「食」と人の関係がテーマの
オムニバスの形態をとらないオムニバス映画
(主役持ち回り制と言えばいいだろうか)。
他人が作った手料理を口にできない男、
同棲相手へのストレスから過食、嘔吐を繰り返す女、
大食漢の妻と絶食に追い込まれる夫、
さもありなんなリアルでいながら、
「何故そうなったか」は明確に書かれない。
用意周到に回避されてるようだ。
歯がゆくはあるけれど、
「何故、他人が作った料理が食べられないのか」
という回答が分からなくてもドラマは成立する。
成立するのは、そこにいる人間が「いそうな人間」だからだろう。
役者陣と演出を評価したい。
一番のメインエピソードは
「他人が作った手料理を口にできない男」だが、
個人的には「絶食に追い込まれる夫」が切なくてよかった。
全てのサラリーマンが何かを犠牲にして成し遂げようとする物は
それがどんなに価値がある物でも他者にとっては砂上の楼閣に過ぎない。
切ない。
切なすぎる。
コック姉ちゃんは美人。
映画内で輪唱される般若心経は途中、多分、間違えている。
【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・飯と乙女@ぴあ映画生活
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