ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『野のなななのか』『この空の花 長岡花火物語』をキネカ大森1で観て、大林自由すぎふじき★★★,★★

すげえ組み合わせだった。
ウッディ・アレンが年を取って自由になりすぎてるように、
大林宣彦も年を取ってますます自由だ。自由すぎる。
昔から自由だったけど、タガが外れたように自由だ。
もうちょっと不自由なくらいの方がいいんだよ、多分、この人は。
どちらも決してつまらない映画ではないが、
二本合わせて5時間半という尺は長い。尻痛い。

◆『野のなななのか』
五つ星評価で【★★★ところどころ噛みあわない会話を入れるところがきっと見直すと整合性がピッチリ合っているに違いない。後半になればなるほど、映画の登場人物のあの人が、見たままの人なのか、そうでないのか、登場人物の誰に見えているのかなど謎がテンコ盛りになる。一応そこにいて、そこにいない人はあの人のみだろうと思うものの、本当はもっと数多く、そこにいない人がいるのかもしれない。掛け値なしに凄い映画だけど、本当にそれでいいのかという監督の主張が躊躇なく割り込んて来たりな面もあって、隙だらけであるとも言える。物語としてまとめ上げきれず、節々にエッセイがはみ出してしまったかのような。好き嫌いで咀嚼しきれないもどかしさもあり、星は三つにとどめた】

常盤貴子がそんな役なのかという驚き。
JKみたいなオボコな常盤貴子かわいいなあ。
そして恐怖映画でもないのに怖いなあ。祟る訳でもないというのに。
あのシベリアの写真の死んだ少女の顔が一面安達祐実だったり、
一面常盤貴子だったりするのが怖いわあ。
そういう癇に障る恐怖って言うのをさりげなく忍ばせてくるんだ、大林は。

そしてキャスティング順列ではかなり後方に付けられてる寺島咲の堂々っぷり。
物語は彼女の視点に品川徹の視点と常盤貴子の視点が交差する形で描かれる。
寺島咲はどこからどう見ても突出を感じない、
いい意味での凡人っぽさを持っている。
だからこういう、実は魑魅魍魎が渦巻くような物語では、
ただ中央に座っているだけで、とても観客に優しい映画になる。
彼女は全観客の代表だ。
そして、彼女に決してSEXの匂いを感じさせない所が大林らしい。

元々、大林の映画でSEXの匂いを感じる部分って
思いだせないくらい希薄であり、
今回は安達祐実と常盤貴子だけが、その部分の役割を担っている。
SEXというよりは初恋の成就と絶望みたいな捕えられ方をしてるのが
「ああ、いつものように大林、童貞っぽいな」とか思わされる。
安達祐実はこんなに美少女に撮れるなんて思いもよらなかったなあ。
にしても年齢不詳だ。

トーホーシネマズの看板娘、山崎紘菜ちゃんも、
演技とは思えない「素」な感じでノビノビ大林映画を堪能してる感じでした。
まあ、ええのんちゃう、彼女は。


◆『この空の花 長岡花火物語』
最初ドキュメンタリーかと思ったらそうでもなく、
現実の人間を役者が演じてるかと思ったら、
モデルの人間として、リアルな人物を映画に出してしまったりする。
それても破綻せず(破綻してるかも)
とっても大林で纏められる所が実に大林だ。

松雪泰子さんみたいに掛け値なしの美女が大林映画に一人いると、とってもいい。
あと、SEXしそうにないオボコい少女も大林映画に入っていると勿論よい。

一輪車をあんな風に使うなんて、異常な発想だ。
もうちょっと環境が整ってたらセグウェイとか使いそうだ。

それにしても、変なもん作りよるのう。
そして、それを認めさせてしまう力技が凄い。


【銭】
キネカ大森名画座専用回数券の溜まりポイントで無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
野のなななのか@ぴあ映画生活
この空の花 長岡花火物語@ぴあ映画生活
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