さて、兵站部隊を書くマンガであるが、予想と違ってつまらなかった。
欠点は、仮想国仮想軍隊を舞台にしているので、甚だリアルに欠けるのが一点。
兵站部隊を舞台にしながら「兵站」その物が主役になってないのが一点。
大雑把に言うなら兵站で「輸送される物」は割と何でも構わず、その輸送にかかわる隊員のドタバタぶりが描かれているのだが、本来は、何を輸送したか、輸送によって戦争の局面がどう変わったかが、兵站の醍醐味だと思うのだが、その辺は一切ない。頭の仕事ではなく、手足の仕事が描かれている。手足が忠実に動くことによって頭の考えが分かるならそれでもいいが、どうも手足もバタバタ動いて頭も酔っぱらってるみたいに、その考えの深慮ぶり、もしくは浅薄ぶりは少なくとも1巻では全く伺えない。
他の人はともかく、私がこのマンガに期待した物が違ったんでしょうな。
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