ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『グッド・ストライプス』をUPLINK ROOMで観て、OKふじき★★★(ネタバレ傾向)

五つ星評価で【★★★人と人が一緒に寄り添うということ】

ツイッターで評判が良かったので見てみた。
大雑把に言うと
「倦怠期なのに妊娠したカップルが結婚までの六か月でお互いを確認しあう話」

カメラと被写体の位置が遠からず近からずで、冷静に観察している風。
その冷静な立ち位置が、男側にも女側にも同調してるように近寄らないので、
観客が男でも女でもこの映画にフラットに向き合えるのではないだろうか
(女じゃないから、女の部分は類推にすぎないけど)。

それぞれ、男も女もいい点もあれば、だらしない部分もある。

男は女の妊娠中に言い寄って来た別の女と男女の仲になってしまうし
女は妊娠の体調の悪さを前面に出して我儘に振る舞う。

でも、話が進む中で彼と彼女が誰に対して何に対して、
どれくらいの距離感を保ちたいのかが分かってくる。
それぞれの思いは通ったり、通らなかったりマチマチなのだけど、
気持ちが伝わってくるので、主人公二人の親戚になったようにずっと見てられる。
フィクションとして構築されているし、
実際の肉体の変遷みたいな物もないのだけど、
『6才のボクが、大人になるまで。』に似ているかもしれない。
「家族」を描いた映画はすべからくあの映画に全部似てしまうのかもしれないが。

彼=中島歩は『花子とアン』の蓮様の旦那かな。
ゴツゴツした顔立ちで押しが強くない役っていいな。
基本、大人というよりはトラブルを呑み込んでしまう傾向がある。

彼女=菊池亜希子。
かーいくて映画内で言われる「荻窪っぽい」と言うのが何となく分かる感じ。
ハイソだけどブーたれる事も多い。
同じく映画内で「可愛げがない所が可愛い」とはよう言ったもんだ。
三姉妹の、損をする長女、適当にうまくやってる次女(菊池)、
甘えん坊キャラでどこでも末っ子で振る舞える三女(相良樹)
というバランスが完璧だった。

彼のずっと会っていなかった父親うじきつよしがとてもいい配役だった。
外観はギラギラしてない本田博太郎みたい。
大人の男の美学を持ちながら、
後半、その美学が台無しになるくらいのマイナスも露呈する。
ただ、父親には父親なりの生活も考えもあり、
子供が信じる「血」や「信頼」などは同じ生活の中でしか根付かないというのは
ドライだけど正論だと思う。

自分をあまり出さない彼が、その弱さを遂に露呈し、
彼女の方が肉体的に危険な状況なのに彼を支えてあげるシーンの
バランスが絶妙に取れてる感がよい。

「グッド・ストライプス」って何だ「良い縦縞」ってどんな意味だとか思ってたら、チラシに訳が載ってた。「グッド・ストライプス=素晴らしき平行線」。あ、なるほどそういう意味なら納得だ。でも、それは見終わって実感できる話だし、説明しなければ分からないのなら別のタイトルを何か見つけてきた方が良かった。かっこいいタイトルだけど、映画内容が伝わる事の方が大事だと思う。


【銭】
UPLINK水曜割引で1100円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
グッド・ストライプス@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
グッド・ストライプス@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
グッド・ストライプス@映画好きパパの鑑賞日記
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