◆『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』新宿ピカデリー8
▲左から魔法使い、盗賊、自然の化身、戦士。
五つ星評価で【★★★★予想以上に面白い】
運命は、誰と組むかにかかっている。って、コピーはそんなによくないと思う。
つまり何だ。中日ドラゴンズと読売ダンジョンズが組むとうんめえ~みたいな、そういう話か〈違うそうじゃない〉。
元のゲームも、それを元に作られた最初の映画も見てない。見てない気がする。
でも、これ単体で独立して見れて普通に面白い。
主人公は盗賊。こういう目に瞳のない無精髭でチンケな役にクリス・パイン、ピッタリ。あれいや待てよ、パイン ? クリスっていっぱいいるから他のクリスと混同してる気がする。あれだ、ガーディアンズオブのはクリス・プラットだ。プラットとパインじゃ半濁音ってだけで別人だ。せめて、クリス・ボインとかで胸がボインボインなら名前を覚えていられそうなのに。残念だ、クリス・パイン、そして、クリス・ボイン。残念なのは俺か。娘役が何か他で見た気がする。娘役はまだ小さいのでボインじゃない。娘役ググったら
『マリー・ミー』と
『ガンパウダー・ミルクシェイク』に出てた。売れっ子じゃん。
主人公の相棒の戦士、ミシェル・ロドリゲスの姉御がゴリラみたいな役で、ゴリラみたいな役の時のミシェル姉御はロドリゲスなだけあって外れない。ロドリゲスってファミリーネーム強すぎだろう。だって苗字がロドリゲスってだけで演歌歌手の曲が演歌に聞こえないもの。ロドリゲス亜紀の「舟歌」とか船に竜頭の飾りとか付いてそうだし、ロドリゲス進一の「おふくろさん」とか米を炊きそうにない。だから、映画の中でミシェルがちっちゃいチンコ好き過ぎみたいな役でも許してあげてほしい。しかしロドリゲスってでっかいチンコが好きそうな苗字だ(おいおい)。
主人公がスカウトする自然の化身。能力がステキ。ちょっとコミュ障っぽい喋りがツボ。ロドリゲスと恋バナして、ちっちゃいチンコの話とかしてほしい。チンコの話する時点で、それはもう恋バナじゃないか。組み合わせ的にペアっぽい魔法使いが巨根っぽく見えない。いや、魔法で巨根にすればいいのか。だが、そうすると魔法破りの兜を被ると小さいチンコに戻るって何の話だ。自然の化身ちゃんには「こんな大きいの壊れちゃう」とか言ってほしい。クマになったりリスになったり出来るからチンコの大きさ関係ないよな。ちなみにボインじゃない。ミシェルもそんなにボインじゃじゃないけど。チンコとボインの話しかしてなくない俺?
主人公の旧友の魔法使い、マッチョじゃない黒人。四千頭身の三人をかき混ぜて四で割ってコーヒー牛乳とか混ぜた感じ。ボインじゃないし、チンコの大小はどうでもいい。どうでもよくなかったら、少なくとも自分的には問題だ。魔法の能力と知識はあるが、偏っていたり、上手く発動しなかったりと言うのが話のアクセントになってて中々上手い。
主人公の旧友の詐欺師にヒュー様ことヒュー・グラント。ヒュー様大笑いな事にピッタリ。ラスト落ちぶれても笑うと白い歯がキラキラ光る。芸能人は歯が命、羽賀研二っぽいよ、詐欺師的な部分も含めて。梅宮アンナ連れて来いよ。戦士と自然の化身を足して2で割ったら割と梅宮アンナっぽくなりそう。詐欺師って職業は結婚詐欺師を除いてチンコ小さそう。チンコでかいとホストになりそうだからか。
聖騎士ゼンク、普通だったらこっちが主人公になるキャラなのに、ダメな主人公の逆な意味での引き立て役になる。旅の仲間の組み合わせとして、盗賊がのび太、戦士がジャイアン、魔法使いがスネ夫、自然の化身がしずかちゃんなら、聖騎士はドラえもん。そりゃ万能だよな。物語に散りばめられたミラクル・アイテムと共に聖騎士がサポートする事が話を大団円へと運ぶ保険になる。
そして悪の魔法使いソフィーナ、頭を丸めているボインじゃない彼女に付いては強烈にただ一つこう思った。
前田敦子に似てね?【銭】ピカデリー全開友情入寮割引もとい有料入場割引1400円。
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ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り@映画.com▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
