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ガラホ電池交換(電池セット購入)

2019年12月31日に3Gのガラケー(ゴジラ、グレムリン、ゴーストバスターズとは無関係)を4Gのガラケーに必要に応じて買い換えた。だって使えなくなるって言うんだもん。それから3年半。電池の消耗がえげつない感じになったので、電池を交換した。前の感触だと100%充電していたらツイッターとかバンバン覗いて1日持ったくらい。交換直前は体感で4時間くらいで100パー食い尽くす。充電も1%1分くらいの復元だったように記憶してるが5時間繋いでも6時間繋いでも満タンにならない。俺はガラケーに充電する為に生きている訳じゃねえんだよ。

と言う訳で、購入。
電池の消耗は減った。
しかし、充電はあまり変わらない。
2セット用意してある充電コード、充電器のどちらもがバカなのか。だがしかし、あまり考えたくはない。だって、俺はガラケーに充電する為に生きている訳じゃないんだから。だがまあ、イヤだけど「ガラケーに充電する為に、この世に生を得たかもしれない」と仮定して、イヤな充電について考えを進めるなら、犯人は①充電コード②充電器③ガラケー本体の受け口部分のいずれかになる。③②①の順で怪しい。だが、③なんて機種変しか道がないけど、ガラケータイプのスマホって新機種がほぼないから同機種へと機種変とかになる。そんなんマヌケでイヤだなあ。できるだけ、メーカーは変えたくないのだけど、シャープさん、新機種では電話機能に特化すべくカメラを落としてしまったから、それに変えるのは抵抗がある。とりあえず、しばらくは騙し騙しやっていくか。わざわざ考えた割には結論変わらん。

だが、スマホには変えん。物理ボタンが好きなのだ。
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『奥様は大学生』『森繁よ何処へ行く』『姫君と浪人』『女の暦』『幽霊繁盛記』『港々に女あり』『風』『人生の乞食』『誉の名手』『忍者武芸帳』

旧作囲みで10本。

◆『奥様は大学生』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★香川京子可愛い】
特集「香川京子畢生の純情派」の1プログラム。
1956年、白黒、79分、初見、杉江敏男監督作品。
ツイッターでの最初の感想(↓)

香川京子かーわいー。旦那になる木村功は顔が暗くていつでも不幸に落ちそうでドキドキする。1956年の映画だが「山本太郎」が出てくる。全身黒ずくめで届けにくる電報屋が怖い。小刀で削った鉛筆のカスを火鉢に捨てる。なるほど。

香川京子が可愛い。「上品」と言うよりは「育ちがよさそう」。でも、そんなに富裕層な感じでなく、「正しく育てられた」みたいに見える好感度。ラジオで落語とか聞いてカラカラ笑ってそうな明るさがある。逆に子供っぽいからなのか「奥様」の話なのに、微塵もエロさを感じさせない。
「山本太郎」は配役表に出てくる。
「小刀で削った鉛筆のカスを火鉢に捨てる。」ってのは、私自身が普通に火鉢を見た事がなかったので、とてもリアルに感じた。ちなみに鉛筆のカス、木は勿論よく燃えるし、芯も炭素だから、これまたよく燃える。理に適っている。
旦那役が木村功で、その木村功の父親役(香川京子から見て義父役)が藤原足。木村功は『七人の侍』の若武者役、藤原足はその若武者が見初めてしまう娘の父親役。髪を切って男の扮装させようとするあの百姓。ちょうど親子くらいの年の差という事なんだろうけど、藤原足はどっちも若者の恋を阻もうという役、そしてしょうがないなあと改心してしまう役。藤原足普通でよきよき。
修正が逆に見辛いか。藤原釜足が正しい名前。


◆『森繁よ何処へ行く』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★知らんがな。森繁に共感はしない】
特集「香川京子畢生の純情派」の1プログラム。
1956年、白黒、81分、初見、瑞穂春海監督作品。
ツイッターでの最初の感想(↓)

