『映画刀剣乱舞 黎明』ユナイテッドシネマ豊洲2
- Date
- 2023/05/10/Wed 22:44
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『映画刀剣乱舞 黎明』ユナイテッドシネマ豊洲2

▲「ハリウッド・スケールで描かれるアクション・エンタテインメント」ってコピーはやめろ。
五つ星評価で【★★話とビジュアル両方ダメ】
実は柄本明の演技が見たくて見に行ったら、ほぼ予告で見た演技が全てだった。ま、まあ、それはそれで価値のある演技だったから、良しとしよう。そうじゃないと悲しいじゃないか。
「俺は刀剣乱舞を見に行くぞーJOJOーっ」ってツイッターで叫んで見に行ったら17:30って時間もあり、貸切だった。
世迷言みたいな話で、前のも見たけど、前のはもう少し話として面白かった。
今回、刀剣男子が現代に来て大暴れをするのだが、過去の時代だと違和感薄目なのに、現代だとパチモン感が急上昇する。厚手の化粧と浮世離れしたテカテカの衣装をまとった刀剣男子は新宿二丁目の住民感が強く、精霊的にスピリチュアルなオーラは感じづらい。頭のおかしな奴が集まって騒いでるみたい。衣装デザインと、その実装が原作のゲーム辺りを参考に、信じられない精密さで再現されているに違いない。でも、背景がリアルだと浮く。
役に専念して演じている2.5次元俳優の方々には申し訳ないが、見ていて生理的に受け付けない。あの、パステルカラーの乱用が金玉が明るくピンクに塗られてるみたいで、どうにも気持ち悪い。
「刀剣男子」の顧客対象が女子だから、男性が見て、その魅力が理解できないという可能性はある。これが「刀剣女子」で、演者が女子なら私は文句を言わないかもしれない。「刀剣男子」が歌舞伎や宝塚の演目で、もっと色味を抑えているなら私は文句を言わないかもしれない。この違和感はジャニーズ櫻井翔に感じる違和感と同質だ。確かに「王子様」であった時期はあったのだろうが、今は「ブス」じゃないだろうか。スクリーンにアップで映し出される「刀剣男子」の多くが形状は似せていても、美しく感じられない。例えば、エヴァンゲリオンのシンジやアスカをリアルに演じるとして、10代の少年少女が演じるのと、40代の男子が演じるのとでは勝手が違うだろう。そういう配慮が欠けたままずれてしまっていないだろうか。歌舞伎のルフィも変は変だが、あれは美醜を伴わない分、看過できる。ヅカは有史以来の「美」の到達点であり、化け物が跳梁跋扈していて、逆に外見に感じる違和感を感じられないレベルに高めているように見える。桑原桑原。羅列で分かりづらくなったからまとめ入れておくと、おそらく代替わりをまだしていない刀剣男子俳優の肉体的な旬は過ぎ去りつつあり、舞台で見るロングの外見より、映像で抜かれる残酷なアップが衰えを晒す。明るいパステルな装いがふとした瞬間に彼らの老いを浮かび上がらせる。断頭台かよ。それで、話が面白ければ、そういうビジュアルから目が背けられるのに、そうもなってない。本来、「刀剣」の美しさとは機能美の極限だと思うのだが、それをゴテゴテ装飾するのも本来の美しさを曖昧にしてしまっているかもしれない。まあ、擬人化ってそういうもんと言えばそういうもんだ。
出番の多さで逆に一人だけ役の異形性をたっぷり演じている鈴木拡樹だけはちょっと評価したい。
【銭】
会員ポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・映画刀剣乱舞 黎明@映画.com
▼関連記事。
・刀剣乱舞 花丸(アニメ)@死屍累々映画日記・第二章
・映画刀剣乱舞(実写前作)@死屍累々映画日記・第二章

▲「ハリウッド・スケールで描かれるアクション・エンタテインメント」ってコピーはやめろ。
五つ星評価で【★★話とビジュアル両方ダメ】
実は柄本明の演技が見たくて見に行ったら、ほぼ予告で見た演技が全てだった。ま、まあ、それはそれで価値のある演技だったから、良しとしよう。そうじゃないと悲しいじゃないか。
「俺は刀剣乱舞を見に行くぞーJOJOーっ」ってツイッターで叫んで見に行ったら17:30って時間もあり、貸切だった。
世迷言みたいな話で、前のも見たけど、前のはもう少し話として面白かった。
今回、刀剣男子が現代に来て大暴れをするのだが、過去の時代だと違和感薄目なのに、現代だとパチモン感が急上昇する。厚手の化粧と浮世離れしたテカテカの衣装をまとった刀剣男子は新宿二丁目の住民感が強く、精霊的にスピリチュアルなオーラは感じづらい。頭のおかしな奴が集まって騒いでるみたい。衣装デザインと、その実装が原作のゲーム辺りを参考に、信じられない精密さで再現されているに違いない。でも、背景がリアルだと浮く。
役に専念して演じている2.5次元俳優の方々には申し訳ないが、見ていて生理的に受け付けない。あの、パステルカラーの乱用が金玉が明るくピンクに塗られてるみたいで、どうにも気持ち悪い。
「刀剣男子」の顧客対象が女子だから、男性が見て、その魅力が理解できないという可能性はある。これが「刀剣女子」で、演者が女子なら私は文句を言わないかもしれない。「刀剣男子」が歌舞伎や宝塚の演目で、もっと色味を抑えているなら私は文句を言わないかもしれない。この違和感はジャニーズ櫻井翔に感じる違和感と同質だ。確かに「王子様」であった時期はあったのだろうが、今は「ブス」じゃないだろうか。スクリーンにアップで映し出される「刀剣男子」の多くが形状は似せていても、美しく感じられない。例えば、エヴァンゲリオンのシンジやアスカをリアルに演じるとして、10代の少年少女が演じるのと、40代の男子が演じるのとでは勝手が違うだろう。そういう配慮が欠けたままずれてしまっていないだろうか。歌舞伎のルフィも変は変だが、あれは美醜を伴わない分、看過できる。ヅカは有史以来の「美」の到達点であり、化け物が跳梁跋扈していて、逆に外見に感じる違和感を感じられないレベルに高めているように見える。桑原桑原。羅列で分かりづらくなったからまとめ入れておくと、おそらく代替わりをまだしていない刀剣男子俳優の肉体的な旬は過ぎ去りつつあり、舞台で見るロングの外見より、映像で抜かれる残酷なアップが衰えを晒す。明るいパステルな装いがふとした瞬間に彼らの老いを浮かび上がらせる。断頭台かよ。それで、話が面白ければ、そういうビジュアルから目が背けられるのに、そうもなってない。本来、「刀剣」の美しさとは機能美の極限だと思うのだが、それをゴテゴテ装飾するのも本来の美しさを曖昧にしてしまっているかもしれない。まあ、擬人化ってそういうもんと言えばそういうもんだ。
出番の多さで逆に一人だけ役の異形性をたっぷり演じている鈴木拡樹だけはちょっと評価したい。
【銭】
会員ポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・映画刀剣乱舞 黎明@映画.com
▼関連記事。
・刀剣乱舞 花丸(アニメ)@死屍累々映画日記・第二章
・映画刀剣乱舞(実写前作)@死屍累々映画日記・第二章
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