『Gメン』トーホーシネマズ上野4
- Date
- 2023/09/03/Sun 10:05
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『Gメン』トーホーシネマズ上野4

▲凄い凄い吉岡里帆穂。惚れ直す。
五つ星評価で【★★★ペース配分が悪いんちゃうかな】
こういうくだらない映画は大好き。でもなんか胸熱で盛り上がる感はない。つか、最初から最後まで事あるごとに諍いを起こしてすぐケンカになって、それが延々とエンドレスでダラダラ続く。ちょっとみんなよう動いてるな。アクションそのものはきっちり仕上げてるけど、印象としては「ダラダラ」なんである。これはおそらくアクションのペース配分が悪い。
ずっとアクションしていて、それが並列で並べられている。アクションごとに優劣がない。するとぼんやりダラけてしまう。「あれあれ、あのアクションが凄かった」という旗印みたいなアクションがない場合(そういうのはなくって普通)、アクションにあえて優劣をつけないと最後、映画観終わった後の達成感が得られづらい。序盤のどうでもいいケンカは短く、終盤の大ケンカは長目を確保する事は勿論だが、主人公とラスボスとの感情のぶつかり合いを他のメンバーの戦いを差し込む事で阻害しない。その辺の配慮がもうちょっとだったと思う。一本の映画としてはラストに山場をドーンと打ち上げる事でカタルシスが爆発して気持ちスッキリになるのに、そこんところもうちょっとだったと思う。いや、一つ一つくだらない小ネタとか好きだけど。
青ネクタイとの校舎裏の戦い、町の不良と高良健吾との戦い、恒松祐里との町中の逃避行、吉岡里帆穂ストーカーとの戦い辺りはもうちょっと軽めにする方向で刈り込めたと思う。つーか、本当にアクションだらけの映画だな。
主人公の岸優太はキンプリの人なのね。あまり顔にカッコよさを感じないけど、アクション頑張ってて偉い。ジャニーズだけど、爽やか感がないので(失礼)、「童貞」という言葉に説得力がある。まあ、本当はそんな事ないだろう。
竜星涼、気持ちのいいイケメン枠。足に特化したアクションが背が高いからドーンドーンという感じで気持ちいい。しかし、G組以上に頭は悪いのだけどあの学校、大丈夫か。
矢本悠馬、原作マンガをどんなんか知らんのだけど、明らかに矢本悠馬が筆頭で映画の空気をマンガにしてる。「にちゃあ~」という感じの笑顔で「童貞」という言葉に説得力がある。まあ、本当はそんな事ないだろう。かなりそこそこ美味しい役。
森本慎太郎、昭和番長。最初に岸優太に「半分以上ナニ言ってるか分からない」と言わせたのが偉い。これで、感情だけ追ってればこの人のセリフは聞き逃してOKとなった。りんたろー、矢本悠馬とG組三人で、オチャラケてるが、実はこの三人そこそこ強いのがラストの戦いでいきなり分かって違和感出た(戦えば強いが、劣等感から戦わなかったという繊細なベースがあるのだろうけど)。いや、ラストの戦いは女三人もそこそこ戦力になってたから本当はみんな悪役側も含めて強くないのか?
りんたろー。G組のウマヅラの男。実は森本慎太郎よりこっちの方が活舌悪いと思う。と言うか、ニギヤカシとしてちゃんと機能してるから良し。
高良健吾、かっけー。高校二年生にはとても見えないが(とても見えない面々ばかりだが)、人生の酸いも甘いも嚙み分けてきた感が良い。そういうキャラ設定に尻は提供しないが惚れる。そうそう、こんな高校二年生はいやしないのだけど嘘でいいのよ、映画なんだから。
田中圭、どう見ても高校三年生には見れないと同時に高校近くの喫茶店のマスターもやってて、スポーツカー乗り回してあちこちぶつけてる謎の人。いやもうちょっと説明あっていいだろ。イカツイ顔の高良健吾より強くは見えないが、年の功で強く見れるところがムービー・マジック。
尾上松也、悪い奴らのラスボス。性格悪いの押しは分かるが、顔がでかくて、あまり強そうに見えない(顔がでかい事は強さと関係ないか?)。ネームバリュー的にこの人がラスボスなんだろうけど、天王会二番手の顔が本気で怖い人がラスボスの方がラストバトル盛り上がったと思う。
恒松祐里、ヒロイン枠なのにチラシに名前が載ってない不遇な人。この人が「処女」なのは説得力がないが、嘘だからいいだろ(本当に処女だったらごめんなさい)。いろいろ着せ替えさせられて可愛い。実年齢25歳だが童顔なうえに頭が悪く見えるのはセールス・ポイント。童顔が勝って特攻服姿がブカブカでワークマン女子っぽく見える。制服姿も見たかった。そういう意味では下着姿も、全裸姿も見たかった。監禁されるんだから必然性はあるのに。恒松祐里にはいつまでも「処女」の役をやってほしい。岸優太と矢本悠馬がいつまでも「童貞」の役をやるかどうかはどうでもいい。
小野花梨、ヤリマン女子。めちゃくちゃ汚れ役。役者としてはこういうのやり甲斐がありそうだけど、強烈なので、このイメージが固定しないかみたいな意味での不安はある。矢本悠馬と一緒にいて、同じ種類のダメさ加減を醸し出すのは役者としての地力だろう。
吉岡里帆穂。おもろくて強烈でかわいい。今回の映画で一番好き。こういう役自体があまりないというのもあるので、他の役者で上手くやれるのかどうかが全く予測できないのだが、これが今後の見本になるだろうという感じにちゃんと演じ上げた吉岡里帆穂偉い。ラストの方で告白されて「強肩モード」が出たり出なかったり自壊してしまうシーンも凄い。
吉岡里帆穂が一番好きだが、二番目は田中圭の止まれないスポーツカーかもしれん。
予告編で使われて劇中一切使われない「カルメン」が実にキャッチーでいい感じ。
【銭】
映画ファン感謝デー料金で1300円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・Gメン@映画.com

▲凄い凄い吉岡里帆
五つ星評価で【★★★ペース配分が悪いんちゃうかな】
こういうくだらない映画は大好き。でもなんか胸熱で盛り上がる感はない。つか、最初から最後まで事あるごとに諍いを起こしてすぐケンカになって、それが延々とエンドレスでダラダラ続く。ちょっとみんなよう動いてるな。アクションそのものはきっちり仕上げてるけど、印象としては「ダラダラ」なんである。これはおそらくアクションのペース配分が悪い。
ずっとアクションしていて、それが並列で並べられている。アクションごとに優劣がない。するとぼんやりダラけてしまう。「あれあれ、あのアクションが凄かった」という旗印みたいなアクションがない場合(そういうのはなくって普通)、アクションにあえて優劣をつけないと最後、映画観終わった後の達成感が得られづらい。序盤のどうでもいいケンカは短く、終盤の大ケンカは長目を確保する事は勿論だが、主人公とラスボスとの感情のぶつかり合いを他のメンバーの戦いを差し込む事で阻害しない。その辺の配慮がもうちょっとだったと思う。一本の映画としてはラストに山場をドーンと打ち上げる事でカタルシスが爆発して気持ちスッキリになるのに、そこんところもうちょっとだったと思う。いや、一つ一つくだらない小ネタとか好きだけど。
青ネクタイとの校舎裏の戦い、町の不良と高良健吾との戦い、恒松祐里との町中の逃避行、吉岡里帆
主人公の岸優太はキンプリの人なのね。あまり顔にカッコよさを感じないけど、アクション頑張ってて偉い。ジャニーズだけど、爽やか感がないので(失礼)、「童貞」という言葉に説得力がある。まあ、本当はそんな事ないだろう。
竜星涼、気持ちのいいイケメン枠。足に特化したアクションが背が高いからドーンドーンという感じで気持ちいい。しかし、G組以上に頭は悪いのだけどあの学校、大丈夫か。
矢本悠馬、原作マンガをどんなんか知らんのだけど、明らかに矢本悠馬が筆頭で映画の空気をマンガにしてる。「にちゃあ~」という感じの笑顔で「童貞」という言葉に説得力がある。まあ、本当はそんな事ないだろう。かなりそこそこ美味しい役。
森本慎太郎、昭和番長。最初に岸優太に「半分以上ナニ言ってるか分からない」と言わせたのが偉い。これで、感情だけ追ってればこの人のセリフは聞き逃してOKとなった。りんたろー、矢本悠馬とG組三人で、オチャラケてるが、実はこの三人そこそこ強いのがラストの戦いでいきなり分かって違和感出た(戦えば強いが、劣等感から戦わなかったという繊細なベースがあるのだろうけど)。いや、ラストの戦いは女三人もそこそこ戦力になってたから本当はみんな悪役側も含めて強くないのか?
りんたろー。G組のウマヅラの男。実は森本慎太郎よりこっちの方が活舌悪いと思う。と言うか、ニギヤカシとしてちゃんと機能してるから良し。
高良健吾、かっけー。高校二年生にはとても見えないが(とても見えない面々ばかりだが)、人生の酸いも甘いも嚙み分けてきた感が良い。そういうキャラ設定に尻は提供しないが惚れる。そうそう、こんな高校二年生はいやしないのだけど嘘でいいのよ、映画なんだから。
田中圭、どう見ても高校三年生には見れないと同時に高校近くの喫茶店のマスターもやってて、スポーツカー乗り回してあちこちぶつけてる謎の人。いやもうちょっと説明あっていいだろ。イカツイ顔の高良健吾より強くは見えないが、年の功で強く見れるところがムービー・マジック。
尾上松也、悪い奴らのラスボス。性格悪いの押しは分かるが、顔がでかくて、あまり強そうに見えない(顔がでかい事は強さと関係ないか?)。ネームバリュー的にこの人がラスボスなんだろうけど、天王会二番手の顔が本気で怖い人がラスボスの方がラストバトル盛り上がったと思う。
恒松祐里、ヒロイン枠なのにチラシに名前が載ってない不遇な人。この人が「処女」なのは説得力がないが、嘘だからいいだろ(本当に処女だったらごめんなさい)。いろいろ着せ替えさせられて可愛い。実年齢25歳だが童顔なうえに頭が悪く見えるのはセールス・ポイント。童顔が勝って特攻服姿がブカブカでワークマン女子っぽく見える。制服姿も見たかった。そういう意味では下着姿も、全裸姿も見たかった。監禁されるんだから必然性はあるのに。恒松祐里にはいつまでも「処女」の役をやってほしい。岸優太と矢本悠馬がいつまでも「童貞」の役をやるかどうかはどうでもいい。
小野花梨、ヤリマン女子。めちゃくちゃ汚れ役。役者としてはこういうのやり甲斐がありそうだけど、強烈なので、このイメージが固定しないかみたいな意味での不安はある。矢本悠馬と一緒にいて、同じ種類のダメさ加減を醸し出すのは役者としての地力だろう。
吉岡里帆
吉岡里帆
予告編で使われて劇中一切使われない「カルメン」が実にキャッチーでいい感じ。
【銭】
映画ファン感謝デー料金で1300円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・Gメン@映画.com
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