ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『放課後ロスト』をユーロスペース1で観て、淡いは成功か失敗かふじき★★★

五つ星評価で【★★★よく言えば淡くて、悪く言えば強烈な出来事が起こらない】  
原作マンガがあるらしいが未読。
30分強の三つのエピソードが底では繋がっていながら、基本的に交わり合わずに順番に語られていく展開。三つとも自分と他人との距離感についてのエピソードだ。

一つ目は『仮面ライダーオーズ』に出てたので顔を覚えてる未来穂香ちゃん主演。
何事もぶつかって生きてきたJKと、
難しい問題は常に避けてきたJK(未来)がお互いの溝を埋めようとする話。
この二つの個性のぶつかり合いによって何が起こるのか。
何も起こらないというのはリアルでクールだけど、映画的ではない。

二つ目は美術部で賞を取った為に、他の部員との間に軋轢を生じてしまったJKの話。彼女は文化祭に向けて絵を描く事で問題を乗り切るが、集団からその絵を破壊する者が現れる。破壊に次ぐ共同作業を通しての作品の再生により、彼らは軋轢を乗り越える。大きな喜怒哀楽が出てこないので、逆にありそうに見える話。

三つめは文化祭終了後に留学が決まっているJKと、彼女といい思い出を作りたい3人組と、その彼女の個性を尊重して3人組を遠ざけてあげたいJKの淡い友情譚。このエピソードに出てくる優等生リカが一番のミスキャストに見えた(原作未読なので本来のイメージに合う合わないではない)。彼女はファニー・フェイスで実に愛嬌がある。下町の看板娘っぽいと言おうか、道を聞いたら親切に答えてくれそうに見える。多分、それだと3人組との違いが明確に浮かび上がらないからダメなのだ。どうも、彼女も3人組も留学女子に対する距離感が同じく近すぎる。
このエピソードの中で、3人組が捨てペットを「可愛い可愛い」と連呼するのだが、彼女たちの家庭では飼育を出来ないので置き去りにして死なせてしまうシーンがある。その後、留学女子は三人組の一人に対して腹パンチを繰り出す。あのペットこそ、興味本位で接してきて、使い古されたら捨てられる彼女自身の象徴に違いない。

どのエピソードも大きな喜怒哀楽が発生しない。
ニュアンスを伝えようとするような淡い物語なんだけど、
強力な感情を揺さぶられる話がないと、
どうも今一インパクトに欠けて記憶に残りづらそうだ。


【銭】
ユーロスペースの会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
放課後ロスト@ぴあ映画生活

PS 『放課後ロスケ』だったら全然違う映画だろうな
 (どんなんかはよう分からん)。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://fjk78dead.blog.fc2.com/tb.php/4031-feaca8d2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad