海藤尊は語りが上手いのだ。
読み終えてつまらなくはないが、
これは面白いのか? と自問して悶々した
「自問して悶々した」は「手マンして悶々した」に似てる。
しまった。さっそく脱線だ。
作者の主張したいことは分かるし、
それはとても大事な主張であり、
声高に語られるべき問題である事は認める。
その問題は物語の終わりで、解決への一歩を踏み出してるが、
まだまだ全面解決には程遠い位置だ。
なので、終り感が乏しい。
何より物語の主人公、曾根崎理恵の心が見えてこない。
最初から見えてないが、最後には見えるかと思いきや見えない。
曾根崎理恵は作者の主張(医療改革)以外の何がしたいのか。
そこが見えない。
曾根崎理恵の情が見えない。
菅野美穂で映画化が決まった。
映画は面白くなると思う。
見えない曾根崎理恵の情は菅野美穂が徹底的に補完するだろう。
何という適役!
物語的には終盤に『ジェネラル・ルージュの凱旋』
を思わせる修羅場もあり(災害ではない)映像化に適している。
誰がやるか知らないが、
上司の清川役を江口洋介がやったら、
いろんな繋がりでオモロイと思う。
基本的に江口、白衣が似合うし。
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