ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『忍者武芸帳』をシアター・イメージフォーラム1(1F)で観て、観ててしぼんでく感強いふじき★★

五つ星評価で【★★豪華なような安普請のような】

白土三平のマンガ原画に効果音やアテレコを付けた絵付きラジオドラマ風映画
(絵は全く動かないから「アニメ」と言うのは間違いだろう)。

ともかく声を充ててる俳優陣が大島渚組の凄いメンツだらけで、ネーム・バリューに比例してみんな上手い。聞き応えがある。
ただ、映像側に魅力がない。
動く、動かないとか以前に、わざと悪い絵をチョイスしてるんじゃないかと思うくらい、作画が荒い。その荒い作画が描かれている白い紙が大学ノートよろしく変なところに線が入ってたりするのである。このチープさが意図的な物でないならぜひともリファインしてもらいたい(いや、リファインしても見直しはしないだろうけど)。

ただ、だからと言って、これを実写で取るのもきつそうだ。
実写で人間の肉体が付いてくると「間」が発生し、肉体が語り出す。
そういう点がないからこそ、この映画の物語は物凄いスピードで疾走できる。
あと、けっこうな残酷描写があるのだが、
墨で黒く塗られた血は存外に血のように見えない物だ。
これも実写でやらずに絵でやった方が良かったメリットの一つ。

あと、長い物語からチョイスする作業の中で中盤の山田風太郎っぽい奇手が必ずしも上手く作用していず、そこを起点に始まる怒涛のクライマックスが感情のラインを無視して単に締めるためだけのように終わってしまうのは拍子抜け。何が言いたかったのかと言うスローガンはあるものの、そのスローガンに影丸が何故辿り着いたのかという「スローガンの精神」が何一つ語られていないのはどうしたもんなんだろうか。それとも、スローガンとはその「出自の精神性」如何に関わらず、スローガンとしてのみ機能する、そこに人格や人などの情にほだされる事はありえない、という気持ち悪い主張たろうか。


【銭】
正規料金1500円支払い。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
忍者武芸帳@ぴあ映画生活

PS 重い女(影丸の妹)より、チャラい女(蛍火)の方が断然好み。
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