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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『遊星よりの物体X』『忘れられた罪の島』をシネマヴェーラ渋谷で観て、Xは旧作もええんでよふじき★★★,★★

特集上映「エドガー・G・ウルマーとゆかいな仲間たち」の1プログラム。


◆『遊星よりの物体X』

五つ星評価で【★★★それにしても「X」とはよく付けた。強いぞ僕らの物体X】

あの「ぶしゅしゅしゅしゅしゅしゅぐちゃぐちゃー」の物体Xじゃない古い方のX。
一昔前に観て二回目。
カーペンターもよくああいう改善をやってのけたけど、旧作は旧作でちゃんとSFホラーとしての見せ場が充実している。多分『エイリアン』のエイリアンが登場するまでは、この「X」がともかく人間が勝利しえない超生命体ランキング1位に位置する化け物なんではないかと思う。最終的に人間は勝つもののまさに辛勝であり、紙一重の差であった。内部的な抗争や、組織があくまで検体としての異星生物を第一義に考えている事など、リメイク作『遊星からの物体X』より『エイリアン』に与えた影響の方が下手すると大きいかもしれない。

怪物は植物生命体(紙のように燃える女か!)だが、基礎生命力が人間より強い。
マイナス30℃の寒冷地でも死なずに活動し、体力でも人間を引き裂く。
そして、獣のような外観に反して、極めて理性的に人間を追い込んでいく。
怖い。怖い。

怪物が放射能を浴びていて、近づいてくるとガイガーカウンターの数量が上がるのは、後世の映画にいろいろ引き継がれているらしいのだけど、実態が見えず数値だけ上昇していく気持ち悪さでやっぱり『エイリアン2』の対物レーダーを思い出したりもしてニヤニヤ。

そう言えば、この旧作の基地にはちゃんとお姉ちゃんもいる。
ええと、リメイク側は野郎ばっかだったよね。
ってか、リメイクもずっと観てないから、もう忘れだしちゃってる。スクリーンで見直したいなあ。

次に「物体X」がもう一回作られるとしたら
『ドキッ 女だらけの遊星からの物体X』になったりはしないだろうけど、
BL要素を持ち込んだりするのはするので勘弁してほしい。
『ドキッ モーリスだらけの遊星からの物体X』
「モーリス」がもう既に死語か。

原題は『The Thing From Another World』。直訳すると『別世界から来た物体』とかか。『遊星よりの物体X』って邦題はやはり上手いと思う。



◆『忘れられた罪の島』

五つ星評価で【★★トピック満載なのにかなり退屈】

原題は『Monsoon』。じゃ『忘れられた罪の島』って何なんだよってえと「ナイトクラブ・忘れられた罪の島」なのである。なので、そのナイトクラブに勤める美女がのっけから5、6人出てくる。で、彼女たちが主役かって言うとそうではなく、女将の恋人の潜水夫が主役。その潜水夫に沈没船の金塊を引き上げさせようとナイトクラブで裏切り裏切られの陰謀が繰り広げられる。にもかかわらずタイトルが『Monsoon』なので、最後はモンスーンがやってきて大スペクタクル・パニック映画になってしまうのだ。なんか詰め込み方がロジャー・コーマンっぽい(ってのは無駄に女がいっぱい出てるからかな)。

ナイトクラブの歌、踊り、うら若き女性の水着満載、
丁々発止の陰謀謀略、
金塊引き上げのための未だかってない水中撮影、
モンスーン大特撮によるスペクタクル。

いろいろ見せ場はある筈なのに読める話とテンポの悪さで、
今、見ると特に驚きもなく、短い時間なのに長かった。



【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
遊星よりの物体X@ぴあ映画生活
忘れられた罪の島@ぴあ映画生活
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