fc2ブログ

『奈落のマイホーム』トーホーシネマズ日比谷11

◆『奈落のマイホーム』トーホーシネマズ日比谷11

▲左からマンス兄貴、インターンのウンジュ、キム代理、主人公の501号

五つ星評価で【★★★★映画もおもろいが、それ以上に邦題が最高】
ツイッターでの最初の感想(↓)

やっと買った新居のマンションが500メートル地下に滑落と言うワンアイデアを無茶苦茶エンタメに仕上げるのが韓国映画の上手さ。禿げてない大地康雄みたいな主人公に絡む傍若無人な小木もどきと叫ぶ児嶋もどきがおもろい。

ハングル題はよう知らんが、英語題は『SINKHOLE(陥没穴)』。これを目の前の光景のように分かりやすい邦題に付け替えた配給GAGAの手腕をまず評価したい。チラシの「11年越しの夢の我が家が1分で地下500mへ沈む。」というメインコピーも悲喜こもごもが目に浮かぶようで大変優れている。公開日欄に書いてある「11.11[FRI] 地下(値)、下落」とかもう大喜利無双状態。「これは明日、あなたにも起こりうる、他人事ではない大災厄!」も、うんうん。いや、500メートルは起こりえないだろう。11年越しで11月11日公開って「11尽くし」な上、ポッキー&プリッツの日じゃん。劇場プレゼントで賞味期限切れのポッキーと便秘薬を一緒に配ればいいのにとか思った自分はもう既にこの映画に毒されている。

映画は500メートルの地下にマイホームごと陥落した普通の人々に起こる追加の災厄や、脱出劇など、未見性に満ちている。けっこうちゃんとドラマパートが入念に組み立てられていて、主人公の501号ことドンウォン課長が持ち家を買ったマンションのお披露目パーティーを開いて、酔ってへべれけになった次の日の朝に滑落が起こる。事前に欠陥住宅に対する調査会議で住民達を集めておき、当日、水が出ないトラブルが発生したため、余計な住民はマンションを出てしまっているという設定にして、極力メインとなる被害者を選別して集中させている。被害に会うのは主に四つの部屋の関係者だが、ルートが二つに分かれており、別ルートは想像させるのみだ。主人公の部屋の関係者だけでも本来はMAX7人いるのだが、そのうち2人は前の日に帰らせ、2人は買い出しに出ているので3人に絞られている。この3人がたいへん素晴らしい選別であり、一緒に行動する隣人のマンスも含めて、実に信頼関係がない。バラバラである。でも、生きる為に協力が必要になる。こう、なし崩し的に目の前で人が死のうとしている時、細かいわだかまりを捨てて助けざるを得ない状況が起こり、みなが協力し合っていく様は思い返すと感動的である。「思い返すと」と言うのは、見てる時は結構必死だし、思わぬ変な事が勃発し、ポコポコ笑いが起こるからそんなことを意識できないでいるからだ。うまいうまい。
このサバイバルのメンツの中にドンウォンの妻と子供が含まれていないのは、ちょっと画期的じゃないかと思う。夫と妻をワンセットにしてダメ夫の信頼を回復させたり、子供を守る為に自分でも誰でも犠牲を強いる母というのは、こういった展開でのパターンだと思うが、それを不要だと捨てたのは成功。だって、そういうの見た事あるし、あまりエゴが強く出る人間がいると、全体のバランスが崩れてしまう。夫と妻のように極端に近しい人間がサバイバルの場にいると、その二人が1セットで派閥になる。派閥が出来ると他の人々と反目が起こりやすい。今回のサバイバルはそういうのがなかったので、薄いと言えば薄いが、いい意味で見やすかった。泣き叫ぶ母を外部に出した事で、現場が前向きにドライになった。TVドラマ『俺たちは天使だ!』の主題歌「♪運が悪けりゃ死ぬだけさ、死ぬだ~け~さ~」を流してもいいくらい。いや、流石にそんなに軽くない。ただ、不必要に重いドラマが削れたのは見やすくて良かった(かと言って重いドラマを完全に無視している訳でもないのが偉い。信用がおける話作りである)。

主人公、ドンウォン課長は剥げてない大地康雄と称したが、落ち着いた阿部サダヲの方が今的かもしれない。

主人公とソリが合わない隣人、この人『ハイヒールの男』のハイヒールの男か。確かにでかいガタイに見覚えがある。随分、生活に疲れた感じが堆積している。いや、それは演技か。最初から主人公とソリが合わないのに、次々と三カ所で出会うのはストーカーかとも思ったが、それはそれでちゃんと理由があるのが上手いというか、ちゃんとしてる。おぎやはぎの小木みたいなのは外見もだが、根拠なく偉そうだからだ。

主人公の部下、キム代理。仕事上、主人公の片腕なのは分かるが、アンジャッシュの児嶋っぽいからか、どこか信用できない。いや、アンジャッシュで信用してはいけないのは渡部の方だが、何かどこかがダメだ。アンジャッシュの児嶋しかり、三四郎の小宮しかり、どこか人に信頼させない波動を振り撒いてる感じがする。

インターン、ウンジュ。何、この人の色の無さ。


【銭】
トーホーメンバーズカード6回有料入場と引き換えに無料入場。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
奈落のマイホーム@映画.com
スポンサーサイト



プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

最新記事だ
検索できるんだ
最新コメントだ
最新トラックバック(直結)だ
俺のリンク集
カテゴリだ
月別アーカイブ(タブ)
カレンダー
10 | 2022/11 | 12
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる