『キングダム 運命の炎』ユナイテッドシネマ豊洲1プラスα(ネタバレ)
- Date
- 2023/09/14/Thu 00:10
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『キングダム 運命の炎』ユナイテッドシネマ豊洲1(ネタバレ)

▲信の背後のドラゴンボールみたいな光なんよ?
※ 記事の内容にほんのちょっとネタバレを含みます。
五つ星評価で【★★★★毎回流石、佐藤信介】
キングダムシリーズの三作目。安定の面白さ。
前半と後半は別の話のつぎはぎで、後半は話の途中で終わるという嫌なサプライズを仕掛けられるが、それでも全体つまらんなどとは口が裂けても言えない。いや、口を裂こうとか試そうとするな。蛇柱じゃないんだよ、俺は。
前半、秦の若き王の人質不遇時代と、人質からの脱出劇。目に付いたのは貧乏人の子供の衣装。趙に屠殺される子供の衣装も、杏の子供時代の衣装も、どちらも貧乏で安そうだが、少し大きめの衣装で厚手だ。少しくらい成長しても着れるもの、冬季寒い思いしないで済むよう防寒がしっかりしているものが選ばれていて、とても理屈が通っている。親の愛が衣装から透けて見える。趙の人質になっている若き秦王の服は地味な色で設えも良さそうだが、周りに比べて薄手で寒そうに見える。体裁のみで大事にされていない事が分かる。彼自身、五感に疎くなっているので、それが苦ではないのかもしれないし、そういう所も含めて五感が疎くなったのかもしれない。この何も持っていない王に最初の光を与えるのが、信念を持っているアウトローというのがかっけー話だ。このアウトローから優しさという果実を受けて、若き王は亡霊に憑りつかれた人形から信念を持つ人間へと戻っていく。いいね、いいね。「秦国王に俺はなる!」ええと、麦藁帽子は被せるな。
後半は百人長になった山崎賢人の初手柄。そんな無茶なという使命を遂行する。
これが映画として実によくできていて、ストーリー的には、山崎賢人が指揮する百人隊が無茶に無茶を重ねて、我慢に我慢して、最後に戦況を引っ繰り返す。これ、演出が下手な人がやるとただただ我慢して、より我慢した方が勝ってしまうみたいな我慢比べしかない最悪な描写に落ちそうな部分なのだが、そうはならない。ちゃんと撮られている。いろいろ散らしたり進めたり、演出の塩梅が上手いので、ただただ我慢してるだけに見えない。だが、感想書かないでほっておいたら細かい事は忘れてしまった。だから、もう一回見たい。長いのだけど、見る事が苦痛じゃないのよ、ずっと面白いから。
片岡愛之助は白い人なのね。あれ、大森南朋かとずっと思ってた。
エンディング、宇多田ヒカルかかった時は、きっといい曲なんだろうけど、エヴァンゲリオン風味が見てる自分に抜けてなくて、単純に染みないなあと思った。
◆『キングダム2 遥かなる大地へ』新宿ピカデリー3
五つ星評価で【★★★★よきよき】
前作、一回目は7月15日に見て、いい感じに抜けてきた8月15日に二回目を見てきた。
二回目でも相変わらず面白かったが、一年と一か月経って、ただ一つだけ残しておきたい感想がある。
第一作目から出ていて捩じ伏せるような圧倒的な演技で見るものを納得させている大沢たかお。だが、なんかてめえいい加減にしろよ感もあり、素直に褒めたくないというわだかまりがずっと胸の内にあった。そして、何でそうなのかがパッと気づいて腑に落ちた。それだけ言いたい。それは大沢たかお、その演技メソッド ロバート秋山っぽくなくないか。そういうことだろ(どぶろっくで)。
【銭】
キングダム 運命の炎:ユナイテッドシネマ金曜メンバーズデーで1100円。
キングダム2 遥かなる大地へ:6回分の有料入場ポイントを使って無料入場。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・キングダム 運命の炎@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・キングダム 運命の炎@徒然なるままに
・キングダム 運命の炎@ノラネコの呑んでみるシネマ
▼関連記事。
・キングダム2 遥かなる大地へ(前作)@死屍累々映画日記・第二章

▲信の背後のドラゴンボールみたいな光なんよ?
