ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『みんなの学校』をユーロスペース1で観て、正しいだけに何か武器がほしかったなふじき★★★

五つ星評価で【★★★ドキュメンタリーが誠実であるのは嬉しい事だが、それとは別次元の発想として武器も欲しいところだ】  

地域の単なる公立小学校の取り組みが正しすぎる。
ぐうの音も出ないくらい、いい教育をしている。
でも、正しい事を「正しい」と描写するのは誠実だが、
映画としては何か一つ起爆剤になるような「事件」や「核」が欲しかった。
いや、それは無い物ねだりである事を十分、知ってはいるのだけど。

ここで描かれる大空小学校は不登校ゼロを目指す。
そして、特別支援教育の対象となる発達障害の子供を多く受け入れる。
つまり、わんさかわんさか不登校予備軍生徒や、
昔でいう「知恵遅れ」がいっぱいいる状態。
彼らを全校(先生+生徒+地域)で受け止め、隔離せず、一緒に教育する。
不登校や問題児童には、そうなった原因があるし、
それを解きほぐす手立てもある。
ただ、普通の学校では、それが知られてなかったり、
それらを実行するのに手間がかかるので実践しないだけだ。
それらを実践するには覚悟がいるのだ。

映画はその覚悟を含め、それによって出来た幸福な結果をも映す。
大変、いい映画だ。
この映画を見て思うのは、これらの異分子を含む環境の中で
教育を受けた普通の生徒もまた幸せに違いないという事。
彼らには胆力が備わっているだろう。
そして、彼らが社会の様々な場所で、彼らの仲間のような異分子に
出会った時、臆する事無く、彼らに手を差し伸べられるに違いない。
それはとても正しい状態だ。
そして、こんな学校がどこにでもあってくれたら嬉しい。
そんな事はありえない。「稀」だから、映画にまでなるのである。


【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
みんなの学校@ぴあ映画生活
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