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ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り@ノラネコの呑んで観るシネマ・
ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り@徒然なるままに
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◆『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』ユナイテッドシネマ豊洲8
▲「おらおらおらおら」的キャラ。
五つ星評価で【★★★★★立派】
ツイッターでの最初の感想(↓)
相変わらずの面白さで凄い。「美しい鰭(ひれ)」か「美しい鮨(すし)」に見間違えていた。阿笠博士と蘭ねいちゃんの見所よし。ただ話の基礎知識が広すぎて何ヵ所かで迷った。FBIが手を焼くような組織のメンツ半分くらい知り合いのコナン怖い。かなりハード゜ルを上げて見に行ってるのに面白いのは凄い。理屈的におかしいとか、そこどうなの? みたいな場面もあるけど、全体的に「面白い」の前には捻じ伏せられる。なので、この記事でもツッコミ入れるが、その突っ込まれる場所が致命的な欠点ではない。ちょっとジャレたいだけなんだよお。
コナンの中で体感的に10回に1回くらいの割合でやってくる組織物。黒ずくめの組織と言いながら忘年会とかで全員黒だったら目立つだろ。でも、最初の二人ジンとウォッカ以外はそんなに黒ずくめな印象もない。今回初出のピンガも偽装してるくらいだから黒の印象は薄い。何がピンガだ。お前なんてテンガで充分だ。歌舞伎町でトイレにでも行ってろ。ただ単に性格が悪いキャラと言うのはつまらん。アムロとアカイを電話で喋らせるのもおもろい。赤いシャアとアムロ。そこはかとなく3倍行動が早いアカイにアムロ押されがち。アムロが「日本でそんな銃を」みたいに言うけど、悪い組織の一員でスナイパーが二人出てきて、潜水艦まで跳梁跋扈してるのだから、おいおい今更感はある。しかし、潜水艦まで作って、組織っていったい何をしているのだろう。あれ勿体ないなあ。パシフィック・ブイもきっと日本の税金が投入されてるだろうに勿体ない。鈴木財閥に損失がなかったのはよかった。鈴木財閥に損失がありすぎてその子ねいちゃんが風呂に沈むみたいな話も見たい。その子ねいちゃんはロボみたいに新一を愛す蘭ねいちゃんより欠点だらけだけど人間味がだだ洩れで好きよ。一緒に風呂に沈んだらトップを取るのは蘭ねいちゃんだが、すぐ生活に馴染むのはその子ねいちゃんだ。どっちの客に付くかと言われたら、私はテクを持ってる子に付きます。何気に風呂のオーナーがベルモットでも驚かない。
阿笠博士と蘭ねいちゃんがかなりちゃんと活躍するのだが、二人とも気持ちが乗ってるから燃える。そういう意味で毛利小五郎は犯人追い詰めるのに装置として必要なのだけど、本来の毛利小五郎がよくなさ過ぎて邪魔。
黒の組織内部が潜入捜査官や仲の悪い者だらけで、その関係性が連載マンガ側を見てないと、よく分からないのではないか。
ジンもいやな奴だが、ウォッカもその子分だからというのとは別に、個体でもいやな奴という事が分かった。二人一緒にいないの珍しい。
メインのテーマ曲こそ大野克之の曲をアレンジして使っているが、他のスコアはすっかり別の曲にさし変わって、ジャズっぽい感じから弦を多用したスリリングを煽る曲に変わったように感じた。
コナンが一番最後に弾き飛ばしたものが何だったのか分からない。
ベルモットが婆ちゃんになって灰原の善行をその子にアピールしたのか? それはメンタリティーの問題だから、それをやるほどの成功率を見込めなさそう。眠りの小五郎もどきで外部からその子を操った方が簡単そう。
「老若の機能」については、「誘拐」に紐づけて説明されたのはよかったが、インターポールも日本警察も組織もそれを強力に欲しがる理由としては希薄。変装や偽装が役に立たないとすればよかったのではないか。動作認証的に導入そんなに大変そうじゃないし。そう言えばどこか
『プラチナデータ』的な話ではある。そう考えると別に海のど真ん中に作らなくてもよかったのではないか。あーまー壊す為って言っちゃえば実も蓋もないが。破壊魔かよコナン。まあそうだなコナン。
【銭】ユナイテッドシネマのポイント2ポイント使って1000円で鑑賞。
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)@映画.com▼関連記事。
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コナン関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章
◆『おーい!どんちゃん』目黒シネマ
▲どんちゃん可愛い。
五つ星評価で【★★★つまらなくはないけど、だらだらオフビートな映画は多少苦手】
面白いけどダラダラ長いな、と言うのがちょっと尻が痛くなったので最初に思った事。157分は伊達じゃない。タイガーマスクじゃないんだよ(それは伊達直人)。しかしまあ、乳児がいる多幸感と言ったらない。もう、それが輝いてる。失礼承知で存じ上げない役者さん5人がそれぞれとてもよい。でもMVPはどんちゃん。そういう映画なんだからしょうがない。そもそもどんな映画なのとググったら、極めてパーソナルな映画だと言う(後から知った)。沖田修一監督が自分の娘を仲間と遊びで撮影してるのをまとめた物なのだと言う。若手役者3人のところに赤ちゃんが来て右往左往。んーと、『スリーメン&ベビー』やんけ。着想の根源は同じ所にあるのかもしれない。同じ人間だ。赤ちゃん可愛いのは一緒だ。赤ちゃんとの生活が慣れるまでハードなのも洋邦問わない。最終的に赤ちゃんなしでは生きていけない身体になったスリーメンが赤ちゃんの母となし崩しに同居してハッピーエンドになるのが洋画、一応、核になる家族3人とは見せかけだけでも袂を分けようというのが邦画、文化人類学かぶれかよ、俺。

▲どんちゃんの尻が可愛い。
【銭】名画座目黒シネマの別番組レイトショー1300円均一料金設定だったが、スタンプカード貯まった5スタンプで無料鑑賞。
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おーい!どんちゃん@映画.com▼いや、こっちを見てください。
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映画 「おーい!どんちゃん」 公開によせて
◆『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』渋谷パルコ8F ホワイト シネクイント
▲ポスター。
五つ星評価で【★★ぬいは可愛い】
ツイッターでの最初の感想(↓)
昭和の殴りあって分かりあったマンガが愛読書だった身からすれば、あえて殴らない人だけが集まったコミュニティは何か爆弾でも作ってそうで怖い。「人と違うから笑うの」は抉るセリフだが、笑われるかどうかはお前の態度次第だろうと思う。原作とはニュアンスが違いそうだなと思いながら(原作未読)、同質な人ばかりが集まるコミュニティでは異物が入り込んで混乱を引き起こさないと、そのコミュニティの特徴は浮かび上がってこないと思う。この物語では白城が異物なのだが、彼女は自分が異物である事を承知の上で、彼等のコミュニティを認めてしまうので、衝突が起こらない。なので、宣材などに書かれている「弱い人(=傷つけられた人)が弱いまま生きられる場所」という立ち位置としての「ぬいサー」はちょっと分かりづらい。変わった人たちの居場所には見えるが、彼等が「傷つけられやすい」「弱い」という事が他者との対比がないので明確に分からないのだ。自覚の有無にかかわらず他者を傷つけてしまう事を恐れるというメンタリティなんてのは繊細で儚げで美しく見えるが、単に他者に踏み込めないと言うだけではないのか? これを厳密にやってしまうと対他者へのコミュニケーションを取る事は一切できなくなってしまう。そこまでの到達点を彼らは求めてはいないだろう。他者を侵害する恐怖をぬいぐるみに向ける事の延長上には対他者コミュニケーションの断絶があり、そこを突き詰めないなら適当な妥協点を見出すしかなく、人はみなそれぞれ嫌がりながらも妥協点を調整しているのだと思う。そういう努力を怠らない方が誠意のある対応なのではないかと思う。だから、何となく刺さらなかった。
主人公に対して、「とりあえず一本抜け」とか「風俗行け」とか、言ってしまいそうで、まあ、何つか基本、生きてる世界が違う気がする。
