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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『私の少女』をユーロスペース1で観て、おおおおおふじき★★★★(ネタバレ)

五つ星評価で【★★★★主人公二人を信じる事】

ペ・ドゥナとキム・セロンにビックリするくらい、引き込まれる。

ネタバレ感想です。

観客には意地悪な事を考える余地が残されている。
それはこの物語の中で意図的に語られていない部分があるのではないか、という事だ。ペ・ドゥナはキム・セロンに性的に手を出したのではないか。キム・セロンは彼女の祖母を明確な意思を持って殺害したのではないか。これらは映画の中では一応、表層的に否定される。だがしかし、それを簡単にそう受け取らない私のようなイカレ客もいる。

映画の冒頭で、ペ・ドゥナは都会から大量の水を宿舎に運び込む。
観客は「ふーん」と思う。
少し時間が経過すると、それは水ではなく、ドリンクサーバーに詰め込まれたアルコールで、彼女がアルコール依存である事が分かる。
観客に突きつけられる「登場人物を信用してはならない。それは主人公ですら」というメッセージ。

キム・セロンはラスト近く、彼女の父を罠にかけ、逮捕させる。
それは意図して語られる悪意のある嘘である。
そして、男性警察官に「彼女は薄気味悪い」と言わせる。
一度悪意のある嘘を付いた人間が過去にも悪意のある行動をしていないと言いきれるだろうか? 彼女は保護司の女性にペ・ドゥナとの間に性的な関係があったであろう事をほのめかす。これは嘘であるか本当であるかは分からない。客観的な証拠が映像では語られない。もしかしたら、映画として切り出されていないだけかもしれない。

そこで、観客はふと我にかえる。
この、ペ・ドゥナやキム・セロンを信頼してもいいのだろうか?
監督が切り取った物だけを信用してもいいのだろうか?
そして、又、こうも思うのだ。
仮に彼女たち二人が罪を犯していたとしても、彼女たち二人の結びつきに嘘はない。

映画外の話で、キム・セロンちゃんがふと気づくと幼女から少女に変わっていた。ゴツゴツした痩せた脚が役にピッタリすぎ。
ペ・ドゥナはウォシャウスキー映画に出て、変な顔強調されて撮られるより、普通に韓国映画に出てた方が全然いいと思う。


【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
私の少女@ぴあ映画生活
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