新宿ピカデリー6、『怪盗クイーンはサーカスがお好き』ユナイテッドシネマ豊洲6

同日鑑賞2本をまとめてアップ。

◆『峠 最後の侍』新宿ピカデリー6

▲「えっへん」。

五つ星評価で【★★脚本が娯楽映画として非成立】
ツイッターでの最初とオマケ感想(↓)

薩長と長岡藩の交渉がロシアとウクライナみたいで。役所広司は悪くないが、理想と成し得た物にギャップがありすぎるのは映画としてはカタルシスの行き場がなくキツい。役所広司の同列はいい役者なのに部下はみんな若いだけみたいなキャスティング。/映画前の宣伝で御当地観光CMが流れて継之助の写真が映るが、小峠に似てて萎える。

河合継之助という傑物について否定する気はない。大した人物だっただろう。役所広司もいい演技をしている。戦争前の細かいエピソードとかも面白い。でも、彼が主役を張るような優れた人間に見えないのは彼の人柄と思想しか描かれないからだ。彼は正しい事を主張し、そして、負ける。映画の中では勝ちもあれば、負けもあるのだが、その勝ち負けに技量を感じられない。もともと戦力が違うのだから負けて当然のイクサである。なら、勝った時は負けて当然のイクサなのに勝った。負けた時はありえない善戦をしていたのに何らかの事情で負けたみたいに煽らないと傑物振りが浮かび上がらない。又、勝ち負けも河合サイドからしか描かれず一面的である。あの憎らしい吉岡秀隆なんてあの後1回も顔を出さないなんて勿体ない。又、傑物として知られているなら、長岡藩以外から評価を引きずり出せばいいのに。何かそういう主人公の上げ方をやって客の気分を乗せるのは娯楽時代劇的にとても大事な事だと思う。
そもそもこの掻き方だと正しさを主張する為に戦争を起こし、ただただ周りを巻き込んで敗戦した話でしかない。そらあかん。
キャスティングは豪華だけど、出ずっぱりの役所広司と意外に出番の多い松たか子を除いてはぶつ切り出演みたいな感じで共演感が少ない。永山絢斗、渡辺大、AKIRA辺りは主張も乏しく誰が誰だか。山本學氏は戦下で赤ん坊を抱きかかえ呆然と立つ老人の役。一言も発しないのが凄み。これが遺作だろうか。


◆『怪盗クイーンはサーカスがお好き』ユナイテッドシネマ豊洲6

▲左手前がクイーン。性別不明とは知らなかった。

五つ星評価で【★★★詰めは甘いが思った以上にちゃんとしていた】
ツイッターでの最初の感想(↓)

話のベースがウクライナに繋がってる的なのにビックリ。キャラが立ってるのは良いが、怪盗が万能すぎるのは一見客としては違和感がある。

例えばルパン三世は身軽だし、オモチャみたいな武器を携帯していてもおかしくはない。だが、常識的に額からビームとかは出さない。私はこの映画で「怪盗クイーン」シリーズに初めて会う一見さんで、映画内でクイーンについては「怪盗である」という事しか説明を受けていなかったから、このクイーンがどれくらい何が出来るかについては知らなかったのだが、万能すぎない? まあ、最新作のコナンがロシア語ペラペラだったから、そういうのは考えたら負けかもしれない。
意外と「じーん」と来る分もあり、短尺で余計な部分もないので、思った以上に楽しめた。


【銭】
『峠 最後の侍』:新宿ピカデリー、前回有料入場割引で1300円。
『怪盗クイーンはサーカスがお好き』:ユナイテッドシネマメンバー特別料金(短尺だからだろう)1300円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
峠 最後の侍@映画.com
怪盗クイーンはサーカスがお好き@映画.com
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『ALIVEHOON アライブフーン』トーホーシネマズ日比谷2

