ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『悲しみの忘れ方』をトーホーシネマズ新宿8で観て、少女は健気だが問題は映されない運営サイドにあるのではないかふじき★★★

五つ星評価で【★★★アイドルのドキュメンタリーはアイドルが可愛く撮れていれば一応OK。そこはちゃんと乗り越えてる】

乃木坂46に思い入れはない。
別にAKB側にも多大な思い入れはないのだが、メディア露出が多い彼女たちについては、乃木坂とは段違いに「何となく」ではあるが、知っている。

映画としては、そもそも知らない人間を何人も説明しなくてはならないという、このシリーズ独特の縛りに負けている。やはり、最初に5人くらいに絞ってじっくり説明してはいるものの、一人一人の物語が完結しないまま、後半登場人物ばかりが増えていくので、後追いする脳の処理が追い付かない。もう、誰が誰なんだか。ファン向けと断言しちゃうのは簡単だが、一般公開されてる劇場映画なのだから、ここでファン以外の層にアピールしてファン拡大を狙いたいと考えるべきだろう。後半に行くに従って、起きた事件をダラダラ書くだけの映画になっている。どこかで思い切って削る人員は削り、削った人員の分は販売ソフトで補うみたいな戦略をした方が良いかと思う。他チームとの違いをちゃんと見せるためには付ける必要のあるメリハリはちゃんと付けるべきだ。中途半端が一番よくない。

テンパりながらも感情がダダ漏れる生駒ちゃん、かーえーなー。
出来上がってないけどぶつかってく子と、変な出来上がりになった子が
個人的には好みなのだな(それは乃木坂やAKBに限らず)。

それにしても、この映画でも明らかになるのは、運営サイドの非情さだ。
勿論、そんな不都合な物を描写しようとしたり、糾弾しようとしたりの気概は、この映画にはない。身内で作ったドキュメンタリーだから、そんな意図を持って作れはしないだろう。

そもそも、おかしいのは「乃木坂46」の基本コンセプトが映画で明かされない事だ。彼女たち「乃木坂46」はどのようなメンツを求められ、どのように育てられた、どうなるのが目標である、とかの運営側の視線が全く明かされていない。AKBのように当初、運営する事その物が実験であった組織を書くドキュメンタリーなら、それでいいだろう。だが、乃木坂は「AKB公式ライバル」という看板を背負って募集されたのだから、明らかに何がしかの選考要素はあった筈だ。それは組織の核であるのだから、御座なりになどせずにきっちり表明すべきだろう。彼女たちは、映画内ではあまり考えなく取られた烏合の衆のようであり、それぞれが小さくとも才能と挫折を持つ原石のようでもある。最初の選考に関してはそういう曖昧な描かれ方しかされていない。

実は、ここは大事で、私は運営側が乃木坂に求めたのは次の要素ではないかと踏んでいる。
①AKBのように「前に前に」の姿勢が強すぎない事
②お嬢様っぽいこと(ロングスカートの着用)
③初々しく世慣れていないこと

AKBがメスのオス化集団であるならば、
乃木坂は昔ながらの少女のままの集団ではないか。

乃木坂のメンバーそれぞれが可愛いし、魅力的である。だが、彼女たちが頑張ってもAKBとの差は狭まらない。それは「素材の良し悪し」などという気は全くなく、良くも悪くも乃木坂は同傾向の素人を集めたグループであり、「少女的」である事を義務付けられているから突出したカリスマ傾向の個性を出しづらい。又、AKB・他グループと同列で活動し、関係を埋めたり、キャラを深めることを許されず、小さい(乃木坂のみの)グループでの活動を強いられた。おそらくAKBより、恵まれないプロモーション体制も強いられている。そして、最初からAKBを超えられないチームとして選抜されている。私は運営がそういう風に意図的に乃木坂と言うグループを作成して、養成したのだと思っている。AKBを引き立たせるため、たまに引き合いに出される噛ませ犬として。勿論、そんな彼女たちがAKBを乗り越えたりしたら痛快なのだが、「お嬢様っぽい非常に正しい歌唱」で作品を世に問う彼女たちの成功は難しいと思う。楽曲のイメージがある程度、決められているのだが、そこにAKBのバリ・ドゥード(何でもあり)のような「今」の強さがない。

だから、今回の映画に関しても、彼女たちの可愛さ可憐さは伝わってくるが、同様に運営の姿や意図が隠蔽されており、たいへん気持ちは良いが、気持ちが悪い気もする。とても悪い言い方をしてしまうと、「乃木坂にもちゃんと注目しているんですよ」という言い訳を成り立たせるアリバイとして映画が作られている気がする。

だから、頑張れ乃木坂46。
応援はしないが応援してるぞ(支離滅裂だ)。


【銭】
チケット屋で額面1500円のチケットを950円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46@ぴあ映画生活

PS 私、乃木坂に関してはほとんど知らない。
 だから、言ってる事が正々堂々間違えているかもしれない。
 そんな場合は、姉さん言葉で優しく叱ってやってください。
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