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『ドミノ』新宿ピカデリー1,『SISU シス 不死身の男』トーホーシネマズ新宿11

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『ドミノ』新宿ピカデリー1

▲よれよれ父ちゃんが板につく悩めるバットマン。

五つ星評価で【★★★まあまあ】
『ドミノ』って邦画タイトルだけど、内容にも即していてこっちの方が原題より本当のタイトルっぽい。原題の『HYPNOTIC』は、まあ、訳してみるとそのまんまみたいなタイトルで、ネタバレっぽくもあり、興醒めする(あえて訳さない)。しかし、映画内でウィリアム・フィクトナーが使うこの能力がある意味、限界がないのが脚本構成上の問題なのだと思う。普通は能力封じの方法を考える。あれだな、能力封じの方法としてもっともやってはいけないのが『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で炭治郎の幻を見せられている事が分かったら、自分の頸動脈を斬るという奴だな。そこで映画、終わってしまう。ただ、能力の弱点がはっきりしないのは問題で、映画製作者側が勝たせたい奴を勝たせる事が縛りなく出来てしまう。それは映画の話法としてつまらないだろう。

ベン・アフレック。日本読みで「便、溢れ尽く」うわあ、そんなこと思いつくなよ俺。
ベンが主役の映画なら大丈夫、みたいな実績がある。星がきらめくようなスターじゃないけど実直に生きてきた地味な男の顔で、男はそういう男が好き。一応言っておくがホモではない。

町のセットが簡素かつ明解なのが楽しい。つまり、あれ、集団で3Dゴーグル掛けてふらふらしてるような映画な訳だ。幻を見せられているAパートはゴージャス、現実を見せられているBパートはしょぼい。Aパートをワイプで抜いたBパートの映画があったらちょっと見たい。舞台裏が張り子状態なのが押井守の『紅い眼鏡』まんまだった。偽装されている世界の方が立派というのは『サロゲート』の社交はロボット、本体は引きこもり。だからロボットは髪ふさふさだけど、ブルース・ウィリスは禿げと言うのにも通じる。そうするとAパートはベン・アフレックだが、Bパートはジミー土田という配役もありかもしれない。Bパートの奥さんはあき竹城だったりしそうだ。5分くらいしか見たくないなBパート。逆に実は本当はラジニカーントが主役のCパートがあったら、それが一番面白いかもしれん。ひと押しで〈世界〉は崩れだす。というコピーもひと押しで〈世界〉は踊りだす。に変更だ。

いやまあ、決して嫌いじゃないけど、昔からある映画のアイデアにしては新しい工夫がなく、とりあえずCGいっぱい使いましたって言うのはロバート・ロドリゲスとしてはそれでいいの? 映画の最後に回り続けるコマとか出せと思ったけど、それも他の映画のネタだ。

悪の組織の赤いブレザーがケイン・コスギのセンチュリー21味が高かった。

娘を探そうとするベン・アフレックが『search サーチ』みたいに、インターネットだけで、娘を探そうとしたらウィリアム・フィクトナーも困ったことだろう。

ドミノピザはベン・アフレックにピザを食わせて「現実も忘れる味」とか言わせればよかったのに。


◆『SISU シス 不死身の男』トーホーシネマズ新宿11

▲燃える構図。

五つ星評価で【★★★理屈がない暴力だけの映画。でもまあ、それでよし】
「SISU」という言葉は翻訳不能らしい。おそらく「不撓不屈」に近そうだとは思っているが、それ以上にきっと近いと思わせる言葉がある。「大和魂」。翻訳できなかろう。その一点しか似てない可能性もある。炸裂する「フィンランド魂」と理想の第三帝国を築かんとする「ナチス魂」がぶつかり合う。生命力強そうな「フィンランド女魂」も燃える。と言うか「魂」を付けると薄いものが濃くなるようで良いなあ。

ただただダイ・ハード(くたばらない奴)と言う主人公は地味で良い。汚れまくったからお国フィンランドなので、サウナに入って汗を流してほしい。

「ウエスタン」に対して「マカロニウエスタン」という加工があるなら、これは「戦争映画」を加工した「マカロニ戦争映画」であろう。


【銭】
ドミノ:ピカデリー前回有料入場割引1400円。
SISU シス 不死身の男:トーホーシネマズが突発的にメンバーズデーを設けていて1300円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
ドミノ@映画.com
SISU シス 不死身の男@映画.com
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『おまえの罪を自白しろ』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『おまえの罪を自白しろ』ユナイテッドシネマ豊洲11

▲このスチールにしか載ってない誘拐される女の子がかわいい。

五つ星評価で【★★★どん底一家の三人芝居が常軌を逸していて大好き。残りはB'zが全部浚っていった】
国会議員、県会議員、市会議員がいる家って凄い。が、血が違いすぎるのか、親父、堤真一、長男、中島歩、次男、中島健人、末っ子、池田エライザ、エライザの婿、浅利陽介という関係性が最初から全く掴めなかった。中島歩と中島健人は同じ「中島の血」が作用していないようで、あまりも骨格が違いすぎて兄弟に見えない。ドズル・ザビとガルマ・ザビみたい。堤真一と中島健人もデキン・ソト・ザビとガルマ・ザビのように似てないので、堤真一の家に一人息子の浅利陽介がいて(こっちがガルマか)、池田エライザが嫁入りに来て、その関係で兄の中島健人が議員の手伝いをしてるのかと思った(こっちがシャアとセイラ)。全然違った。つまり、外からやってきたシャアとセイラみたいな兄妹が今井姓なのだ。いや、今井の罪を自白しろなという映画でしょ。変なこと考えてるうちに話に乗り遅れてしまった。これだから爺はいかん。
好きな役者だが中島歩と浅利陽介は切ってもいいし、中島健人と池田エライザを夫婦にしてしまった方が構図がシンプルになってよかったかと思う。中島健人はあまり切れ者に見えず、ふと気づくとあれよあれよで事件が解決してしまった。真犯人が再び、現場に現れるかどうかはどんなに緻密に罠を仕掛けてもギャンブルであり、そんな賭博気質の男に国政を任せてはいかん。で、真犯人のいかれた演技はそこだけ映画のトーンが違うけど大好き。あの階段落ちなんて、長くはないが、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の階段落ちより、バリバリ痛さを感じるいい階段落ちだった。

堤真一がもともと初代の政治家(親は総菜屋)なのに、あれだけの地位に付けたというのは、アキラ100%のお盆芸がいろいろな政治家とのお座敷接待で爆裂したからに他ならない。じゃないなら「大橋彰(役者の時の芸名)」でエンドロールに記載されるのが妥当。やはり、作った味噌汁を全裸にお盆で運んでこそ「アキラ100%」じゃないだろうか(より、みんなで頑張りましょうという心情が伝わる)。

だがまあ、エンドロールにB'zが掛かったら、映画よりエンディングの方が勝って、勝ち逃げ状態。Sexy Zoneに「おまえの罪を自白しろ音頭」とか歌わせた方が良かったかもしれない。


【銭】
ユナイテッドシネマのメンバーポイント2ポイントを使った割引で1000円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
おまえの罪を自白しろ@映画.com

『僕のヒーローアカデミア「雄英ヒーローズ・バトル」』トーホーシネマズ新宿7

◆『僕のヒーローアカデミア「雄英ヒーローズ・バトル」』トーホーシネマズ新宿7

▲激しい本エピソードの後にぬるいオマケエピソードが入る不思議さ。

五つ星評価で【★★★★こんなん泣くわ】
テレビアニメ第6シーズン山場の136~138話とオマケエピソードを合わせて87分にした物。雄英学園の学生ヒーローが対戦ゲームのキャラになって戦うゲーム・エピソードが初出しで目玉かもしれないが、すっかり136~138話の熱さに負けて、何かちょっとダレた。

136~138話は周りの被害を抑える為に一人で戦おうと飛び出すデクと、共闘を望むクラスメートの実力行使を伴った対話。その後、学園にデクを匿う事に対する避難市民との対話などをしっかり描いている。
ボロボロになって守ってきた人たちに排斥されようとするデクと、それをどうしても押しとどめたいクラスメート達の踏ん張りが泣けてたまらない。みんなとてもいい子です。いい子は好きよ。


