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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『うつし世の静寂に』をユーロスペース1で観て、誠実だと思う男ふじき☆☆☆

五つ星評価で【☆☆☆ためになる】
  
  
川崎の農民集落(という表現が悪いなら共同体)に伝わる
「講」「巡り地蔵」「谷戸の田づくり」「初山獅子舞」などを
取り上げる昔ながらの手法を使ったドキュメンタリー。

マイケル・ムーアを初めとする
取材者の個性を大威張りで主張する物や、
取材者の個性を出来る限り表面に出ないように
素材映像を編集したりしただけの昨今のドキュメンタリーとは違う、
ナレーションが映像内容を説明してくれる
昔ながらの普通のドキュメンタリー。

こういうのが落ち着く。
分かりやすい。
伊達にこの形で落ち着いてた訳ではないのだ。

宗教と農民の実生活の密接さを描く「講」「巡り地蔵」の下りは
ビジュアル的にも面白く、ふんふんと頷いて見てた。
アフリカ奥地の宗教儀式を観るのと同じ様な変な風景がそこにある。
その「変な風景」の「変」こそがドキュメンタリーが興行として
成立するか否かの一点だ。

で、後半は、山から湧き出る泉の水を使った田作りの話。
それは流れの関連性が薄いんじゃないの?
文化的には大変貴重なのかもしれないけど、大して面白くない。
後半オオトリ「初山獅子舞」は繰り返しが多くって長い。

知らない事、見た事がないものが積極的に解明されて行かんとする前半は面白い。
知らない事だけど、前半との絡みがボケて、
興味がない話題がちょっと長く続いてしまう後半は退屈。

悪い映画とは思わないが、宗教儀式ではない実技を混入させた事で、
本当に残したい物が何なのかという点が分かりづらくなってしまった。


【銭】
ユーロスペース会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
うつし世の静寂〈しじま〉に@ぴあ映画生活
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