◆『ALIVEHOON アライブフーン』トーホーシネマズ日比谷2

▲「ゲーム野郎に本物のドリフなんて出来る訳ねえだろ」「あいーん」ガラガラガッシャーン

五つ星評価で【★★★★に近い★★★舐めてた奴がとんでもない奴だった進化形】
ゲーマーだと舐めていたら実車に乗っても凄えじゃん。
基本、この映画はこのカタストロフもといカタルシスで成立してる。
ゲーマーがコミュ障だったり成長ストーリーがあったりとか付いてるけど、基本、いろいろな階層の偉そうにしてる奴が鼻を明かされるのが楽しくてたまらない。主人公は映画ヒエラルキー的に最下層にいて、同僚の会社員からは疎まれ、お情けで倉庫に住まわせてもらってる状態だが、実は誰も知らないけどゲーマー日本一なのだ。このプライドはあるのに、どこにも誇れない状況にキュンと来る。みんな仕事でも趣味でも辛いじゃん。半信半疑でスカウトに来た女の子からも懐疑の目を向けられ、そこの社長、メカニックなどからも当然のように信用されない。それを一つ一つ跳ねのけて味方にして行き、最後に勝利を手に入れる。少年マンガかよ。
ゲーマー出身のレーサーが舐められるのは生理的に良く分かる。嫌な生理だけど。
車乗るのに長けている人達は「うえーい」感があるから、尚更だ。
そんなゲーマー出身のレーサーに野村周平。めちゃくちゃ適役。この人、派手さがないくすぶるような役者じゃん。なんか松田龍平に似てきた気がする。ちょっと痩せた方がいいかも。この野村周平が相手に舐められてもカッとしたりしない所がリアル。オタクの彼は様々な局面で舐められていて、「舐められ馴れている」のである。
それをスカウトする女メカニックに吉川愛。こんな美女がメカニックやってるのは少年マンガだけだろう。いけ好かないライバルレーサーが出てくるが、どうせだったら「うちのチームのレースクィーンに」発言とかして激昂させてほしかった。「車より俺の身体をメンテナンスしてほしい」みたいなセクハラ発言もしてほしかった。どう見てもレースクィーンより美女だもの。ちょっと脱いでもらってほしかったかも。
メカニック長に本田博太郎。本田博太郎がメカニックと言われれば、納得するしかない。本田博太郎が北京原人と言われても納得したし。そこに本田博太郎が居さえいれば役が近づいてくる。実はメカニック長のように見えるが、本当は謎のモグリ医者だったり、謎のコックだったとしても本田博太郎なら全然大丈夫だ。
レーシングチームのリーダー兼社長に陣内孝則。この人は白髪で痩せて老人になって、男なんだけど夏木マリっぽい。マジな話、ドレスを着ればそれなりに似合いそう。マジだからかそれってちょっと怖い。『爆裂都市』の頃から演技は変わっていないが、それはそれで良い。吉川愛が娘役だが、あまりにも当然のように母親が出てこない。多分、少年マンガ設定で母親は先になくなっているのだろう。まさか、実はモロ師岡が母親という事もあるまい。全然関係ないが、あばれるくんが歳を取ると陣内孝則に似てきそうな気がする。
メカニックにもう一人モグラっぽい人がいて、その控えめなメカニック振りが実に良かった。
ライバルレーサーのスポンサー女社長に土屋アンナ。ただ単に強い者にお金を与えると言うゲスな役。このゲスな役に土屋アンナが宇宙一ピッタリ。土屋アンナもこのまま忠実に歳を重ねれば夏木マりっぽくなりそう。面妖なり。
ビッグタイトルを持つラスボスが青柳翔演じる「小林総一郎」。映画内で「総一郎さん」とずっと呼ばれているので『めぞん一刻』の犬を思いだしてしょうがなかった。

『ALIVEHOON アライブフーン』って題名は何? 主人公が所属するレースチームが「チームアライブ」だけど「フーン」って何? 「走り屋」みたいな意味があるのか? 自動翻訳させたら「生きてるふーん」って出たからちょっとかっこ悪いぞ。

あと、素人にも分かるように解説が付いたり、チーム一喜一憂をちゃんと映したりみたいな姿勢は映画として良い。そういうの案外、置いていきがちになる事も多いから。


【銭】
トーホーウェンズデー(サービスデー)で1200円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
ALIVEHOON アライブフーン@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
ALIVEHOON アライブフーン@ノラネコの呑んで観るシネマ
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『プロミシング・ヤング・ウーマン』『クーリエ』『空白』『皮膚を売った男』『パーフェクト・ケア』ギンレイホール

◆『プロミシング・ヤング・ウーマン』ギンレイホール

▲腕がエジプトの壁画っぽい。

五つ星評価で【★★★こういうエッチい役を可憐で若い大和撫子で見たいという願望が既にオス的】
なんつーか、男でごめんなさい。そりゃあ、頭が悪そうなナースとか好きよ。その上、若くて頼りなげだったらビンビン来る。それは種的にそういう風にプログラミングされているから。男女に限らず保身で沈黙っていうのはネット社会以前からある、そういう意味ではベーシックな映画。しかし、何故、神様は男より女をスケベに作らなかったのか。もしくは、何故、人間の集団でボス猿が男になってしまうのか、もしくはボスに選ばれたメス猿がオス猿化してしまうのか。文化文明が作られて4000とか5000年、解決に至らないのは、、、、、いやいや、そんな映画ではない。とりあえずエロい女子に「手錠かけてあげるね」って言われてもそれは拒否れ。


◆『クーリエ:最高機密の運び屋』ギンレイホール

▲ゴツゴツした左がロシアの売国奴。右がイギリスの素人スパイ(「知ろうとしないスパイ」っつー駄洒落か)。

五つ星評価で【★★★★,★★★★人の強さと弱さに打ちのめされる】
ツイッターでの最初の感想(↓)

カンバさんの役者魂全開。MI6、CIA、ロシア人、妻、など圧倒的に説得力のある顔が起用されてるのが凄い。

ちょっとあまりにガンガン来たのでギンレイで二回目を見た。時間も取れないのでなかなかそういう事はしない。情報を流すロシア将校が国にとっては裏切り者だが、彼にそうまでさせるに至った国の実情もある。ウクライナ事変でプーチンが暴走してしまったように、キューバ危機でフルシチョフが世界を破滅の道へと進ませるであろう事が彼には分かっていた。売国による世界救済。それを手助けする事になった英国側のビジネスマンも普通の男。現場担当者は善意の男二人、それを取り巻く周辺は人の命を損得勘定で吟味するスパイ集団、スパイを指揮する国のトップは狂人。計画は善意故に頓挫。中心にいる二人が拷問のような目にあっても、彼等を操っていたプロのスパイが外交官特権で逃げおおせてしまう不条理。そんな不条理の中で、自分の信念を愚直に曲げない中心の二人がよい。カンバーバッチは見た目、軟派だし軟弱そうなのに、ガリガリになっても折れないのにグッと来る。

あと、ツイッターで同じ『クーリエ』という題名の映画に付いての約8年前の呟きを見つけた(↓)俺も昔から変わらない(拷問はされてないが)。題名が同じだけで何も関係ないです。見てすらいない。下から読んでください。

わかられます RT @akisuzuk: わかります RT @fjk78dead: 俺だったら大きな文字で「宮沢りえが何を食うと言うのか」と書いてごまかすね RT @akisuzuk: 内容覚えてないとか言ってた「クーリエ」の記事書きました。なんとかなった

宮沢りえが何を食うというのか。いや、そういう映画ではなかった。


◆『空白』ギンレイホール

▲古田新太がJOJO三部のエンヤ婆みたいだ。「ジャスティスは勝つ!」

五つ星評価で【★★★★古田新太と松坂桃李と寺島しのぶと】
ツイッターでの最初の感想がない。「うえええええええ、思った通り、凄い映画だった」みたいな、なようで、ツイッターまで辿り着けなかった。
まだ映画を見る前に他の人がベストに選んでいるのに口挟んだ呟きがある(↓)。

どう考えてもあんな辛そうな内容なのにベストテンに潜り込んでくる「空白」が凄いな。他の映画は娯楽の匂いがするけど、空白だけは何か隔絶してる。

この空気感を纏っているから通常興行で手を出せなかったのだな。個人的には映画観て「ただただ辛い感情」だけ残るのはイヤである。

松坂桃李、ごめんなさい三部作の筆頭。他の二本はまあ何か絶対にあるでしょう。謝っている姿が似合いすぎる。ともかく、ごくごく普通の人がマウント取られる位置に引きずり出されて、延々と謝ってるの辛すぎる。『流浪の月』同様、ここでもロリコンと罵られる。まさか、本当にロリコンなのか。その意気や良し(いや、良くないだろう)。
古田新太こわい。リアル。娘の秘密を見つけた時の内面のゆらぎも怖い。ラッセル・クロウ的。
寺島しのぶ。隠れ古田新太。古田新太は直球にイヤな相手なのだが、寺島しのぶは同調圧力という変化球で、松坂桃李に対してマウントを取ろうという姿勢は変わらない。多分、本人は無意識で、善い事をやっているから周りから好かれるのは当然と思っているだろうが、あの近さの強要はとても気持ち悪い。
相変わらず吉田啓輔は抉るなあ。


◆『皮膚を売った男』ギンレイホール

▲主人公の刺青背中にちょこんと頭を乗せる画家。刺青が「絵」というより「模様」なのが好かない。

五つ星評価で【★★★うーん、彼女が案外あかんのかな】
ツイッターでの最初の感想(↓)

なるほど中々皮肉が強い。ブラックジャックの刺青を傷つけずに手術をする話を思い出す。

割とあの刺青のデザインが好かん。
主人公の性格もそんなに楽しくない。
本来ならコメディー素材じゃないかと思うけど、上流階級的なニヤって笑いだけで、楽しくはならない。


◆『パーフェクト・ケア』ギンレイホール

▲左から透明感高いエイザ・ゴンザレス。演技がツボのダイアン・ウイースト、ずっと微笑みの仮面を付けっぱなしのロザムンド・パイク。

五つ星評価で【★★★★ロザムンド・パイクがたまらん】
ツイッターでの最初の感想(↓)

開始5分で主役のロザムント・パイクを嫌いになり、それが映画終わるまで続くのに面白いと言うどうにかしてる映画。日本で付けた嘘英語タイトルが素晴らしいが、日本では「ケア=介護」でも、元々「注意」って意味でも普通に使う英米圏では意味が違ってしまうのかもしれない。

原題は『I CARE A LOT』。無理に訳すと『いっぱいケアしたいの』か。俺はおっぱいケアし、、、、、、、、、、何でもない。

おもろいのは一々キャラが立ってるから。
ロザムント・パイクは今までのどんな悪役より卑劣。
タクシーで駆けつけた下っ端ロシア人は健気。
ロシア側に雇われてる敏腕弁護士の金回りの良さと決断力に有能さがにじみ出る(裁判シーンでもう少しいい目を見させてあげたかった)。
その親玉のロシアマフィア、ピーター・ディンクレイジは『シラノ』のシラノだ。お前、もうちょっとやれただろう。ただ、ロシア人は仕事は遅くてダラダラしてるイメージだからあんなもんか。
その親玉が大事にしている母親にウディ・アレン作品でお馴染のダイアン・ウィースト。最初ビクビクしてると思いきや、徐々にピカレスクになってくのが楽しい。

ラスト自分で片付けそこなった小石につまづいて頭蓋骨骨折みたいなのは割とこの手の映画のパターンだから気にならない。


【銭】
会員証で入場。『皮膚を売った男』と『パーフェクト・ケア』はカップリング、『プロミシング・ヤング・ウーマン』のカップリング『最後の決闘裁判』は見直したかったが長い時間が仇になって断念。『クーリエ:最高機密の運び屋』は打ちのめされて翌日も見に行った。カップリングの『モーリタニアン 黒塗りの記録』は鑑賞済。2回目そんなに見る気がそそらなくてパス。『空白』のカップリング『由宇子の天秤』は未見なのだが、どうしても食指が動かずにパスした。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
プロミシング・ヤング・ウーマン@映画.com
クーリエ:最高機密の運び屋@映画.com
空白@映画.com
皮膚を売った男@映画.com
パーフェクト・ケア@映画.com
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プロミシング・ヤング・ウーマン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
クーリエ:最高機密の運び屋@ここなつ映画レビュー
クーリエ:最高機密の運び屋@SGA屋物語紹介所
空白@ノラネコの呑んで観るシネマ
パーフェクト・ケア@風に吹かれて
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『はい、泳げません』ユナイテッドシネマ豊洲3

◆『はい、泳げません』ユナイテッドシネマ豊洲3

▲綾瀬はるか痩せたかな。

五つ星評価で【★★★そんなに重い映画だったのかウルトラマン】
ツイッターでの最初の感想(↓)

綾瀬はるかで興奮したいなあ程度の気持ちで見たら、ド人生ドラマ。いい物見せてもらったとは思うが、ライトコメディーを気楽に見たかったので頭が混乱してる。客席は少な目、全員野郎。綾瀬はるかサイドの話をもう少し見たかった。

綾瀬はるかのボインがね。すんごく強調されてなくてですね。絞ったんじゃないかと言うくらい。いや、そこは見たいとこでしょ。ただまあ、お化けボインみたいな胸を持て余すみたいな方が成人映画嗜好脳的にはビンビン楽しいけど、なんか競泳水着にシュンっと滑り込んだみたいな綾瀬はるかは、笑顔とあいまって人間としてとても綺麗。水の外のポンコツな部分は痛ましい。あれはあれで解決の方向に進ませてダブル主演にするべきじゃないのか? 体裁上は長谷川博己と綾瀬はるかのW主演になっているが、観客はずっと長谷川博己の不調をガン見させられる。バランスで言ったら8対2くらいか。はっきり言ってキツい。俺は長谷川博己では成人男子として肉体的に興奮せんのじゃあ。そして、興奮したくなりたいとも思わない。長谷川博己はいつも通りの七面倒臭い長谷川博己だけど、この人はこの通常営業でいいのだと思う。
フェチな人としては綾瀬はるかの水着の生地の具合が分かるくらい密着接写してほしかった。いや、性格いいし、ああいう女性に強めにビシビシ言われたいみたいな願望の人にはビンビン来そうではある(だから何でビンビンでしか考えられないの? 俺)。

綾瀬はるかがボインを解脱して仙人みたいな役で、長谷川博己が人生に苦しむ弟子。弟子の過去の女が麻生久美子、未来の女が阿部純子。過去に苦しみ、未来に手を出せない。麻生久美子が損な役回りなんだけど、ちゃんとそこにドンと鎮座していた。旬的には長谷川博己なのかもしれないけど、夫役はオダギリジョーでもよさげ。哲学の先生には見えないか。いや、そうでもないか。朝ドラの鯛焼き屋なのに鯛焼きを焼けないオヤジのイメージが残っている。長谷川博己が哲学講義受講の生徒に出す宿題「人は何故、生きるのか」が、映画自体のテーマになっている。あの辺の多重構造は上手い。「哲学の先生」って、世の中からそんなに激烈に求められていない職業なので、事件の後、仕事に逃げ込む事も出来そうになく、苦しそうだ。今の女、阿部純子、ヘアサロンで働いて、スーパーのパートもして、というのがちょっと分かりづらかった。そもそも、さも当たり前のように未来の女がいる訳なのだが、そんなの当たり前で、いないのはちょっとどうかみたいな態度を取られると、「リア充、爆発しろ」とか映画に対して思わんでもない。
綾瀬はるかの水泳教室に、いつもいる常連(と言うより長谷川博己の同期生)4人、何か本当にガヤに徹していて、そういうのちょっと珍しい。ここにヤングジャンプのグラビアを飾るような女の子を投入したらいやらしい映画になったのに(四人で先生を取り囲んで女同士を理由に先生の胸を鷲掴みにするイベントは勿論含む)。


【銭】
ユナイテッドシネマ金曜メンバーズデーで1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
はい、泳げません@映画.com
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『流浪の月』トーホーシネマズ池袋3(ネタバレ)

◆『流浪の月』トーホーシネマズ池袋3(ネタバレ)

▲「私達セックスした直後です」みたいな顔をしてるけど、していません。

レビュー内にネタバレ内容を含みます

五つ星評価で【★★★★決して役者の身体改造を望むわけではないが。】
ツイッターでの最初の感想(↓)

広瀬すずも凄いが松坂桃李の存在感から目を離せない。

見終わって、これを言うのが精一杯という感じ。
ともかく鮮明にビシャっとやられたのは松坂桃李の肉体。私は割とデ・ニーロ・アプローチについては否定的に思っている観客だ。痩せている役は痩せている役者が演じればいいし、太っている役は太っている役者が演じればいい。主人公が熊なら、熊を調教するか、CGで熊を作り、熊は人間語を喋らないからその部分は役者が代演すればいい(パディントンの事です)。主人公が熊を演じる為にDNAをいじったり5年くらい熊と共同生活を送ったりしなくてもいい。だが、例えば死ぬほど痩せた人を演じるのに、「痩せている」が常態の人を使うと、「痩せている=日常」になってしまうかもしれない。この映画の松坂桃李は「痩せている=異常=痩せずにはいられない精神の歪が積み重ねられている」に見える。そういう事を肉体改造せずに演技のみで出来ればベストなのだが、実際の肉体で持って来られた際の説得力が半端ない。松坂桃李はあまりにもストイックに減量したため、CGよりもCGくさく見えるようになってしまった。揶揄や嘲笑ではない。見た事のない映像になったと言っているのだ。これに似た例を一つだけ覚えている。同じく体格を自由に操る俳優クリスチャン・ベールが『マシニスト』で演じた不眠症の男。ガリガリだ。外観がナチスがユダヤ人収容所に送り込んだ捕虜に近い。その身体を得てしか表現できない演技がある。今回の松坂桃李もその肉体を酷使し、自分と周囲を隔絶させていた。人ではあるけど物っぽい。だからCGのように見えるのかもしれない。あと、松坂桃李が全裸になり、肉体的欠損で自分がセックスできない存在である事を悟らせようとするシーンが、アングルがオシャレすぎるのか、何がどうなってるかが伝わらないのはどうにかしてほしい。ニュアンスで「セックスはできない」と主張してるのは分かるけど、絵にして伝えるべきだろう(レイティングに引っかかるのか?)。