【銭】
トーホーシネマズのメンバーズデーで1300円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
僕のヒーローアカデミア「雄英ヒーローズ・バトル」@映画.com

『イコライザー THE FINAL』イオンシネマシアタス調布2

◆『イコライザー THE FINAL』イオンシネマシアタス調布2

▲ダコタ(左)とイコちゃん(右)。

五つ星評価で【★★★★ほんなこつ、つまらなくはなかった。しかしアクションシーンは凝縮されてるからか短いかもだ】
イコライザーシリーズの三本目で最終作だが、別にこれが今生の別れと言う話ではない。原題は『The Equalizer 3』、じゃあ、邦題は『イコライザーさん』でも良かったんじゃないか? 次が出来ても全然OK。その時は『イコライザー THE FINAL FINAL』だ。
もしかしたら『北極百貨店のコンシェルジュさん』って『北極百貨店のコンシェルジュ THE FINAL』だったりするのか。9秒で墜落死を遂行するシーンがあったりなかったりした。

敵が割と相手にならない感じで、初期のスティーブン・セガールみたいな無双感が強い。あまり強いとね、殺さない程度に許してあげられないかな、みたいな仏心も出たりするけど、殺されるのが正味クズなんで心が痛まない。やはり子供を虐める大人はいかん。その兄貴も等価交換的にクズなので、同じように心が痛まない。クズの宝庫かよ、イタリア。
まあ、主人公の周り、いい人だらけなのが逆に怪しい。あれ、全員劇団じゃないだろうか? あの、子供が劇団員で本当は大人だったら怖い。それじゃ『エスター』だよ。薄いのか? それは「ウスター」ソースだよ、ボケが分かりづらいよ。
イタリア兄の籠ってるとこのアートワークが中々よかった。そう、イタリア兄が広場でギャフンと言わされた後、隠れ場に帰って、自分達で食事作って食べる。あれリクルート誌に「アットホームな職場です」って出る奴だ。地上げもね、リクルート誌で「やればやるほど自分の努力が達成できる職場です」と書かれる奴だろうし、もしかしたら、やはりイタリアチンピラ兄弟の方が正しかったのでは? だって主人公ニグロだし(言っちゃいけないやつ)。

ダコタ・ファニング、あの警察の子供ね。違う違う大人になってるの。しかし、考えてみたらダコタ・ファニングが子供の演技をして、それをモーション・キャプチャーで子供の映像に充てるって事もやれば出来るのだよな。おそらく、やらない方がお金は安く上がるだろうけど。でも、それをシャレのようにやってしまったのが『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』のシガニー・ウィーバーだ。薄いソースで『ウスター ウェイ・オブ・ウォーター』ってボケ方が無理で、よく分からない。主人公がペンキになる世界線があるのだから、ウスターソースになる世界線があっても、、、、、何を言ってるんだ、俺。
大人にはなったけど、まだまだ若いのがなるほどダコタ・ファニング。


【銭】
イオンシネマは55歳からシニア扱いで1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
イコライザー THE FINAL@映画.com

『北極百貨店のコンシェルジュさん』ユナイテッドシネマ豊洲3

◆『北極百貨店のコンシェルジュさん』ユナイテッドシネマ豊洲3

▲笑顔のベテランさんがステキ。落ち込んでても若者は食うべし。

五つ星評価で【★★★★「そんな事より枕営業だ」みたいな事ばかり考えてる訳ではない】
主人公がお人好しでおっちょこちょい。
それが魅力的。
と言うのは、『カイジ』を例にすると分かりやすかろうが、今、お人好しだと生きていけないような社会になりつつある。正しい者がバカを見る。「オオカミは生きろ、豚は死ね」。優しいという事が欠点になってしまうような社会。だから、「コンシェルジュ」という物自体を売るのではない「サービス」の専業者がいる百貨店というのは、裏でリストラが進められている世知辛さはあっても、まだまだ「夢」を売る代名詞のような職場と言えるだろう。「物の売り買い」だけなら、コンビニでもいいし、「スーパー」でもいい。「百貨店」は「利便性」や「値段」より「商品の夢」を売る。もともとはそういう商売なのだ。そして、たいへん、心が休まる事に多くのお客も心優しい。心優しいがゆえに危機に瀕した者たちが通う憩いの場所。みな、優しい。
ぬるま湯のふろにぷかぷか浮かんでるような映画でした。そういう映画も悪くない。
リストラさんも家に帰れば大泉洋で、母親が吉永小百合で、デパートで売る煎餅に愚痴ってるかもしれない。

身体の大きい生き物は長寿。だから、マンモスの彫刻家は命の長さが等しくなる祈りを込めて動物の大きさを揃えた彫刻を作る。フリーレンや『指輪物語』のエルフは長命種だから40メートルくらい大きくても良し。齢20000歳のウルトラマンがでかいのも理屈上はあってる。

あと、このデパート、ノアの箱舟みたいやね。一ツガイの全ての動物を乗せて大洪水から動物を守った船。それを家族のような会社社員がみんなで守ってる。神の指示で乗船したのだから、神の威光の代弁者という事で、「お客様は神様です」と言うのは正しいと言えなくもないのだけど、「私が神様よ」という使い方をしてしまうと、唯一神(アラーとかエホヴァ)の否定に繋がるから、その話題って大変日本的だなと思う。あらーっ(落ち)。うんまあなんとかミンクなんか、あれがツガイだったら近親相姦やさけ、「お爺ちゃんやめて」「(*´Д`)ハァハァ」それはそれでええかもしれんがな。ノアって動物は救ったけど、植物はみな死んでしまったとかないんかな? 世界中の植物がドカドカ入ってる家庭菜園も凄いよな、ノアさん。


【銭】
金曜メンバーズデーでユナイテッドシネマは1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
北極百貨店のコンシェルジュさん@映画.com

『春画先生』新宿ピカデリー9

◆『春画先生』新宿ピカデリー9

▲先生と弟子。

五つ星評価で【★★★。癖の映画。】
春画を愛する風変わりな「春画先生(内野聖陽)」に弟子入りを進められて、飛び込んでしまった弓子(北香那)は春画と春画先生に振り回される。内野聖陽、北香那、柄本佑、安達祐実、白川和子などなどみな濃厚な味噌みたいなメンツが交わるごとに関係性を変えていく。エロいはエロいのだけど、そんなに気持ちよくはならなかった。中の登場人物と「癖」が違うのだろう。関係性が変わるのは面白いが、そのベクトルの説得力が薄い気がする。いや、自分の「癖」と合わないから薄い気がしてしまうのか。
コントラストで言うと、よく見るとエロ以外に文化が凝縮されている春画と、春画界隈で変なセックスに耽溺するぶざまな人間と、が好対象。でも、このセックスが「愛」と言うよりは「癖」なのが、映画としてはそんなにそそらない。「愛」を成就させたいのに「癖」に阻まれるような方がドラマとして盛り上がると思うのだが、みんな簡単に、その「癖」に相乗りしてしまう。みな「セックス」が軽くないか? それが当世風か? そして「春画」は文化的に素晴らしいのは分かったが、情念としては薄げ。何か伝わってこない。個人的には息が苦しくなるくらいチンコが興奮するかのような、バリカタバチクソ濃厚な春画が見たかった。

『春画先生』が恥ずかしそうに全身を見せないタイトル面白くて可愛くて好き。

【銭】
ピカデリー前回有料入場割引1400円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
春画先生@映画.com

ツイッターの履歴から見られる健康診断の歴史と現状

2020/9/8 コロナで新聞雑誌が撤去。
2021/10/11 新聞雑誌撤去を去年同様に憂う。
2022/10/14 10:37に終了。例年13時くらいに終わってる気がしてたので「早っ」と思った。

2023年 受診日は2023年10月13日金曜日。病院で黒猫に前を横切らせないようにしないと。病院に黒猫を放つ陰謀団とかいない事を望む。金曜に受診という事は木曜出勤日の早朝に便の検体を取らなければいけないという事だ。これ、いつも忘れがちで直前になって焦る。そして便採取は苦手。悪玉菌が多いのか、便がくさい。いや、くさくない便なんて本当にあるのか。面と向かって便に対峙していつも臭気にやられるこれがバリウムと炭酸我慢の次に苦手。
受診日当日。検尿、検便問題なくGET。
新宿にある病院まで行こうとすると小田急線が電故で遅延している。各駅でゆっくり行けるように余裕をもって出てきたが、急行乗り継ぎに変えたところ、受付時間より早く着いてしまう。きしょー。よう考えたら前日から絶食していて、水も飲んではいけないので、喫茶店やコーヒーショップみたいな所には入れないのだ。いや、入れるけど、お金払って何も口にせず店を出るのは信条に反する。駅のベンチで10分くらい潰して病院へ。

受付で名前チェックされて、フロアの奥、健康診断会場へ。ロッカーで病院が用意してるイケてる健康診断着に着替えて健康診断開始。

①血圧。機械測定。機械の野郎めえ。この圧迫してくる機械を見る度にこれで下ネタな機械を作ったらみたいな連想をする。
②身長体重、機械測定。ちょっと痩せた。身長は爺だから成長しない。頭頂部に「ぺちん」とムチャクチャ優しい機械の突っ込みが気持ちいい。
③腹囲、機械に測定させるのが難しいのかこれは人力。ちょい縮まったらしい。ええこっちゃ。
④胸部レントゲン、濁点ないと恐怖レントケンなのだが普通に濁点はあった。去年より膨らんでないですね。いやいや急かすから息継ぎとか出来なかっただけだ。撮り直した。
⑤腹部レントゲン。ソーダ&バリウム。毛もじゃのベテランの人に当たる。信じられないくらいスムーズ。バリウムの味は変わらん。あれとソーダの味がダメで、下剤と合わせて健康診断は憂鬱。
⑥採血。採血は変わらん。大人だから泣き叫んだりしないけど注射を好いたりはしない。今日の人は上手かった。ツイッターのフォロワーさんに毎日やってる人だからうまかろう、個人医院の先生とかは下手と指摘された。なるほど。
⑦聴力、視力、心電図。三つ1セット。おらぁ総理大臣より聞く力はある。視力は眼鏡付けてる状態でムチャ落ちてる。
⑧診察。説教くらう。仕方ない。
終了9:54 早く終わりすぎて新宿近辺でランチ食う計画が頓挫。まあ、早く終わる事はいい事だ。

『大雪海のカイナ ほしのけんじゃ』トーホーシネマズ池袋5

◆『大雪海のカイナ ほしのけんじゃ』トーホーシネマズ池袋5

▲姫様とカイナ(ナウシカを分けたような二人)。

五つ星評価で【★★★★ナウシカみたいじゃん!】
アニメシリーズの続編。だが、単品として見ても支障ない。面白い。世界観がきっちり作られたSFなのがワクワクする。何か今にして出てきたナウシカの後継者という感じ。地球が雪の星になってしまった未来、人類は巨大な樹に苔の様に寄生して生きている。集落が大きくなり、生活が厳しくなった一族が大きな泉を探す旅に出る、みたいなのが荒筋だが、自然の猛威や、人の諍いなどかなりきちんと描かれていて好感が持てる。悪い奴も悪い奴で事情があるが、もう間違えて全滅にまっしぐらな状態を見せられて憎くってしょうがない。
日本で作られたアニメなので遺物や失われた言語体系が日本語ベースなのは仕方ないかもしれないが、世界に売る事を考えたら英語ベースに変える必要があるだろう。いや、例えあれがハングルでも内容が分からない事はないのだろうが。遺物に「アース」や「ボンカレー」の看板を混ぜてほしかった。
感心したのは国と国の戦いであるが、総力戦にはなりえず、力を独占する者と旅人との間の村同士レベルの戦いとして描き、その小さな戦いが地球の命運をかける事になるのに違和感を持たせない点だ。みな衰退しているから、国が村レベルであってもいい。その衰退した村が無数にあり、そのうちの二つの考え方の違いで命運が決まるというのは、不自然でない。異世界物などで大××帝国と自由共和国の戦いが10人くらいずつで行われるのは規模を描けていないので辛い。今回の話は村同士でもトップの村同士ならOKという解決策を捻りだしたのがクレバーだ。