【銭】シネクイント系、水曜1200円均一。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい@映画.com
『search #サーチ2』見て、便乗で未レビューだった『search サーチ』も。
◆『search #サーチ2』トーホーシネマズ日比谷7

▲ポスター。ソニンを潰した感じの女の子が主役。いっそ、ソニンを使え。
五つ星評価で【★★★よく出来てるけど、頭が追いつかない】
ツイッターでの最初の感想(↓)
基本前作と構造は変わらない。こういうの考えるのは頭いーよなー。でも付いていけん。ラストの方では頭のフルスペック使っても、結論は分かっても、デジタル的に何をどうやって、どう結びついたかが分からない。ハッカーやないんやで。主人公から見て、母親、母親の恋人、母親の友人、などへの信頼が180度、人によってはさらに180度でグルグル変わる筋立ても見事。しかし、これは1年持たない。「やられた」という感触だけ残して、内容はすっかり忘れてしまうに違いない。
『search サーチ』がそうだから違いないだろ。
主人公がアメ公であるのと、部屋の中から基本出ないのでJKと言ってもずっと私服なので、外見ニートっぽい。セーラー服やブレザー着用って偉大な発明だよなあ。
◆『search サーチ』ギンレイホール
▲親子がアジア系なのも親近感沸いた。
五つ星評価で【★★★★覚えちょらんが評価はいい。】
ツイッターでの最初の感想(↓)
他の人が誉めてるようにちゃんとおもろい。これネットがないなら日記を覗くような話だ。父ちゃんスピードワゴンの井戸田に似てる。車の色がソープランドピンクか?犯人そいつじゃないかとチラっと思った奴だった。ああ、確か見たなあ。程度にしか覚えていない。でもまあ、ようできちょった筈じゃ。
♪サーチはね、サーチーコーって言うんだ本当はね、だけどちっちゃいから自分の事サーチって言うんだよ、おかしいなサーチ。おかしいのは無理な替え歌だ。
【銭】search #サーチ2:火曜メンバーズデーでトーホーシネマは1200円。
search サーチ:ギンレイホール会員券で鑑賞。
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search #サーチ2@映画.com・
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search #サーチ2@風に吹かれて
◆『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章』トーホーシネマズ錦糸町オリナス6
▲アンジェ。背景のバラの美しさにちょっと絶句した。
五つ星評価で【★★★★なんか卑怯なくらい面白い】
物語が回りだした前章を受けて、いよいよ本格的に王冠〈王位〉の奪い合いに進みだした第三章。ワクワクドキドキしながら、ゲーそこで落とすんかいにビックリ。メアリーに庇護欲を掻き立てられてたまらない。

▲プリンセス。ベールに模様が。労力と結果を考えると気が狂ってるとしか思えない。

▲プリンセスおっぱい舐めのベアト。あー、舐めたい。舐められたい。ベアトは乙女ゲーだったら主人公。アンジェが悪役令嬢で、攻略対象はきっとプリンセス。

▲メアリー。ソファーに高級そうな模様。そしてテカリまで入れてる。背景の人が異常な執念を燃やしている。乙女ゲーロリ枠。

▲ドロシー。壁にビッシリよく見ないと気付かない淡い模様が(きゃー)。乙女ゲー肉戦派。俺も肉体に負けたい。

▲チセ。背景は至ってシンプル。と思いきや、障子の桟に木目が入ってる。何故、そんなに手を掛ける。手を掛けずにはいられない病気か何かか。乙女ゲーだったら、オリエンタル枠(知らんけどありそう)かつツンデレ枠。
【銭】番組均一価格1600円。
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プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章@映画.com▼関連記事。
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プリンセス・プリンシパル関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章
◆『仕掛人・藤枝梅安2』109シネマズ木場6
▲でーん。
五つ星評価で【★★★でも、何と言ってもやはり私、緒形拳が好きなので】
これはこれで大した出来だなど上から目線で思うし、個別に役者の演技はみな面白くて加点なのだけど、今一つ心がワクワクしない。何でだろうと自問すると、殺陣がしっかり出来ているが気持ちよくはない。映画のフォーマットが殺陣付きの人情時代劇であり、決して娯楽時代劇ではない。つまり、私はもっと下品な殺し合い、もっと下品な悪人の討伐が見たかったのだ。スッキリしたかった。今回の殺陣はそれぞれの「遺恨を晴らす」ために、殺陣の前の緊張感をきちんと上手に高めているし、相手は梅安達の手で冥土に送られているから、それでよさそうなものだがそうでもない。椎名桔平は勝手に死ぬし、佐藤浩市は決して悪人ではない。過去の因縁から藤枝梅安と対立対峙しているだけである。だから、相手を退けるのは理には合うが、情的には気持ちが良くない。これは仕掛人の仕事ではなく、単に痴情のもつれの後始末だからだ。そういう意味でもっとも理にも情にも合っていないのは梅安達を助ける為にボロボロ殺されていく白子屋手配の用心棒たちだろう。明らかに命の値段が安い。南無阿弥陀仏。片岡愛之助の吹き矢も豊川悦治の針も見応え充分だが、「人を叩き殺してる感」は薄い。「必殺シリーズ」というのはやはり大したフォーマットだったのだ。
キャラクター的には
『わたしの幸せな結婚』の天皇と全くアプローチの違うポチャポチャした老人を演じた石橋蓮司と、「オンステージ」としか言いようがない高畑淳子のエグい田舎善人が2強。高畑淳子外角ギリギリ、いや、外している。外しているよな。でもよい。「でもよい」にしてしまう凄さ。高橋ひとみ特に何もやってないけど見栄えが良くて好き。菅野美穂出てくると彼女の呼吸に観客は呑み込まれてしまう。佐藤浩市と同じ場にいても引けを取らない。佐藤浩市って三國連太郎と引き続き似たような顔がずっとスクリーンにいた存在感みたいなののみでやっていないか。演技は三國連太郎が段違いで上手いのだが、佐藤浩市の方が味が濃い。善人も悪人もできるけど、年を取って「わずらわしい」役が全開で似合う。椎名桔平の白目を剥いて人妻を犯すというのは、このキャリアの男優が避けて通るチャレンジングな演技で、偉い。この人が何でこうなったかを炭治郎が語ったらみんな泣く気がする。佐藤浩市の連れのイケメンがイケメンというポジションしかないようで、何かどうなんだろう。
とは言え、三本目が出来たら見るだろう。
あの
『アベンジャーズ』みたいなファンサービスは嫌い。
【銭】水曜サービスデーで109シネマは1200円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
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仕掛人・藤枝梅安2@映画.com▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
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仕掛人・藤枝梅安2@ノラネコの呑んで観るシネマ▼関連記事。
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仕掛人・藤枝梅安@死屍累々映画日記・第二章
◆『【推しの子】Mother and Children』EJアニメシアター新宿
▲目の書き込みが良くも悪くも異常。
五つ星評価で【★★★★脇から刺される感じ】
原作をヤングジャンプ連載開始から読んでる。そうそうこういう話だった。おもしれー。
連載は今でも続いているが、アクアとルビーが大きくなった事で、すっかり「転生もの」としての視線は薄らいだ。今回のパートは逆に言えば、その部分が全開だ。そういう面白さがあったと再認識した。
TV放映アニメの第一回拡大版をそのまんま劇場公開しているのだが、面白いのだから細かい事に文句をつけない。TVで見ればいいじゃん、ただなんだし、と言うのも正論だが、劇場のでかい画面で、でかい音で、ノーCMで一気に見れて、後悔はしていない。金に困っていないのよ、俺(金を捨てるほど豊かじゃないし拾うのは大好きだけど)。画面や音はTVでもいいかもしれないが、一気に見れたのは集中できてよかった。
映画内で、心の独白が付くのがアイ、アクア、ルビーの三人。この三人が主役。光り輝くアイドル、アイを俯瞰で見ると変ではあるけど普通な所がよい。人は一生懸命にもがいて幸せになろうとする者をついつい応援してしまう。そして、そんなアイの息子に転生してしまったアクアの外見からは早熟だけど、メンタルが普通な部分にも共感する。ルビーはアイ、アクアと違って、ただ一人、子供の体にちょっとだけ大人な子供の心が入ってるので保護欲を掻き立てられる。
そしてビジネスとしての芸能界が忖度なく描かれるのも魅力だ。映画の、と言うよりTVアニメの作成タイミングがマンガの週刊連載とリンクして実に上手。原作マンガは幾つかの脇のエピソードを過ぎて、アイの死の真相を見詰め直し炙り出そうとするパートに入る。このタイミングで、その元の話をぶち込んでくるのは良い相乗効果だ。
【銭】テアトルの会員割引で1300円。
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【推しの子】Mother and Children@映画.com
◆『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』ユナイテッドシネマ豊洲2
▲前方二人乗りの前の方がフウカ。
※ 辛辣なダメ出しをしてるので作品好きな人はスルーする事をオススメ。五つ星評価で【★★ふと感じてしまう違和感】
原作未読。
魔法学校で成績は良くないが、頑張り屋の明るい主人公。優秀だが物怖じする親友キャラ。ナ二かと突っかかる幼馴染みのボーイフレンド。人気児童書待望のアニメ化なのだがキャラのテンプレ度が高いので何か既視感強い。主人公のフウカがひょんな事から世界を滅ぼしかけた闇の魔女と繋がりを持ち、親世代でさえ封印しかできなかった彼女を成仏させる物語。主人公の純粋さが闇の魔女の心を開くのだが、それは親の世代の仕事ではないのかと疑問に思った。
たいへん良質な作画で主人公の感情表現を掬い上げていて、それが過剰な為、逆にうるさく感じてしまった。それとは逆に大人世代は圧倒的に冷静で、ペットの飼い主のようでさえある。違和感が強いのはフウカの母親で、風の魔女、白い城の王女で、フウカの学業成績に執着し、ゲームを取り上げて、世界を滅ぼしかけた呪物と同じ場所に放置してたりする。あんたがしっかり呪物を管理しておけば事件自体が起きなかったのじゃないか? そのくせ、彼女の容姿コンプレックス(同族内で彼女だけ髪の色が違う)や父親が不在である事への不安については無頓着である。けっこう毒親じゃないだろうか。
闇の魔女は親世代により封印されて、それは歴史の教科書にも載っている。この教科書は淡々と事実が書かれていてなかなかよい教科書だが、親の世代が事件その物に関係しているなら、彼等自身の声で、子供世代に事件を伝えるべきではないのか? 偉そうな爺さんが最後に「封印しかできなかった闇の魔女を!」みたいに言うのだが、最初に事件があったときに、フウカのように闇の魔女の心情を思い図る者はいなかったのか? 美談として処理するにはその辺りに違和感が残る。まあ、対象年齢が50年以上若い物を見ているので、アピール箇所が違うのだと言われれば、「そうですね」としか言えないが。
しかし、このコンテンツが興味深いのは子供が見れば子供の冒険談として普通に楽しく見れて、私のようなネジレ大人が見ると、親の世代で起こった大きな災厄について、その世代が後世に残そうとしないどころか、消極的であるにせよ隠蔽するかのように語り継がない。自分達の失策や失敗について語ろうとしない政治家みたいだな、とか思ってしまう。【銭】一般客の通常料金が1900円だが、これは60分の短尺なので、1600円に値下げ。プラスユナイテッドシネマの会員割引も付与されて1300円にて鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
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らくだい魔女 フウカと闇の魔女@映画.com
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