広瀬すずも大人になった。着衣の上から乳を揉まれるシーンで本当に揉まれるのを心配してしまうが、女優が胸を揉まれる度に欲情したりはしていないだろう。していてほしいと思うのは観客の歪んだ願望だ。広瀬すずに欲情に負けてほしい。ビショビショに下着とか汚してほしい。成人映画脳の弊害が出た。まあでもそういう成人映画脳に応えられるような人間だったら横浜流星とは続いていたかもしれない。おそらく、それはそれでハッピーエンドからは遠いだろうが。彼女は誘拐とは無関係に女児の際に受けた悪戯によりセックスに嫌悪感を覚え快楽を得られない。勿体ない。オナニーならいけるのか。広瀬アリスと絡んでほしい。『地獄のローパー』に調教してほしい。と思うのはまあ、俺が悪い。俺が悪いけど俺はそれで幸せだ。広瀬アリスにゆっくり手ほどきを受ける広瀬すずを見たくない人がいて?(広瀬アリスと広瀬すずと広瀬家親族は見たくないかもだ) 『地獄のローパー』も「イカした者が勝ち、イカされた者が負け」という謎のルールに貫かれていて楽しい映画だった。イカされた者はその超快楽により、幸福な性奴隷になってしまうのだ。こういう強引な世界観の方がこの映画の広瀬すずや松坂桃李にとっては幸せかもしれない。ちなみに『かぐや様は告られたい』の「恋愛は告白した方が負け、告白された方が勝ち」というルールに、「だが快楽は、イカした者が勝ち、イカされた者が負け」というルールを付加してやると、あんまりジタバタしなくていいんじゃないかという事で、かぐや様の世界観が瓦解してしまう気もする。

横浜流星と多部未華子は物語の中での大衆の正論を演じる。大衆の正論だから脅迫的なキャラクターである。横浜流星が一見完璧に見えながら、同じ挙動を他者にも望むのは分かりやすく怖い。多部未華子なんて建前と本音のシーンと一つずつしかない。それでいてちゃんと普通に一人の人物だから偉いわあ多部未華子。多部未華子はこの映画内人物であるならファミレス店長の三浦貴大と付きあえば上手く行く。ただ三浦貴大はワイルドカードであって、彼とならセックスの有無もじっくり考えながら付きあって広瀬すずも幸せだろうし、松坂桃李と横浜流星とだってセックスの有無も検討しながら恋愛関係として成立できそうでさえある。ただ、彼はファミレスの部下、趣里とだけは合わなそう。食いつくされて終わり感が強い。逆に横浜流星と趣里のダメ同士はカップルとしてベストっぽい。娘が苦労するのは目に見えているが、趣里と一緒にいる限り、娘に苦労は絶えないからそれは無視していいだろう。

この物語は「自分から見た自分」と「他人に見られる自分」の不均衡を複数の人間を使い、立体的に描写している。
広瀬すずは自分の事を「そんなに可哀そうじゃない」と思い込みたがっているが、誘拐の有無は別にして、幼少時に性的な虐待を受けているので「充分可哀そう」な境遇である。ただ、彼女の「そんなに可哀そうじゃない」は誘拐に紐づいて見られるので、松坂桃李に対する罪悪感を考えた上で「そんなに可哀そうじゃない」というスタンスを外せない。なので、彼等が1セットでいる事はそういう視線を周囲に思い起こさせる事なので、基本的には海外にでも行かない限り、デメリットを与え合う関係である。仮に彼等がセックスしていないと主張しても、その主張は信じられないだろうし、松坂桃李が広瀬すずを洗脳していると思われるのは難くない。嫌な話だが、それほど世間は嫌な話に満ちているのだ。彼等がセックスできるようになってもならなくてもこのジレンマは二人でいる限り、一生続く。

松坂桃李は「自分の異常性(欠損)」を自覚しながら、ただ自分を異状視しない誰かに横にいてほしいと考えている。それはセックスも含めての事だが、生殖と死を直結する幼少時の出来事から、彼が性に向きあうハードルは高い。彼がセックス対象年齢でない女性に惹かれるのは、通常の幼児性愛者が、抵抗できない相手に対する強圧的なセックスを夢想するのに対して、おそらくセックスを全く意識せずに横にいる事が許されるからだろう。彼は自分の欠損を棚上げにして、ただ異性との良好な関係を保ちたいのだ。なので、セックス対象年齢未満でセックスの被害に会っている広瀬すずは彼にとって師匠のような存在でもあり、同士のような存在でもある。広瀬すずが彼にセックスを求めなければ、この関係自体は問題ない。共同体にいる一組の男女は必ずセックスをしなければいけない訳でもないだろう。但し、社会的には阻害される。彼が看護婦である多部未華子をパートナーとして選んだのも、看護婦という職業に包容力の強さを感じたからだろう。一般に看護婦は肉体的ハードワーカーであり、ストレス解消に強い性交渉を望むという話を聞いた事がある。いいなあ。夢のような話だ。看護婦コスのまま、、、、、まあ、それはいいとして、超えるべきハードルであるセックスについての話題を越えていたなら、松坂桃李と多部未華子はあんな別れ方をしなかっただろう。多部未華子が激昂したのは自分が彼に対する対象外者であった事以上に、幼児に手を出す、出し続ける異常性欲者である事への忌避感に違いない。ついでの話、もう性交渉とかが一般的でない老人コミュニティーとかに恋愛のみでいくのも彼に関してはありかもしれない。ただ、そういう方向に進まなかったのは彼が口下手である事と、母親を思いだしてしまうからかもしれない。