タイトルが凄い映画。何処へ行くのかが気になるほど森繁世代ではない。

森繁は酒飲んで暴れる手に職はあるが破滅型の男。彼が妻と娘を得て安寧な家庭に浸るようになるが、ほどなく妻は死に、娘は嫁ぐ。父になる事で決して恋に落ちなくなった森繫のあったかもしれない恋の遍歴を辿る映画だが、惜しむらくはこれが成人映画ではない事。成人映画の倫理観では恋に落ちなくても行為は可能だから、濡れ場の連続になった筈。


◆『姫君と浪人』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★「藤木のくせに」感】
特集「香川京子畢生の純情派」の1プログラム。
1953年、白黒、82分、初見、志村敏夫監督作品。
ツイッターでの最初の感想(↓)

姫君役の香川京子、育ちが良さそうでピッタリ。浪人役の堀雄二の優柔不断がイライラさせられる。浪人の名前が藤木三平。イライラする。

この映画の「三平」は、多分、映画で主役を張る「藤木」の中でもっとも魅力に欠ける人物。逆に魅力に富む藤木は『ハマのドン』のドン藤木。「ドン藤木」って言うとお笑い芸人みたいだ。「藤木三平」も落語家みたいだが。主人公がしっかりしないので、その主人公を飯のタネにしようとする浪人仲間が必要以上に悪く見える。出てくるキャラで、女は恋を応援する。男は金ばかりで見苦しい。


◆『女の暦』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★香川京子の役をルイズ・ブルックスが演じてたらビックリな映画になるだろう(そらどんな映画でもそうだ)】
特集「香川京子畢生の純情派」の1プログラム。
1954年、白黒、100分、初見、久松静児監督作品。
小豆島に住む姉妹二人が親の法事に三人の姉を招待する。この三人の姉が次々に殺されていったら横溝正史的だが、そうはならない。姉妹が医師で姉が病気持ちならDr.コトー的だが、勿論そうではない。豚が可愛い。恋やら結婚やらの映画だが男の占めるウェイトは可愛い豚と同程度に低い。極めて牧歌的な話なので「俺の事を豚と呼んでください」みたいな展開もない。


◆『幽霊繁盛記』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★有島一郎は好きよ】
特集「香川京子畢生の純情派」の1プログラム。
1960年、白黒、94分、初見、佐伯幸三監督作品。
ツイッターでの最初の感想(↓)

明るいフランキー堺が葬式屋でバリバリ稼がなければいけなくなるという不謹慎一歩手前のドラマ。ルールを破ってバチが当たらないフランキーの業の深さはもう笑えない領域。

有島一郎演じる死神の能力を当てにして、無理やり暖簾分けして独立開業したフランキー堺の葬式屋が商売繁盛に挑むコメディーだが、徐々にフランキー堺が暴走していく。フランキー堺持ち前の明るさで搔き消そうとするが、人の不幸をネタにして、地道な努力を怠るものが得をする話は私はあまり好きになれない。根が百姓なのだな、俺。こういうベーシックな死神のドラマを見てるとデスノートって凄い発想だと言うのがよくわかる。有島一郎はリュークのコスプレが何となく似合いそう。元々の二人のイメージが死神が持っていそうな雰囲気や外観で共通項が多いのだろう。香川京子のミサミサとフランキー堺のふくよかなライトはギリでダメな感じ。まあ、全然関係ないからそりゃそうだ。


◆『港々に女あり』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★野郎どもがいい】
特集「宿命の女 ルイズ・ブルックス」の1プログラム。
1928年、白黒無声、78分、初見、ハワード・ホークス監督作品。
ツイッターでの最初の感想(↓)

ルイズ・ブルックスの現代にも通じる猫みたいな可愛さと危うさも目を引くが、友情を裏切られた男の泣いて怒って笑っての全部入りの表情が凄すぎる。

ルイズ・ブルックスって髪型がワカメちゃんなのに全身エロい。「女」の一つの形として出来上がっている。9歳の時に性的虐待に会っている。それが「しょうがなさそう」と思えるのがヤバい。

