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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ブラインドネス』新宿ピカデリー・スクリーン4

作品内容をチラシのコピーから抜粋すると

「全世界、失明。驚異的な伝染力を持つ奇病‹ブラインドネス›により、次々と失明してゆく人類。不安と恐怖がひき起こすパニックの渦中に、ただ一人“見えている”女が紛れこんでいた。」

大枠、そんな感じだけど、「奇病ブラインドネス」はないんじゃないの? 宣伝が難しそうだから「blindness=盲目、無知、無分別」を和製タイトルに変えなかったのはしょうがないと思うけど。

きつそうな映画という空気感は事前にうかがえた。だから、疲れた身体を引きずって睡魔と闘ったり、どっと思い疲労感を受け止めたりするのは躊躇していたのだが、チケット屋で前売券を安売りしてたんで、とりあえず観てからだ、と劇場に向かう。この辺りの無駄にフットワークが軽いところが、何本もの睡眠鑑賞を産み、何本もの個人的名画との出会いも産んだのだ。圧倒的に前者が多いけど。でもまあ、木村佳乃も気になってたしね。

結果、なかなかの力作で最後まで退屈せずに見れた(流石に晴れやかでヤッホーって気分にはならなかったけど)。道具立てはSFだけど、これがSFなら、アメリカで戒厳令がしかれるブルース・ウィリスの『マーシャル・ロー』だってSFだ。つまり、物語はSFを描く事にそんなにこだわっていない。『es』とか『蝿の王』みたいな、集団を必要とする動物でありながら、集団その物を維持する事がかなわないほどのジレンマを発生させてしまう、人間の「業」を突き詰める事に力が注がれている。そして、それは嫌なくらい、ちゃんと機能している。個人的には、食料代わりに要求されるほど、SEXは対価が高いのか、ってのが疑問。確かにSEXぐらいしか娯楽がないのかもしれないけど。SEXばっかりやってるのかなあ、アメリカ人。これが日本で、落語家が一人いたら落語家が王だ。

木村佳乃OK。ジュリアン・ムーア、なんか剛毛だぞ。

【常設ダフ屋で800円で前売券を購入。ピカデリーのポイントに安値で1回プラス】
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