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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『オレンジと太陽』をギンレイホールで観て、まだまだひどい話はあるねんねふじき★★★

1982年11月になって、やっと夏季休暇を取る事が出来た記念
書きそこなってたレビュー掘り起こし大会第三弾


◆『オレンジと太陽』

五つ星評価で【★★★ドラマではあるが強さはドキュメンタリーの強さ】

組織ぐるみ政治主導でイギリスの児童が
オーストラリアに強制的に移民させられていた。
児童は誰の保護を受けるでもなく、
親は死んだと偽られ(偽りでないケースもあったではあろうが)
大人でも音を上げる強制労働に従事させられ、
夜は監督する神父たちの慰み者にされた。

ナチスがユダヤ人にやった事だって、
アフリカで行われる白人経済を成立させる為の戦争だって、
世の中には掃いて捨てるほど、悲惨で耳を塞ぎたくなるような話があるのだが、
そんなひどい話に又、1ページ新たな歴史が刻まれてしまった。
しかも、この制度がなくなったのは1970年代つい最近の話だ。
100年も200年も前ではない。
そこいらにいる爺ちゃんが制度を問題とも思わず非道な事を継続していたのである。

この事実にぶつかったエミリー・ワトソン演じるマーガレットが
アイデンティティの保てなくなってる元子供をケアしていく。
ケアしていく中で浮かび上がる制度の巨悪。

相手は結果が悪であろうとも、慈善目的での行為と謝らない。
神の御心を伝える教会の教えを邪魔する者として排斥しようとする気運が高まる。
こええ。

「私たちはあなた方を糾弾しようとしているのではないのです。
 ただ、彼らをケアしようとしているだけなのです」
と言うマーガレットの言葉は病的に高潔だ。
だが、狂信者には届かない。

物語は希望を灯しながら終わるのだが、
えーい、こんなひどい話を聞いて、
そんな「愛があれば大丈夫」みたいな終わり方、信用できるか!

監督デビューのジム・ローチ、あんたよくやった。



【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
オレンジと太陽@ぴあ映画生活
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