そんなルイズ・ブルックスを起用しながら、男女関係より水夫二人の関係性の方が濃い映画ってのもおもろい。


◆『風』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★★「風」が怖い】
特集「宿命の女 ルイズ・ブルックス」の1プログラム。
1928年、白黒無声、74分、初見、ヴィクトル・シェストレム監督作品。
ルイズ・ブルックス著「ハリウッドのルル」で触れられた映画という事で、彼女自身は出演していない。
ツイッターでの最初の感想(↓)

95年前のリリアン・ギッシュの映画。リリアン・ギッシュ上白石萌音に似てる。サイレントで効果音も無しに映像だけで演出される恐怖描写がめちゃ怖い。馬が美しい。漂流教室やタイタニックに絵が繋がったのには驚いた。自分探し女子に冷水浴びせる映画。

音がないのに(伴奏はある)絵だけで恐怖感を煽る演出が凄い。
今もかもしれないが「女一人」で生きていくのが大変なことが分かる映画。


◆『人生の乞食』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★男装のルイズ・ブルックス】
特集「宿命の女 ルイズ・ブルックス」の1プログラム。
1928年、白黒無声、83分、初見、ウィリアム・ウェルマン監督作品。
養父を殺してしまったルイズ・ブルックスが男装で逃げる。
相方になるのは、その養父の家で食べ物を恵んでもらおうと思った金のない男。なので、逃走経路は金なし旅行になる。後半、話に置いていかれて寝落ち。
男装のルイズ・ブルックスが「女装しなくても女らしさを隠せない男の娘(女装男子)」みたいで、そっち好みに襲われないかと考えてしまうのは考えすぎだろう、きっと。男でも女でもバンバン連れてこいみたいなのはタランティーノの『パルプ・フィクション』みたいである。太って年老いたニグロに欲情はしないが、外観がルイズ・ブルックスだったら、肌の色はもちろん、チンコの有無も無視できてしまう気がしないでもない。まあ、ヘタレなんで会話もできない相手といたせたりはできない。強姦できるほど獣ではない。社会的にあとあと怖いし。だがしかし、そうなるとヘレンケラーの外観がルイズ・ブルックスだったら、強姦しても言い立てられたりはしないから、けっこう地獄かもとか思う。そんなん考える俺が地獄か。俺が外観がルイズ・ブルックスのヘレンケラーを襲うなら、特定しづらいように匂いは香水か何かで消していく。そうするとヘレンケラーからの実証見分はチンコの触感しかない。チンコの触感はヘレンケラーが正しいとしても、それを客観的に証明する事が不可能である。これは中々の絶望だ。それを前提に『見えない目撃者』の吉岡里穂にひどい事をしたい。妄想がゲスいな、俺。


◆『誉の名手』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★アメリカの黎明がよう分からん】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1917年、白黒無声、72分、初見、ジャック・フォード(ジョン・フォード)監督作品。
舞台はヨーロッパから入植者が移住してきたアメリカの黎明期。カウボーイ(牧場関係者)達が先に住んでいて、後からやってきた入植者と折り合いが悪く、戦いになったというアウトラインが物珍しい。こういうどっちが善でどっちが悪だか分かりづらい集団抗争物は話に追い付いていけずに寝落ちした。


◆『忍者武芸帳』国立映画アーカイブ小ホール
五つ星評価で【★★★絵付きラジオドラマ】
特集「映画監督 大島渚」の1プログラム。
1967年、白黒、117分、すっかり忘れていたがブログ検索したら2回目だった、大島渚監督作品。
ツイッターでの最初の感想(↓)

豪華なラジオドラマ風にマンガのトリミングのみ。少しくらいは色が付いたり動いたりするのかと思ったが、それもなし。吹き出しない分アップ多目。無闇に正しい明美より運命に負ける蛍火が好き。

影丸がいっぱいすぎて誰がどうだとか分からない。戦隊シリーズみたいに色でも付けてくれれば。映画がモノクロじゃ。ぎゃふん。


【銭】
奥様は大学生:シネマヴェーラ渋谷一般料金1200円-会員割引400円。
森繁よ何処へ行く:シネマヴェーラ渋谷一般料金1200円-会員割引400円
姫君と浪人:シネマヴェーラ渋谷一般料金1200円-会員割引400円。
女の暦:シネマヴェーラ渋谷一般料金1200円-会員割引400円。
幽霊繁盛記:シネマヴェーラ渋谷一般料金1200円-会員割引400円。
港々に女あり:シネマヴェーラ渋谷一般料金1200円-会員割引400円。
風:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
人生の乞食:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
誉の名手:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
忍者武芸帳:国立映画アーカイブ一般料金520円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
奥様は大学生@映画.com
森繁よ何処へ行く@映画.com
姫君と浪人@映画.com
女の暦@映画.com
幽霊繁盛記@映画.com
港々に女あり@映画.com
人生の乞食@映画.com
忍者武芸帳@映画.com

『風』、『誉の名手』は@映画.comに作品情報なし。
▼関連記事。
忍者武芸帳(初見)@死屍累々映画日記・第二章

『大名倒産』ユナイテッドシネマ豊洲2

◆『大名倒産』ユナイテッドシネマ豊洲2

▲にぎやかなメンツなのは良い。

五つ星評価で【★★★つまんなくはない】
今年三本目の前田哲監督作品。売れっ子じゃん。
『ロストケア』『水は海に向かって流れる』、で、これ。『ロストケア』の松山ケンイチと『大名倒産』の松山ケンイチの落差が凄い。宮崎あおいも前田監督の初監督作品『パコダテ人』以来じゃないか。落差が凄い。それは単に歳の話じゃ。しかし、宮崎あおいが城内で佐藤浩市のお手付きになってると言うのはリアルすぎて、想像が簡単だ。『ロストケア』『大名倒産』で松山ケンイチがトレード不能なくらい幅広いな、前田監督。神木隆之介もライトに楽しい。浅野忠信も変に真面目で面白い。静かなる凄みのあるバカといった風情がよきよき。ヒコロヒー何処に出てるかと思ったら、小手伸也の妻か。和装のイメージがないから、ただの顔の大きい女かと思っていた。石橋蓮司が明らかにメイクを楽しんでる。外見、小松政夫が物真似する淀長さんみたい。
こー、いっぱいそれなりの役者さん、出てる映画は好き。問題点は、こんな映画褒めたら「くだらない人間」と思われてしまうかもしれないという危惧感。いや待て、、、、、、、、、、この映画を褒めようが貶そうが俺って「くだらない人間」じゃん(笑)。だから、気にするな。市井にはびこる「くだらない人間」のみんな。こんな映画一つでみんなの評価は変わらない。エンドロールが「ヒロポンでも打ってるんじゃないかレベル」で楽しい。


【銭】
会員ポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
大名倒産@映画.com

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』ユナイテッドシネマ豊洲1

◆『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』ユナイテッドシネマ豊洲1

▲男の夢を粉砕するビジュアルではあるが、このアイデアはちょっと素晴らしい。水溜りの上が「漢字かえで」、水溜りの下が「「平仮名かえで」。

五つ星評価で【★★★むちゃくちゃちゃんとしている】
映画前作を一見さん鑑賞した際、話が全く分からずにKOされたが(と言うより既出のキャラの多さにKOされた)、今回はその元になるTVシリーズを都合よく再放送しており(と言うより劇場版の公開に合わせた再放送なのだろう)、前提知識パンパンで見に行ったので、すこぶる浸れた。
このシリーズは、基本的にみんないい子たちで、ちょっと問題があって悲鳴を上げているのを、主人公のサクタが見過ごすことが出来ずに関わっていく話が幾つも積み重なっている。今回は引きこもりから元の生活に戻ろうとするサクタの妹「漢字かえで」の高校受験に関わる話。これ、映画だったり、ラノベだったりの形式を取っているが、もの凄くよくできた公開カウンセリングじゃないだろうか。この物語が必要である同じ境遇の子供たちに見てほしい。でも、これを見る為には「青ブタ」の前提の話が分かっていた方がいいというジレンマがある。そこが星四つにしなかった理由だ。
サクタは妹が「頑張る」事は否定しない。でも「頑張る事だけが全てじゃない」し、そもそも「頑張る理由」こそが彼女の引きこもりの遠因になっていた事も含めて、みんなで最適解を探っていく。何てちゃんとしているのだろう。
どっちが先かは分からないが、「サクタ」の優しさとひねくれ方と自分のスケベ性を否定しないところは「物語」シリーズのアララギ君に似てる。弁当を食べさせてもらいながら、タイツ足でツネられるなんてプレイ以外の何物でもない。私、性癖的にはタイツだが、キャラ的には「平仮名かえで」とむっちりした「こがちゃん」が好き。まんがまんがした女の子が良いのかな。そういう意味ではリアルでは「変な女の子扱い枠」に入れられそうなスゥイート・バレットのセンターの子も好き。「変な女の子扱い枠」って要するに「釈由美子枠」だな。

この後、次の映画に繋がるというのは知らなかったので、ちょっと引いた。おま、スパイダーバースかよ。

最後にもう一言。サクタ偉い。そして、OPソング「君のせい」は聞きたかった。


【銭】
金曜メンバーズデーでユナイテッドシネマは1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない@映画.com
▼関連記事。
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(前作1回目)@死屍累々映画日記・第二章
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(前作2回目)@死屍累々映画日記・第二章

『宇宙人のあいつ』シネマ・ロサ2

◆『宇宙人のあいつ』シネマ・ロサ2

▲中村倫也は明らかに別系統な顔だけど、日村勇紀と柄本時生と伊藤沙莉の三人は兄弟と言ってもなくはない感じに見えるのは単に笑顔に騙されているのか。

五つ星評価で【★★★悪くないけど、良いところが良すぎない】
一つ一つ丁寧に世界観を作ってるなあとは思うのだけど、それが大きな情動に繋がらないのがもどかしい。
中村倫也、日村勇紀、柄本時生、伊藤沙莉の四人は取換不能な感じのベスト・キャスティング。役者である三人に決して遅れを取ってない日村勇紀の堂々としたいつもっぷりが気持ちいい。バランスで言えば、地球人サイドはちゃんと描かれているが、宇宙人サイドは話が薄い。
大道具、小道具、衣装の作り込みが素晴らしいが、鰻はどうでもいい。
伊藤沙莉の仕事仲間が関めぐみで、関めぐみJKのイメージが強いから気が付かなかった。その娘が『おーい、ドンちゃん』のドンちゃんに似てるが、それは違うか。
チラシの配役表、日村勇紀は「日村勇紀(バナナマン)」なのに設楽統はコンビ名のない「設楽統」であるのは違和感。声だけのチョイ役で字面長くなるのを嫌ったのだろう。山里亮太も同じくコンビ名歌ってないし。山里亮太ジャガイモ役。怪演だが、どうでもいい感じ。設楽統の「司会者(声)」という役は思い出せない。鰻の声が「井上和香」って、そりゃあエンドロールに役名なしで名前が出ても気が付かないよ。


【銭】
シネマロサ水曜1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
宇宙人のあいつ@映画.com

『ブラッククローバー 魔法帝の剣』ユナイテッドシネマ豊洲5

◆『ブラッククローバー 魔法帝の剣』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲ちょっとは諦めろヨおまいらという皆様。

五つ星評価で【★★★疲労度高め】
『ブラッククローバー』は原作マンガを5割がた読んでる。アニメは見てない。背景は魔法至上世界で、主人公は魔力を持たない無能だが努力でそれを補っている。マンガ展開的には見開き大ゴマを使わない『リングにかけろ』と言っていい。拳の代わりに使われるのは魔法であるが、これは神から授かった能力で、実に雰囲気的な物であり、奇蹟の延長であるため説明や根拠がない。何をどうすれば威力が増大するみたいな方式がない。基本的には生来固有の能力であり、マンガ内で「努力する」「諦めない」などは再三言われるが、努力したから必ず強くなれると言う訳ではない。マンガ内でも魔法同士の組み合わせや魔法要素の見直しで危機を脱する事が多く、それは才覚であり、努力ではない(ただ、その方法を見出すまで敵の攻撃に耐える様子は努力のように見えなくもない)。なので、魔法騎士同士の戦いは固有の能力のぶつかり合いで華やかなのだが、諦めない者が勝ちという我慢比べに見えがちだ。延々とその状態なので、ちょっと飽きる。しかも今回は主人公のアスタの「諦めないのが俺の魔法だ」という座右の銘を敵のラスボスも信奉しているのだ。そら決着は着かんわ。いい加減諦めろヨてめーら。
バトルそのものは面白いが、クローバー王国魔法騎士全員集めた総力戦なので、キャラが多すぎて、ちょっと誰が誰で何が何だか見ていて追いつかない。そんなに『ブラッククローバー』の事ばかり考えて生きてる訳ではないのだ。でも一対一形式の軍団の姉ちゃんと炎の姉ちゃんの戦いとかはもう本当に胸熱。いやまあ、服燃えろよとか思わんでもないが。
今回のラスボスである先代魔法帝コンラートがキチガイ。全ての者が笑いあえる世界を作ろうとしたところ、一部の貴族に家族を殺された為、その貴族を粛清するとかではなく、王国一切合切を滅ぼしてしまって、新たな王国を作るのだという何でそうなるの思考。これを諫めようとする今の魔法帝。実はジャンプ連載の最新の話では、その今の魔法帝も(乗っ取られているのだが)実に楽しそうに王国を滅ぼそうと頑張ってる。「王国滅ぼしたい病」にかかってるとしか思えない。

アスタの筋肉ムチムチすぎて気持ち悪い。
アスタとノエルのラブコメ的な部分やちゃーみー先輩とか気休めがもうちょっと欲しかった。ちゃーみー先輩なんてポスター図案にも載ってないし。
アスタのライバル、ユノや現魔法帝ユリウスのビジュアルが変わっていて爺脳追いつけず。
総論として、気楽に見れるし、バエもあるけど、中弛みはある(中田留美って可愛いっぽい名前だ💛)。


【銭】
会員ポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
ブラッククローバー 魔法帝の剣@映画.com

『忌怪島 きかいじま』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『忌怪島 きかいじま』ユナイテッドシネマ豊洲11

▲きかいじま、どーこだ。

五つ星評価で【★★清水崇らしい、ビックリあり、話の分かりづらさありの、いつもの奴】
単純に恐怖的な意味では怪物が出ていない『怪物』の方がひょっとすると怖いのかもしれない。しかし、世間と言うか、私のツイッター界隈では『スパイダーバース』『フラッシュ』で賑わっていると言うのに、時間が合わずに『忌怪島 きかいじま』である。そこか、呪いは。

メタバース空間のベースとして、島ごとデータに取り込んだら、取り込んだデータに封印された呪物が入っており、メタバース空間を通路として呪いが現実世界に漏れだすというアイデアその物は面白い。土俗的な呪いも強烈にビジュアル化されており、鳥居をあんな呪いの依り代として使っては、物語の中も外もバチが当たるぞ。

ただ、ホラー対象が既存の呪いではなく、「デジタルフォーマットされた呪い」という今までにない物であるため、我田引水になる事を承知でルールを拵えないといけないのだが、そのルールが見ていて「すん」と納得できるように伝わってこなかった。どうやらVRゴーグルを介在して呪いが侵入してくるのだが、それってゴーグル付ける研究室全員が死んだら収まるって事か。そして、デジタルと同じ場所から「呪い」が顕在化しようとしている。それを防ぐ為には、その場所を破壊しないといけない。この辺の理屈を研究者がその場で固めて作っていたが、そんなん何か納得感に欠けるだろ。

あと笹野高史が結局どこに行ったのかが、よう分からんかった。
ただ、笹野高史と名前知らないけど霊力ありがちのおばちゃんは物語を地に着くリアリティーを与えててよかった。
山本美月は安心感のあるいい顔で好き。


【銭】
金曜メンバーズデーでユナイテッドシネマは1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
忌怪島 きかいじま@映画.com

『劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 前編』ユナイテッドシネマ豊洲12

◆『劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 前編』ユナイテッドシネマ豊洲12

▲左上から善の三蔵、悪の三蔵、悟空、八戒、悟浄、三蔵を乗せる龍の白馬(ぜんぶ嘘)。

五つ星評価で【★★いろいろ問題が多いのよ】
多分、TVシリーズでもやってたセーラースターライツという男アイドルがセーラー戦士に変身するシャドウ・ギャラクティカ編。男アイドルが敵味方分からないセーラー戦士に変身するという倒錯した「薄い本への燃料追加」みたいなアイデアにゲンナリして、TVシリーズから脱落した。
で、劇場版としてリメイクされたのだが、何か見てて違和感感じる。キャラの描き方が簡単方向にアレンジされてるっぽい。丁寧に描く時間と労力とお金とアニメーターが不足してるのか? いや、それよりも原型のアニメのセーラー戦士より頭身縮んでいないか? 中学生と高校生だから本当はあまりスッキリ八頭身でもおかしいのだけど、そうはいってもスラっとした容姿がないと何か「ステキ」を削られてる気がする。セーラー戦士一人一人のキャラ立ても乏しく(ヴィーナスだけ別)、退場も早い。最初から登場人物多いのに、個別のキャラの説明もなしにズンズン減員、ダメまっしぐらじゃん。頭身も子供が子供になるプリキュアならいいのだけど、メーキャップをしてレディーになる仕様のセーラームーンでは減らすとそもそものカッコよさが減じてしまう。天王はるかとか一番割食った。

悪役側のバランスが悪い。悪役は占領地区の宇宙人をそのまま戦士として再雇用する『電撃戦隊チェンジマン』のゴズマ方式だが、これがそんなに効率が良く機能していない。三蔵法師ライクなトップ、セーラーギャラクシアンがちょくちょく現場に現れては、部下がやる仕事を黙々一人で片付けてしまう。このセーラーギャラクシアンの能力が突出し過ぎていて、誰も何も言えない。多分、部下いらない。しかし、やってる事が物陰からいきなり現れて主要キャラクターを再起不能にしていく通り魔みたいで、たいへんホラーな存在であり、そういうの今までにセーラームーンではなかったので、彼女が存在としては一番面白い。

ルナ、アルテミス、ダイアナのお付きの猫が宇宙人と判明。わざわざ判明させんでも。

うさぎちゃんがふさぎ込んでる間に仲間がズンズン通り魔に襲われてしまうような後半ありきの話の展開なので、これ一本見せられるのは辛いわあ。

▲これで腕組みしたら『デビルマン』のED。流石東映動画。


【銭】
金曜メンバーズデーでユナイテッドシネマは1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 前編@映画.com

『雄獅少年 ライオン少年』109シネマズ川崎9

◆『雄獅少年 ライオン少年』109シネマズ川崎9

▲イメージショット。

五つ星評価で【★★★★みんな貧乏が悪いんや】
劣悪環境にいる取り柄のない少年3人が獅子舞競技に挑む。
最初のダメ状態から修行で徐々に技が身に付いていくところが初期ジャッキー・チェンの映画みたい。
獅子舞はプロがいる訳でもなく、勝っても負けても、直接、生活を潤さない。だから、比較的「ステイタス(地位)」を誇示する必要のある富裕層の子供達が主流なのだろう。そんな中、主人公は引くほど貧乏。そんな貧乏に負けず修行に励むとメキメキ上達していく。だが、持たざる者である主人公に、更なる不幸が追い打ちをかける。こんなん主人公に同情するしかない。もう後半、主人公の幸せを願わずにはいられない。
再開再会した獅子頭をくれた少女も獅子舞を続けられない。そこには別の格差がある。
ラスト、起こりえない奇跡を起こした主人公に更なる奇跡が上乗せされる。あの構造も上手い。

獅子舞CGアニメに向いている。いや、向いているように見えるくらい仕上がっているという事だ。

あと猛烈に昭和っぽい。


【銭】
109シネマメンバーズデー(火曜)で1200円で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
雄獅少年 ライオン少年@映画.com

『たまこラブストーリー』『たまこまーけっと1話~6話』『たまこまーけっと7話~12話』新宿ピカデリー3

◆『たまこまーけっと1話~6話』新宿ピカデリー3
◆『たまこまーけっと7話~12話』新宿ピカデリー3


▲超絶かわいらしい。

五つ星評価で【★★★,★★★★見んといかんアニメだった】
TV放映10年記念でTV全話と映画を一挙上映。TVは六話ずつを1セットで上映。
もう本当にかわいい。「この絵を見て可愛いと思わない奴は無礼討ちにする」と武士が言っても納得するような可愛らしさ。そいでもって声も性格も可愛い。世界中の全ての女子が「たまこ」であっても俺はかまわん。
大きく前半では主人公北白川たまこの友達と商店街の皆を丹念に描く。一転、後半は外国から姫君候補を探す騒動にたまこが巻き込まれる。この姫君候補の話は1話から伏線が張られていたので、7話にしてやっと動いたかと思った。うざキャラのデラを黙らせるのが南国の少女というのよし。この少女チョイの登場で、単にうざいキャラだったデラに奥行きが出来た。姫君候補にたまこが選ばれるが、ここでのたまこの葛藤は「自分が誰と結ばれるか」ではなく「自分が商店街を出て生きていけるか」なのが変わっている。主人公のたまこ本人が恋愛に無自覚なので、代わりに恋愛パートを任されるのがたまこの父・豆大と亡き母のエピソード。しんちゃんの父ひろしの藤原啓治が弾けまくる。この豆大の情熱の強さが明らかになった後では、確かに不器用そうなたまこの恋愛を描くには尺が足りなかろう。という訳で、たまこの恋愛パートはまるまる外出しされる事になる。なので、映画のたまこは独立しているが恋愛の話ばかりでTVのたまこと大きくニュアンスが異なる。それは映画公開時に映画しか見なかったので気づけなかった点だ。いやだって、そんな構成にするとは思わないよ。『たまこマーケット』はNHKの朝ドラみたいな作品で、映画はその登場人物二人を抜き出した恋愛特化編になる。
花屋の超美人が何の説明もなくボイスキャストが男。そういう人なのだ。
たまこは視力が弱くコンタクトレンズ。子供時代や、朝の起き抜けでは眼鏡をかけてる。設定細かい。主人公が眼鏡を掛けても掛けなくても他のキャラクターと混同しないの何気に技術力が高い。
オープニングはひたすら可愛く、エンディングはフェティッシュにエロく(おかずだろう、あれ)。
結局、南国の王子様の嫁は見つからなかった。それは製作者たちにとって大きな話ではないのだろう。南国の王子さまは絵に描いたようなプリンスで欠陥がない。薄い本でお姉さんたちに弄ばれてしまいそうに見える(男同士にならないのは美形が少ないから)。王子はおそらくチョイと結ばれるだろうし、当然のように彼女との薄い本はありそう。お姉さんキャラは花屋くらいしかいないけど彼女を出したらBLになるのだなあ。ちなみに王子様の声は下野紘。鬼滅の我妻善逸。王子様が善逸の性格じゃなくて良かった。


◆『たまこラブストーリー』新宿ピカデリー3

▲ひゅーひゅー。

五つ星評価で【★★★★真摯やのう】
TVのたまこがとことんホームドラマだったので、その内部で描きだせなかった恋愛パートを外出しにした作品(と決めつけてるけどそうであろう)。独立して映画だけ見る事は可能だが、TV見た後だとキャラに対する思い入れが一々違う。恐るべし。
男女合わせて奥手同士の恋愛で、男子→女子は気持ちが明確だが、女子→男子はまだもっとも仲のいい幼馴染み枠であり、恋愛意識がない。そこでいきなりの告白で女の子が機能不全を起こすのがそれなりにリアルで、おかしくてたまらない・そしてそういう隙のある女の子は可愛くてたまらない


【銭】
記念上映特別価格1900円×3で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
たまこラブストーリー@映画.com
たまこまーけっと@アニメハック
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fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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