ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『NO』をHTC有楽町1で観て、理屈は分かるがふじき★★★

五つ星評価で【★★★激論と説得力】  

政治を広告が凌駕する映画。と言う言い方をすると、きな臭くなるが、
映画の舞台が圧性の下での広告なので、
実は愚民が口先で扇動される映画かもしれないという
ネガティブな要素の露見は差し控えられている。

肝になる点は「政治CMを明るく面白くショーとして作る」という部分。
ショーは明るい歌が大半で、今見ると大層生ぬるく見える。
モンティパイソン風味であれば、今、見ても先鋭的に見えるかもしれない。
おそらく、ただ単に明るい歌が歌われるだけで、夢を見てしまえるほど、
暗い世相に生きていないという事なのだろう。
ここでグウの音も出ないくらい圧倒的に
今の観客に「すんげえ」と唸らせる物が出てきたら納得が行くのだが、
どうもそこそこなので、ちょっと心にわだかまりが出来てしまう。

このショー化したCMに非軍事政権幹部からも反対意見が出る。
「このバカ騒ぎには賛同できない」
映画の中でおざなりになっている部分は、この幹部達への説得だ。
映画観客は「真面目で真摯な説得」が
必ずしも人の心を掴む訳ではない事を知っている。
だから「バカ騒ぎ」を命がけでやる事に同調するのだ。
主人公がCM技法で作った試作品を否定される場面で、
リアルなのかもしれないが、大きな反論もせず、すごすごと引き下がってしまう。
そこはフィクションとしての映画なのだから、
きっちり明確に声を出して反論してほしかった(その場でないにしても)。

「あなた方に向けられた今までの仕打ちに復讐するためではなく、
 選挙に勝つためにCMを作るのだ」と。

ガエル・ガルシア・ベルナルが父ちゃん役かあ。
と言いつつ、夢見る青年っぽくって全く父ちゃんには見えないな。
子供も甥っ子くらいな感じで、そんなわが子わが子してるようには見えない。

全体としては面白く観れたのだが、
なんかちょっと小骨が喉に挟まったような
居心地の悪さも感じてしまった。
ああもう、ちゃんと楽しめよ、俺。
というか、もうちょっとドラマチックな映画にしてくれてもよかったんじゃないの?
よし、演出にスタローン入れて、CMはマサラ・ムービーだ!


【銭】
テアトルのメンバーサービスデーで金曜は1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
NO ノー@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
NO ノー@こねたみっくす
NO ノー@ここなつ映画レビュー
NO ノー@ノラネコの呑んで観るシネマ
NO ノー@映画好きパパの鑑賞日記

PS 今の日本だったら、イエス派が安倍の政見放送的な政治主張をただ述べる物。
 ノー派には、ふなっしーなんかのゆるキャラが出てくる展開になるに違いない。
PS2 俺がピノチェト派だったら、エスキモーとタイアップして、
 ピノみたいに甘い未来を!って宣伝する。
PS3 フィリピンの選挙の時なんて、投票箱まるまる盗まれたりしてたから、
 まだまだ紳士的に見える。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://fjk78dead.blog.fc2.com/tb.php/4057-5099e152
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad