そこそこの面白さは維持しているのだが、それでもこの評判の悪さにはとても納得のいく物がある。
つまり、ドラマを優先させる為に正しさを捨ててしまったのだ。
身内は身内だからこそ最後に救出する。涙を流すほど辛くても優先して救出しない(『め組の大悟』の受け売り)。レスキュー活動に携わってる人は、みな、そう考えていると信じる。その気高き精神に唾を引っ掛けるような映画になっている。みんな、情に流されるなよ。それが救命士として一番、危険な状態だろう。
香椎由宇はメッセージを伝えに行ったまま、とても忙しい筈の気象チームに帰らないし。台風の目が通過した後、ぶり返しがちょっとあったと思ったら、台風その物がなくなってしまうし。いい加減すぎ。そうだ、特別出演枠のルー大柴は全く不要。
でも、訳も分からず大災害になるパニックシーンはよく出来ている。しおりちゃんも凄く可愛い。電車で痴漢されてても冷静さを崩さなそうな香椎由宇も個人的にはとても好き。
西村雅彦と温水洋一という小劇場出身の二大禿が同一フレーム内で共演するのだが、並んでいると頭身が全然違って、できるダンディー禿とできないオヤジ禿みたいに見えるのが演技以前に凄く説得力があった。
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