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『貞子DX』トーホーシネマズ池袋4

◆『貞子DX』トーホーシネマズ池袋4

▲貞子が貞子のようで貞子じゃない。あー、だからDXなのか。

五つ星評価で【★★★★こんなん大好き】
ツイッターでの最初の感想(↓)

凄い好き。もう恐怖映画とは縁遠い作品になったが、今回は呪いに科学で立ち向かう。トライ&エラーが多くて中々面白い。小柴風化ふにゃふにゃしてないと小西真奈美に似てる。

既に恐怖映画ではない。貞子はお馴染すぎて、もう外見が怖い「ゆるキャラ」化してしまっている。ただ、恐怖映画の続編によくあるタイプのコメディーとして作られている訳でもない。恐怖映画のシリーズ作品でホラーキャラクターが何作も続けて出る場合、本来、恐怖の対象である彼等がルーチン的な行動を引き起こす事が笑いになる。基本的に人は決まった結末を予測できる物に恐怖を抱きづらい。ライオンが人を捕食する映画があったとして、一回目は恐怖映画として成立するが、毎回、同じルーチンでライオンが人を捕食する映画があったら、それは笑いにはみ出す。同じ事が起こる必然性がない場合、物語が作られる上での作為を感じてしまい、その作意が笑いに転じる。ホラー映画観客はとてもイビツな思考回路を持っている。仮に捕食するライオンで、もう一回恐怖させるなら、3作目でルーチン通りにライオンが人を追い込んで、今や捕食しようとする寸前に、ライオンが直立し、ライオンの中から得体の知れない緑の怪物が出てきたら恐怖するかもしれない。そこには対処する処方箋がないから。
『貞子DX』での笑いは、ホラーによくあるこの繰り返しの笑いではない。ホラーとは別の前田王司がただ単に信じ難いぐらいに面倒なキャラクターであり、それをIQ200の天才少女がたまにその面倒さに呑み込まれたり、弾いたりする別立てのコメディー設計がなされている。あれは削れば削れるのであるが、残した事で常に天才少女が思考を邪魔されて、話がテンポアップする事に繋がった。
恐怖の主体は「貞子」である。観客はもう今まで何度となく、「貞子」を映画で見ているので、「貞子」が自分の生活に危害を加えない事を知っている。だから、今回、貞子が多少の変容が加わったとしても恐怖は感じない。仮に、それでも、この映画で恐怖映画たらしめんとするなら、貞子の致死性を利用する別の病んだ存在が出てくる必要があり、池内博之はその可能性の一つであるのだが、彼は残念ながらそういう器ではなかった。もっとも、貞子の致死性による地球破滅みたいな議論は『らせん』の頃から話されているので、よほど真剣に作らない限り、これを恐怖にするのも難しいだろう。
という事で、恐怖映画としての成立は難しく、コメディーは一部内包を許しながら、映画として面白いのは、貞子ウィルスの謎を何回も何回も仮説を立てながら、その仮説を何回も塗り替えて真実に辿り着くパズルミステリーの要素が際立っているからである。劇中トライ&エラーの数が多く、本当に飽きさせない。これらの内容が理屈的に正しいかどうかはどうでもいい。直感的に納得させられる物であればいい。そもそも「貞子の呪い」が「天然痘ウィルス」の内容を変え、VHSビデオテープを見る事により、天然痘を発病させるという元々の仕組み自体が科学的ではない。理屈として正しくなくても良いのだ(直感的に納得させられるのならば、という条件はもちろん付く)。

小芝風花シャキっとした役も出来るのね。なかなか良かった。

途中出て来たプリントゴッコには驚いた。まあ、確かにいい感じにインクが盛り上がって良い出来で、御朱印みたいなの作れそうだけど。プリントゴッコはVHSテープと同じにメイン客層の平成生まれの若者は知らないのではないか?


【銭】
映画ファン感謝デー料金1200円で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
貞子DX@映画.com
▼関連記事。
リング・呪怨関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章
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fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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