ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『るろうに剣心 伝説の最期編』をトーホーシネマズ渋谷3で観て、それにしても監督ディスられすぎふじき★★★

五つ星評価で【★★★面白いけど話としては予定調和すぎないか?】  
前篇で海に投げ出された剣心と薫。
そこで、二人とも死んで話が終わるという事は勿論なく、剣心は師匠と再会し、パワーアップを求めて修行する。今回の話の閉じ方として、最後は東京に行って剣心が志々雄と対決するのは分かっている。対決しないラストなんてありえないでしょ。あと、四乃森蒼紫との因縁を解く為の話が挿話されるだろう。と思ってたら、まんま基本それだけの話だった。それで2時間半は長い筈だけど、後半のアクションは相変わらず燃える。その代わりなのか何なのか、後編の前半部分は流石にだれた。
興行としては前後編2本の映画になったが、御庭番あたりバッサリ斬り落としたら1本の映画に縮められたんじゃないだろうか?

今回、後編の引き込まれたキャラクターは3人。
瀬田、駒形、志々雄。

神木隆之介の瀬田宗二郎の表面と内面の乖離具合の気持ち良さ、気持ち悪さ、そしてその異常性をバックアップして無化する圧倒的な剣客としての力量。
いいぞ、いいぞ。かっこいいぞ。
負けてアイデンティティを破壊されるところがたまらない。
表面上、充分に余力を持ったキャラだったので、あの崩れ方は魅力だ。
全力での絶望は観客に響く。
それはこのキャラクターが一生に一度味わうであろう
今までの自己を完全否定するような敗北なのだ。

高橋メアリージュンの駒形由美は武闘しないキャラだ。
武闘もしないのに、最後までその場に居続ける事を許された存在感と美貌。
彼女だけが条件が整えば死に向かう事を躊躇しない。
彼女のような力のない者は力のある者に夢や愛を仮託する。
幕末には彼女のような存在が多かったのではないか。
そしてその弱さゆえに幕末に悉く駆逐されていった。
志々雄は死ななかったが、死んでしまった数多の志々雄の代表者が彼女なのだ。

そして、生き残った志々雄と駒形由美の絆は、
幕末の地獄から抜け出してしまった剣心には
志々雄からの一方的に利己的な利用にしか見えなかったのかもしれない。
あの場の剣心への志々雄の反論はムチャクチャかっこよかった。

この3人の前ではガリレオ師匠は割とどうでもよかった。

あ、佐之助が1作目と同様、
得体のしれないドツキアイだけが強い相手と、
まるで無駄な時間を潰すかのごとくボコリあいをしてるシーンは
心が温まる感じがして、好きです。

それにしても、これくらい殺陣がめっちゃリスペクトされて、
監督がダメ出しされてる映画って他にない。
私は映画に対して目利きじゃないので、
演出の優劣とかよっぽどのポカをやられない限り
ほとんど気にならないんだけど、皆さんお怒りっすね。
何か『プラチナデータ』の監督だから、
安心して叩いても大丈夫みたいに見えなくもない。
あれはひどかったから、まあ、監督としての力量は低いのかもしれないけど、
2時間30分二本をそんなに飽きさせずに見せたのだから、
今回は褒めてもいいんじゃないかと思う。
唯一、音楽の使い方とかが、泣かせ、盛り上がらせ、
みたいなカットでジャンジャンかけるのが下品で鼻に付くなと思ったけど、
それってとっても分かりやすい演出で、
物凄く広範囲な客が見にくる映画だったから、
下品と思われてもやるべき演出だったんじゃないだろうか。
初代林家三平が普通の落語もできるのに
TVではずっと軽いネタで通したみたいなもんで、
そういう覚悟でわざとやったのならかっこいいと思うな。
何となくやったのなら、鈍くて悲しいけど。


【銭】
トーホーシネマズデーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
るろうに剣心 伝説の最期編@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
るろうに剣心 伝説の最期編@映画のブログ
るろうに剣心 伝説の最期編@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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