予告編にもう何点か見せ場を追加して薄めて作った映画。
であるが、そんなに悪い気はしない。
別に物凄い物が見れる筈だと身構えて足を運んだ訳ではない。
そういった意味で「風呂」というコンセプトは実にいい。
「ちょっと面白かったけど、それ以上にゆったりできた感じ」
みたいな気分を味わえる。
大体、主たるお話は前作で通してやってしまったので、
今回はアチコチつぎはぎだらけで、最後ムリムリ力技で
まとめちゃったような適当なストーリーなのだ。
でも、あはははは、と笑って見れるのは、
前回同様の阿部寛のデフォルメしたマジ演技、
上戸彩の気さくな感じ、竹内力の無駄な凄み、
全部合わせて、とっても適当だけど
「まあそこはみんな大人なんだから許してくださいよ」的約束力。
まあ、お茶の間なんだなあ。実にぬるくてとっても居心地がいい。
なので、これはこれで全然かまわない。
風呂とトイレだけはどんな国にも日本負けんぞというプライドも
くすぐってくれるし。
そういえば、上戸彩は前作同様、まんま上戸彩だった。
登場シーンからチャカチャカした感じだったので、
また「ど下手」とか言われちゃうんだろうなあ。
でも、表面的な演技力より、ラスト混浴で、ゆるーく、デレっとしてる
表情の素晴らしさなんかを見て、そこを評価してあげたい。
ただ、浴槽から全裸立ち上がりシーンは、別に乳を見せろとは言わんが、
全裸背中カットくらい見せてもいいだろ(肌色水着で構わん)。
そういう点で守りに入っちゃいかん(もう人妻のくせに)。
阿部寛はその点、いつも通りだった。
よく考えたら『トリック』の上田だから、「巨根」の一つも
思い出してもよさそうなもんなんだが、その辺、一切連想しなかった。
それだけ、連想を切り離せる演技をしているという事だろう。
上戸彩の父ちゃん役が笹野高史、母ちゃんがキムラ緑子!
『ごちそうさん』のイケズな姉ちゃんじゃん。
ムチャクチャ概念的な平和・戦争論を戦わせてる古代ローマに、
あのイケズ姉ちゃん一人が乗り込んでいくだけで、
最終的に無血で全て上手い事、解決するんじゃないだろうか。
【銭】
前売券を50円引きの1350円でチケット屋で購入。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・テルマエ・ロマエII@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・テルマエ・ロマエII@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・テルマエ・ロマエII@Akira'S VOICE
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・テルマエ・ロマエII@シネマ親父の日々是妄言
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PS もう一作くらい作れそうな気がする
(もう、原作もしゃぶりつくしたから次は何やってもOK)。
PS2 原作者のヤマザキマリ先生のアイデアありきの作品だから、
すんげえ大儲けしてるどこかの誰かの私腹を肥やすだけでなく、
正しく貰う価値のある人にお金が行き届くようにしてほしい。
前作取っ払いで100万円しか貰わなかった先生が、
今回はいくらか正当な額を貰えるのだろうか。
PS3 「着衣時間が全編中たった18分半」というのが『愛の渦』の
宣伝コピーだけど、ルシウスなんてずっと半裸みたいなもんだから
案外、これも負けちゃいないのだと思う。
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