※ 記事の内容にほんのちょっとネタバレを含みます。
五つ星評価で【★★★★毎回流石、佐藤信介】
キングダムシリーズの三作目。安定の面白さ。
前半と後半は別の話のつぎはぎで、後半は話の途中で終わるという嫌なサプライズを仕掛けられるが、それでも全体つまらんなどとは口が裂けても言えない。いや、口を裂こうとか試そうとするな。蛇柱じゃないんだよ、俺は。
前半、秦の若き王の人質不遇時代と、人質からの脱出劇。目に付いたのは貧乏人の子供の衣装。趙に屠殺される子供の衣装も、杏の子供時代の衣装も、どちらも貧乏で安そうだが、少し大きめの衣装で厚手だ。少しくらい成長しても着れるもの、冬季寒い思いしないで済むよう防寒がしっかりしているものが選ばれていて、とても理屈が通っている。親の愛が衣装から透けて見える。趙の人質になっている若き秦王の服は地味な色で設えも良さそうだが、周りに比べて薄手で寒そうに見える。体裁のみで大事にされていない事が分かる。彼自身、五感に疎くなっているので、それが苦ではないのかもしれないし、そういう所も含めて五感が疎くなったのかもしれない。この何も持っていない王に最初の光を与えるのが、信念を持っているアウトローというのがかっけー話だ。このアウトローから優しさという果実を受けて、若き王は亡霊に憑りつかれた人形から信念を持つ人間へと戻っていく。いいね、いいね。「秦国王に俺はなる!」ええと、麦藁帽子は被せるな。
後半は百人長になった山崎賢人の初手柄。そんな無茶なという使命を遂行する。
これが映画として実によくできていて、ストーリー的には、山崎賢人が指揮する百人隊が無茶に無茶を重ねて、我慢に我慢して、最後に戦況を引っ繰り返す。これ、演出が下手な人がやるとただただ我慢して、より我慢した方が勝ってしまうみたいな我慢比べしかない最悪な描写に落ちそうな部分なのだが、そうはならない。ちゃんと撮られている。いろいろ散らしたり進めたり、演出の塩梅が上手いので、ただただ我慢してるだけに見えない。だが、感想書かないでほっておいたら細かい事は忘れてしまった。だから、もう一回見たい。長いのだけど、見る事が苦痛じゃないのよ、ずっと面白いから。
片岡愛之助は白い人なのね。あれ、大森南朋かとずっと思ってた。
エンディング、宇多田ヒカルかかった時は、きっといい曲なんだろうけど、エヴァンゲリオン風味が見てる自分に抜けてなくて、単純に染みないなあと思った。
◆『キングダム2 遥かなる大地へ』新宿ピカデリー3
五つ星評価で【★★★★よきよき】
前作、一回目は7月15日に見て、いい感じに抜けてきた8月15日に二回目を見てきた。
二回目でも相変わらず面白かったが、一年と一か月経って、ただ一つだけ残しておきたい感想がある。
第一作目から出ていて捩じ伏せるような圧倒的な演技で見るものを納得させている大沢たかお。だが、なんかてめえいい加減にしろよ感もあり、素直に褒めたくないというわだかまりがずっと胸の内にあった。そして、何でそうなのかがパッと気づいて腑に落ちた。それだけ言いたい。それは大沢たかお、その演技メソッド ロバート秋山っぽくなくないか。そういうことだろ(どぶろっくで)。
【銭】
キングダム 運命の炎:ユナイテッドシネマ金曜メンバーズデーで1100円。
キングダム2 遥かなる大地へ:6回分の有料入場ポイントを使って無料入場。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・キングダム 運命の炎@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・キングダム 運命の炎@徒然なるままに
・キングダム 運命の炎@ノラネコの呑んでみるシネマ
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・キングダム2 遥かなる大地へ(前作)@死屍累々映画日記・第二章
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