横浜流星は「自分から見た自分」はかっこいいだろうし、「他人から見た自分」もかっこいいと信じているだろう。そのハードルを外さない為に、自分にも他人にも厳しい。他人と共感するよりは他人を支配して自分の一部にしてしまうタイプ。それをセックスで考えると、広瀬すずが最初に悪戯をされた相手と同じなので、おそらく、この組み合わせには無理がある。弱肉強食の世界の中で、限りなく自分のメンタルが落ち込みそうにない趣里とかが相手としてやはり良さそう。ただ、タイミングが大事で、趣里とセックスした後に美人局でヤクザの旦那とかが出てきても全くおかしそうでない。

『孤狼の月』だったら鈴木亮平が広瀬すずの目に、言えねえ、言えねえ、もう言えねえ。

るろうなのに剣心殿が出てないのでござるよ。

『ククルス・ドアンの流浪の月』。そんなこと言っちゃダメだ、俺。


【銭】
トーホーシネマズ火曜メンバーズデーで1200円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
流浪の月@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
流浪の月@ノラネコの呑んで観るシネマ
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『科捜研の女 劇場版』『孤狼の血 LEVEL2』『劇場版 ルパンの娘』『老後の資金がありません!』『決戦は日曜日』

東映株主券括りで5本。

◆『科捜研の女 劇場版』渋谷TOEI①

▲ビオランテ(中)。

五つ星評価で【★★★うぷぷ、いやちゃんと面白いよ、地道に】
ツイッターでの最初の感想(↓)

ラストの着地点に向かって全て用意されたピタゴラスイッチみたいな映画。笑わないであっちこっちに行っては人脈をバリバリ使って「ちょっとお醤油貸して」くらいの感触であろう沢口靖子が面白い。

なんかもう本当、縦横無尽好き勝手に組み立てた娯楽TV映画。謎の解明部分が荘厳なドミノ倒しを見てるような気分で楽しめた。理詰め理詰めではあるけど、そんな理詰めは謎を作る上で構築できるので、とても我田引水的ではあるが、それが気持ち良くも感じる。それにしても人脈使いすぎだろ。ツテさえあれば大統領にだって「ちょっとお願い」って手伝いさせそう。

『マスカレード・ナイト』公開当時のツイッターで『科捜研の女 劇場版』と対照的と描いている。映画的な外連味としてキムタクにラテンを踊らせた『マスカレード・ナイト』、テレビの延長線上で黙々と人ばっかり集まって犯人を蛸殴りにしようとする『科捜研の女 劇場版』。レストランのコース料理みたいな外観の『マスカレード・ナイト』、もんじゃ焼きをわんこそばみたいに食わされる『科捜研の女 劇場版』というイメージの差であろう。外連味的には沢口靖子にコナンや金田一君みたいな決めゼリフの一つもあってもいいと思うが(あったらあったでTV度を増してしまうが)。

富士そばの『科捜研の女 劇場版』コラボの冷やし巨大コロッケそばが味も栄養も科学も何もかも基準に満たなくて、双方にとって損しかなく、コラボした理由が全く分からない。コロッケの中に佐々木蔵之介が開発したダイエット菌がヤクルト1000みたいに練り込んであるけどネタバレになるから宣伝できなかったのか? ちなみにダイエット菌の被験者は『いとみち』の駒井蓮なので、これからは駒井蓮のことを「三味線メイド女」とともに「ダイエット菌女」とも言ってあげてください。


◆『孤狼の血 LEVEL2』丸の内TOEI①

▲村上虹郎がオカマになった大悟みたいだが、一番奥にいる中村獅童がどう見ても戦後闇市世代にしか見えない。

五つ星評価で【★★★★怖いわ!】
ツイッターでの最初の感想(↓)

こんなんヤクザ映画じゃない。恐怖映画じゃ。鈴木亮平ももちろん怖いがその下に着く事で恐怖が疲弊し、歯車のようになって人間性を失う集団も怖いわ。

本当にこれで大体すべて言いきってる。鈴木亮平も壊れてるが、松坂桃李も壊れてる。両者とも映画が始まる時には既に壊れているのだが、映画が始まってから壊れ出す村上虹郎も盛大な壊れっぷりで、考えたら恐怖装置としては彼が一番怖いかもしれない。鈴木亮平周辺のクズ・チンピラ全て人間性を喪失して行くプロセスも激コワ。お前らいいかげんにしろ。あと、そうだろうそうだろうと思いながら中村梅雀と宮崎美子も怖い。何か並べると「饅頭こわい」みたいだな。熱い加藤茶が一番怖い。いや、加藤茶出てないよ。中村梅雀と宮崎美子はセックスするんだろうか。してそうで怖い(失礼だな、俺)。
松坂桃李いい座長だった。松坂桃李が座長やる映画は大丈夫って信頼感高まる。薬効ある役者が座長。座薬かよ。そりゃあ気持ちいいだろ(失礼だな、俺)。

