昔、ファーストランと最終二番館興行(多分、テアトル池袋)で見てる。
ソフトとそれを掛ける上映設備との相性や兼ね合いもあるのかもしれないけど、ともかく今回の上映はヘロヘロだった。先週観た『MAD探偵』もヘロヘロだったからシネマート六本木の3は設備的にあかんのかもしれん。音は暑い所に放置したカセットテープみたいに波だったし(但し、冒頭映画会社マークだけで本編は慣れたのか違和感を感じなかった)、映像はベタっとしてるし。質の悪いデジタルと出会うとフィルム映写の美しさ(と言うより真っ当さ)がよく分かる。ただ、質の悪い上映に会ったらという事で、普通のデジタル上映だったらフィルムとの差なんて気づかないし、分からない。そんなに敏感じゃないのだ、私は。
力づくで二択しかないのなら、フィルムの劣化を無視するならデジタルよりフイルムの方が映写は綺麗だ(大前提として撮影がフィルムでなければ、どっちでも大差がないとも思うが)。
アイアンモンキーは義賊の名で、
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』の主人公フォン・フェイホンは
その義賊捕縛を命じられる旅の医者親子の息子の方。小学校高学年くらいだろうか、けっこうちゃんとしたカンフーアクションが割り振られてこなしている。
タイトルロール、アイアンモンキーを演じるおっちゃんもしぶいが、フェイホンの父ちゃんを演じるドニー・イェンのカンフーの美しさが際立つ。静と動、どちらも美しいのだよね。そして、カンフーをこれでもかと立体的に見せるのはツイ・ハークが製作と脚本で噛んでるからだな。
話は善玉と悪玉がカンフーで火花を散らす事だけを目的に書かれた程度の適当な感じの一本。でも、カンフーが楽しいから、これはこれでよし。
【銭】
さよなら興行1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ワンス・アポン・ア・タイム・ イン・チャイナ〈外伝〉 アイアンモンキー@ぴあ映画生活
PS アイアンモンキー夫婦が風に散った書類をカンフーの技でかき集める
「カンフーの無駄使い」みたいなシーンが平和で好きだわあ。
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