海堂作品内でチョコチョコ話題に上っていた「極北事案」。
事件の中心である三枝部長はここでも主役たりえないので、
話が明解化するようでしなくて、何となくフラストレーションがたまる。
何にせよ、本来はこの中途半端な状態で終わる話ではないのだろう。
おそらく、題名を違えて続巻は出るに違いない。
それを待ちたい。
それにしても、あちこちの話が一気にここに繋がって来てるので、
記憶力の乏しい自分はとっても面食らう。
正直、付いていけてない。
多分、『螺鈿迷宮』から、悪役の怖い姉ちゃん、
『白鳥・田口』シリーズから姫宮、
『ジーン・ワルツ』から産科学会。
まだまだ他もあったり、いたりするかもしれん。
こんないろんなことが一度に同時並行で起こってるってのは
「ホントかよ」状態だけど、「ホント」じゃないからよしとしよう。
それにしても、面白いのは姫宮が出てるシーンなのだが、
姫宮は病院の中に着ぐるみが迷い込んでる様な状態なので、
出演シーンは見事に「リアル」が影をひそめる。
バリバリの絵空事になる。
飛び道具みたいなキャラだなあ。
あまりメインの武器としては使えない。
えてして、そういう奔放でありえないキャラの方が
リアルライフ同様、人からは好まれる。
ラスト近く、ジェネラル・ルージュのあの人がピンポイントで顔出しをする。
胸熱。
ああ、分かってるなあ。畜生。
スポンサーサイト