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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『新しき世界』を丸の内TOEI②で観て、イ・ジョンジェに酔うふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★イ・ジョンジェ萌え】
  
映画を作る、見るだけの間柄だが、イ・ジョンジェとは付き合いが長い。
アン・ソンギ同様、韓流の「は」の字もない頃から、良質な韓国映画を作り続けてきた男だ。それにしても昔は恋する学生みたいな役だったのに何とも渋い役者になったものだ。

韓流のチャン・ドンゴンとW主演だった『タイフーン』を軽く扱われ、今回の渾身の大傑作『新しき世界』も日本では観た人が打ちのめされてるだけで、奔流のような大ヒットに繋がらない。よくよく日本でのヒットに縁がないなあ。まあ、昔はアジア映画専門館だったキネカ大森でしか見れない顔たった事を考えると、ほんのちょっとだけメジャーになったのかもしれない。それにしてもこの人の知名度は低すぎる。それが、とても悔しい。

という事で、観た人は分かるだろうからクドクドは言わない(観てない人はこんなん読んでないで「早く観ろ」)。囲碁の局面で四方八方を取り囲まれるようなイ・ジョンジェ(ジャソン)の運命にただただ涙。とても悪意のあるシナリオに流されながら、自分の得になる生き方を選ばない男、その男のギリギリの生き方がもう哀しくて、哀しくて。その生き方にイ・ジョンジェの顔が似合う。

残酷に牙を剥きながら、非道な命令を繰り出すチェ・ミンシク(カン課長)の絶妙に疲労しきった顔も説得力があった。

そして、この映画に明るい勢いを付けているファン・ジョンミン(チョン・チョン)の人懐っこさと暴力が同居しているところ。これが、とても面白いキャスティングだった。

もともとアンダー・カバー物はそんなに好きではない。
どうしても潜入捜査している側に正義を感じられないからだ。
この映画はそんな次元ではなかった。「潜入捜査」をしているのではなく、罠にはめられて「潜入捜査」の蟻地獄から抜ける事が出来ない。蟻地獄を拵えたものすら、その蟻地獄にはまってしまっている。この映画のラストは、一見、それまでの構造が打ち砕かれたように見えるが、だからと言って、彼は何をすればいいのだろうか。どんな立場であるかに関わらず、刈り取られるまで、その場にいる存在にすぎない。何一つとして「新しき世界」にはなっていないのだ。タイトルはそういう皮肉なのだと思う。

囲碁の先生が素晴らしく美しく。
奥さんがとっても可愛かった。

囲碁に勝てないジョンジェが囲碁盤を叩いて自分の血で血まみれにしながら、
盤面を壊してしまうのは、この映画その物の暗喩なのかもしれない。


【銭】
チケット屋で前売券を850円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
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▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
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