一本でも話は分かるが、前のエピソード知らないのは悔しいので、もう一本総集編を作ってもらいたかった。いや、ここから入門してアニメシリーズ鑑賞に紐づけようという戦略かもしれないが。

姫様も黒い女戦士もステキ。カイナくんも悪い奴に見えない。姫様の弟もいいショタだ。いいぞ、みんなで薄い本を作りまくれ。


【銭】
トーホーシネマズの有料入場ポイント6ポイントを使って無料鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
大雪海のカイナ ほしのけんじゃ@映画.com

コロナワクチン接種(4回目&5回目)

1回目 2021年8月2日 ファイザー社製
2回目 2021年8月23日 ファイザー社製
3回目 2022年2月23日 モデルナ社製
4回目 2022年11月5日 ファイザー社製(オミクロン株BA.4/5)
5回目 2023年10月8日 モデルナ社製(オミクロン株XBB.1.5)

無料で受けられる最後の機会とか。
次の有料の時はどうするか、どうなるか。そんなに死なないと言っても、こちとら高齢者に片足突っ込んでる身だ。若者の様に簡単に死なないとは断言できない。かかった後の後遺症がひどいとか言うので、かからないに越した事はないだろう。

毎回、肩パンを食らわされる感じだが、熱は37度には届かない。今回の2回分もそう。

ちなみにインフルのワクチンも2022年の年末に自腹で受けてる。

『コンフィデンシャル 国際共助捜査』トーホーシネマズ日本橋4

◆『コンフィデンシャル 国際共助捜査』トーホーシネマズ日本橋4

▲左からアメリカFBIのイケメン、北朝鮮特殊捜査員のイケメン、韓国ブサメン刑事、韓国一般人美女。一人前に座ってる韓国デジタル刑事が何か妖怪くさい。

五つ星評価で【★★★★面白いのにヒットへの意欲がなくて勿体ない】
『コンフィデンシャル 共助』の続編。もう、タイトルからしてややこしい。てっきりリメイクしたのかと思った。前作の北朝鮮捜査員と韓国刑事の騙し騙され裏表がある刑事コンビに、アメリカの韓国系刑事がくっついて更に思惑がややこしく交差する。前作も面白かったが、今作もちゃんと面白いし、前作を見ていなくても単体でもちゃんと楽しめる。でもね、宣伝媒体に「続編」をうたわないのは不誠実だ。原題にも英題にも「2」が付いてるからバリバリの続編である。宣伝媒体に書いてある売りは 「愛の不時着のヒョンビンが再び日本中を虜にする!」 宣伝ドカンとやった風にも見えず、あまり知られずに終わってしまった。ちゃんとやろうよ。こんな面白い映画に客が入らないのは不憫でしょうがない(決して「ヒョンビン」と「不憫」を掛けている訳ではない)。アクションコメディーとしては近年稀にみる傑作シリーズじゃないだろうか?

ブサメン刑事のユ・ヘジンが味がある。
最後「スローモー」の洗礼を受けるのも嬉しい。女性客はもちろんヒョンビンとか、ダニエル・ヘニーだろうが、男性客はもう絶対的にユ・ヘジンが好きだと思う。

北から来て米国経由で韓国で大暴れする悪漢も、なかなか「北朝鮮っぽい」外観のキャラクターで、強くてよかった。悪い奴だし、迷惑な奴だけど、そいつが単純な悪でないのは評価が割れるかもしれない。私はあまりそういった凝った内容の悪役は好かん。結局、北朝鮮と繋がっているらしい米国の者が逃げおおせてしまっているので、中途半端じゃなかろうか。

こういうの名画座で「1」「2」並べて流してほしいけど、そんな事やるには映画館が少なすぎる。



【銭】
映画ファン感謝デー料金で1300円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
コンフィデンシャル 国際共助捜査@映画.com
▼関連記事。
コンフィデンシャル 共助(前作)@死屍累々映画日記・第二章
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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