ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『クラウドアトラス』『デス&コンパス』を新橋文化で観て、どっちもご苦労だなあふじき★★★,★★

◆『クラウドアトラス』

五つ星評価で【★★★よくはやってるけど、よくやってどうするというのか】

六つの世界の物語を同じ役者でメイクを変えながら同時進行で構築する。
面倒な事をやってるなあ、というのが第一印象。
で、こんなことやって何が嬉しいのってのを調べたり考えたりするのが億劫だ。
基本、同じ役者が演じたり、そうでなくても同じ痣を使うなどで、
別の世界でも同じ人間である事を表わしてはいる。
なので、人々の関係性がどう変わったかなどを追加調査すれば、
チラシのコピーに描かれている「人生の謎」は解けるかもしれない。

面倒。

それは映画を観る行為ではない。
というか、もしそういう事をさせたいなら、もっと舞台を絞って、
引き継ぐ役者も三人くらいに絞って、
メイクも極力しないで引継をはっきり分かるように作ればいいじゃないか。
原作を全く変えずに書く事が偉い訳ではない筈だ。
最大限の効果をあげるためにピックアップできるところはピックアップすればいい。

で、雑然とではあるが、
みんな別の世界に行くと前の世界と同じような役回りをしたり、しなかったりで、
割と雑然としてる。全体としていい方向に進んでいるようには見えない。
又、「輪廻思想」のように前の生き方が次の生き方に
きっちり影響を与えているようにも見えない
(ってか、人や時代が多くてグチャグチャしててそこまで緻密にやってるか分からん)。

「輪廻」で考えれば、みんな同じ近辺をループしてるように見える。
この同じループにいるという事は仏教からすると「業」に当たり、
その「業」から抜けだした仏陀(シャカ)は素晴らしい、として崇め奉られている。
多分、仏陀は超人だから「業」を脱したけど(らしいけど、よう知らん)、
並の人々はごくごく普通に輪廻転生を続けるんじゃないだろうか。
じゃあ、「人生の謎」は未来永劫続く「業」って事でいいんだろうか。
それもしんどいなあ。

ハル・ベリーはあちこち、とっても魅力的。
ペ・ドゥナが物凄く可愛いけど、チラシに使われてる「麗子像」みたいな顔は最低。
もっといいの使えよ。
ヒュー様の土人が楽しいわあ(似合ってるし)。

誰が誰なんて答え合わせばかりが先行しちゃうからか、
組み合わさってるのをバラすと一つ一つの話は大した話じゃない気がする。

異なる話なのに共通した特徴を持つ登場人物がいて、
それが色々な時代や世界で生命の謎に立ち会う。
えーと、手塚治虫の『火の鳥』だな。
全然、あっちの方が深いし、凄い。
『火の鳥』にもクローンが出てくる話があったなあ。
そこではクローンは人権がないから殺人ゲームのコマになってTV放映される。
ペ・ドゥナが叫ぶまでもない。
映画の中で、ペ・ドゥナが真実を周知することが
世界にとってそんなに大事な事であるように見えなかったなあ。
なんか町レベルのちっちゃな世界だったし。
『火の鳥』の分量が『クラウドアトラス』の10倍くらいありそうだから、
単純比較はできないのかもしれないけれど。

んー、しかし、つまんなくはないけど、これを愉快だとも思わないなあ。
何回も確認するために販売用ソフトが
売れたりするみたいな戦略があるのかもしれないけど、
映画館で見た時に最大の効果が上がるような撮り方をしてもらいたいって、
映画館好きとしては思うしね。

うん、まあ、頭が悪いからお前、ダメなんだろうって
言われればゴメンとしか言えないけど。


◆『デス&コンパス』

五つ星評価で【★★こんなん起きてられへん】

ガーガー寝た。
時間がなかったので二本立て興行でもう一巡二回目ってのもやらなかった。
まあ、二回目観てもきっと寝るだろう。
ただ、一つの物事・事件を多方面から見つめる視線の多さを感じながら、
なるほど『クラウドアトラス』のカップリングにいいの持ってきたな、と感心した。

ピーター・ボイルは嫌いじゃないんだけど、退屈な映画が多い気もする。
バイ・プレイヤーに回ってる方がこの人はいい。


【銭】
前売券使用で700円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
クラウド アトラス@ぴあ映画生活
デス&コンパス@ぴあ映画生活
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