なにげに「孤狼」って漢字変換一発で出ないから不便。不便だよ、排便じゃないよ(壊れだしてるよ、俺)。


◆『劇場版 ルパンの娘』丸の内TOEI①渋谷TOEI②

▲麿さんがウルトラ怪獣ノーバの色違いコスプレをやってるみたい。

五つ星評価で【★★★,★★★あーもー深キョン、あーもー橋本環奈】
ツイッターでの最初の感想と次の感想(↓)

Lの一族の個性ダダ漏れ具合がおもろい。皆が見たい物を作って、皆が見に来ると言う実に幸せな映画。
映画は何やってもええんじゃーと言う勢いがある。まあ、何をやってもいい訳ではない。ちょっと登場人物が多くてあちこち動きすぎ。でもまあ嫌いじゃない。


深キョンいつまでもこういうくだらないのに出続けてほしい。病気の後、あまり深キョンが笑顔の場を見ない気がして心配。栗原類の惚れ薬のエピソードで、橋本環奈のデレデレ具合が可愛くって二回目を見に行ってしまったが、二回目は初回ほどのインパクトを感じず、何か損した気分。橋本環奈にデレデレされるのは全中二男子の夢。惚れ薬はともかく、栗原類が開発していたメインメカ、そこまで適当な作品だとは知らなかったので映画見ながら驚いた。

▲デレデレ橋本環奈。あー、イチャイチャしたい。

エンドロールにかかる曲がキャッチーでかっこいい。TVの名場面が流れるのも定番だが、この作品が愛されている事が分かってとてもよい。


◆『老後の資金がありません!』渋谷TOEI②

▲悩みてんこ盛り図。

五つ星評価で【★★★天海祐希が主役なら大丈夫だろう】
前田哲監督だし。しかし、前田哲監督はヒットの人でホームランの人ではないのだよなあ。決して嫌いではないけど。
タイトルが分かりやすい。天海祐希は見ていて気持ちがいい。あとは大体予告通りだが、この映画を語る上で避けては通れない毒蝮三太夫と三谷幸喜の出演したベタベタなコメディーシーン。何だあれ面白い。全編あんな感じでやってくれ。


◆『決戦は日曜日』品川プリンスシアター1

▲割と上手くオーラを隠す窪田正孝。宮沢りえの所属政党は民自党。

五つ星評価で【★★★安く映画見るぞってだけで見たけど、素人が選挙に出る映画って割と盤石】
ツイッターでの最初の感想(↓)

宮沢りえって政治家っぽい。しかも担がれる感じ。窪田正隆を抜かして、食えない爺が金を少しでも多くせしめようと犇めき合ってる絵が哀しいかな面白くてたまらん。

↑「窪田正孝」が正解。失礼しました。
監督のオリジナル脚本作品だったのね、これ。
主役よりも、主役を除く政財界にうごめく有象無象の顔が素晴らしい。
でも、そういう部分が現実に近いに違いないから、ちょっと萎え萎え。


【銭】
『科捜研の女 劇場版』:東映株主券3000円(202108~202201)をチケット屋で買って6回分のうち1回(1枚目)。
『孤狼の血 LEVEL2』:東映株主券3000円(202108~202201)をチケット屋で買って6回分のうち1回(2枚目)。
『劇場版 ルパンの娘』:東映株主券3000円(202108~202201)をチケット屋で買って6回分のうち2回(3枚目,5枚目)。
『老後の資金がありません!』:東映株主券3000円(202108~202201)をチケット屋で買って6回分のうち5回(4枚目)。
『決戦は日曜日』:東映株主券500円(202108~202201)を2022年1月31日にチケット屋で買って6回分のうち1回(1枚目と2枚目)。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
科捜研の女 劇場版@映画.com
孤狼の血 LEVEL2@映画.com
劇場版 ルパンの娘@映画.com
老後の資金がありません!@映画.com
決戦は日曜日@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
孤狼の血 LEVEL2@銀幕大帝
孤狼の血 LEVEL2@ここなつ映画レビュー
劇場版 ルパンの娘@或る日の出来事
決戦は日曜日@徒然なるままに
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