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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

マンガ『さよならもいわずに』上野顕太郎、ビームコミックスを読書する男ふじき

ギャグと前衛の中間を行くようなマンガ家、上野顕太郎が
自分の妻の死を題材に描く私マンガ。

死を題材にしながらも、
ところどころ雑感的にギャグが入るところが上野らしい。

身近な人が死んだ後の喪失感や、
強烈な哀切感情を「マンガ表現」に
置き換えたマンガは正に空前絶後、
この一冊しかないだろう。
又、おいそれと同ジャンルの二冊目ができる事もあるまい。

読み手としては現実の人の死が哀悼の表現であるにしても
「娯楽」として成立してしまうところに、
うしろめたさを感じない訳ではない。

だが、それでもこのマンガが
上野に起きた世界の破綻に向けての精一杯の抵抗であり、
妻と上の本人が生きた事への存在証明になるのなら、
この本が公的に出版されてよかったと思う。

結局、「愛」は失う事でしか分からないのかもしれない。
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